二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス【完結】
日時: 2020/02/25 22:19
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VUvCs/q)

お久しぶりですの方はお久しぶりです、はじめましての方ははじめまして、灯焔です。
2020年の節目、ということで私の数字もキリが良く心機一転ということでまた書いていきたいと思います。逃走中。
毎度のことながらマイペース更新になりますのでご容赦ください。


様々なキャラクターが住まう世界が融合して生まれた終末の世界、『コネクトワールド』。久々に筆を握ったので、特にひねらずシンプルに案を出してみました。
今回は一体どういう結末を迎えるのか…。こうご期待です。
今回の舞台は、先日主人公であるベレト、ベレスがスマブラに参戦決定した『ファイアーエムブレム風花雪月』から、『ガルク=マク大修道院』。
フォドラの大地の中心に織りなす修道院であり、ここは士官学校も兼ねています。ベレトやベレスは物語の序盤で教師のスカウトを受け、ここにやってくるわけです。
そんな場所で一体何人の逃走者が逃げ切ることが出来るのか?それともハンターに全員確保されてしまうのか?
逃走者、ハンター。各々の思いが、駆け引きが、デッドヒートが、今始まる。

今回のミニドラマは少し時期を外してしまいましたがクリスマスのお話となっております。
主演のあの方のネタは某あの曲の歌詞からアイデアをいただいております。
珍しくミニドラマにしては本人出演が多いですが、原作とは全く以て関係ないのであまり深く考えすぎないようにお願いします。

また、キャラクターの性格や設定に関しては基本的に原作から逸脱しないようにしておりますが、脚色が強い場合もございます。キャラ崩壊の可能性がある為ご注意ください。
お口に合わなかったなど不快に思われた場合はブラウザバックをお願いします。



<ルール>
逃走エリア:『ガルク=マク大修道院』
主人公であるベレスが教師として来訪することになる、フォドラの中心に佇む大修道院。
かなりの広さを誇るこの建物は、大きく『学校エリア』『大聖堂』『市場』の3エリアに分けられる。
また、逃走中に使用するエリアは1Fのみである為、2Fのエリアである書庫などには侵入できない。
詳細 >>1
ミニドラマ紹介 >>2

逃走時間:75分

賞金:45万(1秒100円)

ハンター:初期3体(OPゲーム会場のハンターボックスに3体)



<参加者>

【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細 >>3
ミミ
ニャミ
ナビ

【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細 >>4
苗木誠
日向創
赤松楓

【おそ松さん】より (3人) 詳細 >>5
松野おそ松
松野十四松
松野トド松

【スーパーマリオシリーズ】より (3人) 詳細 >>6
マリオ
ルイージ
ピーチ

【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細 >>7
エーデルガルト
ディミトリ
クロード

【ひなビタ♪】より (3人) 詳細 >>8
山形まり花
和泉一舞
芽兎めう

計18名


逃走中#CR02 シード権争奪予想アンケート実施中!
※締め切りました

逃走中#CR02 参加者募集中! 及びMVP投票受付中! 
※締め切りました
作者枠発表 >>76


○AfterBreakTime
 ①『本部の日常』 >>16
 ②『朱雀登場!』 >>25
 ③『異世界と道化師と』 >>28
 ④『社長は疾風と共にやってくる』 >>37
 ⑤『這い寄れポップンマスターズ』 >>39-40
 ⑥『かみさまのうた』 >>47
 ⑦『混沌はカカオ味』 >>49
 ⑧『打ち上げパーティ』 >>77-81


以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.35 )
日時: 2020/02/06 22:04
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: yl9aoDza)

【37:45】



~大聖堂 正門前~



トド松「なんか急にマップに赤い光が出てきたから何となく隠れてるけど、早く来ないかなぁ…」

ニャミ「あたしのには光出てきてないんだよねー。いったい何なんだろう?」



大聖堂前で身を潜めているのはトド松とニャミ。途中で合流し、プレゼントを持った逃走者を隠れて待っているようです。
牢獄ルームでおそ松が気付いた光に彼も気付いています。流石松野家。



