二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス【完結】
日時: 2020/02/25 22:19
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VUvCs/q)

お久しぶりですの方はお久しぶりです、はじめましての方ははじめまして、灯焔です。
2020年の節目、ということで私の数字もキリが良く心機一転ということでまた書いていきたいと思います。逃走中。
毎度のことながらマイペース更新になりますのでご容赦ください。


様々なキャラクターが住まう世界が融合して生まれた終末の世界、『コネクトワールド』。久々に筆を握ったので、特にひねらずシンプルに案を出してみました。
今回は一体どういう結末を迎えるのか…。こうご期待です。
今回の舞台は、先日主人公であるベレト、ベレスがスマブラに参戦決定した『ファイアーエムブレム風花雪月』から、『ガルク=マク大修道院』。
フォドラの大地の中心に織りなす修道院であり、ここは士官学校も兼ねています。ベレトやベレスは物語の序盤で教師のスカウトを受け、ここにやってくるわけです。
そんな場所で一体何人の逃走者が逃げ切ることが出来るのか?それともハンターに全員確保されてしまうのか?
逃走者、ハンター。各々の思いが、駆け引きが、デッドヒートが、今始まる。

今回のミニドラマは少し時期を外してしまいましたがクリスマスのお話となっております。
主演のあの方のネタは某あの曲の歌詞からアイデアをいただいております。
珍しくミニドラマにしては本人出演が多いですが、原作とは全く以て関係ないのであまり深く考えすぎないようにお願いします。

また、キャラクターの性格や設定に関しては基本的に原作から逸脱しないようにしておりますが、脚色が強い場合もございます。キャラ崩壊の可能性がある為ご注意ください。
お口に合わなかったなど不快に思われた場合はブラウザバックをお願いします。



<ルール>
逃走エリア:『ガルク=マク大修道院』
主人公であるベレスが教師として来訪することになる、フォドラの中心に佇む大修道院。
かなりの広さを誇るこの建物は、大きく『学校エリア』『大聖堂』『市場』の3エリアに分けられる。
また、逃走中に使用するエリアは1Fのみである為、2Fのエリアである書庫などには侵入できない。
詳細 >>1
ミニドラマ紹介 >>2

逃走時間:75分

賞金:45万(1秒100円)

ハンター:初期3体(OPゲーム会場のハンターボックスに3体)



<参加者>

【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細 >>3
ミミ
ニャミ
ナビ

【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細 >>4
苗木誠
日向創
赤松楓

【おそ松さん】より (3人) 詳細 >>5
松野おそ松
松野十四松
松野トド松

【スーパーマリオシリーズ】より (3人) 詳細 >>6
マリオ
ルイージ
ピーチ

【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細 >>7
エーデルガルト
ディミトリ
クロード

【ひなビタ♪】より (3人) 詳細 >>8
山形まり花
和泉一舞
芽兎めう

計18名


逃走中#CR02 シード権争奪予想アンケート実施中!
※締め切りました

逃走中#CR02 参加者募集中! 及びMVP投票受付中! 
※締め切りました
作者枠発表 >>76


○AfterBreakTime
 ①『本部の日常』 >>16
 ②『朱雀登場!』 >>25
 ③『異世界と道化師と』 >>28
 ④『社長は疾風と共にやってくる』 >>37
 ⑤『這い寄れポップンマスターズ』 >>39-40
 ⑥『かみさまのうた』 >>47
 ⑦『混沌はカカオ味』 >>49
 ⑧『打ち上げパーティ』 >>77-81


以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.50 )
日時: 2020/02/15 22:02
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VHpYoUr)

【21:04】






~大聖堂 門前~



トド松「エーデルガルトちゃん!ミミちゃん!良かった、メール見てくれたんだね!」

エーデル「ルイージ、トド松。メールの話について聞かせて頂戴」

ミミ「何とか合流できて良かったよー…。…あれ、めうちゃんは?」

エーデル「『ハンターを見かけたから隠れてる』とチャットで連絡があったわ。動けるようになったらこっちに合流してくれるみたい」

ルイージ「そっか…。見つからないといいね」



『星の居場所が分かった』との連絡を受け、ミミとエーデルガルトは門前で既に合流を果たしていました。
そこにやってくるトド松とルイージ。めうはハンターから身を潜めているそうです。
ミッションの残り時間もあと10分。時間が惜しいとエーデルガルトは早速話を振りました。



