二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス【完結】
日時: 2020/02/25 22:19
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VUvCs/q)

お久しぶりですの方はお久しぶりです、はじめましての方ははじめまして、灯焔です。
2020年の節目、ということで私の数字もキリが良く心機一転ということでまた書いていきたいと思います。逃走中。
毎度のことながらマイペース更新になりますのでご容赦ください。


様々なキャラクターが住まう世界が融合して生まれた終末の世界、『コネクトワールド』。久々に筆を握ったので、特にひねらずシンプルに案を出してみました。
今回は一体どういう結末を迎えるのか…。こうご期待です。
今回の舞台は、先日主人公であるベレト、ベレスがスマブラに参戦決定した『ファイアーエムブレム風花雪月』から、『ガルク=マク大修道院』。
フォドラの大地の中心に織りなす修道院であり、ここは士官学校も兼ねています。ベレトやベレスは物語の序盤で教師のスカウトを受け、ここにやってくるわけです。
そんな場所で一体何人の逃走者が逃げ切ることが出来るのか?それともハンターに全員確保されてしまうのか?
逃走者、ハンター。各々の思いが、駆け引きが、デッドヒートが、今始まる。

今回のミニドラマは少し時期を外してしまいましたがクリスマスのお話となっております。
主演のあの方のネタは某あの曲の歌詞からアイデアをいただいております。
珍しくミニドラマにしては本人出演が多いですが、原作とは全く以て関係ないのであまり深く考えすぎないようにお願いします。

また、キャラクターの性格や設定に関しては基本的に原作から逸脱しないようにしておりますが、脚色が強い場合もございます。キャラ崩壊の可能性がある為ご注意ください。
お口に合わなかったなど不快に思われた場合はブラウザバックをお願いします。



<ルール>
逃走エリア:『ガルク=マク大修道院』
主人公であるベレスが教師として来訪することになる、フォドラの中心に佇む大修道院。
かなりの広さを誇るこの建物は、大きく『学校エリア』『大聖堂』『市場』の3エリアに分けられる。
また、逃走中に使用するエリアは1Fのみである為、2Fのエリアである書庫などには侵入できない。
詳細 >>1
ミニドラマ紹介 >>2

逃走時間:75分

賞金:45万(1秒100円)

ハンター:初期3体(OPゲーム会場のハンターボックスに3体)



<参加者>

【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細 >>3
ミミ
ニャミ
ナビ

【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細 >>4
苗木誠
日向創
赤松楓

【おそ松さん】より (3人) 詳細 >>5
松野おそ松
松野十四松
松野トド松

【スーパーマリオシリーズ】より (3人) 詳細 >>6
マリオ
ルイージ
ピーチ

【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細 >>7
エーデルガルト
ディミトリ
クロード

【ひなビタ♪】より (3人) 詳細 >>8
山形まり花
和泉一舞
芽兎めう

計18名


逃走中#CR02 シード権争奪予想アンケート実施中!
※締め切りました

逃走中#CR02 参加者募集中! 及びMVP投票受付中! 
※締め切りました
作者枠発表 >>76


○AfterBreakTime
 ①『本部の日常』 >>16
 ②『朱雀登場!』 >>25
 ③『異世界と道化師と』 >>28
 ④『社長は疾風と共にやってくる』 >>37
 ⑤『這い寄れポップンマスターズ』 >>39-40
 ⑥『かみさまのうた』 >>47
 ⑦『混沌はカカオ味』 >>49
 ⑧『打ち上げパーティ』 >>77-81


以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

AfterBreakTime⑤『這い寄れポップンマスターズ』 ( No.40 )
日時: 2020/02/09 21:04
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: vzo8adFf)

~魔界~



ヴィル「醜い魂だ…。これほどまでに酷いものは久しぶりに見た」

MZD「ヒュウ!容赦ないねぇ暗殺者は」



胸を貫かれた道化師は、そのまま地面へと倒れ動かなくなりました。
しかし、彼からは血液一滴出ていません。そりゃ、ヴィルヘルムが貫いたのは『魂』ですから、出るわけがありません。
彼は抜き取ったその魂をじっと見て、不機嫌そうに呟きました。