ニャミ「ここが封鎖されるまであと3分切ってるんだよね…。合流できても急いで探さないと間に合わないよ!」

トド松「かといってここで待ってるのも時間の無駄にしかならなさそうだしなぁ…。僕達も探す?」

ニャミ「動いて合流に余計に時間をかけるのは駄目だよ!今は来るのを待とう!」



橋の方を見張っていると、向こうから人影のまとまりが。
どうやらプレゼントを持った逃走者達がやって来たようです!2人は安心して彼らに近寄りました。



トド松「みんなー!プレゼント集まった?!」

エーデル「無論よ。集めるべきアイテムはすべて集めたわ」

ミミ「途中でマリオさんを犠牲にしちゃったから…。このミッション絶対にクリアしないとね!」

めう「こっちもちゃんとプレゼント持ってるめうよ!」

ルイージ「早く大聖堂に移動しよう!ベルナデッタちゃんを探さないと!」



到着した逃走者達も残りの時間が少ないことは自覚しており、どこか焦っています。
―――しかし、彼らを待っていたのは、ベルナデッタだけではありません。












ハンターDI『…………!!!』

??『うわあああああああああ!!!!!!』

ディミトリ「(ハンターがいる?!こちらには気づいていないようだが…)」






ディミトリ「待て!みんな、一旦隠れてくれ!!!」

エーデル「何よ一体、何が―――」

ディミトリ「今ハンターが見えた!!!誰かを追いかけているようなんだ!!!」

トド松「やばっ?!身を潜めよう!!」



ディミトリの掛け声で集まっていた逃走者は各々影に身を潜めます。
そして、追いかけられていた逃走者は――――――



































苗木「物陰からハンターとか聞いてないよーーーーーー!!!!」

ハンターDI「…………!!!」






ダッダッダッダッダ!!!!!





ROCK ON【MAKOTO NAEGI】





ピーーーーーーーーーーーー





どうやら苗木くんだったようです!彼はハンターに追いかけられながら、大聖堂から遠ざかっていきます。
……しばらくして、様子を伺っていたディミトリの目線からハンターはいなくなりました。





ディミトリ「…どうやらハンターは校舎側の方に向かったようだな。今のうちに大聖堂に入るぞ!」

ルイージ「オッケー!ミッションの残り時間も少ないし、早く入ってベルナデッタちゃんを探そう!」



彼の合図で逃走者達は大聖堂に突入しました!





~大聖堂内~




ニャミ「うっわ、ひっろ~…。ヴィルさんと14回目のパーティの時にポップンバトルしたお城より広いかも」

ミミ「ここからベルナデッタちゃんを探さなきゃいけないんだよね…?」

エーデル「ええ。更に付け加えると、ベルナデッタは隠密のプロよ。そう簡単に見つかるとは思わない方がいいでしょうね」

めう「それ完全に『失敗します』って言ってるようなもんめう?!しらみつぶしに探せばきっと見つかるめう!」




大聖堂は大きな広間と、奥の通路と小部屋に分けられた作りになっています。
どこから探すとしても、この人数でもミッションの残り時間的に全箇所を回るのは不可能に近い状況です。
どうしたものかと考え込む逃走者。そんな中、トド松が声を挙げます。



トド松「ねぇ!みんなのスマホのマップを見せてくれない?」

エーデル「え?今そんなことをやっている暇では…」

トド松「ベルナデッタちゃんの居場所が分かるかもしれないんだ!!ほら、僕のマップに赤い光が映ってるんだ!」



トド松、先程ニャミと話していたことを思い出し今いる逃走者達にマップを見せるように頼んできました。
時間はないですが、彼の言葉に解決の糸口を信じ、マップを見せあいます。



ニャミ「ちなみに、あたしのには光はなかったよ」

ミミ「……あれっ?わたしのにはあるよ赤い光!!」

エーデル「私のにもあるわ」

ディミトリ「俺のには映っていないな」

めう「めうのはあるめう!ぴっかぴかーのやつめう!」

ルイージ「ボクのにはないね」



マップに光が映っていた逃走者は『ミミ』『エーデルガルト』『トド松』『めう』の4人。
対して、光がなかった逃走者は『ニャミ』『ディミトリ』『ルイージ』の3人。
―――光があった4人には何が共通しているのでしょうか?
少しの沈黙の後、エーデルガルトが持論を述べていきます。



エーデル「…一つ可能性が浮かんだわ。みんな、逃走中が始まる前に『イメージカラー』を聞かれなかった?」

ニャミ「そういえば聞かれたね。逃走中で利用するからって言われて」

トド松「……あぁっ!もしかして、今光が映ってる人って……!」

エーデル「ええ。イメージカラー…即ち『ココロネの色』が『赤』か『桃色』の逃走者のスマホにだけ、ヒントが与えられるのよ!」

ミミ「ってことは―――!」

ルイージ「この光の場所にベルナデッタちゃんがいるんだね!」

エーデル「私の推測が正しければ…ね。失敗すればエリア縮小は間違いないわ。それでも…今はこの光を信じてみるしかない」

ディミトリ「この光の場所は『パイプオルガン』の付近だ!行ってみよう」



逃走者達は急いでパイプオルガンの付近まで走りました!
―――程なくして光のある場所に到着しましたが、彼女がいる気配はありません。



トド松「いない…ね。光の場所はヒントじゃなかったのかな…」

めう「ありり?でも、ベルルって『おんみつのプロ』ってエデデが言ってためう。きっとどこかに隠れてるめう。探すめう!」

エーデル「その必要はないわ」



急いで探そうとするトド松とめうをエーデルガルトが止めます。
一体何をするつもりなんでしょう…?彼女はそのままコツコツと足音を鳴らし、パイプオルガンの目の前に仁王立ちをします。