ルイージ「ボクのマップにだけ、ミッション②でエーデルガルトさん達のマップに印がついたように光があるんだ。トド松さんと捕まっちゃった日向クンのスマホは光ってなかったから、もしかしたらそこに『星があるんじゃないかな』と思ってさ。1回見てほしかったんだ」

エーデル「これは…。確かに光っているわね。トド松殿のスマホのマップに映っていないのなら、ミミのマップにも映っていなさそうね」

ミミ「そうだね…。トド松さんとわたし、あとめうちゃんの『ココロネの色』は一緒だからね。トド松さんのスマホが光ってないなら、わたしのも光ってないはずだよ」

エーデル「私も一応見てみるわ」



そう言うと、エーデルガルトは自分のスマホを素早く取り出し、マップを見てみます。
彼女のマップには『ルイージ達が考察した通り』、光は映っていませんでした。



エーデル「…ないわね。ということは、今『ヒント』が記されているのはルイージ殿のスマホだけ…。ということになるわね」

ルイージ「やっぱり、ミッション②で光った人のマップには映らないんだ…」

トド松「エーデルガルトさん、この場所に覚えはある?」

エーデル「この場所は…『聖廟』ね。7月の『女神再誕の儀』という儀式でしか入れない特別な場所よ」

ミミ「な、中にあるのかな…?」

トド松「うーーーん…。中にはなさそうだけど…。とにかく行ってみよう!」



土地を良く知っているエーデルガルトが生き残ってくれて、本当良かったですね!
立ち話も早々に切り上げ、4人はスマホのマップが示している『聖廟』へと足を急ぎました。








~聖廟前~



ミミ「豪華な扉…。この奥で『女神再誕の儀』が行われるの?」

エーデル「そうよ。…今年は結構大変な目に遭ったけど。それはどうでもいいの。早く星を探しましょう」

ルイージ「でも、それらしきものなんてどこにも…。もしかして、木に引っかかってどっか飛んでっちゃったとかないよね?」

トド松「それならルイージのスマホの光も移動してると思うんだけど…。動いてないからこの辺にあるはずだよ、早く探そう!」



聖廟前の通路へとやって来た4人。目の前には、聖廟へと続く重厚な扉が鎮座しています。
しかし、軽く周りを見回してみてもそれらしきものは見当たりません。そんなに小さいものでもなかったので、4人で手分けすればすぐに見つかりそうですが…。
4人はすぐに別々の場所を探しますが、中々見つかりません。ただ、時間が過ぎていくばかり…。



ルイージ「建物の影とか、木の枝の間とか、結構良く探したけど見つからないよー!」

トド松「誰だよこんな面倒くさい場所に飛ばしたヤツ!!!この僕にこんだけ探させるとか許さないんだから!!!」

ミミ「ま、まあまあ…。あれ?」

エーデル「どうかしたの?」

ミミ「しっ!足音が聞こえてくる!」



3分程探したところで、ミミが突然そんなことを言います。
どうやら誰かが近づいてきている様子!―――その正体は……?


