ハテナ「のーい!ぃるる、のーい♪」

MZD「ハテナ、ステーイ。ステーイ。今頭に飛び付いたらヴィルの仮面壊れるからやめて?」

ハテナ「のいのい!」

MZD「あからさまに不機嫌そうにするな!ほら、すぐ仮面取ってくれるから待ってなって」



彼らのやり取りを見てヴィルヘルムはため息をひとつ。そして、仮面を脱ぎました。
そこにはマゼンタの髪と美しい白い肌と赤い目をした、運営本部で見るいつものヴィルヘルムの姿がありました。
それを見たMZDはハテナをやっと解放し、ハテナは嬉しそうにヴィルヘルムの頭へと乗りました。



MZD「最近ヴィルの頭の上お気に入りだよなハテナ。なんか妬ーけーるー」

テント「それで…彼は我々が探し求めている人物とはまるで違う存在だと…そう認識していいんですよね?」

ヴィル「ああ。それに、こいつは『道化師』などと名乗っていたが…。性質がただの魔法使いではないか。『道化師』などと名乗るのも甚だしい、虫唾が走る」

MZD「結局情報は0か。ま、そう簡単に見つかるようなもんじゃないからいいけど」



どうやらこの『道化師』、彼らのお目当てではなかったようです。
ヴィルヘルムの握っている魂は、実は『ココロネ』と同じものなんです。呼び方が違うだけなんですね。
つまり、倒れている道化師をどうするかは彼にかかっているという訳です。しかし、彼は魂を戻すつもりはなく、このまま消し去るつもりらしく。
しばらく魂を見つめていると、『それ』が少しだけ緑色に濁りました。



ヴィル「ん…?」

MZD「ヴィル、どーしたの?」

ヴィル「微かだが、魂が緑色に濁った。何かが混ぜられたか何かしたのか…?」

テント「緑色…普段『ココロネ』の色は変わらないはずですよね?」

MZD「そのはずだぜ?濁るなんてありえない」

ハテナ「のい?」



3人と1体がそれを見つめ続けていると、ふと背後から声が。



??「その魂、早々に手放した方がよろしいかと。もうじき『緑の崩壊』に巻き込まれますわよ?」

MZD/ヴィル/テント『???』



急な背後からの声に振り向くと、そこにはライムグリーンの長い髪を垂らした、白い肌の美しい女性が立っていました。
彼女はそのまま3人に自己紹介をします。


ニア「私は『ニア』。『ネクスト・コーポレーション』取締役社長、アシッドの秘書にございます。そして…『玄武』を司る神を担っておりますわ。
   どうか、これからお見知りおきを。ポップンマスターズ御一行様」
   
MZD「それはご丁寧にどうも…って、『玄武』?!」

ヴィル「まさかこんなに早く3人目の四神が見つかるとはな…」

テント「それに、我々のことをご存知だとは…。どういう風の吹き回しですか?美しきマドモアゼル」

ニア「ポップン界でも特に有名なボスの方々の集い…『pop'n Masters』。決して味方に成りえない人物が集まり、世界を管理している…。これ程に興味深い集いはございませんわ。
   私、これでもポップン界で一仕事をしたことがありますので…。貴方様方のことはそこで知りましたの」
   
MZD「そんな大々的に知られるような集まりじゃないんだけど?まあいいや。それで、この魂を『手放した方がいい』って…どういうこと?」

ニア「うふふ……。すぐに、分かりますわ?」



彼女の名前は『ニア』。本部へやって来た『ネクスト・コーポレーション』社長の秘書で、『玄武』の神様だとか。それにしては纏うオーラが判明している2人とは違って不穏なんですが…。
不思議そうに質問をするMZDに、ニアは笑顔を崩さずそう答えるだけ。なんだか受け答えも不審なんですが。
そうこうしているうちに、『魂』の濁り方がなんだかおかしくなってきましたよ?!
まるで、石化してバラバラになっているような――――――



