二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス【完結】
- 日時: 2020/02/25 22:19
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VUvCs/q)
お久しぶりですの方はお久しぶりです、はじめましての方ははじめまして、灯焔です。
2020年の節目、ということで私の数字もキリが良く心機一転ということでまた書いていきたいと思います。逃走中。
毎度のことながらマイペース更新になりますのでご容赦ください。
様々なキャラクターが住まう世界が融合して生まれた終末の世界、『コネクトワールド』。久々に筆を握ったので、特にひねらずシンプルに案を出してみました。
今回は一体どういう結末を迎えるのか…。こうご期待です。
今回の舞台は、先日主人公であるベレト、ベレスがスマブラに参戦決定した『ファイアーエムブレム風花雪月』から、『ガルク=マク大修道院』。
フォドラの大地の中心に織りなす修道院であり、ここは士官学校も兼ねています。ベレトやベレスは物語の序盤で教師のスカウトを受け、ここにやってくるわけです。
そんな場所で一体何人の逃走者が逃げ切ることが出来るのか?それともハンターに全員確保されてしまうのか?
逃走者、ハンター。各々の思いが、駆け引きが、デッドヒートが、今始まる。
今回のミニドラマは少し時期を外してしまいましたがクリスマスのお話となっております。
主演のあの方のネタは某あの曲の歌詞からアイデアをいただいております。
珍しくミニドラマにしては本人出演が多いですが、原作とは全く以て関係ないのであまり深く考えすぎないようにお願いします。
また、キャラクターの性格や設定に関しては基本的に原作から逸脱しないようにしておりますが、脚色が強い場合もございます。キャラ崩壊の可能性がある為ご注意ください。
お口に合わなかったなど不快に思われた場合はブラウザバックをお願いします。
<ルール>
逃走エリア:『ガルク=マク大修道院』
主人公であるベレスが教師として来訪することになる、フォドラの中心に佇む大修道院。
かなりの広さを誇るこの建物は、大きく『学校エリア』『大聖堂』『市場』の3エリアに分けられる。
また、逃走中に使用するエリアは1Fのみである為、2Fのエリアである書庫などには侵入できない。
詳細 >>1
ミニドラマ紹介 >>2
逃走時間:75分
賞金:45万(1秒100円)
ハンター:初期3体(OPゲーム会場のハンターボックスに3体)
<参加者>
【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細 >>3
ミミ
ニャミ
ナビ
【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細 >>4
苗木誠
日向創
赤松楓
【おそ松さん】より (3人) 詳細 >>5
松野おそ松
松野十四松
松野トド松
【スーパーマリオシリーズ】より (3人) 詳細 >>6
マリオ
ルイージ
ピーチ
【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細 >>7
エーデルガルト
ディミトリ
クロード
【ひなビタ♪】より (3人) 詳細 >>8
山形まり花
和泉一舞
芽兎めう
計18名
逃走中#CR02 シード権争奪予想アンケート実施中!
※締め切りました
逃走中#CR02 参加者募集中! 及びMVP投票受付中!
※締め切りました
作者枠発表 >>76
○AfterBreakTime
①『本部の日常』 >>16
②『朱雀登場!』 >>25
③『異世界と道化師と』 >>28
④『社長は疾風と共にやってくる』 >>37
⑤『這い寄れポップンマスターズ』 >>39-40
⑥『かみさまのうた』 >>47
⑦『混沌はカカオ味』 >>49
⑧『打ち上げパーティ』 >>77-81
以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。
- Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.45 )
- 日時: 2020/02/12 22:05
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 4mrTcNGz)
【24:11】
日向「(誰なんだ…?)」
木の影からこっそり顔を出して近付いてきた影を確認する日向くん。
近付いてきていたのは――――――
ハンターED「…………」
日向「(ハンターか…。一旦隠れて正解だったな)」
近付いてきていたのはハンター。咄嗟の判断が吉と出ましたね!
そのまま日向くんはハンターの様子を伺います。ルイージも日向くん同様ハンターだと気付いたのか、一緒に様子を見ます。
ルイージ「もしあのままペリーサンタに話を聞いていたら…」
日向「見つかって、どっちか捕まってたかもな」
ルイージ「ひえぇ…油断ならないよ…」
一瞬の気も抜けない。それが逃走中です。
ハンターED「…………!!!」
ルイージ「あれっ?ハンターが遠ざかっていく…?」
日向「向こうで誰か見つけて追いかけたんだな…?今のうちにペリーサンタに話を聞こう!」
ルイージ「う、うん!」
どうやら彼らの近くに来ていたハンター、別の逃走者を視覚に捉え走り去っていきました!