めう『め、めうぅ~~~。ハンターなんとか撒けためう…。つかりた…』





ミミ「めうちゃん!」

めう「連絡貰ってから移動しようとしたらハンターに見つかって、近付きながら撒いてたんだめう…」

エーデル「無事でよかったわ。…来て早々悪いのだけれど、貴方も星探しを手伝ってくれないかしら?」

めう「めう…ちょっと一息ついたらすぐ探すめう…まって…」



足音の正体はめうだったようです!相当疲れている様子からして、ハンターに追いかけられていた様子。
トド松とルイージも彼女の無事を確認し、星探しに戻ります。



ミミ「みんなで星を探してるんだけど、なかなか見つからなくてさー」

めう「こういうのは―――むむむ……裏の裏をかいて『聖廟の裏』とかに潜んでるめう。見てくるめう」

エーデル「え?そんな分かりやすい場所に―――」



心当たりがあるのか、聖廟をじっと見つめためうは裏に回り込んでみます。
―――数刻して、彼女は帰ってきました。





めう『あっためう!』

トド松「あったの?!!そんなわっかりやすい場所に?!」

ルイージ「本部の作戦にしてやられたよ~…」





不思議な淡い七色の光を放った『星』が、確かに彼女の手に握られていました。
見ているだけでも心が洗われそうな尊い光―――。逃走者達もつい、釘付けになります。





ミミ「綺麗…。まるで10回目のポップンパーティを思い出すなぁ…」

エーデル「あとはこれを市場まで持っていけばいいのね。時間は…」



エーデルガルトはタイマーを確認します。





【16:42】





エーデル「まっすぐ市場に向かえば間に合う時間よ。早く出発しましょう」



まだ残り6分ありますね。彼女の言葉通り、最短ルートを通れば十分間に合う時間です。
5人は早速聖廟を後にしようとしました。その時――――――

































ハンターED「…………!!!」





ダッダッダッダッダ!!!!!







めう「め、めうぅ~~~!!!さっきめうを追いかけてたハンターめう~!!!」

トド松「距離がそこそこ近いよー!!!早く逃げないと…!!!」





運悪くハンターに見つかってしまいました…!!!
ハンターは慌てて逃げ出す5人のうち1人をターゲットに定めます。
狙われたのは――――――



------------------------

ここにきてハンターとは…。無事に星を市場まで届けられるんでしょうか。
次回、ミッション③完結!物語の行く末は―――神様だけが知っています。

Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.51 )
日時: 2020/02/16 21:16
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: Jhl2FH6g)

【16:31】



狙われたのは――――――













































ハンターED「…………!!!」





ダッダッダッダッダ!!!!!





ROCK ON【MEU MEU】





ピーーーーーーーーーーーー





狙われたのは一番後ろを走っていためう!
既に1度ハンターを振り切っている彼女。身体能力は高いですが体力は余り残っていません。



めう「めう~~~~~~~!!!!!」



追いつかれまいと走るめうですが、徐々にハンターは近付いています。
他の4人との距離がどんどん開いていきます。



ルイージ「くっ…こんなところでも誰かを犠牲にしなきゃならないなんて…!」

エーデル「実際の戦場ならそんな情けは命取りよ!!!仕方のない…ことなのよ…」

ルイージ「ここは戦場じゃないんだよ!!!『逃走中』なんだよ!!!なんで何回も同じ状況を見届けなきゃいけないの?!!」



力なく叫ぶルイージの声は、空を切るばかり…。
そして、彼らを追い詰めるように―――とんでもないことにトド松は気付いてしまいます。



トド松「ねぇ…ヤバいことに気付いちゃったんだけど」

ミミ「はぁ…はぁ…何…?」

トド松「『ツリーの星』さ…『めうちゃんが持ってた』よね?」

エーデル「―――!!!まずい、今彼女がハンターに捕まってしまえば……!!!」



そう。ツリーの星はめうが持ったまま彼女はハンターに見つかった為、現在も彼女の手元にあります。
このまま彼女が確保されてしまった場合、ツリーの星は彼女の捕まった場所に落ちてしまいます。
戻るにしてもこの時間では相当厳しい距離……。ミッションクリアを諦めるしかないのでしょうか。



逃走者の胸にそんな考えがよぎった瞬間―――。『それ』は流れてきたのです。



















ミミ「うわっ!……暖かい光……。もしかして、『星』?!まさか……!!!」

エーデル「めう殿…」





ミミの手元に流れてきたのは『ツリーの星』!
めうは自分が逃げ切れないと踏み切り、他の4人にミッションクリアを託し星を投げたのです!
彼女は走りながらも4人に叫びます。





めう『4人ともーーーーー!!!!!!絶対にクリアするめうーーーーー!!!!!こんなところで諦めちゃだめめうーーーーー!!!!!』





めうの力強い叫び声。そして、決意を向けた光り輝く瞳。
彼女は絶望になど屈してはいませんでした。―――決意を胸に、4人は前を向いて全力で走り抜けます!





