複雑・ファジー小説

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ガルちゃん修羅ハウス
日時: 2020/08/26 18:38
名前: 梶原明生 (ID: PvE9VyUX)

お騒がせご意見番女優、遠藤奈美子と、ヘタレアイドルリーダー佐士原理央が女性専用書き込み掲示板「ガルちゃん」のファンだと公表したためテレビディレクターの星野が閃いた。「番組企画でガルちゃん書き込みユーザーを集めてシェアハウスに住まわせて日常を放送すると言うのは。」かくして、旧知の女優、遠藤を中心に続々都内某所のハウスにガルちゃん民が集まるのだが・・・事態は予想だにしなかった展開に・・・様々癖のあるワケアリ女性が一度に集い、笑いあり、涙あり、バトルあり、珍事ありのドタバタ活劇を繰り広げる。

Re: ガルちゃん修羅ハウス ( No.43 )
日時: 2022/06/20 19:26
名前: 梶原明生 (ID: kaDNG7L3)

・・・新山「話聞いてくれない。何聞いても話しても、あー、とか、うん、とか、そう、てこれだけ。ありえる。」井上「わかるーっ。うちのも適当にあしらおうとするんだよね。」橋場「私もね、旦那が肩持ってくれないから姑とやり辛いんだよね。」こんな感じで旦那のいるガルちゃん民は大いに盛り上がりながら夜は更けていく。翌日、新山がリビングで小さい子供達連れて宣言した。「今度の日曜日、私新山薫は、この子達と里帰りすることにしました。勿論旦那のいる家に。」橋場は思わずガッツポーズを小さく取った。遠藤が茶茶を入れる。「そんなに嬉しい。仲悪かったこともある新山が。あんたの仕事に関係ないでしょ。」「はー、何の仕事よ。別にいいじゃん。救いたい人を救える。ただそれだけで。」怪訝そうな面持ちで腕を組んだ。橋場はまた言う。「ただのガルちゃん民よ。」その夜、日曜日キッカリに黒ずくめのグループが新山の部屋に集まっていた。「あの女で間違いないが、奴らの考えがわからん。何でわざわざ女空挺隊員をこんな企画に参加させてる。しかもあの女、普通に人助けしているし、全く意図が読めん。何なんだあいつは。」「もしや、我々を撹乱させてるのかもしれん。或いは何かの陽動か?」「いずれにせよ、計画はぬかりない。このままガルちゃんの板を経由して各工作員に伝えるぞ。次の計画は128563455だ。直ぐに流せ。」「了解した。」黒覆面のボスらしき人物は中年女性のようだ。解散した彼等は素早くその場から立ち去った。その頃橋場は奇妙な通信信号を自室で傍受していた。「間違いない、このガルちゃんシェアハウスから出てる。普通なら見落とすガルちゃんへのスレ投稿だけど。料理に関するスレだな。トッポギ美味いよね、か。」しかしあることに気づいた。「ん、砂糖大さじ12g、みりん8gって・・・まさかこれって。」早速一弥に連絡をいれた橋場。「貝原主任も来てる。俺達のバンまでこい。」「了解。」彼女は一目を忍び、一路バンに向かった。道路脇の駐車スペースに一台の大型バンが停まっている。中はさながら秘密基地並みである。橋場が入ってくる。「で、発信元は突き止められたか。」「それが、どの部屋かは見当がつきません。」「クソ、そこまで掴んだと思ったんだがな。とにかく今すぐ各部屋をクリアリングしていくか。」「ダメです。そんなことしたら絶対気づかれて逃げ出します。とにかく今は泳がせるしかありません」「だな。しかし調味料や材料のグラム数字を暗号にしてたとはな。」「こんな時男じゃ気付きませんものねー。」少々嫌味っぽく言う橋場。「悪かったな。しかし収穫だ。奴さんやはりガルちゃんシェアハウスに食いついた。後は怪しい人物を絞り込むだけだな。」・・・続く。

Re: ガルちゃん修羅ハウス ( No.44 )
日時: 2022/06/22 20:59
名前: 梶原明生 (ID: KNMXbe0/)

