複雑・ファジー小説
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- H・T・S・Sに生きる
- 日時: 2018/02/22 19:40
- 名前: 梶原明生 (ID: 7yy7LYdx)

H・T・S・Sとは何か。紐解くとこれは小説と言うよりも私、梶原明生の赤裸々な自史と、平成29年、2017年11月5日に神からの啓示を受けた(と言うより単なる閃きですが。汗)このシステムの構築を描いた物語です。この題名は「Held Taktiken Spirituell System 」であり、読みはヘルド タクティケン スピリチュアル システムです。英訳だとわかりやすいのは、「ヒーロータクティカルスピリチュアルシステム」和訳すると「英雄的戦術信心体系」になります。これだと「何のこっちゃ」になるので、英訳の方がまだわかりやすい(言いやすい)かも知れません。要は「(メタル)ヒーロー活動を中心にその補助となるマイルドな特殊部隊トレーニングや空手拳法の鍛錬を取り入れ、その上にスピリチュアル(自分が信心してきた神仏思想等)な精神を加えていくみたいな体系(システム)。」なことです。決して怪しい宗教ではありません。現に、超神精仮面戦士キャバンとして、青い金属スーツで街の自警活動を約8年に渡って行ってきました。(00レンタル掲示板に掲示中)また、このシステムは、スピリチュアル部分をどけて行っても構いません。(ある程度の倫理観あるなら)さぁ、小説として自史としての梶原明生ワールドへようこそ。
- Re: H・T・S・Sに生きる ( No.5 )
- 日時: 2018/04/18 06:16
- 名前: 梶原明生 (ID: 99wOCoyc)

…ということは、言わばボランティアの自警活動にほかなりません。(仮面ライダーも大半はこれにあたりますしね。)ですから先ほど書いた、「自警活動させてもらっている」という姿勢が態度でも姿勢でも心でも必要になるわけです。そしてもう一つ。自警活動は某防衛部のセリフじゃありませんが、「我々は戦うために戦うんじゃない。守るために戦うんだ。」みたいな精神に則って行うべきです。強さを求めたいならヒーロー活動なんかせず、格闘大会や違う世界で頑張ればいいんです。ヒーロー活動は強さを追求し、強さをひけらかして自慢する活動ではありません。最低限の護身力で自警する、言わば警備員に近い活動するわけです。一度ありましたが、「俺と勝負しろ」とか言ってきたり挑発する人がいますが、先の理由からお断りしています。皆さんもそうして下さい。自分は少なくともその精神でヒーロー活動しています。それから、礼儀正しく街の人に接する必要があります。すれ違う度に会釈したり、興味を持ってくれた方や子供達には手を振って挨拶したり(押し付けがましく興味ない人に接するのは不快にさせるので要注意。)握手には素直に応じましょう。さぁ、それが理解できたところでいよいよヒーロー活動の始まりです。街中を想定してグリーティングしてみましょう。…こうして一連のH・T・Sシステムの概要について一通り書きました。ここからは再び自分史を交えながら、細かいコツや体験談などを挿入したいと思います。次回「青春時代」に続く。
- Re: H・T・S・Sに生きる ( No.6 )
- 日時: 2018/04/25 00:20
- 名前: 梶原明生 (ID: 0zy7n/lp)

「青春時代」…台解市南町。最初はアパート2部屋続きに住んだものの、僅か3ヵ月で引っ越し。古い一軒家に祖母含めて数人で移り住んだ。家計的理由から働きながら高校へ行くこととなる。仕事と勉強と拳法とで両立は無理で、しばらく自主トレ以外は拳法から離れて暮らしていた。ご多聞に漏れず、まだ多感な16歳。職場の高校新卒の先輩達が、いい人ばかりで助かった。所謂、不良系でなくジャニーズ系(ヒカルゲンジ等)の走り屋さん達(暴走族ではない)だった。CBRに乗せてくれたり、マーク2のデコ車に乗せてくれたりと、仕事帰りは家路が楽しかった。その中にあって、自分とタメ16歳の友達もできたりと、今思えば充実していたなと(上原美優さんと何となく被る感じがここにありました)感じる今日この頃。高校でも、今でも飲み友達でいてくれる友人ができた。しかし、高校は勉強がついていけず、ついつい仕事より単位取り優先したりと、次第にバランスが悪くなった。仕事を取ってやむなく中退したり、また復学したりを繰り返し、先生や先輩の助けのおかげで無事四年生進学(全日制高校でないため)できた。その時既に二十歳。高校の友人数人で「空手拳法同好会」なんか勝手にやっていた。この時人生で最高の幸せを噛みしめた時でもあった。自分の密かな活動ぶりに感銘していた国語の先生が、生徒会に推薦してくれたのだ。その時出会ったのが「黒坂真美」という尾野真知子さん似(朝ドラ、カーネーション主役)の17才の女の子だった。一目惚れとはまさにこれろうか。彼女は美化委員を一年やっていた。自分も同じく美化委員だったので、親しくなるには時間はかからなかった。生徒会で夜遅くなった時、授業ノートにラブレター書いて渡したりした。(美優さんごめんなさい。過去の話なので…)そして翌日。「く、黒坂さん。自分と、つ、付き合ってください。」と手を差し伸べて目を瞑っていると、細い暖かい手で握ってくれて、「お願いします。彼女にしてください。」天にも登るとはこのことだろうか。「やったーっ。ありがとう。」開口一番、彼女を抱きしめていた。それからというもの、生徒会公認カップル二組目として先生からもヒューヒュー言われる仲となった。ここで二組目と言ったのは、もう一つのカップルが、この後生涯忘れがたい仲間であり、親友となったからだ。その二人とは…生徒会長だったのだ。この後夏にとある争いごとが巻き起ころうとは夢にも思っていなかった。…続く。
- Re: H・T・S・Sに生きる ( No.7 )
- 日時: 2018/05/11 15:32
- 名前: 梶原明生 (ID: 87ywO7pe)