ミミ『みんな、行こう!!!』






































ポンッ








【13:59】
芽兎めう 確保 残り4名





めう「みんなならぜーったいに大丈夫めう……つかりた……」





確保されて緊張が解けたのか、めうはそのまま床にへたり込んでしまいました。
彼女の逃走劇に、大きな拍手を。喝采を。お疲れ様でした。




















~玄関ホール~





トド松「制限時間まで残り2分……!!!もうちょっとで市場だよ!!!」

エーデル「全力で駆け抜けるわよ!!!皆の思いを無駄にはしない!!!」

ルイージ「絶対に諦めるもんか―――!!!」

ミミ「この『星』には…この逃走中には、色んな人達の『思い』がこもってる。わたしが…わたし達がやり遂げるんだよ!!!」



それぞれの思いを胸彼らは玄関ホールを走り抜けます!
そして――――――










【11:01】



~市場 クリスマスツリー前~



エーデル「着いたわ!これが『クリスマスツリー』ね」

ミミ「でも、こんな大きな樹に登れないよー」

ペリーサンタ『登る必要はありまセン。『星』を、ツリーの前に掲げてくだサーイ』

ルイージ「ペリーサンタ?!」

トド松「本当にステテコパンツ履いてる…」

ペリーサンタ『逃走者のみなサーン。本当に心から感謝いたしマース。さあ、ミッションをクリアするのデース!」

エーデル「……ミミ。お願いできる?」

ミミ『―――うんっ!!!』



エーデルガルトの優しい一言を合図に、ミミは持ってきた『ツリーの星』をクリスマスツリーに掲げます。
すると…どうでしょう。ツリーの星は彼女の手元を離れ、ふよふよと樹のてっぺんまで浮かんでいき……鎮座しました。
その瞬間、優しくも力強い光が市場全体を照らします。



トド松「うわあ……綺麗……!!!」

ルイージ「今まで頑張って来た甲斐があったね!本当は、日向クンやめうちゃんも一緒にいてほしかったけど…。ううん、マイナスに考えるのは今はナシ!」

ミミ「あの星には……サクヤさんの、MZDの、ソティスちゃんの、運営本部のみんなの魔力が、思いが詰まってる。だからこんなに綺麗なんだね…」

エーデル「綺麗ね…。師も、どこかで見ててくれてるかしら…」


















ピリリ ピリリ










~牢獄ルーム~



まり花「通達だよ~!どうなったのかな~…。クリア出来てると良いな~…」

ディミトリ「―――よし、読むぞ!『ミミ、松野トド松、ルイージ、エーデルガルトの活躍により、クリスマスツリーのてっぺんに星が戻された。よって、残り10分以降のタイマーの停止は阻止される。ミッション③クリア』
      やったな!!!安心したぞ…!」
      
