二次創作小説(新・総合)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

戦闘中 シャドウを倒せ!【完結!】
日時: 2019/10/05 20:13
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

戦闘中、史上最強のラスボス現る!!
その名は、ジェネラルシャドウ!!
これまで何度も逃走中や戦闘中に出場し。
多くの逃走者を危機から救ってきた男。
その彼が、最強の敵となって立ちはだかる!
与えられたミッションはひとつ。

「俺を倒せ」

一切の手加減も甘さも捨てた本気のジェネラルシャドウを相手に、参加者達はどこまで戦うことができるのか。
好敵手、恋人、弟子……彼と縁深いキャラ達が立ち上がる!

参戦者一覧

ラブライブシリーズ

黒澤ダイヤ 国木田花丸

プリキュアシリーズ

黄瀬やよい 青木れいか

スーパー戦隊シリーズ

ドギークルーガー 

ゲゲゲの鬼太郎シリーズ

魔女アニエス 

ときめきメモリアルシリーズ

如月美緒

オリキャラ

ロディ

作者枠

エイジア

メタルメイドウィン

応募用紙>>38
※応募は締め切りました!

主な見所

ジェネラルシャドウの本気!
国木田花丸&如月美緒 文学少女同士の交流!

Re: 戦闘中 シャドウを倒せ!【参加者募集】 ( No.51 )
日時: 2019/10/04 08:16
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

結構な人数が集まってきましたので、そろそろ抽選を行おうかなと思っています!当選できるのは1名だけなので、誰が当たるのかお楽しみに!!

Re: 戦闘中 シャドウを倒せ!【抽選開始!】 ( No.52 )
日時: 2019/10/04 08:38
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

あ、今考えてみましたら作者枠は2人になります!なので2人が当選します!

Re: 戦闘中 シャドウを倒せ!【結果発表!】 ( No.53 )
日時: 2019/10/04 10:37
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

抽選の結果を発表します! 当選したのは……





エイジアさん、メタルメイドウィンさんとなりました!

クロノスエボルさん、生ブスカジさん、ヘキサさんは残念ながら今回は落選となりましたが、私の作品を応援してくださると嬉しいです!

Re: 戦闘中 シャドウを倒せ!【結果発表!】 ( No.54 )
日時: 2019/10/04 17:56
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

採石場で2人の男が対峙していた。1人はアヌビス星人のドギー=クルーガー。もう1人はデルザー軍団の元幹部であるジェネラルシャドウだ。鋭く睨み合う両者。無言の睨み合いが続く中、沈黙を破ったのはドギーだ。彼は相手から目を逸らすことなく、よく響くバリトンの声で訊ねた。

「敬愛する我が師、ジェネラルシャドウ。あなたの行いを俺は見逃すわけにはいかん。既に多くの犠牲者が出ている以上、俺があなたを止めなければならぬ!」

ドギーは懐からマスターライセンスを取り出し。

「エマージェンシー・デカマスター!」

ドギーの体が青い光に包まれデカマスターへと変身していく。変身完了すると、名乗りを上げた。

「百鬼夜行をぶった斬る! 地獄の番犬、デカマスター!!」
「フン……」

ジェネラルシャドウはデカマスターを鼻で笑うと、腰の鞘に手を当てる。

「ドギー、否デカマスターよ。お前から剣を抜くがいい」
「師よ。銀河一刀流の極意をあなたに見舞うことになろうとは……だが、俺は正義の為にあなたを討つ! ディーソードペガ!」

デカマスターが光り輝く刃を抜くとシャドウも愛剣であるシャドウ剣を抜く。

「フフフフフフフ」

シャドウの含み笑いが響き、彼の白マントが風に靡く。

「ペガスラッシュ!」
デカマスターは愛剣を脇に抱えて滑らかな動きで真っすぐ向かってくる。
だが、シャドウは避ける様子を見せない。すれ違う寸前に銀河でも屈指の切れ味を誇る刃が、シャドウの体を切り裂く。胴から煙が噴き出すシャドウだが、微動だにしない。

