二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス【完結】
- 日時: 2020/02/25 22:19
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VUvCs/q)
お久しぶりですの方はお久しぶりです、はじめましての方ははじめまして、灯焔です。
2020年の節目、ということで私の数字もキリが良く心機一転ということでまた書いていきたいと思います。逃走中。
毎度のことながらマイペース更新になりますのでご容赦ください。
様々なキャラクターが住まう世界が融合して生まれた終末の世界、『コネクトワールド』。久々に筆を握ったので、特にひねらずシンプルに案を出してみました。
今回は一体どういう結末を迎えるのか…。こうご期待です。
今回の舞台は、先日主人公であるベレト、ベレスがスマブラに参戦決定した『ファイアーエムブレム風花雪月』から、『ガルク=マク大修道院』。
フォドラの大地の中心に織りなす修道院であり、ここは士官学校も兼ねています。ベレトやベレスは物語の序盤で教師のスカウトを受け、ここにやってくるわけです。
そんな場所で一体何人の逃走者が逃げ切ることが出来るのか?それともハンターに全員確保されてしまうのか?
逃走者、ハンター。各々の思いが、駆け引きが、デッドヒートが、今始まる。
今回のミニドラマは少し時期を外してしまいましたがクリスマスのお話となっております。
主演のあの方のネタは某あの曲の歌詞からアイデアをいただいております。
珍しくミニドラマにしては本人出演が多いですが、原作とは全く以て関係ないのであまり深く考えすぎないようにお願いします。
また、キャラクターの性格や設定に関しては基本的に原作から逸脱しないようにしておりますが、脚色が強い場合もございます。キャラ崩壊の可能性がある為ご注意ください。
お口に合わなかったなど不快に思われた場合はブラウザバックをお願いします。
<ルール>
逃走エリア:『ガルク=マク大修道院』
主人公であるベレスが教師として来訪することになる、フォドラの中心に佇む大修道院。
かなりの広さを誇るこの建物は、大きく『学校エリア』『大聖堂』『市場』の3エリアに分けられる。
また、逃走中に使用するエリアは1Fのみである為、2Fのエリアである書庫などには侵入できない。
詳細 >>1
ミニドラマ紹介 >>2
逃走時間:75分
賞金:45万(1秒100円)
ハンター:初期3体(OPゲーム会場のハンターボックスに3体)
<参加者>
【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細 >>3
ミミ
ニャミ
ナビ
【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細 >>4
苗木誠
日向創
赤松楓
【おそ松さん】より (3人) 詳細 >>5
松野おそ松
松野十四松
松野トド松
【スーパーマリオシリーズ】より (3人) 詳細 >>6
マリオ
ルイージ
ピーチ
【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細 >>7
エーデルガルト
ディミトリ
クロード
【ひなビタ♪】より (3人) 詳細 >>8
山形まり花
和泉一舞
芽兎めう
計18名
逃走中#CR02 シード権争奪予想アンケート実施中!
※締め切りました
逃走中#CR02 参加者募集中! 及びMVP投票受付中!
※締め切りました
作者枠発表 >>76
○AfterBreakTime
①『本部の日常』 >>16
②『朱雀登場!』 >>25
③『異世界と道化師と』 >>28
④『社長は疾風と共にやってくる』 >>37
⑤『這い寄れポップンマスターズ』 >>39-40
⑥『かみさまのうた』 >>47
⑦『混沌はカカオ味』 >>49
⑧『打ち上げパーティ』 >>77-81
以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。
- Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.15 )
- 日時: 2020/01/28 21:44
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 393aRbky)
>>YUMA様
どもです、お久しぶりにございます。
マイペースが取り柄故、出現タイミングにご注意を。という感じでしょうか。
カリスマレジェンドでも捕まる時は捕まるんですね。
逃走中というものは何が起こるか全く読めませんねぇ。
風花雪月、覚醒やifで駄目だったところをかなり改善してきており、また育成も中々面白いゲームでございますのでお時間があれば是非是非よろしくお願いします。この作品でFEが返り咲いたといっても過言ではございませんので…。
ベレス先生は健康的なエロスです。
さて、ペリーサンタといえば某あの曲を思い出しますが…一体どうなるんでしょうか。更新をお楽しみに。
皆様のコメントが更新の励みとなっております。ありがとうございます。
- AfterBreakTime① 『本部の日常』 ( No.16 )
- 日時: 2020/01/28 21:46
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 393aRbky)
どうも、天の声でございますー。お久しぶりの方はお久しぶりです!