…充実した生徒会活動も夏本番を迎えることとなる。生徒会長、副会長を勤めた元水加賀美さんと足利進君とは、最初は仲良くなかったものの、Wカップル誕生で次第に打ち解けていった。特に加賀美さんと真美との萌なやりとりは場の空気を和ませる雰囲気があり、「猫ニャンニャン」ゴッコなる謎の遊びをしていて爆笑させられた。そしてもうすぐ始まる夏休み。この初日は世間で言う、「修学旅行」が毎年有志制で開かれていた。バイトに忙しい人のために勿論強制はできない。だが生徒会となると、暗黙の参加ありきの雰囲気はあった。何せ当日のスケジュールや行事進行は生徒会の仕事。一人抜けるだけでグダグダになる。充実した支度作業になるはずが、この時加賀美さんが不安要素を抱えていた。自分が聞いてみた。「加賀美さん、浮かぬ顔してどうした。」「うん、実はね。ある不良グループが毎年ある先生方を対象に女の子をホテルに呼び込んで金儲けしてるって噂があるの。うちの学校に限ってそんなことはないと思うんだけど。本当なら許せなくって。神聖な修学旅行を、まして先生方が利用するなんて。」この話から自分含め4人で「不純不正対策委員会」を立ち上げ、先生方には内緒で内偵をはじめた。しかし確たる証も得られず修学旅行当日を迎えた。先のこともありながら、やはり修学旅行。この頃の渾名が「リーバイス小僧」と言われるくらいジーンズとコンバースに入れあげていたため、Levi's606にGジャン。コンバースのTシャツ。髪型はデップで逆立てた、今見ると恥ずかしい格好で臨んでいた。そして真美はと言うと、白いワンピースに白い麦藁帽子。そして白いヒールという眩しいくらいの姿。斯くして修学旅行は始まった。某リゾート島へ。滞りなく進行していく旅行だったが、事件は夜のホテルで起こった。先生方と生徒会で、もしものために「成年組」「未成年組」「男団」「女団」に別れて宿泊していた。大宴会場にて各クラスの出し物が繰り広げられる中、自分は空手拳法と分銅術とヌンチャク術を披露。大いに盛り上がった。そしてお開き。成年組の酒を交えた宴会が開かれ、マークしていた先生方を追った。「真美は部屋で待ってて。」加賀美さんは男気と合気道二段の腕前があることから連れて行けるが、彼女には不安があった。渋る真美を背にしていざ出陣。案の定、噂のあった例の不良グループが女の子を招き入れていた。「カメラで証拠は掴んだ。加賀美さん帰り…」言おうとした矢先。…続く
- Re: H・T・S・Sに生きる ( No.8 )
- 日時: 2018/05/15 19:32
- 名前: 梶原明生 (ID: q6woXfHh)
…彼女は前に出ていた。「ちょっと加賀美さん。」正義感が強いのはいいが、あまりに血の気がありすぎる。相手は先生3人含めて10人はいる。無謀すぎだ。「○○先生、これはどういうことです。会議は嘘だったんですか。この子達は誰なんです。」不良のリーダーが抑える。「まぁまぁ生徒会長さん、別に何もありませんって。皆学校の生徒ですよ。」「なら、学年、クラス、名前を教えて。見かけない顔なのに、うちの生徒かしら。」こいつ、うぜーという態度で頭をかき始めた不良リーダー。見かねたサブリーダーらしき男子が食いつく。「あーっ、何だテメー。生徒会かなんか知らねーが調子乗るな。」と突つっかかるも、リーダーが抑える。「よせ、お前は黙ってろ。…とにかく、ここは穏便にいきましょうや。違法行為はしてないっすよ。」これには押し黙る加賀美さん。しかし矛先は先生に向かった。「○○先生、○先生、教師としてこんな不純なことして恥ずかしくないんですか。月曜日には教育委員会に報告します。私の叔父様が市議会議員なので、覚悟してください。」「そんな、待ってくれ。そんなことされたら…」「問答無用」立ち去る加賀美さんにとりすがるものの、俺達は無視して生徒会専用部屋へと帰っていった。勿論、その後は俺達4人で熱く先生方の批判討論に没頭した。時刻は午前1時を回っている。この頃には討論より、互いの生い立ちや好きな芸能人、バンドなど、とりとめのない話題で盛り上がった。三人に向かって「ボディガード宣言」したり、ブルーハーツ、ジュンスカ、ジギー、B'z、ピンクサファイアなどなど、聞き入りながらまだ話は尽きない。「喉乾いたろ。何か買ってくるよ。」そう自分が言い出し、自販機まで出た。すると、買い終わってから廊下を振り向いた。徐に先ほどのサブリーダーが二人ほど取り巻きを連れて歩いてくる。「何の用だ。」「あっ、何の用だと、決まってんだろ。あの生意気女にヤキ入れるためよ。文句あんのか。」「ある。今何時だと思ってんだ。ここから先は生徒会関係者以外立ち入り禁止だ。第一消灯は過ぎてる。部屋に戻れ。」平然を装っても、慣れない実戦。心臓はバクバクしていたが、ふと、三戦呼吸法を思い出していた。師範に言われていた教えを。「事(非常事態)に臨んでは先ずこの三戦呼吸法を思い出せ。勇気は呼吸と共にやってくる。」これを実践した後、段々と腹が据わってきた。「あーっ、邪魔すんじゃねーっ。」胸倉を掴んできた彼を…続く。
- Re: H・T・S・Sに生きる ( No.9 )
- 日時: 2018/05/16 17:21
- 名前: 梶原明生 (ID: 0Q45BTb3)