エーデル『ベルナデッタ。そこにいるのは分かっているわ。出てきなさい』

ミミ「なんという強行作戦…!!級長じゃないと絶対無理なやつだよー!!」



エーデルガルトは声高らかに彼女の名前を呼びました。
暫しの沈黙の後、パイプオルガンから『声』は聞こえてきました。



ベルナデッタ『わわ、もう来ちゃったんですか?!でもベルはここを離れませんよ!いくらエーデルガルトさんの説得だって!だってあの人怪しすぎますもん!!イングリットさんもラファエルさんもきっと騙されてるに決まってます!!!』

エーデル「ベルナデッタ、今はそんなことを言っている場合じゃないの。出てきてくれないと私達全員が困るのよ!」

ベルナデッタ『そ、それはエーデルガルトさん達の問題でしょ?!ベルにはまぁぁぁったく関係ありません!!!』

エーデル「往生際が悪いわよ貴方!!」



ルイージ「収集がつかなくなってきたんだけど…」

ニャミ「ど、どうしよう…時間だけが過ぎていくよ…」



ニャミはちらりと自分のタイマーを覗いてみました。





【36:40】





エーデルガルトとベルナデッタが言い合っている間にもミッションの終了時間は刻々と迫っています。



ルイージ「(もう駄目かもしれない…)」



誰もがミッションは成功できない。そう思っていました。
―――『彼女』を除いて。





ミミ「……ディミトリさん、プレゼントをわたしにくれないかな?」

ディミトリ「それは構わないが、あのエーデルガルトでさえ説得に苦労してるんだぞ。そう簡単に説得が成功するとは思えない」

ミミ「それでも、やってみるしかないよ!やるだけやって駄目ならその時!…諦めたら駄目なんだ!」

ニャミ「ミミちゃん…。そうだよね!ここはあたしもミミちゃんに任せた!頑張って来てー!」



ミミはディミトリからプレゼントを受け取り、エーデルガルトの近くへ移動します。
そして、彼女に自分が説得をすると話しました。



エーデル「…分かったわ。でも、私が『無理』だと踏んだらそこで貴方も大聖堂から引きずってでも退散させるから。それでいいわね、ミミ?」

ミミ「―――うん、それでいいよ。ちゃんと話せば、ベルナデッタちゃんも分かってくれるはず…!!」


------------------------

ミミ、無事にベルナデッタをパイプオルガンから脱出させることが出来るのでしょうか…?
次回、ミッション②完結!―――『運命』はどう逃走者達を導くのでしょうか。

Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.36 )
日時: 2020/02/07 21:34
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: vzo8adFf)

【36:28】



~大聖堂 パイプオルガン前~



ベルナデッタを説得することに決めたミミ。
パイプオルガンの前に立ち、ゆっくりと深呼吸をした後彼女に向かって優しく声をかけました。



ミミ「…はじめましてベルナデッタちゃん。わたしはミミ。エーデルガルトさんの友達だよ」

ベルナデッタ「…逃走者の、方ですよね?でも、ベルはやっぱりあの人のことを信じられません。だから…貴方とお話する気もありません!」

ミミ「うん、それでいいよ。わたしが勝手に話すから、ベルナデッタちゃんは聞いても聞かなくても良い。…それで、もしわたしの話に納得してくれるなら…そこから出てきてほしいんだ」

ベルナデッタ「…わかりました。聞くだけ聞きましょう」



優しく諭したからなのか、ベルナデッタは前向きに話を聞く姿勢になったようです。
その声を聞いたミミは話を続けます。



ミミ「…わたし、さ。今一緒に逃走中に出てるニャミちゃんっていう大親友の他に、家族みたいに仲良しな人がいるんだ。…でも、その人は人間じゃない。神様に、幽霊みたいな魔族に、人工生命体。凄いでしょ?人間の家族が一人もいないの」

ニャミ「ミミちゃん…」

ミミ「気付いたらパーティ会場の目の前にいて、さ。言われるがままにMCのオーディションに参加して、そこでニャミちゃんと出会って…。意気投合してオーディションに受かったまでは良かった。でも、そこの依頼した人が開口一番『自分はこの世界の神様だから』って言ったんだよ?
   信じられないよね。わたしも最初ベルナデッタちゃんと同じく信じなかったよ」
   