十四松「やったーーー!!!トド松はやれば出来る子だーーー!!!」
      
めう「めう~!クリア出来てよかっためう~~~。まりり、イブブ、ひなビタ最後の逃走者として走るの諦めてごめんめう…」

日向「俺もダンガンロンパシリーズの最後の逃走者として逃げ切れなかったことが心残りだな」

苗木「でも、日向クンも芽兎さんも凄くかっこよかったよ。ミッション③活躍の影のヒーローだよ!」

イブ「そーそー。だから気にする必要ないし!つか、そんなこといったらあたしもまり花も序盤で確保されてんだからね?」

めう「そーだめうー!めうがここまでどれだけプレッシャーかかったか……思い知らせてくれる~~~~!!!『ポッパーズクロニクルEX100連奏の刑』めう~~~!!!」

ニャミ「両手がお亡くなりになるから止めて~!!!」

マリオ「アハハ!これでひとまず一件落着……かな?」

クロード「でも油断は出来んぞー。残り10分、4人全員が逃げ切れるとは限らんからな」

ピーチ「ここまで頑張ったのですから、4人全員で逃走成功してほしいものですわ」

赤松「みんなー!!!頑張ってー!!!」





【10:00】 ミッション③終了時 逃走者詳細


確保者 14名


松野おそ松 ナビ 赤松楓 和泉一舞

山形まり花 マリオ 苗木誠

ディミトリ ピーチ クロード 松野十四松

ニャミ 日向創 芽兎めう




既存逃走者 残り4名


ミミ

松野トド松

ルイージ

エーデルガルト


-------------------------

お見事、ミッション③クリアー!全員が力を合わせたこその快挙でございますね!
逃走中#CR01もいよいよクライマックス。誰が逃げ切るのか―――?それとも全滅か―――?こうご期待!


To be continued……

Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.52 )
日時: 2020/02/17 22:03
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: aFzuuCER)

【08:45】



~食堂~



エーデル「『逃げ切る』とは決意したけれど、実際にここまで残ってみると実感が違うわね」



食堂で様子を伺っているのはエーデルガルト。
今回、ガルク=マク大修道院の土地の知識をフル回転させ、複数のミッションに貢献した人物です。



エーデル「あら、随分な言いようじゃない。ミッションがクリアできたのは私1人だけの力ではないわ」



知ってますとも。確保された逃走者も、今残っている逃走者も力を合わせての今です。
最後まで油断しないで走り抜きたいところですね。



エーデル「…そうね。ここまで残れたのだから、必ず逃げ切りを目指すわ。―――あら?」



エーデルガルト、何か気配を感じ物陰に隠れます。
近付いてきていたのは――――――







































ハンターCR「…………」

エーデル「(ハンター…)」



ハンターが食堂の近くまで現れました!ハンターの視界からエーデルガルトは見えていません。
彼女はそのまま身を潜めやり過ごす作戦に出ました。





ハンターCR「…………」

エーデル「…………」





ハンターCR「…………」

エーデル「…………」





ハンターCR「…………」

エーデル「…………」





ハンターは彼女に気付かず、食堂から去っていきました…。



エーデル「油断大敵ね…」



ハンターが去ったことを確認し、物陰から彼女は出てきました。
その気持ちを忘れずに。成功への一番の近道ですね。









【06:58】



~訓練場付近~



ルイージ「うわぁ…あと7分でゲームが終わるんだ…。緊張するなぁ」



周りとオロオロと見回すのはルイージ。
まさか自分がここまで残れるとは思っていなかったようで、今から心臓がバクバクしています。



ルイージ「ポジション的にはボク序盤で捕まって兄さんが残るはずなんだけどなあ…。不思議なこともあるもんだよ」



それが逃走中というものです。スーパースターだろうが何だろうが関係ありません。
それに、逃げ切れば注目の的ですよルイージ。



ルイージ「ぼ、ボクはそんなに目立ちたいわけじゃ…!」



そんな彼に近付く影が…………











































ハンターCR「…………」





ハンターだ…!先程エーデルガルトを追ってそのままこちらまで近づいてきているようです。
今のところは双方互いを認識していない様子。ルイージ、先に気付けばハンターから身を隠せそうですが…。
先に視界に捉えたのは――――――











































ハンターCR「…………!!!」





ダッダッダッダッダ!!!!!





ROCK ON【LUIGI】





ピーーーーーーーーーーーー





ルイージ「って、ハンター?!うわあぁぁーーーー!!!!!」





先に気付いたのはハンター!ルイージもすぐに気付き慌てて逃げ出しますが時既に遅し。
ハンターとの距離はすぐに縮まり……。









ポンッ








【05:15】
ルイージ 確保 残り3名





ルイージ「もうちょっとだったのにーーーー!!!!!」





あと5分……!惜しかった!ルイージ、無念の確保…!
























ピリリ ピリリ












~牢獄ルーム~





マリオ「おや?通達だ!えーっと…『ルイージ 確保 残り3名』
    うわー!ルイージ、捕まっちゃった…!」
    
ピーチ「お疲れ様ですわ…。これでマリオシリーズも全滅ですわね…」

おそ松「残りはミミちゃん、エーデルちゃん、トド松の3人か。踏ん張るねえ」

ディミトリ「あと5分だ…!頑張ってくれ…!」



-------------------------

ルイージ確保…!ミッションを全てクリアしたからといって油断は出来ませんね。
長かった逃走中も残り5分!3人の運命はどうなるのでしょう…?次回、決着!

Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.53 )
日時: 2020/02/18 22:04
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: aFzuuCER)

【03:38】



~牢獄ルーム~



ルイージ「兄さん、ごめーん…」

マリオ「ルイージおかえり!お疲れ様だよー!」

ピーチ「素晴らしい頑張りでしたわ。凄かったです」

クロード「アンタにしては凄いよく頑張ったぞ。エライエライ」

ディミトリ「慰めに何もなってないぞクロード。だが、あの状況からしっかり戦い抜いた。俺はお前のその健闘を称えるよ」

ルイージ「みんなぁ…!」(泣)


もう少しで確保されてしまい落ち込むルイージの健闘を称える牢獄ルームの面々。
暖かな出迎えを受け、ルイージの頬にも思わず涙が。



ルイージ「でも、でも、逃げ切りたかった~!!!」(泣)

十四松「ぼくもおんなじ気持ち!つぎがんばればいいよ!」

日向「(鎖に繋いでやっと抑え込めるとかこいつは猛獣か何かなのか…?)」

赤松「あっ!見てみんな!残り3分切ってるよ!」

まり花「どれどれ…





【02:44】





    ほ、本当だよ~!もうちょっとで終わるんだね…!」
    
ナビ「すっごい長かったよね~!ね、おそ松さん!」

おそ松「そこで最初に確保された俺に振るとは度胸あるなこのガキンチョ~。ま、長かったと言えば長かったしあっという間といえばあっという間だなー」

ニャミ「まったく、適当なんだから!こうなったら3人とも意地でも逃げ切ってほしいよね…!」

イブ「全力で応援するし!」

めう「フレー!フレー!3人とも!めうーーー!!!」



















【01:30】





~逃走中 エリア内~





ミミ「あと…1分30秒…踏ん張れわたし…!」





エーデル「ここで倒れるわけには…いかないのよ…!」





トド松「絶対に賞金持って帰って兄さん達にいいところ見せてやるんだから…!」





各々の思いを胸に、最終局面へと挑む3人!










ハンターED「…………」





ハンターDI「…………」





ハンターCR「…………」





彼らの逃走成功を阻まんとする、ハンター!
さて、『運命』はどう道を示す―――?






【01:00】



~牢獄ルーム~



ピーチ「残り時間が1分を切りましたわ!」

苗木「緊張しすぎてお腹が痛くなってきたよ…!」



ゲームの行方を見守る牢獄ルームの逃走者達。
―――しかし、彼らは『見て』しまいました。

























ハンターDI「…………!!!」

ナビ「ハンターが誰か追いかけてるよ~!!!」





追いかけられていたのは―――














































ダッダッダッダッダ!!!!!





ROCK ON【TODOMATHU MATHUNO】





ピーーーーーーーーーーーー





トド松『なんでこんな時にーーー!!!』

赤松「トド松くーん!!!逃げてー!!!」





ハンターに追いかけられていたのはトド松!
しかもかなり距離が近い!長い距離を逃げ回っていたようで既にトド松の体力は0でした…。









ポンッ








【00:36】
松野トド松 確保 残り2名





トド松「あぁ…駄目だ…こういう時に何で悪運の方が強く出ちゃうかな…」

十四松「トド松…!!!」





牢獄の目の前で確保されたトド松。お疲れ様でした…!











【00:30】





~逃走エリア~



―――残る逃走者は。





ミミ「あと30秒…ハンターに見つかりませんように…!!!」



ポップンが誇る元気いっぱいなマスコット、ミミ。





エーデル「一か八か…開けた場所で待ちましょう!」





黒鷲の学級級長、エーデルガルト。





―――以上の2名。さあ、頑張ってください!
