それをチャンスと捉えた2人。素早くペリーサンタのいる場所まで戻り、星の場所を聞き出します。
ルイージ「ペリーサンタさん!さっきはごめんね、今度こそ星の飛んでった大体の方向を教えてくれないかな?」
ペリーサンタ『ワタシの不手際で…。申し訳ありまセーン。確か…星は…
『大聖堂』の方向に飛んで行ったはずデース」
日向「うわっ、ミッション②失敗してたら封鎖されてた場所に飛んでったのか…!クリアしてて良かったな…」
ルイージ「前のミッションの影響が今になって響いてくるって凄く怖いよね…。本当そう思うよ。ありがとうペリーサンタさん、あとはボク達で探してみるよ!」
日向「よし、それじゃ俺達も早速星を探しに行こう!」
ルイージ「居場所のメールはボクがやっておくね!」
日向「頼んだぞルイージ!」
クリスマスツリーの星は大聖堂の方向へ飛んで行ったそうです。ミッション②クリアして本当に良かったですねぇ。
ルイージはすぐさまスマホを取り出し、メールを打って送信しました。
------------------------
『ルイージだよ!ミッション③クリアに必要な『クリスマスツリーの星』は、『大聖堂』の方向に飛んで行ったみたい!
行ける人は大聖堂と、その付近を重点的に探してほしいな!ボクと日向クンもすぐ大聖堂に向かいます。よろしくね!』
------------------------
ルイージ「送信…っと。これで誰か探してくれるといいけどなあ」(ポチリ)
日向「みんな強制失格は絶対に嫌だろうからな…。誰かが先に探してくれていることを祈ろう。俺達も行くぞ!」
メールを送信し終わったルイージ。
日向くんの合図で、大聖堂まで再び走り始めました!
ルイージ「(そうだ!マップを確認しておかないと。――――――あれ?)」
ルイージ、スマホのマップに何かあるのに気付いた様子。
これはどういうことでしょう…?
―――そういえば、先程2人が見かけたハンターは誰を追っていたんでしょう?
見てみましょうか。
【23:47】
ハンターED「…………!!!」
ダッダッダッダッダ!!!!!
ROCK ON【NYAMI】
ピーーーーーーーーーーーー
ニャミ「話を聞こうとしたら見つかったーーーーーーー!!!!うわーーーーーー!!!!」
ポンッ
【23:40】
ニャミ 確保 残り6名
ニャミ「ミミちゃん…一緒に逃げ切る約束果たせなくてごめんね…」
ハンターが追っていたのはニャミだったようです!逃げる隙も与えられず無念の確保。
一緒に逃げ切るという目標は果たせなかった…残念!
ピリリ ピリリ
ミミ「通達だー!『ニャミ 確保 残り6名』
ニャミちゃんが捕まったーーー!!!ポップン勢も残りわたしだけか…!」
トド松「これで各ジャンル残り1人になったんだね…。いよいよクライマックスって感じだ」
エーデル「ミミの大親友と言っていたわよね、彼女。…無念、でしょうね」
めう「ニャミミまで…!なんだか怖くなってきためう~!!」
------------------------
さて、ニャミが確保されたことにより各ジャンルからの逃走者も1人ずつになりました。気を引き締めていきましょう!
…天の声からミッション成功のヒントを申し上げるならば。このミッション、『ルイージ』にかかっています。
それはどういう意味なのかは…次回以降分かります!
- Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.46 )
- 日時: 2020/02/13 22:02
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: R6.ghtp2)
【23:20】
~牢獄ルーム~
ナビ「ニャミちゃん、おつかれさま~♪」
ニャミ「あとはミミちゃんに託すしかないよー…。ってあれ、みんな集まって何してるの?」
ところ変わってこちらは牢獄ルーム。
確保されたニャミが合流したところ、どうやら確保者全員でまた何かを話し合っているようです。
まり花「ニャミちゃんニャミちゃん、またさっきとおんなじことになってるみたいなんだよ!」
ニャミ「おんなじ?どういうこと?」
イブ「ミッション②の時に一部の人のスマホのマップに光が出てたじゃん?また出てるみたいなんだよねー」
光…。ミッション②の時におそ松が話していたあの『ヒントの光』ですね。
実はそうなんです。今回も、ココロネの色が『とある色』の逃走者のスマホにだけヒントが与えられています。
赤松「ニャミちゃんのスマホのマップも見せてほしいな!ちなみに、私のには無かったよ」
ニャミ「うん、すぐやる!えーっと…あたしのにも光はないね」
ディミトリ「先程のミッションとは違う逃走者のスマホに光がついているみたいだな」
赤松にスマホのマップを出すよう頼まれ、ニャミはすぐにアプリを起動しマップを見せました。
しかし、彼女のマップには光がついていない様子…。牢獄の反応を見た限り、ついているのは先程の時と同じように『一部の逃走者』だけのようです。
ニャミ「ちなみに光がついていた人って誰なの?」
まり花「えーっとねー、『ナビくん』と『わたし』だね!」
ピーチ「どちらも、ココロネの色が『白』の逃走者ですわね。ミッション②の時はわたくしのマップにも光がついておりましたわ」
苗木「……ねぇ。ボク嫌な予感しちゃったんだけど」
おそ松「おー?どーしたんだよー?」
クロード「あ、多分俺も同じ予感してる」
ピーチがココロネの色の推理をした途端、苗木くんの顔色が悪くなります。クロードも同じ考えに至った様子。
首を横に振って頑なに話そうとしない苗木くんの代わりに、クロードが自分の考えを述べました。
クロード「桃のプリンセスの光り方から考えて、ミッション②で光った奴のスマホには光らないと仮定するとだな。
今残っている逃走者の6人中4人が『マップにヒントが映らない』ことが確定するんだ」
イブ「そっか、4人ともココロネの色が『赤』か『ピンク』だもんね」
クロード「で、今マップに光がある奴のココロネの色は『白』。さっきと同条件だと考えると、ヒントが出ると考えられるのは2色。
……となると、必然的に『日向創』か『ルイージ』どっちかのスマホにしかヒントが与えられないんだな」
マリオ「ってことは…2人が捕まっちゃったら……」
苗木「ミッションが詰み、すなわちゲームオーバーになる可能性が高いよ…!」
赤松「日向くん…ルイージさん…捕まらないで…!!!」
牢獄ルームの面々、とんでもないことに気付いてしまった様子。
その不安もつゆ知らず、残っている逃走者にハンターの魔の手が迫る―――かもしれませんね。
【22:49】
~大聖堂~
ミミ「ルイージさんからの情報だと、ここのどこかにクリスマスツリーの星があるんだよね」
めう「ベルルを探す時よりもきっついめう~。大聖堂の中にあるとはハッキリ書かれてないから、全体をくまなく探さないと見つかる気がしないめう」
エーデル「でも、まだ10分以上時間があるのは幸いね。ハンターに気を付けて、手分けして探しましょう」
こちらはメールを受けて大聖堂で合流を果たしたミミ、めう、エーデルガルト。
先程他の3人からも向かっているとのチャットを受け、先に3人で探せるところをくまなく探すことにしたようです。
めう「…さっきこっちに向かっている途中で『ずしん』って凄い音しためう。あの魔物もこっちに近付いてきているんだめう~!怖いめう~!」
エーデル「それにしては何だか間抜けな顔だったわね…。本当に恐ろしい魔物なのかしら?」
ミミ「こっちの世界では十分に怖いカイジュウさんだと思うよ…。とにかく、あいつが来る前に見つけちゃおう!」
エーデル「それっぽいものを見つけたらチャットで報告してくれるかしら?写真も送ってくれると助かるわ」
めう「りょうかいめう!それじゃー…星のトレジャーハント、いくめう~!」
めうの合図に合わせて3方向に散った3人!
この行動は吉と出るのか、凶と出るのか―――。
~大聖堂前 橋~
こちらは大聖堂へと向かっている日向くんとルイージ。
途中でトド松とも合流し、3人で大聖堂へと向かっています。
ルイージ「…そういえば。2人とも、見てほしいものがあるんだけど」
日向「なんだよ藪から棒に。ハンターの知らせならごめんだぞ」
トド松「まだミッション終了まで時間はあるけど、簡潔に頼むよ?」
ルイージ、先程から気になっていたスマホのマップの光を2人に見せます。
彼のスマホには、牢獄でまり花やナビに映っていたのと同じような光が見えていました。
トド松「こ、これって…。まさか、さっきのミッションと同じ?!僕達も見てみようよ日向くん!」
日向「あ、ああ!もしかしたら俺達のにもヒントがあるかもしれないからな!」
彼の画面を見て、トド松と日向くんも慌てて自分のスマホを取り出し、マップを見てみます。
―――しかし、2人のスマホには光がついていません。
日向「俺のにはないぞ」
トド松「僕のにもない…。ってことは、今『ヒント』が分かっているのはルイージだけってことだよね?」
ルイージ「うん…。このヒント、さっきとルールが同じだと考えると…トド松クンと『ココロネの色』が同じ『ミミちゃん』と『めうちゃん』のスマホにもヒントは無いはずだ。
あとはエーデルガルトさんだけど…。ミッション②で光ったのに、連続して光るかな…?」
トド松「…待てよ。ということは…。ルイージが捕まっちゃったら、僕達星探せなくなっちゃったりしない…?」
ルイージ「えええええー?!!いきなりプレッシャーがかかるようなこと言わないでよーーー!!!」
トド松「このスマホ、スクショ撮れないんだよなーーー!!!あーーーもう使えない!!!!!」
日向「とにかく、ルイージのスマホの光がある場所に行けばいいんだよな!3人で行けばすぐだ……うん?」
日向くんが素早く向かうことを提案しようとした矢先―――。
彼は、見てしまいました。
ハンターDI「…………!!!」
ダッダッダッダッダ!!!!!
