複雑・ファジー小説

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マイナーとメジャーの境界線
日時: 2017/01/30 22:28
名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)

昔描いた短編エッセイ三つを纏めていきます。
「鳴砂の楼閣」に比べたらとことん拙い書き溜めです。

>>1-31   ギニョール
(ドールとして2016年1月に投稿。再掲にあたって大幅加筆、削除)

>>32-40 隣接世界論
(2015年1月に投稿。再掲にあたって加筆、削除)

Re: 徒然随筆集 ( No.17 )
日時: 2017/01/20 20:57
名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)

『種の繁栄と生命の維持』。
幾ら自分の好きな様に趨れても、必ず達成しなければいけない物なのです。幾らに生きる術、幸福を満たす術を揃えた一族であってしても、二つの毒は付き纏うのです。


矮小なアメーバ状の生命とて、種が繁栄する事を最優先した。だが私は違う。そう思っていた。欲など無いと豪語していたのです。

Re: 徒然随筆集 ( No.18 )
日時: 2017/01/20 20:59
名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)

無欲で格好を付けないポォカァフェイスを気取った所で、心は揺れ動く事には変わらないのです。

万物の霊長とて、原野を走り回る小動物と何ら、精神の礎と為って居るボードは変わらないのです。

Re: 徒然随筆集 ( No.19 )
日時: 2017/01/20 21:02
名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)

しかしながら、猿でも獣でも無い我々は『人間』で在る事をステータスと考え、他の何某とは区別しようとしたのです。

己の内に潜む獣を激しく我々の社会は憎悪し、『我こそは優れた生き物へと成ってやろう』だなんて語り出した時にはもう遅し、

上手く女王蜂と働き蟻のシステムを効率化して、組み替える術を編み出していました。伸び代は、何時も悪い方向へと翻るジンクスがあるのだ。

Re: 徒然随筆集 ( No.20 )
日時: 2017/01/20 21:05
名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)



他の種を籠に入れ、当たり前のように殺して食う事はするが、殆ど自ら手を下さずして喰う事など日常茶飯事なものとなっている。

決して消費者が自分から屠殺する事はなく、加工され、商店に陳列され、其れを買って調理して喰う。

全てが分担された効率重視の世界が、種の中で完成していた。
そうでも無ければ、切り身が海を幽雅に游ぐだなんて荒唐無稽な考えが湧き出してくる筈もありはしないでしょう。

Re: 徒然随筆集 ( No.21 )
日時: 2017/01/20 21:06
名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)

生命が維持され、喰われない、繁栄している事は当たり前になっていたのだ。

飽く迄、同じ種だとは言えども我々は提供者ではない。情報、食品、衣類、サービス…多くを供給される側の立場だ。殆ど生産はしていない。差し詰め既存の何かを加工したりするくらいではありませんか。

先祖達とは違い、動物に挑み、殺したり食物を育てたりする事は殆どが無い。その分抑えられた闘争心や殺意、怒りを同じ人間、ネットワークや集団生活の中といった
狭い環境で放出する。


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