最後に筆を下ろしてから約4年。色々と波乱が続いた中での逃走中復帰…。
他の筆者様とは一味違うので少しとっつきにくいとは思いますが、どうか長い目でお見守りくださいませ…。
さて、ゲームも始まりましたがまずはここで一服。
今回は逃走中を支える『運営本部』の日常を覗いてみましょうか。
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~運営本部 メインサーバ~
チョロ松「あ、サクヤさん!お疲れ様です。OPゲーム、無事終わったみたいですね!」
サクヤ「およ、お疲れ様ですチョロ松くん。というか、私に敬語を使う必要はないと言ったはずですが」
チョロ松「いやいやいやもう少し立場をわきまえてくださいよアンタ?!仮にも僕達の雇い主でこの『逃走中』のGMなんだから!!」
サクヤ「あまり堅苦しいのは苦手なんですよねえ」
罪木「チョロ松さんは相変わらずですねぇ…」
こちらは運営本部、メインサーバルーム。丁度OPゲームが終わったところにチョロ松がやって来たようです。
サーバルームにはモニターを見ているGMサクヤ、そしてけが人が出た時に備えて罪木さんがいます。
え?灯焔氏の逃走中なんだからこの人物も灯焔氏だろうって?
彼女は筆者である灯焔氏とニアリーイコールの存在、そう思ってください。
チョロ松が『僕達の雇い主』と言っていましたが、そうです。彼らはここではニートを脱却しているのです。
逃走中の開催には毎回多大な人員が必要ですし、借りられる手ならば借りたいですからね。
そして、彼らを雇った理由は『もう1つ』。この世界の成り立ち、そして守っている存在について。
それの解読を進めるのに役立つと思ったからなのです。
罪木さんがチョロ松の敬語に一言漏らしていると、またメインサーバルームに入ってくる足音が聞こえてきました。
MZD「ちはす、お疲れさん!久々のOPゲームのMCだったからちょっと緊張しちゃった」
ヴィル「立場的にあまり表に立つような存在ではないのだがな…。この世界であればあまり問題にはならんだろうが」
MZD「えーっ。ヴィルの美人っぷりが全国に流れたんだから良くね?オレは良かったと思ってるけどー」
ヴィル「それはお前だけだ!もう少し現実を見ろ、元暗殺者がテレビに積極的に出るか!」
サクヤ「えむぜさん。ヴィルさん。それにカラ松くんもお疲れ様です」
カラ松「お疲れ様だサクヤ!おっ、チョロ松も来てたのか」
チョロ松「うん。丁度調べ物が終わったから報告をしにね。カラ松も?」
カラ松「まあ、そんなところだ」
やって来たのはポップンの神MZD、元暗殺者貴族ヴィルヘルム、そして松野家の次男カラ松。
前者2人についてはOPゲームで大暴れしてくれましたよね。
カラ松もチョロ松同様『雇われた』松の1人であり、サクヤを補佐している1人です。
彼は就職して自覚が出来たのか、今まで使っていた『カラ松語』をなんと、使わなくなりました。
サクヤ「さて。先程チョロ松くんが『報告』と言っていましたので聞きましょう。キミ達の世界が融合した後、動きはありましたか?」
チョロ松「うん。レーダーで数週間分の記録を追ってみたんだけど、特に動きはなかったよ。
新たに現れた生体反応も特にないね。新しく世界が『混ぜられた』ってことはないって考えてもいいと思うよ」
MZD「今のところは平和続きってところだなぁ。ま、いつどー崩れるか読めないから先読んで考えないといけないけど」
サクヤ「なるほど…。ありがとうございます。四神の方も特に動きはなさそうですね」
ヴィル「そうだな。特に力の強い者の気配の察知もない。『青龍』以外は眠っていると考えていいのか?」
カラ松「案外どこかに隠れていたりするのかな」
MZD「いんや、それは無いと思う。あったら既にオレ等の誰かが察知してるって」
『世界の融合』が何か、皆さんに説明しておかねばなりませんね。
この逃走中が行われている『コネクトワールド』は、元々様々なゲームやアニメのキャラが過ごしている別々の世界として存在していました。