「流石の切れ味だな、ディーソードペガは。俺のシャドウ剣より硬度・攻撃力共に上であることは間違いはない。だが、その剣も命中しなければ無意味だ」

途端にシャドウの体が無数のトランプと化し、カードが砂地に散らばる。剣技を受ける寸前に分身を発動して難を逃れていたのだ。

「分身か」
「俺が何故シャドウと呼ばれているのか忘れたか。それはな、影と呼ばれる分身を出すからだ」

瞬間移動で目の前に現れると、動体視力では追いつけないほどの速さで連続突きを打ちこむ。デカマスターのボディから火花が飛び、彼は僅かに後退した。
攻撃力はそこまで高くないものの、圧倒的な突きの速さがシャドウの武器だ。

「お前は確かに俺の弟子だった頃と比較しても飛躍的に実力が上がった。しかし、それでも尚、俺には及ばぬ」

自慢のトランプを投げつけ、デカマスターの体に小さく損傷を与える。
小さく鋭くけれど確実に。決して派手な攻撃ではないが、だからこそ恐ろしい。
見かけでは判断できない確かな強さを秘めた攻撃なのだ。無論、デカマスターとて銀河中にその名を轟かせた猛者である。二撃目のトランプショットを全て剣で切断し無力化すると、シャドウに突進する。

「愚直な男だ。策が無い。先ほどと同じような結果になるのがわからんのか」

再びペガスラッシュの構え。しかし、シャドウに命中する刹那にぴたりと動きを停止し、即座に振り返ると、空間を袈裟斬りにする。

「ぐッ……」

その場にシャドウが現れ呻き声を発した。一度目の失敗で彼が分身と入れ替わり、どこから攻撃をしてくるのか予測していたのだ。結果は見事に的中。今度は分身ではなく本物にペガスラッシュがヒットした。同じ失敗は繰り返さないのが、デカマスターの強みだ。

「さらばだ、我が師よ!」

袈裟斬りを更に食らわせ、真一文字に斬撃を浴びせ、ダメ押しとばかりに頭頂部から一刀両断にする。シャドウは全身から青い火花を散らし、仁王立ちになる。
踵を返し歩き出すデカマスター。
直後に背後で大爆発が起きる。シャドウが自爆したのだ。

「終わった」

ドギーは変身を解き、拳を強く握った。自分を育てた師を自らが討たねばならなかったという悲しみが彼に重く圧し掛かる。何年も会っていなかったとはいえ、師の心の中に眠る戦闘に対する衝動が増幅していることに気付かなかった。紳士ではあったが常に自らを世界最強と自負し、その実力を誇示していた。決して卑怯な真似はせず、常に正々堂々と戦う姿勢を貫き通す男。最近の報告では戦闘中や逃走中に出場し、多くの者を導いていると噂に聞き懐かしい気持ちになったが、まさかこのような形で再会することになるとは思わなかった。あなたは、戦闘中や逃走中での逃走成功あるいは優勝歴がなく、焦りを覚えたのだな。他者に抜かされていく自分と、数多の強豪が参加する中でこれといった成績を残せていない自分。全ては他者を成長させる為と言い聞かせ、負け役を進んで引き受けた。その気になれば片手で捻ることができる相手に負け、若者を導く為に。

「師よ、あなたは道を誤った!」

普段は冷静沈着で威厳のあるボスとして皆を率いるドギー。だが、彼も人の子。
溢れ出る情を堪え切れず、一筋の涙を流した。どれだけ道を踏み外そうとも、彼にとって師匠である事実は揺るがないからだ。これまで彼と過ごした修行の日々が頭の中で回想され、悲しみを増幅させる。犬型の宇宙人は嘆息した。
これで全てが終わったのだ。ある意味、シャドウも弟子である自分に止めを刺されたのだから、良かったのかもしれない。涙は流し過ぎてはダメだ。手の甲で涙を拭い、再び歩き出す。彼には悪の宇宙人から地球の平和を守る使命があるのだ。