日向「(―――ハンター?!今日出会いすぎだろ俺ーーー!!!)」
日向くん、3度目のハンター遭遇!更に3人を視界に捉え向かってきています!
しかし、当のトド松とルイージは慌てておりハンターに気付いていない様子…。
日向「(捕まりたくない…だけど…このまま俺だけ逃げたらルイージが捕まってミッションが駄目になるかもしれない…。
一体俺はどう行動するのが最善なんだ…?!)」
------------------------
ハンターが迫る中、日向くんはどういう行動を取るのでしょうか…?考えている余裕はあまりないぞ!
次回、日向創の運命は?!クリスマスツリーの星の行方は?!どうなるの逃走中#CR?!
- AfterBreakTime⑥『かみさまのうた』 ( No.47 )
- 日時: 2020/02/13 22:03
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: R6.ghtp2)
不束ながら天の声、実は『ライブ』という催し物に全く参加したことが無く。KACの決勝後のライブにて人生初ライブを味わってきたのですよ。
あれが『ライブ』なのですね……!!目の前で推しているアーティストさん達が奏でる演奏に合わせ一体となる…。一生忘れません。
今回は、そんなライブにいつの間にやらお忍びで行って打ち上げの演奏に気合が入るポップン界のM&Wのお話。
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~運営本部 控室~
MZD「いや~!!!やっぱりデッカイハコでやるDJはいいねぇ~!!!お忍びでマクハリまでライブ見に行って良かったぜ!」
ヴィル「行ったは行ったで良かった…んだが、何故私の仮面がこんなにも話題にされているのだ」
MZD「どうしても顔隠したいっていうから仮面被るの許可したんじゃん。話題にされたんならヴィルの自己責任だよ?」
ヴィル「だからといって!!!何故また『かにぱん』と罵られなければならないのだ!!!」
MZD「(即座に魔法ぶっ放さなくなっただけまだ成長したと思うべきか…)」
魔界から戻って来た2人。どうやら、以前お忍びで見に行った『マクハリ』のライブの話題が今になってSNSに上がっているようです。
天の声も実はその時ご一緒していまして…あの時の迫力と一体感は絶対に忘れません。あとRyu☆さん本当に小さかった。
パーカーを被っていただけのMZDはともかく、よりにもよってヴィルヘルムはあの仮面を付けて行ってしまったようで、帰宅後SNSにて面白おかしく彼の仮面が話題になっていました。
MZD「そんな怒るなってー。少なくともこの世界ではお前の仮面馬鹿にするやついねーだろー?それにサクヤも『かわいい仮面』って評価してたじゃん」
ヴィル「何が『かわいい仮面』だ!!あの仮面は私の溢れた魔力の封印先なのだぞ?!あれがなければ私は―――」
MZD「知ってるよ。お前の仮面もオレのサングラスも、『壊れたらヤバいブツ』ってことくらい。…まあ仮面のことは数日もすれば話題から消えんだろ。別の話しようぜ」
ヴィルヘルムの被っている『仮面』、形状を知っている方はまあ分かると思うのですが。とても特徴的な形をしていまして。
現実の世界では彼が登場したあたりから『かにぱん』と言われていたそうな。天の声は15からポップンを始めたので詳しくは知らないのですが…。13年もそんなあだ名が付き、さらにデザインを担当した方にも蟹でイメージされているところを見ると相当なんですね…。あれ、あの仮面羊がデザインの元だったような。
幸いにもこのコネクトワールドには彼の仮面を馬鹿にする者はいません。ですが、現在彼は『暗殺業をするとき以外』は常に仮面を外して行動しています。素顔を見せても問題ないと思っているのでしょう。ちなみに素顔は超美人です彼。
…その話も早々に切り上げようとMZDは別の話題をヴィルヘルムに切り出します。
MZD「サクヤに頼まれた『打ち上げ』の演奏の件、どうする?」
ヴィル「どうするもなにも、演奏する曲目は既に決まっているのだろう?ギターが1人足りないのはバックに流す音楽で何とかするしかあるまい」
MZD「それとは別に1曲やりたい奴があんだけど。ミミニャミに内緒で」
ヴィル「……?」
