複雑・ファジー小説
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- Flight doctor stories 2
- 日時: 2017/10/21 12:53
- 名前: Rain (ID: MHTXF2/b)
帰ってきた!フライトドクターストーリーズ!
タイトルもカッコつけて英語に。
ここから始まる新たな物語。
<主人公>
仙崎海翔(せんざきかいと)
北海救命救急センターにやって来た新人ドクター。フライトドクター候補生。
黒渕メガネをかけている。
肩につくほどの長さの黒髪を、後ろで一つにまとめている。
身長175㎝。
めったに怒らない、優しい性格。
弟的キャラクターのためか、先輩ドクターの弄りのまと。本人はさして気にしていない様子。
- Re: Flight doctor stories 2 ( No.26 )
- 日時: 2018/01/26 21:59
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
止まってない・・・。
「オペ場、どう?まだダメ?」
「あと10分で空くそうです。」
10分。下がるスピードによっては、持たないかもしれない。
その間にも、下がっていく患者の血圧。
「うーん・・・。」
モニターをみて、浅野先生が首をひねる。
「これなら、持つかな。どう?赤川先生。」
「そうだな、持ちそうだな。オペ場用意できたら、すぐ運ぶぞ!」
オペ室に運ぶ猶予があることはわかった。
それでも、まだ油断は出来ない。
壁時計の秒針が、カチカチと音をたてて回る。
いつもより大きく聞こえるその音は、場が緊張に包まれていることを意味していた。
秒針が何度も回って。
その沈黙が、ついに破られた。
「オペ室、用意できました!」
そのとたんに、ドクターやナースたちが動き出す。
患者は、オペ室に運ばれていった。
- Re: Flight doctor stories 2 ( No.27 )
- 日時: 2018/01/29 23:32
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
患者はオペ室に運ばれ、赤川先生と秋さん、もとい若松先生がオペに入った。
僕らは、また運航管理室。
倉橋さんが買いだめしたポテトチップスが、机におかれている。
バタン!
「ただいま〜。」
荒々しくドアを開けて、工藤先生が入ってきた。
本来ならばヘリで帰ってくるはずなのに、とある理由で遅くなったらしい。
「工藤先生〜。また飲酒運転の人いじめてきたの?」
い、いじめ?
「そっか、海翔君は知らないか。工藤先生ね、飲酒運転で事故起こした人をこてんぱんに言い負かしてくるんだよ。」
「あったり前じゃないですか。あーいう人は一発言ってやらなきゃダメなんですよ!もちろん、すぐに警察にご用になりましたけど。」
だから遅かったわけか・・・。
「センター内では『飲んべえ殺しの工藤』なんて二つ名があるんですよ。」
倉橋さん・・・恐ろしいこと言わないで・・・。
僕は飲めないけど・・・。
「あっ!ねえねえ、今あれやってるよね!見ていい?」
あれ?
「あー、良いですけど。私も気になりますし。」
え、倉橋さんも?
工藤先生がすばやい動きでテレビのリモコンを取り、電源を入れた。
テレビに映し出されたのは、離陸するドクターヘリ。
ドキュメンタリーか何かかな?
と、思ったら。
明らかに見たことある女優が出ている。
もしかしてこれ・・・。
いやいや、まだ決めつけるのは早い。
もしかしたら、ただのそっくりさんかもしれないし。
これがもしあのドラマなら、このヘリ内にもう一人、丸目がねのあの男性ドクターが乗ってなきゃおかしい・・・。
ふと画面に目を向けると、その男性ドクターがいる。
「あのー、工藤先生。これって・・・。」
「ん?ドラマだよ?」
やっぱり。
「工藤先生、これ好きですもんね。はい、頼まれていたイラストです。どうぞ。」
「ありがとー!わー!フェロー四人組だ!」
よっぽど好きなんだ・・・。
というか、倉橋さん絵得意なんだ・・・。
「二人とも、楽しそうでしょ。この二人、仲良いんだよ。」
浅野先生が耳打ちする。
いつもは怖そうに見えるドクターたちも、素の顔はこんなにも優しくて、面白い。
それを実感した今日だった。
- Re: Flight doctor stories 2 ( No.28 )
- 日時: 2018/02/04 19:13
- 名前: Rain (ID: v8Cr5l.H)
次回予告
次回のお話についての諸注意
※attention!
タイトルがドラマ名とかぶりますが、全く関係ございません。
今回の「コードブルー」の意味は、病院内での急患発生という意味になっております。
ご注意ください。
いいですか?注意しましたからね!?
- Re: Flight doctor stories 2 ( No.29 )
- 日時: 2018/02/04 19:32
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
◆祝!閲覧数300突破!
どもども、Rainです。
閲覧数が300を超えたのでやってまいりました。
もちろん、メッセージもひっさげてですよ。
今回メッセージを提供してくれたのは、
なにもかもおおざっぱでドラマ好きの工藤先生!
前作からの適当さは健在です。
それでは、どうぞ!
「みっなさーん!お元気ですか?工藤由美です!いつもFlight doctor stories 2を読んでくれてありがとう!こんな底辺小説家Rainの文を読んでくれる人もいるんだねえ。おっと、話がそれちゃった。これからも、私達をよろしくね!」
と、いうことでした。
いやー、結構けなしてくれましたね。
ま、いいや。
これからも、よろしくお願いします!
- Re: Flight doctor stories 2 ( No.30 )
- 日時: 2018/02/15 21:44
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
Episode 3 待合室でコードブルー
「くーらはしさんっ!またアレ見ていい!?」
あ、工藤先生。暇になるといつも運航管理室に来るんだよね。まあ、僕もだけど。
「いいですけど・・・。今、やってましたっけ?」
「ふっふーん。これを見ても同じことが言える!?」
工藤先生が持っているのは、大きめの手提げバッグ。
「ただの、バッグじゃないですか。」
うん。ただの、バッグ。
「じゃじゃーん!」
工藤先生が嬉しそうになにかを取り出した。
・・・あっ。
「買っちゃいました〜!DVDー!」
買っちゃいましたか。そうですか。
「早速みましょうー!」
そういって、嬉しそうにディスクを取り出す。
「ところでお二人さん。『コードブルー』の本当の意味、ご存じですか?」
えっと・・・なんだっけ。
「え!?ドラマのことでしょ!?」
それはないと思います。はい。
「本来は、病院内での隠語ですね。」
隠語かー。
「はーい!隠語ってなんですかー!」
工藤先生・・・。それはわからないとダメな気が。
「あれ、小学校のときやりませんでした?不審者侵入の訓練。あのとき、なんかワケわかんない放送あったはずですが。」
「あー、あったかも!」
うんうん、あった。
なんか、『東大問題委員会を開きます』みたいな。
「病院によって違いはあるようですが、ここでのコードブルーは、急患発生って意味らしいです。」
へえー。倉橋さん物知り!
「すごーい!倉橋さん物知りだね!」
「それほどでもありませんよ。」
あ、照れてる。
コードブルーか。出来れば聞きたくないな。