しかし、この世界では長い年月をかけて世界が『融合』を繰り返しています。今話している面子も、元々は別々の世界に存在していた人物達なのです。
そんな世界同士が融合を繰り返した成れの果ての世界、それが『コネクトワールド』。別名『終末の世界』と呼ばれています。
調査グループの結果によると、現在も別次元に残っている世界を少しずつ融合し、言葉通り『終末』へと向かっています。
最近はその加速も落ち着いており、こうして世間話をするまで安定しているという訳です。
で、もう一つ。サクヤの話で出てきた『四神』ですね。
『四神』はこのコネクトワールドを守護する神様の総称です。サクヤもそのうちの1人で、『青龍』と呼ばれる存在です。今は人型ですが、本来は大きな青い龍の姿なんです。
四神は他に『朱雀』『白虎』『玄武』が存在していて、現在もどこかで眠りに付き、世界を守護していると言われていますね。
罪木「…あのぉ、お聞きしたいことがあるんですけどぉ…」
サクヤ「はい」
罪木「サクヤさんにはある程度『どこにいるか』ってのは分からないんですかぁ?同じ『四神』同士ですよねぇ?」
サクヤ「残念ながら眠りについている状態では私でも察知が不可能なのです。
そもそも、えむぜさんが『察知ができない』と言っている時点で無理です」
チョロ松「どういうこと?」
MZD「サクヤもオレもひとくくりに『神』って呼ばれてるけど、神様にもカーストみたいなのが存在するんだよ。
オレはサクヤやソティスより一回り上の神として地位を与えられてるから、オレに出来ないことは下の地位の神にも出来ないんだな。
神様も全知全能じゃないからね」
カラ松「そ、そうだったのか…。初めて聞いた」
ヴィル「ちなみに魔族にも同じようなカーストがある。神々のそれよりも厳しいものがな」
罪木「人間で本当に良かったとこれほど思ったことはありませぇん…」
神々カースト上位のMZDにも無理ならば察知は無理なのでしょうね…。今は目覚めるのを待つしかなさそうです。
そして、魔族にもそんなカーストがあるのは知りませんでした。口ぶりからしてヴィルヘルムはかなり上の方の位置っぽそうですが。
サクヤ「…まぁ、カラ松くんが私の旦那さんになってくれるというのなら本気を出せるかもしれませんが…」(赤面)
チョロ松「どさくさに紛れて何言ってんだこのバ神がぁ!!!」
カラ松「えっ で、でもぉ…。お、オレで良ければ力を貸すぞ!」(オロオロ)
チョロ松「お前もオロオロすんなクソ松!!!」
MZD「カラ松が旦那になってもサクヤの神パワーアップしねーぞー。戻ってこーい」
ヴィル「はぁ…」(呆)
罪木「あわわわ…」
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愛の力でもカーストが覆せるわけじゃありませんからねぇ…。
この逃走中の合間に何かが分かればいいんですが。それは、また次回覗いてみるとしましょう。
- Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.17 )
- 日時: 2020/01/28 22:01
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 393aRbky)
はてさて、なんとか無事に(?)ゲーム開始を迎えた逃走中#CR01。
天の声も実況張り切っていきますよ!不束ものではありますがどうかお付き合いの程をよろしくお願い申し上げます。
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【73:45】
~市場~
まり花「そういえば『ひなビタ♪』からの参戦って珍しいよね!よーし、みんなで逃げ切っちゃうぞ~!」
えいえいおー、と高らかに叫ぶのはひなビタ♪のバンドリーダーことまり花。
とある商業施設で聞いた『凛として咲く花の如く』を聞いて、バンドを始めたんでしたよね?