どうやらミミとニャミを含めたこの4人、混ぜられる『前の世界』、すなわちポップンワールドで時たまバンドを組んで趣味で演奏をしていたそうなのです。誰がどのパートを担当しているかはイメージで何となく想像してみてください。
本来ならばもう1人、ヴィルヘルムの部下にあたる人物がギターとメインボーカルを担当しているのですが…彼は現在行方不明で察知も不可。とのことで、現在はギター担当が不在です。
その噂はサクヤの耳にも入っており、『打ち上げ』で行われるパーティにて演奏を披露してほしいと頼まれていました。
そこで事前に4人で打ち合わせをしていた曲は2曲。しかし、MZDはそれとは別に1曲歌いたいとヴィルヘルムに提案してきたのです。
話が読めず首を傾げる彼に、MZDは楽譜を渡してきました。
MZD「『創世ノート』。アイツらにも内緒でもう1曲サプライズで歌う予定の曲だ。ヴィル、鍵盤パート頼みたいんだけど」
ヴィル「それは構わないが…。21回目の時に聴いたものより随分と量が増えているではないか」
MZD「そりゃ増やしたからね。あのまま同じ曲を歌うってのもつまんねーだろー?」
そう言いながらMZDはニヤリとあくどい顔を返します。その反応を見てヴィルヘルムはまたため息を1つ。
足りないものは鍵盤パートだけではないようで。
ヴィル「彼女達に内緒にするというのなら、ギター担当を2人。あとこの鍵盤の演奏量だと私1人では賄いきれん。もう1人キーボード担当が欲しい。ドラムはこの曲ならば電子で充分だろう」
MZD「問題はそこなんだよなー。って言っても、流石にBEMANIの各世界の音楽事情を全部ハッキリと知ってるわけじゃないからな…」
ヴィル「音の神にあるまじき発言をした気がするが今は流しておこう。見つけるならば早めにせねば音合わせも間に合わぬぞ」
サプライズで演奏しようとも、人数がいなければ成立しません。
困り果てていた2人の背後で『ガタリ』と扉が開かれる音が。反応し扉を見てみると、そこには目をキラキラと輝かせた十四松とそれを宥めているカラ松、チョロ松がいました。
十四松「かみさま音楽できんの?!すっげーね、カラ松にーさんといっしょだ!」
MZD「あれ?捕まって牢獄にいたんじゃないの?」
カラ松「…すまん。十四松が『おもしろそうなにおいがする』といって牢獄から飛び出してしまったので追いかけていたんだ」
ヴィル「動物園から逃げ出したライオンか何かかお前は」
チョロ松「(ツッコミポジションが取られている…?!)」
MZD「…ん?カラ松お前さん、楽器弾けんの?」
十四松「うん!カラ松にーさんギター弾けんの!超うまいよ!ぼく一緒に歌ったことあるし!」
カラ松「専門のプロであるお前達には程遠いとは思うが…一応人並みに弾くことはできる」
MZD「へー。じゃあ、今ここで弾いてくれたりする?」
カラ松「えっ?」
いつの間にかMZDの左手にはアコースティックギターが。神パワーで転送してきたようです。
はい、と惜しげもなく渡すMZD。カラ松は一瞬焦りますがそれを受け取り、音の旋律を流しました。
ポロロン。心地よい音が控室の中に響きます。
MZD「悪かねーな。それならちょっとコツを教えればすぐに演奏に入れるぜ」
ヴィル「なかなかいい腕をしているな。心地良い、澄んだ音色だった」
カラ松「えっ?演奏?」
MZD「実は―――」
終始混乱しっぱなしのカラ松に、MZDは先程ヴィルヘルムにしたものと同じ話をします。そして彼にギターの楽譜を渡しました。
すると、彼はぱぁっと表情を明るくしてこう返しました。
カラ松「お、オレが演奏に入っていいのか?!こ、こんな凄い曲を…!!」
MZD「あぁ。今からポップン支部に行ってギター弾けるヤツ探してる時間ないし、リピカもジョマンダもギターは専門外だからな。やってくれると助かるんだけど」
カラ松「やる!!やります!!!遂にオレはオザキになることが出来るんだな…!!」
チョロ松「オザキは関係ないだろ!!…でも、いいの?」
ヴィル「様々な人物と演奏をすることは新しい発見にも繋がるからな。お互いに刺激になることもあろう。寧ろこちらから頼みたい」
カラ松「あ、ありがとうございます!!オレ、練習頑張ります!!!」
十四松「やったーーーー!!!カラ松にーさんの本気の演奏聴けるー!!!わっしょーい!!!練習も見に来ていい?」
チョロ松「そろそろお前は牢獄に戻れ!!!」