ヴィル「な、なんだ『―――ヴィル!!!魂離して!!!』MZD?!」

MZD「いいから早く!!!このままだとヴィルまでバラバラになる!!!」

ヴィル「――――――ッ!!」



MZDの焦りっぷりを見て、彼は素早く魂を手元から離します。
その瞬間―――『魂』は、炭のように、灰のように、ボロボロと崩れてなくなってしまいました。
そして、倒れていたはずの『身体』も―――同じように石化し崩れてしまっていたのです。



MZD「これが、『緑の崩壊』……?」

ニア「間に合って良かったですわね…。このまま手を離していなかったら、貴方様も…『緑の崩壊』に巻き込まれていましたわ?その美しいお顔が…粉々になっていたところですのよ?
   グラーキによって怪物化した愚かな生命にはお似合いの最期でしょうけれども…。何の関係もない貴方様方がただ巻き込まれてしまうのは少々可哀想ですもの…」
   
テント「あっ。そういえば…彼は言っていましたね。『力を貰った』と。それが彼女の言っていた『怪物化』と関係があるのでしょうか?」

ヴィル「グラーキ…確か、湖の底に潜んでいる邪神だと書籍に書いてあったな。確か、彼の棘が刺さり死んでしまった生命は、未来永劫彼の奴隷となるのだとか。
    ―――まさか、彼奴は『奴隷』になっていたのか?!」
    
ニア「……うふふ。直接ではないでしょうけれど…。この『魔界』には、湖は存在しないのでしょう?ならば、グラーキが存在する場所はどこにもございませんわ。
   すると、『従者』との接触があったと考えるべきではありませんか?」
   
MZD「『道化師』には邪神が絡んでるってのー?!はぁ……魔界だけの問題じゃなくなってきたよこれー…」



何が何やらですね…。ニアの介入によって、余計に事態は混乱するばかり。
…しかし、確か『緑の崩壊』って日光が当たらなければ成立しなかったような。魔界にそんな場所ありましたっけ…?
気になる方は『グラーキの従者』でWeb検索ですよ!←



ニア「…そうですわ。貴方様方、『運営本部』をご存知かしら?確か、今社長がいらっしゃっているはずなのですけれど…」

MZD「知ってるも何も、そこの本部で働いてるんだよオレら。もうここで得られる情報はなさそうだし、オレ達は戻るけど。良ければ一緒に行く?」

ニア「あら、案内してくださるの…?…ふふ、助かりますわ」

ヴィル「随分と得体のしれない婦人だが…助けて貰ったことに変わりはない。『彼』に手出しをしないのでれば、特に反対はしない」

MZD「オイオイ。オレは襲われること前提なのかよ」

ハテナ「のいのい」

テント「この世界に来てからの神様は随分と前線に立ちたがりますからねえ。補佐を上手く操れなければそりゃ言われるでしょうよ」

ニア「…そんなことは致しませんわ。特に、貴方がたお2人は『社長のお気に入り』ですもの…。手出しをしてしまえば私が解雇処分を喰らってしまいます。
   それに……私も『運命を捻じ曲げる』人物は、大好きでしてよ?――――――『這い寄る混沌』としても、ね?」
   
MZD「(『這い寄る混沌』……。まさか……)」

ヴィル「(ニア。こいつは『神』ではない―――『邪神』だ―――!!)」


------------------------

這い寄る混沌と言えば某SANチェックのお時間でーす!でお馴染みのあの神格ではありませんか!『玄武』兼『邪神』ってことなの?!
とにかく、道化師の手掛かりを掴めなかったが『玄武』を引き連れた3人と1体は運営本部に戻ることにしました。
…テントカントはしばらく本部で逃走中本編の見学をするそうです。そりゃ女子会が続いているポップン支部に帰りたくはないですよね…。

Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.41 )
日時: 2020/02/09 21:05
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: vzo8adFf)

【30:00】








ピリリ ピリリ








クロード「おっと通達か。何々?『これより、残り時間が27分を経過するまで『俊足ハンター ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が投入される。阻止方法は無し。』
     …俊足ハンター?」
     
