複雑・ファジー小説
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- マイナーとメジャーの境界線
- 日時: 2017/01/30 22:28
- 名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)
昔描いた短編エッセイ三つを纏めていきます。
「鳴砂の楼閣」に比べたらとことん拙い書き溜めです。
>>1-31 ギニョール
(ドールとして2016年1月に投稿。再掲にあたって大幅加筆、削除)
>>32-40 隣接世界論
(2015年1月に投稿。再掲にあたって加筆、削除)
- Re: 徒然随筆集 ( No.32 )
- 日時: 2017/01/29 00:49
- 名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)
私が小学生時代から幾度と無く周期的に見続けている夢がある。
今回纏めたのはその『夢』の世界の真相についてだ。
その世界を 私は鮮明に思い出すことが 出来るし、幾度と無くその世界を題材とした小説を執筆したのだが、
残念な事にリンク切れやサイトを忘れたりサーバーが死んだりですべてを公開する事は出来ないのだが、
その世界には私に『正妻』が存在したのです。鼻で嗤ってくれても構いませぬ。自分の願望とは裏腹に、夢の大動脈を、只、流されるだけの老廃物に御座いましたから。
正確に言えば大量の妾や側室が存在し、その中でもとりわけ親密な人間が存在したという感じでございます。
驚くことに、その『正妻』は、9年前も今も同じ姿をしていて、何と去年遭ったばかりの 今心から好きな人間の外見をしているのだ。
しかし、再開の喜びも束の間。乙未の年、葉月の暮れ、彼女は不慮の事故に遭遇し、他界してしまった。
私の胸に芽生えた僅かな希望は断ち切られてしまったのだ。そして残酷な事に月日は過ぎ去ってゆく。
気付けば隣接世界論を最初に記した日から11ヶ月もの時が経ていたのだ。
彼女の幻影は幾度となく私の心の中で揺るぎ、そして心の中から掻き消えた。まるでそんな少女、最初から存在していなかったかのように。
少女との邂逅を待ち侘びていた、暑い真夏の夜に知らされた衝撃の事実であった。ああ、無情。それでも私は、隣接世界論を唱え続ける。
- Re: 徒然随筆集 ( No.33 )
- 日時: 2017/01/29 00:50
- 名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)
自分の夢の世界が異世界であると証明付ける為に、私はある仮説を立てたのであった。その仮説に関しては
かなり昔、時代で言えば中学校1年の時には大まかな設定が完成しており、纏まっては居たのであったが
飽く迄立証する事が出来ない『でまかせ』に過ぎなかったのである。
ソースは手元にある方はボツゲーである私の中1時に公開した自作ゲーム『ルナ』を参照して貰いたい。
残念な事に『ルナ』に関してはハードディスクから既に削除してしまった為、データがどこにも存在しないのが残念である。
『ルナ』の題材の一つとして描写されたのが、『隣接世界論』である。
これから説明する大部分は『隣接世界論』の概要についてだ。
この世界が『一つ』では無く、多くの世界が隣接して出来た無から始まり、未来永劫に続き、端が存在しない
終わりも始まりも無い糸(以後、空間の糸と表記する)を構成する繊維の一つであると私は以前から考えている。
可能性世界。『無限の選択肢のうち、我々は1つの選択肢』を日常で無意識のうちに選択している。
無限に世界は存在し、その世界一つ一つに違った選択を辿った世界が存在する。つまり、全ての因果は決まっているのだ。
これを宿命といい、英語で『Fate(フェイト)』と表す。これは『逃れられない運命』と言った意味合いで使われる。
また別の『Destiny(ディスティニー)』と言う単語が存在するが、こちらは前者よりは軽いイメージがあるようだ。
- Re: 徒然随筆集 ( No.34 )
- 日時: 2017/01/29 00:50
- 名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)
何気なく我々は『運命』と言う単語を使っているが、日本語英語その他関係なく、同じ『音』で別の『意味』を持つ物が存在する。
この意味の数は、世界や選択肢の数に比例すると思っている。
単語は人間に捕捉出来る物が全てでは無い。物質の放つ超音波や振動、全てに意味が存在すると思っている。全ては意思を持って生きている。
その辺を浮遊している埃や粒子も、別の世界では『人間』だったと言う可能性も否めない。
存在の数だけ選択肢は無限に増え続け、その分別の未来が誕生し、その分別の世界が生まれる。
日常生活上の返答。例えば『Yes』か『No』かだけでも凄まじい量の世界が生まれると考えてもいい。
人は死んだらどうなるか。私は既に答えを出している。とても簡単な事だ。
『別の世界に別の存在として』輪廻転生するのだ。空間の糸は無限に広がり続けている。
この糸に限りなく近い繊維か、それとも遙か遠方の繊維かは分からないが。
つまり、この選択肢一つ一つの先に世界が存在し、宇宙の誕生からその宇宙が消滅する迄の気の遠くなる時間が繊維の一つに存在する。
しかし、宇宙が消滅したり、誕生する前など存在しない。宇宙の前に過去も未来も存在し得ない。混沌とした世界が最初から