まり花「そうだよ~!あの演奏を聞いて、わたし達にもなにか商店街を盛り上げることが出来るんじゃないか!って思って、みんなでバンド活動をすることにしたんだ!
この逃走中に出たことでもっともっと商店街が活気あふれる街になるといいな~♪」
『凛として咲く花の如く』は、今やどの音ゲーにも入っているという超有名な曲ですからね。
最初に収録された2007年あたりから見れば凄い進歩ですよね…。時代の流れって凄い。
まり花「ひなビタももっとビッグになるぞ~♪お~♪」
是非逃げ切って『ひなビタ♪』をもっと盛り上げてくださいね。
【71:18】
~寮エリア 食堂~
クロード「……で、ここが食堂だ。色んなヤツが飯を食う場所…って、なんで俺が場所の案内なんかしてるんだ?今は逃走中ゲーム本編のはずだよな?」
ナビ「うんうん、それでそれで?ボクもっと色んな場所知りたいな~♪」
クロード「あのなあ、それはゲーム終わったらいくらでも説明してやるから今は勘弁してくれないか?」
ナビ「そうなの~?」
そんな呑気な声を出しているのは金鹿の学級の級長クロードと、ナビロボットのナビ。
どうやらナビが大修道院に興味を持ち、一番詳しく説明してくれそうな人物に駆け寄っていたようです。
ヒルダ「あーっ、クロード君こんなところにいたんだね~!衣装キマってんじゃん!」
クロード「おっとヒルダか。ってことはローレンツもいるな?」
ローレンツ「仕方ないから君の応援に来てあげたよ。この僕、『ローレンツ=ヘルマン=グロスタール』がね!!」
ナビ「ろーれんつ、へるまん、ぐろすたーる…。覚えたよ~♪」
クロード「覚えんでよろしい」
ヒルダ「えっ 何この子!可愛い~♪ 名前はなんていうの?」
ナビ「ナビだよ~♪」
そこにやって来たのは金鹿の学級のクラスメイト、ヒルダとローレンツ。
今回は大修道院のドラマに出ない生徒達や人物もエキストラとして登場します。
ヒルダは彼の周りを飛び回るナビに興味津々の様子。
クロード「せめてエーデルガルトとディミトリよりは長く逃げないとな」
ローレンツ「彼らに負けたら直々に牢獄にご挨拶に行こうじゃないか、クロード」
クロード「へいへい、せいぜい捕まらないよう努力しますよっと」
ヒルダ「そうだ、そういえばクロード君。マリアンヌちゃん見なかった?」(ナビをツンツン)
ナビ「えへへへ、くすぐったいよ~♪」
クロード「マリアンヌ?マリアンヌがどうかしたのか?」
クロードが思わず聞き返すと、ヒルダは急に神妙な面持ちでこう返しました。
ヒルダ「実はね…。ここが逃走中のエリアになるって連絡が来た時…。全員いるか確認したんだけど、マリアンヌちゃんだけ『いつまで経っても来なかった』んだよ。
あたし心配でさー。どこで何やってんだろ…」
クロード「(あのマリアンヌが道草?レオニーなら分からんでもないがマリアンヌ?)」
ヒルダの言葉に動揺したクロード。そして彼女の周りを飛び回るナビ。
そんな彼らの近くに人影が…………
ハンターCR「…………!!!」
人影はハンターだったようです!!
クロードとナビ、双方が確保範囲にいます!!
ダッダッダッダッダ!!!!!
クロード「げっ ハンターってこんなに早く来るのかよ…?!話してる暇はないな、じゃあなヒルダ!ローレンツもまたなー!」
ナビ「うわ~!!ハンター来たよ~!!」
双方バラバラに逃げ出しました!
ハンターが視界に捕らえたのは…………
ROCK ON【NAVI】
ピーーーーーーーーーーーー
ナビ「こっちにきたぁ~~~~!!!!!」
視界に捉えたのはナビ!