日向「『ソニックは残り時間27分を経過すると逃走エリアから去っていくので、それまでは頑張って逃げるべし。検討を祈る』
   ハンターが1体増えた…だけじゃ、なさそうだな…」
   
ルイージ「そ、そ、ソニックがハンター!?何かの冗談だよね?」

ピーチ「普通のハンターならば逃げられるかもしれませんが、彼に見つかったら確保は免れませんわね…。3分間、見つからないことを祈るしかないですわ」



ミッションではなく通達。そして、逃走者諸君に対しての恐怖のお時間が始まります。
今回SPハンターである『俊足ハンター』として参戦するのは、ソニックシリーズでおなじみの音速ハリネズミ、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』。
マリオを捕まえる気満々でオファーを快く受けてくれた彼ですが、スタンバイした時には既に確保されており少しだけ残念に思ったとか。しかし、『1人でも多く確保する』という目標は変わらないとのこと!
皆様もご存知の通り音速なんでね、制限時間は3分です。彼から逃げ切れれば、彼は勝手に帰っていきます。
彼の走る速度を知っているルイージやピーチは震え上がっています。そりゃ当たり前ですがな。
逃走者の皆さん、捕まらないように頑張ってくださいねー。


通知 「俊足ハンター投入」
残り時間30分を経過すると、SPハンター『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が投入される。阻止方法はなし。
ソニックは27分になると帰っていくので、それまでは頑張って逃げるべし。



―――ところで。このイベント一体誰が考えたんです?サクヤ?



マルス『ぼくだよ!』

ソティス『笑顔で答える質問か?!』



にっこりしながら答えないでください!
…おや、早速ソニックに見つかった逃走者がいるようです!





【29:45】



~大聖堂前 橋~



ソニック「おっと、早速逃走者発見だな。捕まえちゃいますか!」

ディミトリ「んな……!OPゲーム会場からここはかなり離れているんだぞ?!―――ダメで元々!!逃げるぞ!!」









ROCK ON【DIMITRI】





ピーーーーーーーーーーーー





初手で見つかってしまったのはディミトリ!
彼はソニックの足の速さを知らない為、いつの間にか見つかっていたことに驚愕しています!
急いで逃げようと走り出しますが、相手は『俊足ハンター』。逃げられるはずもなく―――









ポンッ








【29:40】
ディミトリ 確保 残り10名





ディミトリ「くっ……足を踏み出した途端に捕まった…!」

ソニック「足の速さには自信があるんでね。そんじゃ次行ってみますか!」





ミッション①の活躍カッコよかったぜ、と言い残しソニックは去っていきました。
ディミトリは唖然とするばかり。機械的なハンターに捕まらなくて逆に良かったのかもしれませんね。



―――え、これだけで終わるのかって?
終わらないんだなぁ……。だって今回は――――――



























~大聖堂 聖廟前通路~



ソニック「princess peach!みーっけ!」

ピーチ「見つかってしまいましたわ……!!!Oh No……」









ポンッ











~温室前~



クロード「ここに身を潜めていればみつから……」

ソニック「発見!確保だー!!」

クロード「うおおおおお?!?!」








ポンッ











【28:24】
ピーチ  確保
クロード 確保 残り8名







ピーチ「見つかったのが運の尽きでしたわ…」

クロード「『俊足ハンター』ってあんなに速いのか……!これは逃げられなくても仕方ないよなあ…だが、悔しい!!」



ピーチ、クロードがディミトリに続き俊足ハンターに確保されてしまいました…!
2人とも悔しそうな表情。ソニック、着実に仕事をこなしています。










ピリリ ピリリ










ルイージ「わわ、通達だ!『ディミトリ ピーチ クロード 俊足ハンターにより確保 残り8名』
     ソニック、2分弱で3人も捕まえたの?!怖いなあ…!あとマリオシリーズ残りボクだけだよ…。プレッシャーだぁ」
     
エーデル「ここで一気に級長が2人も減るなんてね。最後に残ったFEシリーズの逃走者として、逃げ切りを誓うわ」

ニャミ「しかも残り10人切ってるじゃんー!!切羽詰まって来たなぁ…!」

トド松「ソニックって奴マジやばいじゃん…!動き回らずに隠れてよっと…」



一気に3人も捕まったことにより、各々プレッシャーを感じる逃走者達。
ソニックが退散するまで残り1分弱!頑張ってくださーい!