・・・一弥が割り込む。「星野ってことはないのか。この企画を持ち出したのはやつだしな。」「いやーないない。あの人は野心しか頭にないテレビマンだよ。」貝原は少し呆れ顔。「夫婦水入らずを邪魔していつも悪いな、二人共。」「いやー別にその。」気まずい空気になる二人。通信員が何か情報を掴んだ。「動きがありました。各企業に脅迫メールが送り付けられ、3日以内に南米の銀行に10億振り込まないとサーバーにウィルス攻撃を仕掛けると。それから。」「それから何だ。」「医療用トラックが大量発注されています。」「それがどうした。」「ええ、ただ、朝鮮系企業のトラックばかりなんです。」一弥が気付く。「もしかしたら、大量に医療用麻薬を取り引きする気か。」「つまりは金を一斉にかき集めて本国に送金する気だな。」「にしては短絡的じゃないですか。わざわざ資金集めのために黒蠍がガルちゃんシェアハウス企画に乗ってきたんでしょうか。」「しかしだとしたら黒蠍は・・・」通信員が叫ぶ。「出ました。やはり発信源は最上階のテレビクルー専用室からです。あ、今星野が出てきました。」「星野ーっ、やっぱりお前か。奴を追うぞ。」「了解」全員色めき立ち、星野の車を追った。数キロ走った後、とあるビルの地下駐に入る。黒覆面にした数名が車から降り、待ち合わせていた数人の北朝鮮工作員と会う。「首尾はどうだ。」「は。仰せのままに。」中年女性らしいシェアハウスからきた工作員が答える。「金はいくらか送金され始めております。」「そうか。でかしたぞ。最近じゃ資金集めにも苦労する。ん・・・なんだこれは。我々の口座に振り込まれていないではないか、どういうことだ。」「こういうことさ。」隠し持っていたマカロフ拳銃で黒蠍のメンバー以外を射殺する。「貴様・・祖国を裏切ったな。」「いいえ。裏切ったのは祖国よ。これが祖国のため。」最後の虫の息だった男に更に銃弾を撃ち込む。「これはほんの手始めよ。」女ボスはまたもや車で走り去る。「突入。」特殊作戦群の隊員がスタングネードを投げ込んで突入する。「な、な、何です何ですこれは。私何も犯罪おかしてないですよ。」「嘘をつけ。お前が黒蠍なのはわかっている。」・・・続く。

Re: ガルちゃん修羅ハウス ( No.45 )
日時: 2022/06/26 01:31
名前: 梶原明生 (ID: Yry.8Fde)

・・・拘束具で最も簡単に取り押さえられる星野。橋場が前に出る。「おかしいです。あまりにも気配が無さすぎる。ん、これは発信機。」星野の鞄の中から奇妙な通信機が。「はめられました。これは通信トリッカー。発信源と同じ電波が出る通信機。星野ディレクターは囮にされた。」「くそ、これは罠か。すぐに引き返すぞ。」貝原主任の一令で全員一斉に車に乗って発車する。「星野じゃないとすれば誰が。」一弥がイラつく素振りを見せる。「もう一度通信トリッカーを見せて。」優奈が一弥から今一度貰い受けた。「これと同じ信号なのよね。だったらこれを回線に繋げてGPS代わりにすれば。」「ナイス優奈。それでいきましょう貝原主任。」「うむ、やってくれ。」その頃黒蠍達はとある広大な廃業施設に来ていた。「この日をどれだけ待ち侘びたか。たった一発の弾道ミサイル。これ一発あればいい。これ一発祖国に撃ち込めば、必然的に日本、そして韓国は戦争となる。そうなれば米軍も参戦せねばならず、北朝鮮現政権は覆される。飢えで死んでいった弟妹達の仇を取れる。」いつの間にこんな秘密基地にリノベーションしていたのか。さながら軍事基地である。黒蠍の凄惨な過去は、彼女をモンスターに変えてしまった。「送金はできたか。」「はい、頭金は。しかし武器商人から支払いをせっつかれています。本当に資金は集まるんですか。」「お前は心配しなくていい。必ず振り込まれる。根回ししたヤクも買いたいと言う買い手は五万といる。大丈夫だ。」黒蠍は部下を落ち着かせた。その頃ガルちゃんシェアハウスに到着した橋場達は突入を開始したのだが。「私の勘は狂ってた。とすると今シェアハウスにいないのは・・・」ラフなレディス服の上からプレートキャリアを着た橋場が、SFPー9拳銃両手で握りしめ三階のとある部屋に突入した。「クリア。やはりね。」CQBのテクニックで各部屋をクリアリングして後、無線で貝原達に伝えた。「申し訳ありません。騙されました。黒蠍の正体は・・・立川理絵。」「バカな。お前最も疑わしくないあの立川さんが。」一弥が驚愕する。しかし、部屋に入って納得した。「これは。」「ええ、強力な無線機よ。ハム無線機資格もない元女優がこんな軍事無線機持つ。ありえないんだけど。」「やはり立川とその夫で間違いないな。」「でも、どうして。どうしてあの立川さんが。」「俺も騙されたよ優奈。あの何にでも化けると言われた黒蠍だ。女優になる前から誰かの戸籍に背乗りし、その人物になりすました。夫もまた普通の会社員に背乗りしてなりすまし、結婚も出来レース。子供二人を作った上、疑われないよう更なる悲劇のヒロインを生み出した。」「待ってまさか。」一弥は一呼吸置いて語った。」「認めたくないのはわかる。だが奴は手段を選ばない。恐らく次女を仲間に轢き殺させた。こうして悲劇の母親が大々的に放送され、誰も彼女を疑わない。地下に潜伏しても、娘を失ったショックでとか誤魔化せるしな。」橋場は両掌で口を塞いで悲しんだ。貝原が割り込む。「しかも周波数も電波信号も変えられてる。追うのに時間がかかる。」「手間は省けるかもよ。」後ろから女の声が。遠藤だった。・・・続く。