全力で逃げますが、ハンターと彼との距離はあっという間に近づき…。
ポンッ
【67:03】
ナビ 確保 残り16名
ナビ「まけちゃった~~~…」
思わず目を回すナビくん。
お疲れ様でした…。
ピリリ ピリリ
ニャミ「あっ 通達だ。なになに? 『ナビ 確保 残り16名』
えーーーーっ、ナビくんもう捕まっちゃったのーーー?!」
ミミ「わたし達でナビくんの分まで頑張らないと…!!!」
クロード「ふぅ。あいつには悪いが捕まるのだけは御免だったからな…。しかし、マリアンヌか…」
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早くも2人目の確保者が出てしまいました…!小さい子にも容赦がない、それが逃走中なのです。
次回、ミニドラマ開始&ミッション①発動!
- ドラマパート① ( No.18 )
- 日時: 2020/01/29 21:26
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 393aRbky)
ここは、どこかの平和だった時代のフォドラの大地。
ガルク=マク大修道院で士官学校に通っている生徒達は、日々各々の目標に向かい勉学に励んでいました。
ベレス「はい、今日の授業はここまで。何か質問がある人はいないかな」
アネット「大丈夫です!後で授業内容を復習して、分からなければ個人的に聞きに行きます!」
ベレス「アネットは了解。その他は誰かいない?
……いないなら、今日は解散。みんな、今日もお疲れ様」
教師であるベレスの一言を最後に、生徒達はぞろぞろと教室を後にしました。
外にはちらちらと雪が舞っています。彼女が教師として赴任してから約8ヶ月。季節はすっかり冬になりました。
傭兵時代にゆっくりと見ることの出来なかった雪を眺めながら、ベレスは物思いにふけっていたのでした。
……そんな折の話。とある生徒の部屋の前で2人の生徒が話し合っていました。
イングリット「全く。今日はベルナデッタも一緒に訓練をすると約束しましたのに。
授業が終わったら真っ先に部屋に引きこもってしまって…。困ったものです」
ラファエル「ベルナデッタさん、珍しく訓練に参加するのかあ?オデはオデの筋肉をいじめられるなら誰とだっていいぞお!」
話し合っていたのは青獅子の学級の生徒、イングリット。そして金鹿の学級の生徒、ラファエルでした。
どうやら、イングリットは黒鷲の学級の生徒、ベルナデッタと一緒に訓練をする約束を取り付けていたようです。
しかし、彼女は戦うことを好まず引きこもりを好む少女…。当然、素直に『はい』という訳でもなく。授業が終わったら彼女に見つからないように素早く部屋にこもっていたようです。
そんな考えなどお見通しの如く彼女の部屋の前で待っていました。そこに何かとやって来たのがラファエルだったのです。
イングリット「ベルナデッタ?今日は訓練の約束をしましたよね?早く出てきてくださーい」
ラファエル「ベルナデッタさんは弓が得意だからなあ。オデ、ベルナデッタさんの弓の腕前を是非見たいぞお!」
イングリットが彼女の部屋の扉をどんどんと叩いても反応は無し。
ラファエルもベルナデッタを褒め称えるように言葉を紡ぎますが、反応は無し。どうやら出てくる気配は全くなさそうです。
イングリット「仕方ありませんね。では、扉をぶち破りましょう」
ラファエル「えっ?!それって大丈夫なのかイングリットさん!!」
イングリット「大丈夫です。以前も彼女の部屋の扉を破ったことがありますので」
ベルナデッタ「『ありますので』じゃ、ありませええええええええん!!!!!!」
彼女の言葉にやっと扉を開けた紫色の髪の少女。彼女が、黒鷲の学級の生徒ベルナデッタです。
流石に二度も扉を破られるのは嫌だったのか、自分から扉を開けてきました。
ベルナデッタ「一度ならずと二度までも!酷いですよおイングリットさん!!!」
イングリット「約束をすっぽかすからです。さあ、訓練に行きましょう」
ベルナデッタ「『訓練』じゃなくて『食事』って言ったからOK出したんですよあたしは!!!
