複雑・ファジー小説

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Resistant of Destiny
日時: 2015/06/27 21:51
名前: 黒陽 (ID: ywSo4AsD)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=101

またまた新しいのを作ってしまうスタイル。
のんびり、まったりとやっていきますので、更新速度には期待をなさらないでください。
設定が、厨二臭さがやべぇですよ。
OK?
本当にOK?
マジ中のマジでOK?

それではどうぞ!!神の獣殺しと神の獣、そして神を守ろうとする者達が織り成すストーリー。始まるぜ?

キャラ募集始めました。詳しくは上のURLから

オリキャラ募集終了

Re: Resistant of Destiny ( No.35 )
日時: 2015/07/06 18:27
名前: 黒陽 (ID: fckezDFm)

今回は本編です。

「ああああああああああああああああああッ!!!!!!!」
「吹き飛べぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
紅蓮に輝く刃と禍々しい黒の帯を纏った青に輝く刀身がぶつかり合う。
そして、二人は同時にバックステップをし、距離をとる。

「志龍!!大丈夫だよね!!?」

こころが、幼馴染みを、己の相棒を心の底から心配するように叫ぶ。その声に応えると、少し間を置き、通信機越しに相棒へ告げる。

「こころは零羽を頼む。……アイツは俺の獲物だ……!!!」
「うん……了解。楽しんできてね」

そして通信機の電源を志龍は切った。自らの相棒を気にしながら目の前の人間に敬意を示さずに戦うのは彼のプライドとして許せなかった。

「さぁ……戦闘開始だ」

再び、刃と刃がぶつかり合う。


「ふぅ……」

私は一息ついて、遠方から志龍と朱璃の戦闘を遠くから眺める。
彼処まで、志龍が高揚とした笑みを浮かべるのは珍しい。楽しいんだねと幼馴染みに語りかけると、無垢な笑顔でまた私に語りかけてくれるのだと思うと微笑ましく思う。
私は、遥か、5km先。
白蓮零羽を視界に捉えると、詠唱を紡ぐ。

「森の番人達よ。矢を番えよ」

約八年前。私の師匠から試しにやってみたらどうだい?と言われ、初めて詠唱に挑戦したときに、志龍は綺麗な声で歌聞いてるみたいだった!!と無垢な笑顔を向けられ、その事に私も嬉しくなって、法術士を目指した部分もあったのかもしれない。
今は、その様なことを言われなくて、少々寂しい部分もあるのだが、今では守れればそれでいい。
志龍に守られてばかりじゃいけないから。

「世界の聖域に仇なす人の子達に裁きを。番人が守りしはこの世の原初なり。放たれる矢に煉獄の炎は纏い、大地を緋で染め上げる。残るは焦土、人骨の一片も残さず焼き尽くす、裁きの火矢」

その法術の名を静かに、唇に乗せて、解き放つ。

「【ジャッジメント・コロナ】」

体の中の魔力が解き放たれていくのを感じる。その魔力は熱を持ち、私の背後で赤く燃えている。
幾千、幾万、いやそれ以上の炎は矢を形作り、飛翔する。
空を緋で染め上げる。炎は豪雨の如く降り注ぎ、ビル群は残らず、焦土が彩る。筈だった。
そこには、巨大な植物が、その周囲を包み込んでいた。その植物の蕾は開き、禍々しい花を開き、こちらを向いた。
その花はギョロリとしたまるで眼のような部分をこちらに向ける。
ゾクッと悪寒が体を駆け巡った。私は、普段は使うことはない、高度技術、高速詠唱を使用する。
このスキルは、人にもよるが詠唱にかける時間を四分の一まで短縮できるスキルだ。私の師匠は五分の一まで短縮できたのだが。

「神が遺し遺産。災厄を反射し、民を守る、帝の鏡。神の恩恵は途絶えることなく万象の災厄を跳ね返す」

「【八咫鏡】!!」

元々、攻撃法術の詠唱よりも短いため本来ならば四秒近くかかる詠唱が一秒で終わった。
不可視の最強の壁を創造したその刹那
ビル群を白き奔流が包み込みながら消滅させる大光閃が私の視界を染め上げた。


Re: Resistant of Destiny ( No.36 )
日時: 2015/07/07 22:11
名前: 黒陽 (ID: ywSo4AsD)

「人の世は終わりを告げる」

禍々しい花から発射された大光閃は、常闇を朝に染め上げた。ビル群を飲み込み、こころを飲み込もうと迫る白き奔流が届こうかとするときに、志龍が彼女の前に立った。
こいつに手は出させないと目で語ると、瞳を閉じ、詠唱を開始する。

「顕現せしは紅と蒼の双竜。一体は紅炎で天を緋で染め上げ、一体は蒼氷で海を凍てつかせる。大地が震える。大地が赤に染まる。響き渡る断末魔。恐れ、嘆け、我等は無情なる神の代行者、終焉をもたらすものなり。裁きが執行されたとき残ったのは、炎に包まれた大地と凍てついた海だけだった」

「【ラグナロク・ジャッジメンター】」

二体の竜が、志龍の背後から出現し、その巨大な口に紅き光と蒼き光が蓄積され、発射される。
その巨大な紅と蒼の光は混ざり合い、世界を再び夜に染め上げた。
その刹那
白と黒が混ざり合い、一度、収束すると

爆発。

「悪い、こころ。抱えるぞ!!」
「きゃっ」

こころが小さく悲鳴をあげるが、志龍はお姫様抱っこで、爆発から逃れようとする。
零羽は、元から爆発することを想定していたかのように、元から待避しており、伸ばした蔓で朱璃を捕まえると自分がいる方向へと避難させた。
この爆発で、この戦闘場のビルはすべて吹き飛び、障害物は全て消滅した。
ここからは小細工なしの真剣勝負。
四人は、同時に大地を蹴り、お互いへ距離を詰めていく。