Re: ガルちゃん修羅ハウス ( No.46 )
日時: 2022/06/26 01:24
名前: 梶原明生 (ID: Yry.8Fde)

・・・「え、遠藤さん。何故この部屋に・・・」「私三階なんだけど。それにこの騒ぎよ。気づかないとでも思った。やっぱりあんたただ者じゃないと思ってたど、政府の犬だったとはね。」「せ、政府の犬ってあのね。」貝原が制する。「まぁ待て。遠藤さんだね。その省けるとはどう言うことかね。」「やった男はシラフじゃなくて飲酒運転してた。つまり危険運転致死罪。10年は食らう刑てこと。その男の出所は明日よ。」橋場、一弥、貝原は互いを見やった。すぐに関東交通刑務所に向かう。・・・「おい、出所が延期ってどう言うことだ。」渦中の男はいきなり出所期日を延期されて腹を立てていた。「その原因か。この方達だ。」会議室に入ってきたのは橋場、貝原、一弥だった。「あんたら誰だ。」「お前を死刑にもできる存在だ。杉田さん。いや、名無しのジョンドーとも言うべきか。お前が黒蠍一味だってわかってる。出所が明日なのは偶然とは思えない。金を儲けたら高飛びか。芸がないな。」いきなり笑い出す杉田。「ハハハハハッ、なーんにもわかってないな犬ども。今に度肝抜かれて這いつくばるぞ日本人共。」その時一弥のスマホが鳴る。「ああ俺だ。何、北の工作員も黒蠍を追ってるだと。一体どう言うことだ。」「どうした。」「はい、総連に張り付いてるダチから、北の工作員も黒蠍を追ってると。」「バカな。仲間じゃないのか。まさか。」貝原が悟り始めた。杉田が笑う「ハハハハハッもう手遅れ。」「貴様何か知ってるな。」「拷問にでも掛けるかオッさん。ハハハハハッ」「拷問なんて必要ないですよ。」橋場が冷静に言い放った。彼女はあらゆるシナリオを言い放った。「人質事件を起こす。官僚を狙う。幼稚園のバスを乗っ取る。」そして最後に「ミサイルで祖国政府を攻撃する。」唐突に言われたせいか、その時若干表情が変わった。「間違いない。彼女達は恐らく弾道ミサイルを部品からコツコツ日本に輸入し、弾道ミサイルを組み立てた。工場の部品とかかんとかいえば、税関を通りやすい。銃の密輸より簡単ですよ。そしてそれを使い、祖国政府に復讐を企てている。いや、そればかりか最終的な狙いは北朝鮮と韓国と日本とアメリカの戦争誘発をする気よ。」「よし、緊急配備だ。ここ100キロ圏内で郊外の廃業施設並びに怪しい施設がないか調べろ。」無線で伝達する貝原。

Re: ガルちゃん修羅ハウス ( No.47 )
日時: 2022/06/26 15:13
名前: 梶原明生 (ID: Yry.8Fde)