十四松「じゃあさっきの話だとギターが1人にキーボードが1人だね!!!よーし、ぼく楽器出来そうな人捜してくる!!待っててー!!!」
チョロ松「オイコラァ!!!話聞きやがれ!!!」
MZD「あっ オイ勝手に動くなって!!!」
ヴィル「これはまたサクヤに怒られるのを覚悟した方がいいな…」
MZD「なんでこうなるのー?!」
カラ松「ごめんなさいいいい!!!」
どこから話を聞いていたんでしょうかこの核爆弾は。十四松はチョロ松の制止も振り切って本部の中を駆け回り色んな本部の人間を控室に入れては出しての繰り返しをしていたようです。
結果、サクヤに見事に見つかり5人一辺にお説教を喰らい、十四松は牢獄ルームに連行されましたとさ。
------------------------
逃げ回った十四松、結局2回目の確保。核爆弾は何をしでかすか分かりませんからねぇ。
それはともかく、これは打ち上げが楽しみになってきました。一体カラ松の他に誰がスカウトされたのか…期待しておきましょう!
- Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.48 )
- 日時: 2020/02/14 22:04
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VHpYoUr)
【22:12】
ハンターDI「…………!!!」
ダッダッダッダッダ!!!!!
日向「(―――仕方ない。俺が囮になるしか―――くっ!!!)」
迫ってきているハンターを引き付ける為、日向くんは1人方向転換をしてハンターを引き付ける作戦に出ました!
ハンターはそのまま日向くんの走っていた方向に走り去っていきます。
トド松「…あれ?日向くんは?」
ルイージ「さっきまで一緒にいたはずだよね…?」
ハンターが先程まで近づいていなかったことに気付いていない2人、日向くんがハンターを引き付けてその場から去ったことに気付いていませんでした…。
【21:50】
~中庭付近~
日向「くそっ…しつこいぞハンター!!」
ハンターDI「…………!!!」
ダッダッダッダッダ!!!!!
ROCK ON【HAJIME HINATA】
ピーーーーーーーーーーーー
橋から遠ざかった日向くん、出来るだけ開けた場所を使い大聖堂にハンターを引き付けさせないように動いています。
ハンターは未だ彼を捕らえ、追い続けています。このままでは追いつかれるのも時間の問題…。
日向「橋の向こうに通さなければ振り切り放題だからな。ここは全力で―――角を使って逃げ切ってやる!!」
日向くん、死力を尽くして角の方向まで走り続けます!
日向「うおおおおおおおおっ!!!!」
頑張って走り続けた結果――――――
ハンターDI「…………?」
日向「はぁ…はぁ…もう追って来ないだろ…」
ハンターの視界から日向くんはいなくなりました。何とか撒いたようですね!
しかし、日向くんは体力を使い果たしてしまい壁に手をつきました。次に見つかったら確保は免れないでしょう。
日向「ミッションは他の5人に任せて、しばらく木陰で休むか…」
そう思って身を乗り出したその時――――――
ハンターCR「…………」
日向「―――あっ。」
ポンッ
【21:38】
日向創 確保 残り5名
日向「嘘だろ…油断した…」
別のハンターに確保されてしまいました。お疲れ様です…。
ハンターを撒いても油断は出来ない、それが逃走中です。
ピリリ ピリリ
トド松「あっ 通達だよ!『日向創 確保 残り5名』
…まさか、こっちにハンターが来てたの?!それで日向くんが囮になったとか…」
ルイージ「ボク達がモタモタしてたからだよ~~~~~~!!!!うわあ、日向クンごめーん!!!」
トド松「…………。行こうルイージ。日向くんの囮を無駄にするわけにはいかないよ!!!」
ルイージ「…そうだね。絶対に成功させないと…!行こう、トド松さん!」
通達で初めてハンターが迫っていることを知ったトド松とルイージ。
日向くんの犠牲を無駄にしない為にも、ミッション…必ず成功させてくださいね!
思いを胸に、2人はルイージのスマホの光があるマップまで走って行きました。
トド松「(―――そうだ。ルイージの光のこと、連絡しておかなきゃ)」
トド松はスマホを取り出し、ルイージについていきながら素早くメールを打ちました!