ソニック「さーて、あと1人くらい捕まえれば上々って感じか。オレも本気でいきますかねえ」



ソニックもラストスパートをかけてきます!
さあ、気を引き締めて逃げてくださーい!



-------------------------

これが俊足ハンターの恐怖。一気に3人も確保され、残りの逃走者が1桁になりました!
次回、狙われた逃走者は……?果たしてソニックの猛追を回避することが出来るのでしょうか?!

Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.42 )
日時: 2020/02/10 22:03
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: Lr4vvNmv)

【27:59】






日向「あと1分…あと1分我慢だ俺…!!」



めう「怖いめう…背後から急に現れたらぞっとするめう…」



十四松「わっせ、わっせ…。見つかる前に逃げた方がいいよねこれ?」





ソニックが退散するまで残り1分―――。
逃走者達も各々行動を続けます。





ミミ「見つかったら一瞬で終わりだからなー…。見つからないよう祈るしかないよ…」



ルイージ「怖いよぉ…!」



エーデル「動けないのは辛いけど…今はじっとしている方が得策かもしれないわね」





隠れる逃走者、あえて動き回る逃走者……。





トド松「今捕まったら超かっこ悪いじゃん…。来ないでよー」



ニャミ「見つかりませんように…見つかりませんように…」






【27:29】





―――残り30秒の時点で。





ソニック『―――みーっけ!』





ソニック、逃走者を発見し追いかけます!
見つかったのは――――――











































十四松「ぎゃーーーー!!!みーつかったーーー!!!」









ROCK ON【JUSHIMATU MATHUNO】





ピーーーーーーーーーーーー





十四松、見つかってしまいました!
素早く方向転換をして逃げようとしますが彼に適うはずもなく。













ポンッ








【27:20】
松野十四松 確保 残り7名





十四松「あべばー!!!駄目だったー!!!」

ソニック「お疲れさん!じゃーなー!」



威勢よく背中にタッチされそのまま十四松は倒れ込みました。
充分な走りを見せてくれた彼に最大限のお疲れ様です!

そして――――――

















【27:00】










ピリリ ピリリ










めう「今度はなんだめう?!『松野十四松 俊足ハンターにより確保 残り7名』
   め、めうぅ~~~~~~!!!!4人目めう~~~~~!!!」
   
エーデル「『残り時間が27分を経過した為、俊足ハンターが逃走エリアから去った。これ以降は通常のハンター3体のみのゲームとなる。』
     なんとか俊足ハンターの追手は回避した、ということね…」
     
トド松「十四松兄さんお疲れ様…。もうなんか逃げ切った気分だよ…」

日向「黙っているだけなのに心臓がバクバク言ってたぞ…。だけど残り27分…。絶対に逃げ切ってやる!!」



俊足ハンター『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』退散!
逃走者の皆さん、本当にお疲れ様でした…。




【27:00】  逃走者詳細


確保者 11名


松野おそ松 ナビ 赤松楓 和泉一舞

山形まり花 マリオ 苗木誠

ディミトリ ピーチ クロード 松野十四松




既存逃走者 残り7名


ミミ ニャミ

日向創

松野トド松

ルイージ

エーデルガルト

芽兎めう


-------------------------

いやー、俊足ハンターは怖かったですね。全く、考え付いた人の気が知れませんよ! マルス『えっ?』
気を取り直して逃走中#CR01も後半戦です!次回、ドラマ進展&ミッション③スタート!