【00:15】



~牢獄ルーム~



めう「残り15秒めうーー!!!」

日向「10秒切ったらカウントダウンいくぞーー!!!」

十四松「どんとこーい!!!」









【00:10】







赤松「10!!!」







クロード「9!!!」







ナビ「8!!!」







ルイージ「7!!!」







まり花「6!!!」









エーデル『―――まずい、見つかった!!!』



ミミ『こないで…こっちにこないで…!!!』








ピーチ「5!!!」








ディミトリ「4!!!」









【00:03】







『3!!!』







【00:02】







『2!!!』







【00:01】







『1!!!』








































【00:00】GAME SET!!



ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー











ミミ
エーデルガルト



【逃走成功 CONGRATULATION!!!】









ミミ「えっ?えっ?何?何の音?!お、おわってる……!!!逃げたよわたし、逃げ切ったよニャミちゃーーーーん!!!!!」

エーデル「はぁっ……はぁっ……。良かった……本当に……良かった……!!!」













MZD『逃走成功者の諸君、良く逃げ切ったな。本当におめでとう!!!
   ってことで、牢獄ルームにいる奴らも全員OPゲームをやった場所に集まってくれ!!!』
   
サクヤ『会場にて表彰式と、次回逃走中の募集等お知らせを行います。要チェックです!』





-------------------------

ミミ、エーデルガルト、逃走成功本当におめでとうございます!!!
この後、表彰式&次回逃走中の参加者募集のお知らせです!

ドラマパート ④ ( No.54 )
日時: 2020/02/18 22:05
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: aFzuuCER)

紆余曲折ありましたが、3人はなんとかクリスマスツリーの星を探し出し、ツリーのてっぺんへと戻しました。
すると―――どうでしょう。ツリーが淡く、優しく光り始めたではありませんか。



ベルナデッタ「わわっ……!星が急に光りだしましたよ?!」

イングリット「なんと儚く、優しい光…。まるで心が洗われるようです」

ラファエル「見ろ!魔物が大修道院から去っていくぞお?!」



ラファエルが指を指した先では、魔物が光に怯んで動けなくなっていました。
その様子をしばらく見届けていると、魔物は狙っていた獲物が食べ物ではないと気付いたのか、修道院からのそのそと去っていきました。
魔物が完全に立ち去った瞬間、星の輝きが強まります!
まるで、修道院全体を見守っているような―――。そんな、優しい光が士官学校を照らしていました。



イングリット「とても綺麗…。思わず時間を忘れてしまいそうです」

ベルナデッタ「魔物も食べ物じゃないと分かって帰ってくれましたし、これで一件落着ですね!ツリーもしっかり目立っていますし、これは舞踏会成功間違いなしですよ!」

ラファエル「いやあ、当日が楽しみだなあ!」


嬉しそうに力説するベルナデッタを横目に、思わず笑ってしまうイングリット。ラファエルも豪快に笑顔を見せます。
ペリーサンタはそんな3人を優しく、ツリーに照らされている星のように見守っていたのでした。











―――そして、舞踏会当日。



イングリット「め、メルセデス。ここまでお洒落をする必要はないのでは…?」

メルセデス「あらあら~?もしかして照れてるのかしら?とっても似合っているわよ~?」

ドロテア「うふふ、グリットちゃんも年頃の女なんだから、こういう経験も大事よねぇ♪」

イングリット「か、からかわないでください!もう…」





リシテア「ベルナデッタ、あっちにお菓子がありますよ。一緒に食べましょうよ」

ベルナデッタ「え、えええええ?!?!食べたいならリシテアさんが1人で行けばいいでしょう?!あたしはここで待ってますから!!!」

レオニー「そんな否定的になるなよー。リシテア『が』一緒に食べたいんだろ?珍しいお菓子もあるっていうし、私も少し貰おうかな」

リシテア「そういうことです。ベルナデッタ、覚悟してくださいね!」

ベルナデッタ「ひ、ひえええええええ!!!!!リシテアさんのおにいいいいい!!!!あくまあああああ!!!!!!」





ラファエル「肉だあ…!」

カスパル「食いもんだ…!なあリンハルト、これ全部食っちまっていいんだよな!!」

リンハルト「いいんじゃないのー。僕興味ないし、そこら辺で惰眠を貪ってるよ…。ふぁ~あ…」

カスパル「よっしゃラファエル!どっちが沢山食えるか勝負だ!勝った方が先に訓練場使える権利ゲットな!」

ラファエル「おおお!!!ぜってえ負けねえぞお?!オデの食いっぷりを見せてやる!!!」



3人は各々学友たちに囲まれ、楽しい舞踏会を過ごしていました。
煌びやかなドレスを身に纏い、普段は食べないような食事を楽しみ、学級の垣根を超えて交流が弾む。
濃密な時間は一刻、一刻と過ぎていきます。