「甘いな」

ふと、背後から聞きなれた声が耳に入ってきた。

「まさか――」

振り返ったと同時に、ドギーは腹をシャドウ剣で貫かれていた。
赤い血が腹や背から噴き出し、灰色の砂地に赤い血だまりを作り出す。
ピチャピチャと赤い雫がはねる音が砂地に響き渡る。
ドギーを刺した者の正体はジェネラルシャドウだ。何とあれほどの連続斬りを受けていながら全くの無傷である。

「馬鹿な。確かに俺はあなたを斬ったはずだ」
「俺の攻撃の軌道を読み、剣を食らわせたところまでは見事だった! だが、お前は俺の防御力を侮っていたようだな」
「!」
「お前の刃で俺の体が傷つけられると考えていたのなら、思い上がりも甚だしい」

シャドウの強さの本質は分身でもカードでも剣技でもない。彼の最大の長所は圧倒的な防御力にあった。その高さはチャージアップ状態で100倍にパワーアップしたストロンガーの超電ドリルキックにも耐えきるほどなのだ。予想を遥かに上回る頑丈さにドギーは戦慄の汗を流す。剣を引き抜かれると、ドギーは片膝を突いた。シャドウは弟子を冷徹な瞳で見下ろし。

「生殺与奪の権はこちらにある。お前に戦う力は残っていないのだからな」

シャドウの言葉に嘘はない。止めを刺したと思い込み確認を怠った。これがドギーの敗因だった。ドギーは目を瞑り、力なく呟く。

「……俺を斬れ」
「笑止千万。どうするか決めるのは俺の役目だ」
「……」

ドギーは項垂れた。彼の言葉通りだった。今の自分には何をする力もない。
シャドウはトランプの束を軽く投げ遊んでいたが、徐にドギーに近づくと、その手を伸ばし、マスターライセンスを奪った。

「半人前のお前が署長に就任できるとは地球署も堕ちたものよ。だが、これは貰っておくとしよう。勝者の証としてな」

ドサリ。ドギーの体は血を流し尽くし限界にきたのか、その場でうつ伏せに倒れ伏す。完全に意識は途絶え、危険な状態だった。

「応急処置をすれば間に合うほどの傷に留めておいた。今回は相手を倒すのが目的で命を奪うことではないからな。では、これにて失礼するとしよう。嘗ての愛弟子よ」

シャドウはトランプフェイドでその場を去る。再び現れたのは東京のどこかのビルの屋上だった。

「ドギーは倒した。次はμ'sの連中といこうか。女子と戦うのは気が進まぬが奴らとも関りがあるのだから、礼儀は通さねばな。フフフフフフフフ……」

Re: 戦闘中 シャドウを倒せ! ( No.55 )
日時: 2019/10/04 22:10
名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)

「読者は最高の癒しずら♪」

この日、国木田花丸は本屋へと足を運んでいた。練習が休みだったこともあり、新しい小説でも購入して家でまったり読書でもしようかと思っていたのだ。小説のコーナーへ行き、どれを買おうかと物色していると、彼女に声をかける者があった。

「小説、好きなんですね」
「ずらっ!?」
「ウフフ、ごめんなさい。驚かせてしまいましたね」

上品な声質の少女は優しそうな笑顔を見せた。大きな眼鏡におさげ髪が特徴的で整った顔立ちをしている。歳は高校生くらいだろうか。見慣れない少女は再び口を開く。

「私も本が好きなんです。読書っていいですよね。空想を広げることができて……」
「あなたも本が好きずら?」
「はい。あっ、自己紹介が遅れましたね。私は如月美緒。国木田花丸さんですよね?」
「どうしておら……じゃなくて私の名前を知っているずら……の?」
「無理しなくてもいいですよ。語尾に『ずら』が付いた方が花丸さんらしくて、私は素敵だと思います。スクールアイドルのアクアは女子高生の間では知らない人がいないほど有名なんですよ」
「ずらぁ」