ドラマパート ③ ( No.43 )
日時: 2020/02/11 22:01
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: Lr4vvNmv)

何とかベルナデッタの信用を得ることが出来たペリーサンタ。
イングリット、ラファエルと共に来たるべき『舞踏会』に向け彼らは準備を始めました。
パーティに使う食材や衣装の用意、部屋の飾りつけなどなど…。彩られていく『風景』に、3人はどこかワクワクした気持ちを抱いていました。



ベルナデッタ「ベル、こうして皆さんと過ごすパーティなんて初めてです。家にいた頃はパーティって言葉を聞いただけで引きこもってましたから」

イングリット「全く…。まあ、私も人のことは言えませんがね。家柄上宴会への参加の機会はままあったのですが、なんというか…雰囲気が苦手で」

ラファエル「オデはこういうの参加したことが無いから、素直に楽しみだぞお!肉もたっくさん食えるしなあ!」



3人とも各々違う気持ちを胸に。しかし志は1つに揃え、パーティの準備を進めていました。
ある程度進んだある日。イングリットが飾り付けの道具を向かおうとすると、部屋で姿が見えないながらに手伝っていたペリーサンタが唸っていることに気付きます。
どうしたのかと問うと、ペリーサンタは『足りまセン』と呟きました。



イングリット「何が『足りない』のですか?パーティというのはこう、派手に行う催しでしょうに」

ペリーサンタ「それはワタシも同感なのデース。しかし、何かが足りないような気が…」



うんうんと唸る彼を不思議に思ったのか、ベルナデッタとラファエルも彼に問います。



ベルナデッタ「これ以上何が必要なんですかね?」

ラファエル「分かんねえぞお?」

イングリット「こういう時メルセデスならどうすればいいのか答えてくれそうですが、生憎彼女は買い出しに行ってしまっています…。何が足りないのでしょう…」



3人とも心当たりがまるで見当たらず、首を傾げ悩むのみ。
…しばらく唸っていると、ふとペリーサンタが手のひらに拳を『ぽん』と乗せました。



ペリーサンタ『そうデース!足りないのは『クリスマスツリー』デース!』

ベルナデッタ「『クリスマスツリー』?何ですかそれ?」

ペリーサンタ「とても大きな樹木に、このパーティ会場と同じように飾り付けをするのデース。樹木のてっぺんには星の飾りを付けて、樹木が目立つようにするのデース。
       そうすれば、パーティが盛り上げること間違いなしデース!」
       
イングリット「確かにそういう派手な飾り付けがあれば、ドロテアあたりが喜ぶでしょうけれど…。そんな樹木どこかにありましたっけ…」

ラファエル「必要ならオデが市場に植えるぞお?」

ベルナデッタ「人間を卒業しかねない発言は控えてくださいラファエルさん?!そもそも市場にわざわざ植えなくても、それっぽい木なら市場にあるでしょ!」



そう言うとベルナデッタは3人を引き連れ、市場へと向かいます。
そして、武器屋の横にある大きな樹木を指差しました。



ベルナデッタ「ペリーサンタさんはこの樹木のことを言っているんですよね?どうですか?」

ペリーサンタ「…そうデース!この樹木デース!ピッタリだと思いマース!!」

イングリット「よーし。ならばここの飾りつけは青獅子の男子達と一緒にやりましょう。なに、学級にセンスのありそうな軟派男がおりますので問題ないかと」

シルヴァン「呼んだかー?」

イングリット「今は呼んでないわよ。下がってて」

ベルナデッタ「どうせなら学校内で一番目立つように飾り付けしちゃいましょう!そうした方がなんだかやる気が出ます!」

イングリット「ベルナデッタがやる気を出している…」

ベルナデッタ「今のベルは何だってできちゃいますよ!」

ラファエル「何はともあれ、いい感じだなあ!」



青獅子の男子の協力も得て、市場のクリスマスツリーに順調に飾りつけを進めていく生徒達。
準備も進み、時は過ぎ―――遂に、『舞踏会』前日へと日にちは進みました。
ツリーの飾りつけもみんなが協力したおかげでほとんどが完成し、後はてっぺんに星を飾るだけです。