なんで食事より先に訓練なんですか?!あたしを疲れさせて動けなくさせるつもりですか!!!」
ラファエル「なんだ、食事だったのかあ。でも、食うのも好きだからオデはどっちが先でもいいぞお」
イングリット「食事は訓練をした後腹を空かしてからが一番美味しいのですよベルナデッタ。
食べ物の美味しさを更に引き立てる為、訓練場に行きましょう」
ベルナデッタ「嫌ですう!!!訓練なんかしませんよお!!!」
無理矢理訓練場へと連れていこうとするイングリットと、どこからそんな力を出すのか抵抗するベルナデッタ。
彼女達を宥めようとラファエルが腕を掴もうとしたその時、『空から音が』聞こえてきました。
カスパル「なんだあ?」
リンハルト「天馬…いや違うな…」
他の生徒達も『それ』に気付き、一斉に空を見上げます。
シャンシャン。シャンシャン。
鈴の音にも聞こえるその音は、どうやら3人に近付いているようです。
イングリット「敵襲…ですかね。それにしては随分と賑やかな音のようですが」
ラファエル「お?オデの筋肉の出番か?」
ベルナデッタ「ひ、ひいいいいいいいいい!!!!!!!」
影が少しずつ明るくなり、はっきりと『それ』が分かるようになりました。
天馬の様な空を飛ぶ動物に、赤い見慣れない乗り物。そこに乗っていたのは……。
上半身だけ暖かそうな服を身に纏い、ステテコパンツを履いたどうもフォドラの人間ではない人物でした。
???『ほうほうほう!フォドラの良い子のみんな、元気にしてたかな~?
ほうほうほう!ペリー・クリスマス!』
ラファエル「寒そうな格好だなあ」
イングリット「貴方は誰なんですか?!」
警戒心MAXのイングリットを落ち着かせるように、『彼』は名乗りました。
ペリーサンタ『私の名前は『ペリーサンタ』!フォドラの良い子にプレゼントを配りに来たサンタクロースでーす!』
グリット/ラファエル『ペリーサンタ?』
ベルナデッタ「ふ、ふ、ふ、」
ペリーサンタ「ふ?」
ベルナデッタ『不審者ああああああああああああああああああ!!!!!!!!!』
ベルナデッタの叫び声は大修道院中に響いたのでした…。
------------------------
ドラマパートが一旦終了すると同時に、特定エリアにハンターボックスが設置された!
エーデル「(あの叫び声はベルナデッタだったのね…)」
めう「ビビり王決定戦なら優勝できるめう。絶対めう」
ジョマンダ『俺に言われてるようでなんか嫌だ』
リピカ『実際ビビり堕天使なんだからそう言わないのさ』
- Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.19 )
- 日時: 2020/01/29 22:02
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 393aRbky)
【65:00】
ピリリ ピリリ
日向「うわっ?!うるさいな、また確保情報か……通知の方だな。まさか、ミッションが来たのか?!」
イブ「『これより『騎士の間』『温室』『訓練場』3箇所にハンターが2体ずつ入ったボックスを設置する。』」
ミミ「『このハンターボックスは、残り時間が『55分』を経過すると中にいるハンターが解放されてしまう。』
えっと…今いるハンターが3体だから、失敗しちゃったら…9体?!逃げられないよ!」
ルイージ「『それを阻止する為には、ハンターボックスの傍にあるレバーを『2人』で下げ、ボックスをロックしなければならない。』
王道だけど、1人じゃ出来ないミッションだね…。誰か動いてくれる人がいればいいんだけど」
さてさて、#CR01最初のミッションスタートです。
今回は王道になぞらえハンターボックスの封印ミッションです。方法もシンプルですが、1人ではロックが出来ないのがミソ。
ミッションに動く人が多ければ素早くボックスを封印できますが、それだけリスクも伴います。
ミッションへの参加は自由。しかし『参加する』となると、ハンターの遭遇率もアップしてしまいます。
さて、逃走者達はどういう判断を下すのでしょうか?