イングリット「―――あっ。そうでした!ペリーサンタ殿からの贈り物を皆さんに渡さないと!」

ベルナデッタ「それを早く言ってくださいよイングリットさん!危うくリシテアさんのお菓子全制覇につき合わされるところでした」

イングリット「む、それは少し興味がありますが―――。先にプレゼント、ですね」

ラファエル「ほ?くはるのあ?おでおてふだふぞお?」

ベルナデッタ「ラファエルさんはその口に含んでいるお肉をさっさと飲み込んじゃってください!!!」



忘れないうちにペリーサンタからのプレゼントを渡そうと3人は集まりました。
最初にペリーサンタと出会った、バラバラの状態とは違います。今は、3人の心が1つになっていました。
意を決したイングリットは、会場にいる生徒達に伝声用の魔法を使い声をかけます。



イングリット『皆さん、急で申し訳ないですが聞いていただきたいことがあるのです。
       実は―――普段から私達を見守ってくれていた、『とあるお方』からの贈り物がここにあります。
       生憎、そのお方は現在こちらにはいらしていなくて…私達が代理で配ることになりました。しかし、彼の心のこもった贈り物です。きっと喜んでくれると私は思っています。
       これから名前を1人ずつ呼びますので、ベルナデッタとラファエルから贈り物を受け取ってください』
       
       
       
ペリーサンタから預かった贈り物を、1人ずつ手渡しで渡すベルナデッタとラファエル。
中身を見た生徒達の顔には笑顔が溢れていました。彼の『気持ち』を理解したような、そんな顔。
―――そんな笑顔を見て、いつの間にかベルナデッタとラファエル、それを見ていたイングリットの顔にも笑顔がこぼれていました。





そんな『彼ら』を見守る影が2つ。





ベレス「―――やっぱり見守っていたんだね。『ペリーサンタ』さん」

ペリーサンタ「大人なのにワタシの姿が見えるとは…!いえ、今は気にしないでおきまショウ。…あんなに喜んでもらえると、ワタシもとても嬉しいデース」

ベレス「生徒達の為に…生徒に勇気を出させてくれて、教師としてお礼を言いたいの。本当に、ありがとう」

ペリーサンタ「イエイエ。ワタシが勝手にやったことデース。こちらがお礼を言いたいのデース」



そう名残惜し気に呟くペリーサンタの姿は、徐々に透けていました。
……彼は『サンタクロース』。クリスマスの時期にだけ現れ、子供たちの笑顔を見届ける使者。役目を終えれば、また来年のクリスマスまで会えなくなってしまいます。
ペリーサンタも例外ではありません。『別れ』の時は、着々と近づいていました。



ペリーサンタ「助けてくれたのがあの子達で本当に良かった。ワタシは、今とても幸せデース」

ベレス「来年も、再来年も―――。また、来てくれるかな?大修道院はとてもいいところだから」

ペリーサンタ『ソウデスネ…。良い子達が沢山いるところには、また必ずワタシはやって来マース』



笑顔を絶やさない3人を見守りながら、ペリーサンタは外に出て、そりにまたがりました。





ペリーサンタ『ほうほうほう!よい子のみんな、また来年会いまショウ!!!


       ペリー・クリスマス!!!』
       
       
       


威勢よく叫びながら、彼は空の彼方へと消えていったのでした。





ベレス「(メリー・クリスマス!)」



ベレスは何も見えなくなった空を見ながら、微笑んだのでした。





ミニドラマ『学園のペリー・クリスマス』 THE END.


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