複雑・ファジー小説
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- Flight doctor stories 2
- 日時: 2017/10/21 12:53
- 名前: Rain (ID: MHTXF2/b)
帰ってきた!フライトドクターストーリーズ!
タイトルもカッコつけて英語に。
ここから始まる新たな物語。
<主人公>
仙崎海翔(せんざきかいと)
北海救命救急センターにやって来た新人ドクター。フライトドクター候補生。
黒渕メガネをかけている。
肩につくほどの長さの黒髪を、後ろで一つにまとめている。
身長175㎝。
めったに怒らない、優しい性格。
弟的キャラクターのためか、先輩ドクターの弄りのまと。本人はさして気にしていない様子。
- Re: Flight doctor stories 2 ( No.11 )
- 日時: 2017/11/14 17:47
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
三時間後。
僕らは、再び運航管理室にいた。
患者が搬送されてくることもなく、急変もないという、とても平和な時が流れている。
そのとき。
ピピピピッ
杉野先生のPHSが鳴った。
「はい。うん、うん。了解、伝えとくわ。」
手術が、終わったのだろうか。
「手術成功したって。お友達呼んで、行こう。」
良かった、成功したんだ。
二人は、さっきの場所に座っていた。
「二人ともー。ショウタ君の手術終わったって。」
杉野先生の声に、二人が駆け寄ってくる。
「どうだったんですか!?」
そりゃそうだよね。気になるよね。
「うーん、ちょっと先生からは伝えられんから、4階の手術室まで来てもらおうか。」
「はい・・・。」
ああ、杉野先生。
そこまで焦らさなくても・・・。
二人とも、また泣きそうじゃないですか。
- Re: Flight doctor stories 2 ( No.12 )
- 日時: 2017/11/19 14:19
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
4階の手術室前。
二人の人影が見えた。きっとご両親だろう。
「ショウタのお母さんとお父さんだ・・・。」
男の子がつぶやく。
「行こう。」
女の子がショウタ君のご両親の方へ走り出す。
それを追うように、男の子も走っていった。
四人の話を邪魔しちゃ悪いな。
そう思って、僕はその場に立ち止まっていた。
手術室の扉が開いた。
手術着を身にまとった赤川先生が出てきて、二言、三言話している。
その瞬間。
ショウタ君のご両親が泣き出した。
それにつられるように、二人もまた泣き出す。
助かって良かった。
命の重さが、身に染みる。
これから、何度もこんな現場に遭遇すると思う。
それでも、逃げられないし、逃げたりしない。
一度でも逃げてしまえば、たった一つの命が消えてしまうから。
僕らからみれば、見ず知らずの人だけど。
家族や、友達からみれば、かけがえのない大切な人。かけがえのない、大切な命。
その重みを、今、感じている。
重すぎて、押し潰されそうになるかもしれない。
それでも。
僕は支え続けると決めた。
- Re: Flight doctor stories 2 ( No.13 )
- 日時: 2017/11/23 16:00
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
またまた運航管理室。
どうやら、休憩室化しているようだ。
「ごめんね、いきなり仕事させちゃって。」
工藤先生が、申し訳なさそうに言った。
「いえいえ、もともと今日から仕事するつもりだったので・・・。」
工藤先生の髪は、手術中こそオペキャップの中でおとなしくしていたようだけど、今は大爆発を起こしている。
「そっか、そっか。この病院の雰囲気、なれた?」
「なかなかなれないですね。」
だって、まだ来て半日ぐらいだもん。
「んー。私も半年前に初めて来たときは、びっくりしたなあ。」
・・・ちょっとまって?
今、半年前にっていった?
「えっと、もうヘリには乗って・・・?」
「うん、乗ってるよ。研修がありえないぐらい早く終わったんだよね。」
ええー。
たった半年で、一人前のフライトドクター。
この人、とんでもない医者だったのか。
- Re: Flight doctor stories 2 ( No.14 )
- 日時: 2017/11/24 16:50
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
「ところでさあ・・・。」
な、なんだろう。急にニヤニヤし始めて。
「君、髪長いよね。結んでみてもいい?」
「はい、良いですけど・・・。」
僕の髪は、男性にしてはかなり長い。
世間からみれば、女性の髪形だ。
いつもは緑のゴムで一つにまとめている。
「ありがと〜!」
工藤先生?変な髪形にしないでくださいね?
僕の髪がほどかれて、肩にパサリとつく。
たまには、イメチェンしてみるのもいいかな。
工藤先生は、なれた手つきで僕の髪を結んでいく。
いつもやってるのかな。
と、そこに。
「あー、疲れたー。」
フライトスーツを着た、女性ドクターが入ってきた。
「お疲れ様です。新人の先生、いらしてますよ。」
確か、秋さんって名前だった気がする。
秋さんが、僕を見た。
「・・・・・・フフッ。」
え、いきなり笑われた。なんで?
「工藤先生、いきなり新人さんにイタズラですか?」
い、イタズラ!?
「ど、どういうことですか!?」
「『どういうこと』って。こういうことよ。」
秋さんが僕に渡した鏡には・・・・・・。
きょとんとした顔をしているツインテールの僕が映っていた。
「えええええええええええ!!!!!!」
恥ずかしすぎる!
さっきの『いざ武勇伝!』よりはるかに恥ずかしすぎるっ!
「うーん、可愛いし、似合うと思ったんだけどな。」
いやいやいやいや!
『可愛いし』じゃないですよ!
僕、男ですよ!?
そんな女装趣味とかないですから!
「ねえ、倉橋さん!似合うよね、この髪形!」
似合わない、似合いませんから!
「・・・・・・可愛い。」
『可愛い。』じゃないですから!
倉橋さんまで・・・。
「写真撮って、永久保存しときますね。」
倉橋さーん!なにしようとしてるの!
「皆さんにも後でメールで送っておきます。」
だああああ!もう!
倉橋さん!仕事の時より顔が真面目ですよ!
ああ、明日からどうなることやら。
- Re: Flight doctor stories 2 ( No.15 )
- 日時: 2017/11/26 12:23
- 名前: Rain (ID: QxkFlg5H)
◎祝!閲覧数100回突破!
このシリーズでは、閲覧数100回ごとに、
登場キャラクターの方からお祝いメッセージを
いただくことにしました。
今回のメッセージ担当キャラクターは
今作の主人公《仙崎海翔先生》です。
仙崎先生はとっても優しいので、喜んでメッセージを贈ってくれました。
どこかの精神・顔面ともに永遠の小学生の先生とは大違いですね。
(おい!なにいってんだRain! By杉野)
というわけで、メッセージをどうぞ!
「皆さん、お元気ですか?仙崎海翔です。
Flight doctor stories2が、閲覧数100回を突破しました!
まだまだ大人気というにはほど遠すぎますが、
これからも応援よろしくお願いします!
それでは、100回突破記念担当、仙崎海翔でした。皆さん、また本編でお会いしましょう!」
ありがとうございました。
それでは、100回記念メッセージ、終了!
これからも、Flight doctor stories 2を
よろしくお願いします!