…思いっきり両手で抑えこみ、右側へ全体重をかけて引き込んだ。勿論抵抗するだろうから、反対側へと彼の力を利用して反転し、投げ飛ばす。腕を背中にとり、抑えながら他二人に睨みを利かせた。守りたい一心だった。部屋には加賀美さんだけじゃない。真美もいる。愛する人を守らなければ。それだけが浮かんでいた。次に浮かんだのは師範が言っていた「一人を投げ固め技するのはいいが、複数いる場合はやるな。」だった。しかしなるべく傷つけたくなかったからセオリーに若干反した。戦意喪失なのか、襲ってはこない二人。「もう暴れないか。大人しく帰るか。約束するなら自由にしていいぞ。」心臓のバクバク感はなかなか収まらないものの、何とか対処できていた。「わかった。だから離してくれ苦しいっ。」残心を残しながらもその言葉を信じて解放した。「なわけあるかっ。」サブリーダーは腕を揉んで痛みを取るや否や結局殴りかかった。つい怒り心頭になり、縦拳で殴り返し、鈎拳(フック)で脇腹にお見舞いした。そしてつい飛び後ろ回し蹴りを放っていた。当時ジャンクロードバンダムがマイブームで、彼のスピンキックに憧れてつい熱心に練習していた癖が出てしまったのだ。度肝を抜かれたサブリーダー達はそそくさと逃げていった。荒い息遣いだけが廊下中に響く。部屋に戻った俺は飲み物を抱えて三人に渡した。「どうしたの、息切れして…」加賀美さんが心配するものの、ごまかした。「何でもないよ。少し廊下でスクワットしただけさ。…それより明日なんだが、いや、今日か。早めにここ出た方がいいよ。」「あ、偶然ね。私たちも今そう話してたとこよ。どうせもう先生達と行動するつもりないし、ボイコットしようって思ってるから。」俺は内心良かったと胸をなで下ろした。かくして、生徒会関係者の起床義務がある06:30より30分早くに荷物まとめて4人でホテルを抜け出した。草原広がる島の道路を、トボトボと歩く。「ねぇアッキー(明生)、いいもんだねこの光景と私たち。青春してるみたいで。」「ああ、まぁな。」「真美タン、でもごめんね巻き込んで。このあとのハイキング楽しみにしてたでしょ。」「ううん、加賀美さん達とこうしてハイキングできて、アッキーと居られれば幸せ。」俺は彼女の荷物を持ちながら手を握って引き寄せた。「俺も君と居られて幸せだ。」いつものようにキスしたかったが抑えた。やがてフェリー乗り場に着き、名残惜しい修学旅行の島を後にした。…続く。
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