ラファエル「すげえぞお!綺麗だなあ!」

イングリット「学校で一番目立つように飾りつけをしましたからね。…うまく行って良かったです」

ベルナデッタ「あとはてっぺんの飾りつけだけですけれど…。それは、ペリーサンタさんにお願いしたいです」

ペリーサンタ「エ?ミナサンでやってくだサーイ。ワタシはここで見ていますノデ」

ベルナデッタ「それでは意味がないんです!!!」



ペリーサンタが星の飾りを付けないと意味がないというベルナデッタ。
理由を聞くと、以前の彼女では言わないようなことを話しました。



ベルナデッタ「ベルがこうしてやる気を出したのも、イングリットさんやラファエルさんとちゃんとお話できるようになったのも、全部ペリーサンタさんが来てからでしょ?経緯はどうあれあたしが今引きこもっていないのはペリーサンタさんのお陰なんです!
       だから、最後くらいはちゃんとかっこつけてもいいと思うんですよ!」
       
ラファエル「それに、ペリーサンタさんはオデ達を見守ってるって言ってたぞお。だったらオデ達もペリーサンタさんの良いところを見ないとなあ」

イングリット「それは少し違うと思いますがラファエル。しかし、私もベルナデッタに同感です。貴方も楽しむ権利はしっかりとあると思いますよ。ペリーサンタ殿」

ペリーサンタ「ミナサン…」



3人の温かい言葉に包まれ、ペリーサンタはてっぺんに自分で星を付けることを決めました。
白い袋から綺麗に輝く星を持ってくると、慣れない手つきでてっぺんに飾ろうとします。
そうです。彼は『見守る側』。自分でやるなんて滅多にない行為のため、なかなかうまく行きません。
震えながらも星を配置しようとした、その時―――















―――どしり。どしり。



ベルナデッタ「ぎゃあああああああ!!!!!地震んんんんんん!!!!!」

イングリット「何が起こっているのですか?!」

ラファエル「おい!あれを見ろ!!!」



突然鳴り響く足音と、それに合わせて振動する大地。
発狂するベルナデッタと混乱するイングリット。何事かと慌てると、ラファエルが一点を指差して叫びました。
その先にいたのは――――――






















魔物(演:ゴルゴン(pop'nシリーズ))『はちゅうるいだから~。することないからその辺を歩いてこわーす!歩いて歩いてこわーす!』

マモニス『来なくていいです!』

リピカ『帰れ!』

ジョマンダ『失せろ!』

テント『お願い!』

ヴィル『来るな!』

MZD『やめてぇ~~~~~~!!!』








…運営本部BEMANI部隊+aによるアドリブっぽい野次はともかく、魔物がクリスマスツリーに気付いて突然現れてしまいました!
彼はツリーを食べ物かなんかだと勘違いして、てっぺんの星を食べようとしてしまっています!
足音が近づく旅に揺れが強くなる大修道院。このままでは星どころか士官学校が壊れてしまいます!



ペリーサンタ「くっ…どうすればいいんでショウ…? あっ!!」



ペリーサンタが委縮しうっかり手を離してしまった瞬間、星は意志を持ったかのようにどこかに飛び去ってしまいました!
魔物はその星を追ってどしん、どしんと歩みを進めていきます。
このままでは、星が彼に食べられてしまう……!!





イングリット『星を探しましょう!!!あいつよりも先に星を見つけて、このツリーのてっぺんに戻すのです!!!』


------------------------

ドラマパートが一旦終了すると共に、大修道院のどこかに『ツリーの星』が落ちた!


サクヤ『ためらいもなく破壊する 神の怒りなのか』

アクラル『MZDの怒り…』

MZD『オレで変換しないでくれる?』

Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.44 )
日時: 2020/02/11 22:01
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: Lr4vvNmv)

【25:00】







ピリリ ピリリ








トド松「げっ 誰か捕まった?!…違うね、3つ目のミッションだ!」

ルイージ「『残り10分を経過すると、大修道院を徘徊している魔物によってクリスマスツリーの星が完全に食べられてしまう。ツリーの星は逃走中のタイマーと連動しており、壊れてしまうとタイマーがストップしてしまう。』
     タイマーがストップ…。その時点で全員強制失格か!きっついなあ!」
     