ミッション① 65~55「ハンターボックスを封印せよ!」
残り65分になると、「騎士の間」「温室」「訓練場」3箇所にハンターが2体入ったボックスが設置される。残り時間が55分を経過するとボックスが作動し、ハンターが解放されてしまう。
それを阻止する為には、ハンターボックスのそばにあるレバーを2人で下げ、ボックスをロックしなければならない。
ディミトリ「ハンターを放出させてたまるか!誰が来てくれるかは分からないが、人数が多ければ成功率も上がる。参加しよう」
十四松「ボックス近いしいってみよっかなー」
赤松「9体とか逃げ切れる気がしないよ…。絶対にクリアしよう!勿論ミッションに参加するよ!」
ミッションに参加する逃走者……
トド松「別に全員動かなくてもよくな~い?見つかるリスクもあるし隠れてよっと」
苗木「ハンターが近くにいるし…ボックスの場所まで遠いし、ごめん。今回はパスで…」
クロード「今は体力温存だ。ミッションは他の奴らに任せるよ」
ミッションに参加しない逃走者……
マリオ「イッツミー 『スーパースター マ~リオ』~!!!」
ミツル子「きゃースーパースター素敵ー!俺嫁踊ってぇ~!写真撮ってぇ~!」
マモニス「お金くださ~い!ついでに名誉もくださ~い!」
ミミ「(何やってるんだろう…)」
…見なかったことにしておきましょう。
【63:59】
~訓練場付近~
赤松「ここ、確か『訓練場』って場所の近くだったよね?この中に入ればハンターボックスがあるはずなんだけど…」
訓練場の近くにいた赤松さん。彼女はこの場所のハンターボックスを封印しに向かうようです。
しかし、彼女1人ではレバーを下ろすことが出来ません。
赤松「そうなんだよね…。中に誰かがいてくれればいいんだけど…。
とにかく、入ってみるしかないよね」
意を決して訓練場の扉を開けました!
大きな扉の音に委縮するも、ここで諦めるわけにはいかない彼女は中を覗いてみます。そこには―――
ニャミ「楓ちゃーん!!こっちこっち!こっちにボックスあるよー!!」
赤松「ニャミちゃん!先に来てたんだね!よかったぁ~」
先にニャミがハンターボックスを見つけていたようです。
これでレバーを下ろせますね!
赤松「誰もいなかったらどうしようかと思ったよ~」
ニャミ「扉の音も結構大きいし、なんかすごい眼でこっち睨んでる人いるし…」
フェリクス『…………』
ニャミ「ここはさっさとミッションをクリアしてあの人に訓練させてあげた方がいいかも…」
赤松「そ、そうだね!ここさえ封じれば9体は回避できるもんね!」
予想外からの睨みつけに委縮するも、とにかくミッションをクリアしようとボックスに近付きます。
ボックスの近くには赤いレバー。まずはニャミが1人で下げてみることに。
ニャミ「ぐぬぬぬぬ…。やっぱり1人じゃ無理みたいだね」
赤松「2人必要なのは本当みたいだね。じゃあ、さっさと下げちゃおう!」
2人でレバーに手をかけました!
ニャミ/赤松『せーのっ!!!』(ガタッ)
【62:30】
ニャミ ミッションクリア
赤松楓 ミッションクリア
お見事、ハンター封印成功です!
ピリリ ピリリ
ミミ「わっとっと!通達が来たね。
『ニャミ、赤松楓の活躍により、『訓練場』のハンターボックスが封印された。これにより、残りの封印するハンターボックスは2つとなる。』
ニャミちゃんすご~い!さっすがわたしの相棒だね!」
日向「赤松、早速ミッションに貢献したのか!これは俺もうかうかしていられないぞ…!」
ルイージ「時間に余裕も無くなって来たし、早く他のボックスを封印しに行こう!」
十四松「くんくん…くんくん…ボックスはこっちかなー?」
幸先のいいミッション成功通達に、他の逃走者達も掻き立てられています!
一方のニャミと赤松さんも一安心。生徒の迷惑にならないように訓練場を後にします。
ニャミ「よーし、これで訓練場はおしまい!楓ちゃん、ありがとう!」
赤松「こっちこそだよ!絶対最後まで逃げ切ろうね!……ん?なんか近付いてきてないかな?」
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ミッションクリアの安堵もつかの間、2人に忍び寄る影……!
さて、その正体は……?!次回へ続く!
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