~大聖堂内~
ミミ「―――なるほどね。すぐに向かうよ!」
エーデル「見つかったのなら話が早いわ。まとまっていた方がハンターから星を守れる確率は高いものね。行きましょう」
めう「そっちめう?!反対の方探してためう…。それに、時間もあんまりないめう。さっさと合流が吉めう!」
------------------------
残り時間は10分弱。ルイージを筆頭に星を探す5人の逃走者達。
次回、ミッション③も大詰めです!
- AfterBreakTime⑦『混沌はカカオ味』 ( No.49 )
- 日時: 2020/02/14 22:36
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VHpYoUr)
今年もやって参りましたねバレンタインデー。皆さんは誰にチョコを渡します?義理?本命?
え?天の声ですか?そうですねー…。日頃頑張っている自分にでもご褒美チョコ、買いましょうかね。
------------------------
~運営本部住居区 キッチン~
サクヤ「ふんふふんふふ~ん♪」
罪木「珍しくサクヤさんがご機嫌ですぅ。何かあったんですか?」
リピカ「ポップンで47レベルの譜面全部クリアしたから上機嫌なのさ。てか、いつの間にゲーセンに抜け出してプレイしてたのさ…」
ニア「うふふ…。目標が1つ達成されるということは、とてもいいことだと思いますわ?」
リピカ「あんたが言うと別の意味に聞こえるんだけど」
こちらは運営本部の住居区、オープンキッチンです。以前ソティス達がアップルパイを食べていた場所ですね。
季節はバレンタイン。ということで、日頃から頑張っている運営本部の男性陣に向けて、本部の女性陣総出でチョコを作っているようです。ニアも喜んで手伝うことを選択した為、特別にキッチンに出入りを許可されています。
いつも淡々とした表情のサクヤもいいことがあったのか上機嫌。リピカの話によるとポップンの47全埋めしたそうな。
ん?全埋め?そういえば天の声も最近ポップンの47全埋めしたんですよ。偶然ですねぇ。
ソティス「これこれエイリーク。そんなに力強く混ぜるでないぞ!チョコが溢れてしまうではないか!」
エイリーク「すみません…。こういう作業は中々お城ではやらせてもらえなくて、慣れないんです…」
ベレス「大丈夫だよ。自分もついてるし、ゆっくりやっていこう」
こちらはFEの女性陣。エイリークが慣れない手つきでチョコを混ぜています。
彼女はルネス王国にてお姫様として過ごしていた上、スマブラでマルスのように自炊をした経験が無い為、中々新鮮な体験な様ですね。
流石現役教師、ベレスの教え方が上手い為か少しずつぎこちない動きが滑らかになっています。
そういえば、ニアは別カウントするとして…。運営本部って女性が少ないですよね。
ベレス「そうかな?あまり気にしたことは無いけど…」
ソティス「ベレスは気にしなさすぎなのじゃ!…じゃが、確かにおなごは少ないように思えるのう」
エイリーク「それぞれの支部になら、女性の所属している方は多く聞いていると存じています。ポップン支部などは女性がメンバーの多くを占めていて、支部長がこちらに愚痴を言いに来る程だと言いますから…」
サクヤ「各々の支部で世界の調査するよりも体力も精神も色々とハードですからねぇ。人外も結構多く出入りしていますし」
ニア「それほどまでに精神力が高い方ばかりが集っているのでしょう?…ふふふ、少し試してみたくなりますわね」
サクヤ「冗談に聞こえないのでやめてくださいニア。…というか、よくこちらまで来る気になりましたね。社長に会いに来ただけじゃないんでしょう?」
ニア「社長にご報告もありましたし…。私も、興味がありましたのよ。『逃走中』という催しに。それに…青龍と朱雀が1つの箇所に集まっているなんて、ただ事じゃございませんでしょう?…ですから、一度お会いしたかっただけですわ」
ソティス「ニア、が『玄武』なんじゃったな確か。…うーむ、残りは『白虎』だけか。どこにいるのかのう」
話題はいつの間にか四神の話題に。『玄武』であるニアが邪神だということはサクヤから既に話を受けていた為、現在いる女性陣はあまり動じていませんね。
彼女が運営本部へと来た当初は、サクヤやアクラルとあまりにも纏っているものが禍々しかった為、敵襲だと勘違いした面子もいたんだとか。
その特徴的すぎるオーラからニアだと気付いたのか、双子の神と社長が全力で勘違いを正したんですが。
リピカ「ニア、あんたは知らないのさ?『白虎』の居場所」
