複雑・ファジー小説
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- マイナーとメジャーの境界線
- 日時: 2017/01/30 22:28
- 名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)
昔描いた短編エッセイ三つを纏めていきます。
「鳴砂の楼閣」に比べたらとことん拙い書き溜めです。
>>1-31 ギニョール
(ドールとして2016年1月に投稿。再掲にあたって大幅加筆、削除)
>>32-40 隣接世界論
(2015年1月に投稿。再掲にあたって加筆、削除)
- Re: 徒然随筆集 ( No.12 )
- 日時: 2017/01/20 20:45
- 名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)
人は自分を模倣して何かを作る。自分等人間を模した形の何かを作る。
既に在る膨大な情報の海に漂う流木のような残留思念をベェスにして、何かを形作る。
人は、目の前にその概念が無くとも想起する事が出来る。果たして其れが人の進化の末に会得したアビリティーなのだろうか。『完全な生命体になる課程』に於いて、偶然萌芽した黴の芽なのか。
- Re: 徒然随筆集 ( No.13 )
- 日時: 2017/01/20 20:46
- 名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)
それか、この地に生きた『優れた』者の長所なのか。
大地に産み落とされた人と云う種は星にとってはは未熟な赤子である。
美しく、儚く、其れでいて醜悪で、残酷な種族である。
人なる種は同じ種の中で殺戮を繰り返し、殺した者の長所を奪い、
当たり前のように我が物として生きてきた。人なる種に進化する前からそうだ。弱肉強食のスパイラル。野生としての本能は潰える事無く、在る。
- Re: 徒然随筆集 ( No.14 )
- 日時: 2017/01/20 20:49
- 名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)
此の惑星は幾多の生と死の匂いで満たされた、穢れた世界だ。
天人被れ共は穢れ無き世界、淨土に対し、この世は少しの淨土も残されてはいない、偽りのShangri-Laとでも揶揄してくれるだろう。
未来へ向かって、一直線に翔び続けるノアの方舟の中は、既に幾多の諍いと夢の骸で埋め尽くされていた。
最早、其処には本来のアルカディアはないとすれば、愚かで賤しい者共が蠢く、ゲヘナに在りましょうか。
- Re: 徒然随筆集 ( No.15 )
- 日時: 2017/01/20 20:52
- 名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)
数十億の昔、広大な海があり、他には岩以外の何も無かった頃の淨土は無いと言えましょう。
然し、此れ程までに生と死が繰り返され、多くの物が生み出され、そして期待を抱き志し半ばに倒れていった者を抱いた星は、宏闊な宙野中に無数に鏤む星々の中でも稀でありましょう。
- Re: 徒然随筆集 ( No.16 )
- 日時: 2017/01/20 20:54
- 名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)
相手の能力を喰らい、我が物とし、交わる事で子孫に優れた能力を遺伝する。生命としてごくごく当たり前の話だ。
過酷な環境に晒され、生きる事も儘ならぬ矮小な生命にとって、「生」とは自らを「殺す」物に他ならないのでありましょう。
殺すことも、生かす事も、自らを存続させる為には無くてはならぬ事だとすれば、此の地を満たす穢れも些か『凡てが悪い』とは言えませぬ。