存在していたとも考えられる。
それと同じように、多くの世界が最初は混沌とした存在であった。
無論、空間の糸は最初から存在し、未来永劫に存在するものだと考えてもいいが、糸に『ある衝撃』を与えてしまえば、空間の糸は消滅し、
世界すらも消滅してしまうと私は考えているが、其れに関しては後ほど纏めよう。今は『空間について』の説明をしたい。
空間。この世界も無限に伸びる平行世界の糸の繊維の一つ一つの空間に過ぎない。
繊維の一つ一つに無限に広がる宇宙が存在し、宇宙は繊維と言う箱庭の中に存在するのだ。
- Re: 徒然随筆集 ( No.35 )
- 日時: 2017/01/29 00:55
- 名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)
繊維の一つ一つは隣接してはいるが互いに干渉し合ったりする事はない。
当然この世界と隣接している世界はこの世界と酷似しているが、
隣接している世界はその世界と隣接している世界の性質も持つ。
隣り合った平行世界だとこの世界と大差なく、
この世界に「いる」人間と「ない選択」が混在する世界であるが、遠くなれば遠くなる(眠りが深くなる)程
「存在しない架空の存在」と「存在するもの」の定義が希薄化し、互いが共生する世界となる。
つまり、この世界の繊維から遠くなれば遠くなる程、この世界で『常識』でない物が常識となり、よりこの世界での『関連性』が希薄となる。
この世界で恋人関係にある物、友人関係にあるもの、やがて遠い繊維になればなるほど敵、知らない人間と変化するし、
最終的にはその二人自体の存在が希薄になり、外見や性別、種族、言語などが変化していき、最終的には世界に住む生物や陸地や海の形状、
色などが変化していく。
確かに隣接する空間同士に干渉する方法はある。しかしこの空間に住んでいる以上、その空間に移動する事はできないし、
この世界の今の技術では隣接する空間に干渉する方法はない。
脳とは一種の『隣接する空間や周囲の環境』の情報を映し出したりする『ビジョン』のような
ものであり、その世界の情報を断片的に記録する『メモリー』のようなものである。
故に、夢と呼ばれる世界は隣接する世界の一つであると考えられる。
私は、それが脳の分泌する物質や断片的な情報に左右されるものではないと考えている。
『別の選択』をしたり、『世界が別の形だった』場合などが映っているのだ。
『夢』の世界では自由に動けたり、動けなかったりする場合があるが、動ける場合は完全に『その世界』の側のキャラクターになっている状態なのだろう。
当然、ビジョンには限界がある。『眠っている時』や意識が朦朧としている時だけではなく、薬物による幻覚や蜃気楼、白昼夢なども別世界の図なのかもしれない。
- Re: 徒然随筆集 ( No.36 )
- 日時: 2017/01/29 00:59
- 名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)
周囲に存在する人間達だって、NPCではなく本当はPCで、彼らにも設定は存在して
彼らも『彼ら視点』の別世界を俗に『夢』と呼ばれるもので見ているのかもしれない。
『一秒前に行われた事象』が『1秒後』、いや、もっと大袈裟に言ってしまえば何百年も未来に行われる世界。簡単に言うならば、自分が存在する時代がずれている、そんな世界もあるのかもしれない。自分の行動や存在、形状が変化したどころではなく、原始時代に新幹線が走ったり、戦国時代が終わっていない世界なども存在するのかも知れない。
現に、私が小2から見続けている夢の正妻の顔が『今心から好きな人間の顔』と同じ以上、やはり『輪廻転生』や隣接する世界とは存在しうるものであろう。
もし、無理矢理世界同士を干渉させたら何が起きると思う?
私はゲーム『終末少女幻想アリスマチック』をプレイして思った。 (2006年10月27日にキャラメルBOXより発売された1,8禁ア,ダルトゲーム)
終末少女幻想アリスマチックの概要は、
” 隣接する多次元空間とこの世界が交わる事で局所的に『散花蝕 ≪ペトレーション≫ 』が発生し、
環境が激変し、散花蝕に巻き込まれた区域にいた都市や生命体を消滅させたり、
散花蝕の発生した区域に近寄った人間の精神状態や形状を激変させると言うもので、
散花蝕の発生した地域が徐々に拡大していき、世界は人間の住み得ない世界へと変遷していく ”
・・・と言った感じである。
何らかの衝撃で世界同士がぶつかった事によって拒絶反応が起き、世界同士が衝突した事によって
互いの世界が無理に退け合おうとするが、離れる事が出来ず必然的に内部から壊れていく。
つまり散花蝕である。空間の一つ一つに無限に広がる『宇宙』が存在する。
宇宙と宇宙が衝突する事によって膨大なエネルギーが放出される。
よって地球にも深刻な影響が発生し、人間の生存できる区域が徐々に奪われていく。
散花蝕とは一種のブラックホールが生じた状態だと私は考えているが、確証はない。確証は無い所か、文系の蓄積した妄想の山を解き放つ、言わばカタルシスを味わう段階で生まれた、碌でもない偏見であり、無学の露呈である。
さてさて。世界の『均衡が崩れる』ってのも強ち間違ってはいない。巨大な『空間の糸』の一部の繊維がほつれる事によって簡単に糸は歪んでしまい、のちのちに解けてしまう。
糸が解けてしまい、繊維がボロボロになった結果、過去と未来が消滅する。無である。