ニア「『彼』は私達とは違い、眠りについておりまして…。私も察知が出来なくて困っておりますの」
サクヤ「まだ目覚めてはないということなんですね。『道化師』が大きな動きを見せていないのも幸いですが…。目覚めたら早いうちにこちらで受け入れなくてはなりません」
エイリーク「兄上も未だ行方不明ですし…。無事でいらっしゃるといいのですが」
ソティス「この世界に飛ばされてから安否が不明な輩が多すぎるのじゃ!どんな奴も!」
罪木「私達のところが一部を除いて全員学園にいますので、一番幸運だったと思うべきでしょうねぇ…」
そういえば、先の話に出てきた『ヴィルヘルムの部下』である人物や、本編中に出てきた『フェルディナント』『マリアンヌ』の他にも、現在行方不明になっている人物がこの世界にはいます。
エイリークが離れ離れになってしまった『双子の兄』も、そのうちの1人。噂によると槍一本で大陸制覇を目指す志を持つ男の為、そう易々とやられはしないでしょうが…。心配ですね。
『世界の融合』が行きつく先は何が起こるかが分かりませんからね。こうして集まれているのも幸運なことなのでしょう。
ニアはチョコレートを溶かしながら、彼女達に話します。
ニア「蠢く命が無事であることを祈ることも事実…。ですが、世界が足掻いていることも、また『運命』ですわ。貴方様程の方が心配しておられるのです…。きっと兄上は無事でいますでしょう」
エイリーク「そう…であれば、いいんですが」
リピカ「考えすぎも良くないさ。私だって部下が全員無事なのを確認できてない。…きっとどっかで油売って元気にしてるさ」
サクヤ「世界の調査が少しでも進むことで、行方不明者が少しでも見つかることを祈りましょう。―――さて、暗い話はここまでにして!来たるべきバレンタインの為にチョコづくりの仕上げに取り掛かりましょう!」
ソティス「そうじゃぞ!神気臭い顔をしておるとおぬしまで不幸になってしまうわ!どこぞの三下みたいにのぉ!」
ベレス「『その幻想をぶち殺す』というやつかな?」
ソティス「やめんか!!!わざわざ濁したというのに!!!」
ベレス「ごめんごめん。…ところでニア、チョコに何を入れてるの?」
各々が探している人達、無事であるといいですね。サクヤが気を取り直してチョコ作りの続きに取り掛かることを提案しました。
どこか浮かない表情だった彼女達も、サクヤの言葉を受け明るい表情に戻りました。
……ニアは表情一つ変えず、笑顔のまま『何か』をチョコと一緒に流し込んでいるんですが。なんだか禍々しいんですが?
ニア「運営本部の皆様は…それは強靭な方々なのでしょう?どのように精神が強いのか、少し試してみたくなってしまいまして…。私のチョコの中に一部、『一時的に正気度を喪失する』幻覚を入れておりましたのよ…。
昨年社長に製作いたしました時はひどく喜んでおられて…。きっと本部の皆様も喜んでくださいますわ」
罪木「ろ、ロシアンチョコレートですぅ!!!」
エイリーク「あまり口にしたくないものですが…去年社長に作ってらっしゃったならばきっと大丈夫ですよね…?」
サクヤ「うーーん…。どうでしょうね…。(アシッドさん、何の狂気を引いたんでしょうか…)」
ニア「今年は特別仕様で5割の方々に『アタリ』を入れておきました。―――ふふ、反応が楽しみですわ…!」
ベレス「後で自分も貰ってもいいかな?少し興味があるな」
ソティス「おぬしは動じなさすぎじゃベレス!!!わしは怖いから喰わんぞ?!」
ニア「ご興味がありましたらいくらでも…。沢山作りましたので…。ぜひ、召し上がってくださいませ」
~厨房の外~
ジョマンダ『うわー…SAN値直葬確定だ…』
マモニス『魔界製のお野菜を届けに来たらとんでもない話を聞いてしまいました…!』
ジョマンダ『お前ここでも家庭菜園やってるのか?』
マモニス『あったりまえじゃないですか!愛情たっぷりに作ってるんですから美味しさも人一倍違うんです!…動きますけど』
ジョマンダ『面倒なことになる前に伐採してもらおう…』
マモニス『伐採しないでぇ~!』
外で様子を伺っていた2人、何か危険な気配を察知したようです。
当日、チョコ食べて無事でいれるといいですね…。
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ニア特製チョコで無事でいれるビジョンが浮かばないんですが。
―――男性陣、健闘を祈ります。
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