本編はここまでになりますが、この下は人物紹介です。

神薙アリス(カンナギ)
性別 女
年齢 29
性格 明るいが、真剣になるときには真剣になる、メリハリがつけれる性格
容姿 黒髪、黒目。普段はポニーテールで纏めているが、結ばずストレートやツインテール、その他諸々。つまりは髪型は気分で変わる。
服装 普段は私服で統一感がないが、戦闘時には黒を基調とし、ダークブルーのラインが入った軍服、靴底が超硬金属(アダマンタイト、固さではオリハルコンよりも優れるが加工のしにくさが故にあまり普及していない)になっているブーツ。机の角に小指をぶつけてもこのブーツを履いていれば、机の脚が折れる。
階級 元帥
滅神器 ミルヴァルフ
二つの大剣を真ん中の柄で持つ、双刃剣型の滅神器。切ると言うよりは、砕くイメージの方が強い。
勿論、切れますよ?鞘は存在せず、長さは2.6m。岩を纏わせる事で、殺人をしたら首チョンパのはずなのに、首の骨が複雑骨折になりそう。
属性 岩
契約している邪神 ウロヴォロス
その他 志龍の剣の師匠であり、志龍とこころの親代わりとして、育ててきた。
日本人とフィンランド人のハーフ。
因みに既婚者です。
サンボ
本編登場してますのでそちらの方で

Re: Resistant of Destiny ( No.37 )
日時: 2015/07/08 21:50
名前: 黒陽 (ID: ywSo4AsD)

互いに1km程、進んだだろうか。会敵すると、こころは己の持つ最高の法術を使用、招来させ迎えるための歌を紡いでいく。
それは、日本語でも英語でも、この世に存在するような言葉ではなかった。人間の言葉ではない。しかもその声は聴神経を介さず、直接脳内に響くような、歌声だった。
そして二人は直感的に察することが出来た。あの詠唱を止めなければ不味いと。
しかし黒き竜が己の主を守るかのように、二人に剣呑な双眸で睨み付ける。

「ニーズヘッグ……第一神威抑制法陣解放」
『………良いのか?』
「殺意には殺意をもって応える。そう俺に教えたのはてめぇのはずだぞ。ニーズヘッグ」
『……破壊するがいい。己の思うがままに我の力を振え』

体が震える。体には漆黒と蒼の魔力が纏い、歯は牙へと生え変わり、爪は、全てを切断するかの如く鋭利になる。筋肉が隆起し、力が全身に溢れ出る。
一瞬でも気を抜けばそのあるれ出る強大な力に呑まれそうになる。
そして一度、漆黒の夜空に向かって咆哮する。

「グルァァァァァァッッ!!!!!!!!」

その力は、八年前あの二人の災厄の時に目覚めたあの力には及ばぬもののアレに程近い力を得た。
大太刀は脈動し、血肉を求めるかの様に、強者を求める志龍の意思に応えるように大太刀に纏う魔力の帯の数も太さを増していく。
その姿を見た朱璃は炎の出力を上げ、腕すらもその紅蓮の輝きに飲まれる。零羽は櫻舞大幣に魔力を流し込み、植物で出来た軍隊を創造する。その数1万。

「おもしれぇ……come on!!」

志龍は自分の方へ人差し指を曲げ、挑発する。と同時に1万の軍勢に突っ込んだ。
まずは、おぞましい速度で放たれた居合い斬り。その速度は音を超え、光へと迫る。そして斬り下ろし。これで十体を切り裂き無力化する。そしてブーツに蒼氷を纏わせ、中段回し蹴り。
頭蓋骨を容易く砕く鋭い蹴りが一体の、人体ならば心臓に当たる部分を粉砕。吹き飛ばす。
そこから右腕に魔力を付与させ、ビルを容易く打ち砕く拳を放つ。それは顔面を捉え複数に最初に殴られたモノがクリーンヒット。そこから百体近くが風圧で吹き飛ぶ。
植物兵の内の一体がマシンガンのようなものを構え、打ち出す。その銃弾は志龍を捉えた筈だった。
志龍の体は陽炎のように揺らめき闇へと姿を消す。そしてそこから400m離れた地点に出現すると
横凪ぎ一閃。
刃が一気に五体の首を斬り飛ばすと、風圧で植物兵を空へ踊らせるのを、志龍は跳躍し切り刻む。
そこから地上に向かって右拳を突き出す。関節の部分が外れ、普段の数十倍まで延びた義手が大地を捉え粉砕する。
そして大地に着地すると朱璃が思い切り鎌を振りかぶり心臓部分を目指し、刃が迫るが、それを跳躍して回避しそのままの勢いでサマーソルトキックを叩き込む。
蹴りは朱璃の顎を捉え、僅かに脳震盪を起こした。
そのときこころから志龍に通信が入る。

「詠唱の準備完了…下がって」



Re: Resistant of Destiny ( No.38 )
日時: 2015/07/09 17:07
名前: 薊 (ID: oHvsgYiE)

なんと早い更新!
私志龍の声の中村さん大好きなんですよー
ついさっきまで志龍のセリフを中村さんが言ってるイメージ(妄想ですねw)をふくらませていました
では次の更新を楽しみにしています。

Re: Resistant of Destiny ( No.39 )
日時: 2015/07/09 18:44
名前: 黒陽 (ID: ywSo4AsD)

逆にそれしか取り柄がないっす……。
もっと戦闘シーンをリアルに描きたーーーーい!!!あと早く更新して二人をイチャイチャさせたい。
リア充撲滅せよ
薊さん


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