複雑・ファジー小説

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マイナーとメジャーの境界線
日時: 2017/01/30 22:28
名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)

昔描いた短編エッセイ三つを纏めていきます。
「鳴砂の楼閣」に比べたらとことん拙い書き溜めです。

>>1-31   ギニョール
(ドールとして2016年1月に投稿。再掲にあたって大幅加筆、削除)

>>32-40 隣接世界論
(2015年1月に投稿。再掲にあたって加筆、削除)

Re: 徒然随筆集 ( No.2 )
日時: 2017/01/20 20:14
名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)

私は、あれから良く、脳裏に響く、懐かしいワードを復誦する。

色褪せた記憶の大瀛を、ふと過った、何者が言ったかも不明瞭なワードに、屡屡胸を揺り動かされ、安堵する。


あヽ、記憶の狭間に生きる少女。面白可笑しい隙間女の怪奇か。時の遥か彼方から流れ落ちてきた残滓の流星群は、度々胸の大地を劈くのである。

Re: 徒然随筆集 ( No.3 )
日時: 2017/01/20 20:21
名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)


寥郭たる宇宙の中でも取り分けルーラル。どこまでも辺鄙で未発達な地に在る小さな銀河、太陽系。

其の又内側に在る、地球と云う星の内に、一生銀河の外へは疎か、星に鋼鉄の鎖で括り付けられている連中が居る。

私もそれらとどうせ変わらない。ほんの数年前まで、100年も生きられぬ、些か短命な種属の人生に何の価値が有るものかと我が胸に繰り返し問い詰めていたつまらない少年だったんだ。

そんな愚問を繰り返し宙に投げ掛けていた私に、細やかな希望と歓びを齎した少女。私の心を未だに舞い続ける土埃の正体である。

Re: 徒然随筆集 ( No.4 )
日時: 2017/01/20 20:24
名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)

彼女は今、どこで何をして居るのか、彼女は果たして弛む記憶の中に
私の影を見ているのか、

どうせ、私には其れを知る術など無いし、そんな知ってどうとなる話でも無い事を、知ろうとも思わないが、

私は只、ちっぽけでありながら、膨大な量のデエタを蓄積した人間の脳の片隅に、あの日の少女の影が今も尚残留していた事に、喫驚を隠し切れなかったのである。

Re: 徒然随筆集 ( No.5 )
日時: 2017/01/20 20:30
名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)

其れらは嘗て、此の伊甸园(エデン)の園に生きてきたどの生物よりも、精緻に創り上げられている。

70億の個体、一個一個が別の顔を持ちながらも、それぞれの見出す、異なった{可能性}に基付き、動き、考え、学ぶ。

永い時を経て、生物の頂点に君臨した今尚進化する事を望み続ける人形は、自分らを、『人間』と呼ぶ。

Re: 徒然随筆集 ( No.6 )
日時: 2017/01/20 20:31
名前: プチシュークリーム ◆IVDmJcZSj6 (ID: IGUMQS4O)

何故、「間」なのか?成長を望んでいるからか?進化の過程に置かれたテストケースだと言い張るのか?

誰が、何の為にドールを創造し、ドールの進化の先に何を観るのか。

プロトタイプの未熟なドールとして、短命のちっぽけなそのうちの一つとして、私には何が出来る?

他のドールへの残留思念を追い掛け、天寿を全うする事か?


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