ミミ「『それを阻止する為には、残り10分までに大修道院のどこかにある『クリスマスツリーの星』を探し出し、市場にある『クリスマスツリー』のてっぺんに飾り付けなければならない。』
   探し物系のミッションだけど…星の大きさによって難易度が変わってきそうだね…」
   
日向「『なお、星のある大体の位置は、市場にいるペリーサンタが教えてくれるため活用すること。』
   ペリーサンタにまずは話を聞かなきゃならないってことか。しかしここで全員強制失格とはな…!」
   
ニャミ「時間的にも内容的にも最後のミッションっぽいし、気を引き締めてかからなきゃ…!」



さて、3つ目のミッションの通達が来ましたね!最後はタイマー停止阻止系のミッション!
残り時間10分までに大修道院のどこかに落ちたクリスマスツリーの星を見つけ、市場にあるツリーに飾り付けなければ、タイマーがストップしてしまいます。つまり、全員強制失格でゲームオーバーです。
ツリーの星を見つけるだけでは駄目。そこの時間配分も重要になってくる鬼畜なミッション…!
さて、逃走者達の選択は……?



ミッション③「タイマー停止を阻止せよ!」
残り10分になると、クリスマスツリーの星が魔物に完全に壊されてしまい、タイマーがストップしてしまう(=全員強制的にゲームオーバー)。それを阻止する為には、残り10分になるまでに大修道院のどこかにある『クリスマスツリーの星』を探し、市場にあるクリスマスツリーのてっぺんに戻さなければならない。
星がある大体の位置は、ペリーサンタがヒントをくれる為活用すること。



エーデル「…こんな状況で『参加しない』勇気がある逃走者がいたのなら、首根っこを捕まえて無理やりにでも参加させたいわね」

めう「やばばな気配…!めうは絶対に参加するめう!」

トド松「強制失格なんてたまるか!ここまで来たからには絶対逃げ切ってやるんだから…!当然参加だよ!」



強制失格は嫌ですよね。どうやら全員参加するようです!
さあ、最後のミッション。気を引き締めて挑戦してくださいね!





【24:35】



~玄関ホール~



ルイージ「市場に近いし、早速ペリーサンタに話を聞こう!」



市場に繋がる玄関ホールにいたルイージ、早速ペリーサンタに話を聞きに行くようです!
動き出した彼の背後にもう一人人影が。























日向「ルイージ!お前も話を聞きに行くのか?」

ルイージ「日向クン!うん。時間も惜しいし、ヒントは早めに得た方が探す時間をたくさん取れるからね!」

日向「俺も今行こうと思ってたところなんだ。大体の場所を聞いたらメールで場所を伝えよう」



近付いてきていたのは日向くんだったようです。しばらくは一緒に行動するようですね。
時間も惜しいと早速2人は市場へと向かいました。






~市場~



ルイージ「いた!ペリーサンタ!」

日向「それにしても…随分と大きなツリーなんだな」



市場には、綺麗に飾り付けられた大きなクリスマスツリーと、その下にもたれ込むペリーサンタがいました。
2人は早速彼に話しかける為に近付きます。



ルイージ「ボク達クリスマスツリーの星を探してるんだけど、どこに飛んでったか大体の方向とかわからない?」

日向「具体的に教えてくれればいいんだが…。それは無理だよな」



ペリーサンタは落ち込んでいる様子。ルイージの質問をする声にやっと顔を上げました。
そして、大体の方向を教えようとしたその時――――――











ガサガサッ











日向「(―――誰か近付いてる?!) ルイージ!一旦隠れるぞ!!」
   
ルイージ「ハンター?!」

日向「分からない。だけど隠れた方がいい!!」



突然の気配にクリスマスツリーの裏に隠れる2人。
その決断は吉と出るか、凶と出るか。
そして、その気配の正体は――――――?


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鬼畜なミッション③で逃走者はどういう選択をするんでしょう。
強制失格なんてオチは勘弁ですよ!次回へ続く。


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