花丸は顔をぱあっと輝かせた。初対面の女子高生にも顔が知られるようになったとは。嬉しいやら恥ずかしいやらで顔が赤くなるのが自分にもわかるほどだった。美緒と花丸は共通の趣味を持つこともあり、本屋を出る頃にはすっかり意気投合した。そこで本の話題を沢山してお互いの仲を深めるべく、近くのハンバーガーショップへ行くことに。外は夏ということもあってか、日差しが強い。

「暑いずら~」
「本当ですね」
「美緒ちゃんはどうして内浦にやって来たずら?」

花丸が訊ねると、美緒は少し俯き。

「実は花丸さんに伝えなければならないことがあります」
「ずら?」
「花丸さんだけでなく、アクアのみなさんにも……ああ、めまいが!」

ここまで言いかけて、美緒はぱったりと倒れてしまった。

「美緒ちゃん、しっかりするずら!」

倒れた美緒を介抱しようとする花丸。額の汗を拭ってやり、彼女を背負う。
日光にやられてしまったのだろう。どことなく病弱な印象はあったが、実際に身体が弱かったとは。暑い中を歩かせたのは悪かったかなと反省しつつ、彼女を涼しい木陰に運ぼうとした刹那、一枚のトランプがどこからともなく飛んできて、花丸の目の前に地面に刺さる。何が起こったのかと見上げると、電柱の上に人影があった。白いタイツに白マント姿で、透明なカプセルの中には血管が剥き出しで耳まで裂けた口が不気味な男だ。

「フフフフフフフ、国木田花丸よ。その少女を俺に渡してもらおうか」
「誰ずら!?」
「俺の名を知らぬとはお前も余程迂闊な女よ。まあ、よかろう。冥土の土産に教えてやる。俺はジェネラルシャドウ!!」
「ジェネラルシャドウ!?」
「左様。お前達アクアのメンバーを全滅させる為にここへ参上した次第。だが、この女が邪魔をするのでな。少しばかり眠ってもらいたいのだよ」
「なんだかよくわからないずらが、美緒ちゃんは渡さないずら」
「フン……ならばよかろう。それなりに痛い目に遭ってもらうとしよう」

シャドウは降り立つが、花丸は踵を返して駆け出す。人を背負って走るなどはじめての体験だったが、アクアでの特訓の日々が彼女の足腰を鍛えさせていた。
追いかけてくるシャドウ、逃げる花丸。
そこへ、第3の人物がシャドウを追い抜いた。そして花丸と美緒を掴まえ、片手で引っ張り上げると愛馬に跨らせる。

「ヒーハー! 正義の味方ロディ参上!」
「おのれ……ロディめ」
「なんずらぁ!?」
「あばよシャドウ! お嬢ちゃん達はこの俺が守る! 全速力だぜ、エリザベス! ヒーハー!」

テンガロンハットに金髪碧眼、ウエスタンルックの青年は愛馬を操り、物凄い速さでシャドウとの距離を引き離す。花丸は何が何だかわからないことばかりで困惑していたが、馬から降りるわけにもいかない。何より自分の後ろには気を失った美緒がいるのだ。

「おじさん誰ずら?」
「ハッハー! おじさんとは言ってくれるじゃねぇか! 俺は西部開拓時代からやってきた正義の味方、ロディだ! で、今、お嬢ちゃんが跨っているのが俺の相棒で恋人のエリザベス! 詳しいことは後だ、今は逃げるのが優先!」
「逃がさぬ!」

シャドウが猛スピードで駆けてくる。ロディは花丸に頭を下げるように指示を出すと、腰のガンベルトから銃を取り出すと、前を向いたまま腕だけを後方に向けて引き金を引いて、シャドウに発砲。6発の弾丸は全弾命中し、彼を怯ませる。その隙に加速し、相手を振りきることに成功。花丸は困惑したが、同時に自分が小説の世界にいるようでワクワクした。
これから何が起きるんだろう。彼女のワクワクは止まらない。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13