・・・一斉にとりかかる特殊作戦群。バンの通信員にお願いする橋場。「ねぇ、立川の写真を検索アプリにかけて北朝鮮諜報機関や軍部に似た顔の幹部がいないか調べて。」「了解しました。」通信員は早速手慣れたタイピングで検索し始めた。「いました。陸軍情報部将校に異例の出世をした女性幹部が一人ヒットしました。階級は大尉。しかし十数年前に死亡とあります。」「死んだことにしたのね。彼女が華々しい女優デビューを果たしたのもその頃。」一弥が食いつく。「こいつ。見たことある。こんな軍人姿で立川と同じとは思わなかった。かつて特殊作戦群に入りたての頃、過去を先輩と調べたことがある。確か寒村の出で、親兄弟を飢饉で失っている。充分な支援を政府から受けられないために。」「まさか、その復讐のために。」険しい顔になる橋場。通信員が叫ぶ。「見つかりました。唯一ヒットしたのは廃業した遊興施設です。ここから15キロ先。」「よし急げ。」貝原が促した。特殊作戦群を乗せたハイエース群も後を着いて加速する。隊員達は装備とHK416カスタムライフル等の点検整備を素早く行った。陸自迷彩柄と黒いバラクラバ覆面が冴える。一方立川側は慌て始めた。「ボス、大変だ。閉店前にお客様が登場です。」「ばかな、どうしてここがわかった。日本の特殊部隊も侮れんな。すぐに客の準備だ。おもてなししてやれ。それから今すぐ弾道ミサイルを北朝鮮政府に放て。」「正気ですか。発射は明日のはず。今すぐでは充分な準備が整いません。」「予定変更だ。不十分は覚悟の上、今すぐ発射準備に取り掛かれ。」無茶な要望でも通すしかなかった。そうしている間に特殊作戦群は刻一刻と廃業施設に近づいていた。ブービートラップを排除する。「α班配置についた。」「β班も配置についた。」「こちらγ班。突入せよ。」いよいよ突入が始まる。「優奈、どこ行く気だ。」「思い出したの。彼女には二十歳の娘がいるって。母親と逃亡計画があったはずよ。」20式小銃を抱えて走り出す橋場。現場では既に特殊作戦群と黒蠍の一団が銃撃戦になっていた。弾道ミサイル指揮所に仁王立ちになる立川夫妻。「パパ、ママ、一緒にオーストラリアに逃げる計画は。ねぇ聞いてる。」「ごめんね明菜。予定変更。パパママはここに残る。あなただけでも逃げて。」手下に顎で指示する立川。「お前・・・」いきなり現れた橋場に拳銃を向けるものの銃床で殴られて気絶。「動くな。動けば娘さんを撃つ。」「あら橋場さん。意外な場所でお目にかかるなんて。」「お前が黒蠍だったとはね。」「あなたも同じじゃない。お互い身分を偽り、傀儡として生きていく人柱。それに私はあなた達にとって味方も同然。目の上のたんこぶを取り除けるのよ。ありがたいじゃない。」「嘘をつかないで。本当の目的は復讐。でもね、あなた達の憎しみのせいで、アジアの平和が乱されるのよ。大勢の民間人も犠牲になる。両親や兄弟を奪わられたあなたが望むことなの。」「うるさい。お前に何がわかる。くだらない娯楽だらけの平和ボケ社会で生きてきたお前に何がわかる。」「わからないかもね。でも一つだけわかることがある。それは愛。」フッと嘲笑う立川。橋場が続ける。「明菜ちゃん、知ってる。妹さんが亡くなった真相。」「どういうこと。あなた私に銃向けておいて・・・」「確かに。でも必要なことだから。妹さんはあなたのお母さんの部下に殺された。自分が地下に潜るためと、悲劇のヒロインを演じて復讐を遂げるために。」「明菜、信じるなそんなクズ日本人の言うことなんか。」「やっぱり。何となく気づいてた。ママはそう言う人。でも同時に子供思いなママも知ってるよ。あれは芝居なんかじゃない。毎年命日には泣いてた。あれはママの本心だよ。」「私も子を持つ母としてわかる。我が子を失うのがどれだけ身を裂かれる気持ちか。例えそれが大義のためとはいえ、可愛い我が子を犠牲にしたあなたは、自分をも罰しようとしている。そうでしょ。」「黙れ黙れ黙れっ。」「弾道ミサイルのスイッチを押せば娘さんの命はない。それでも大義を優先するの。」部下でもある夫が押そうとする。「何躊躇ってる。我等同志達の死を無駄にする気か。」「黙れ少尉。」それでも押そうとする夫を橋場は足と腕を撃って阻止した。「キャーパパ。」「大丈夫。急所は外してる。立川さん、今なら間に合う。我々が保護して落ち着いたら国外へ逃す。だから投降して。この子をまた母なし子にするつもり。」「う、く、・・・」それから10分後、橋場夫妻に連れられ、立川夫妻とその娘明菜が出てきた。貝原が走り寄る。「でかした橋場。射殺せずに投降させるとはお手柄だ。」「いいえ。」「何だと。」「男にはわかりませんよ。女の、いや母同志だからこそわかる愛が世界を救っただけですから。」呆気に取られる貝原。・・・続く。


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