ベルナデッタ「そ、そうですよね!誰だって初対面は信じられないですよね!」

ミミ「どこかの社長です、とか、どこかの会長ですなら話はまだ分かるよ。でも『神様』だよ?!…しかも、わたし達より年下の姿してたし。実はこのオーディション自体がドッキリかなんかで、わたし達騙されてるんじゃないかって思ったりもしたよ。
   でも、さ。信じるしかなかったんだよ。あいつの目、本気だったし。わたし達を騙すような目をしてなかった」
   
ベルナデッタ「…………」

MZD『…………』

ミミ「だから、わたしはあいつを信じた。本当にあいつが騙すつもり満々で、わたし達を陥れようとしてたって、騙されてやろうって気持ちで。それくらいの本気をあいつからは感じたんだ。
   …ペリーサンタさんも、そうだったんじゃないかな?本気で、ベルナデッタちゃん達士官学校の生徒達に『幸せ』を届けようとしてる…。わたしは、そういう風に思うな」
   
ベルナデッタ「…………」

ミミ「…ねえベルナデッタちゃん。ペリーサンタさんのこと、『一回だけでいい。信じてみない?』」

ベルナデッタ「べ、ベルはそんな誘惑には易々と…」

ミミ「今、ベルナデッタちゃんの目の前にプレゼントが2つあるの。これ、ペリーサンタさんがあなたを思って一生懸命選んだプレゼントなんだよ。
   サンタさんって、良い子にプレゼントを贈るんだったよね?いつも空から生徒達を見守って、良い子には幸せを届ける。そう、聞いていたはずだよ。ベルナデッタちゃんにプレゼントがあるってことは、『ペリーサンタさんはベルナデッタちゃんが良い子だったってちゃんと分かってた』ってことじゃないかな?」
   


説得を続けるミミに、めうも助太刀をします。



めう「それに、申し訳ないんだけどデコる時に中身を確認させてもらっためう。…裁縫セットとか、クマのぬいぐるみとか…。可愛らしいものがたくさん入っていためう。これって、ベルルの好きな物じゃないめうか?
   その人を分かってなきゃ、こんなプレゼントは用意できないめう」
   
ルイージ「人の物を物色するのは良くないよめうちゃん…」

めう「今回だけめう!」

ミミ「ちゃんとペリーサンタさんはベルナデッタちゃんを理解してた!それを『見た目が怪しいから』とか『怖いから』で塞いでちゃ駄目だと思うんだわたし!
   ちょっと話はずれるけど、そう考えてたらわたし、家族なんて今いない!!確信して言えるよ!!!」

ニャミ「ベルナデッタちゃん。あたしも同じ気持ち。ペリーサンタさんはちゃんとベルナデッタちゃんを分かってる。だからさ、…一回だけでいい。ペリーサンタさんを、あたし達を信じてくれないかな?」

ベルナデッタ「…………」



訪れる静寂。…数刻の沈黙の内、パイプオルガンから足音が聞こえてきました。
……そこにいたのは、『紫色の髪をした少女』。ベルナデッタでした。



ベルナデッタ「…わかりました。今回だけ、あの人を信じます。…それに、あの人はともかく貴方達は悪い人ではないはずですし。…信じてみます」

ミミ「ベルナデッタちゃん…!!」





~メインサーバ~


MZD「みみぃぃぃぃ!!!おれは、おれはがんどうじだよぉぉぉ!!!」(号泣)

ヴィル「気持ちは分かるが、あまり泣くな…」(ヨシヨシ)



メインサーバでは彼女の説得に感動して号泣する音の神と、そんな彼の頭を撫でて宥める幽玄紳士がいましたとさ。
見れば見る程になんとも不思議な状況ですね。



石丸「…説得に成功したのはいいが、時間は大丈夫なのか?この状況で『ミッション失敗』となるのは後味が悪すぎるぞ?!」

サクヤ「ルールはルールですからねぇ。ですが、タイマーを見てみてください」





~大聖堂 パイプオルガン前~



トド松「あっ!感動的なシーンで忘れてたけど時間!時間はどうなったの?!」



慌ててタイマーを見るトド松。



【35:01】



エーデル「…大丈夫。ギリギリ間に合ったみたいね」

トド松「はぁ~~~~~。本当ギリギリだよね今回…」








ピリリ ピリリ






~牢獄ルーム~


赤松「あっ 通達だ!」

ナビ「なになに~?
   『ミミ、ニャミ、松野トド松、エーデルガルト、ディミトリ、ルイージ、芽兎めうの活躍により、ベルナデッタを発見することに成功した。
    その為、35分以降の大聖堂エリアの封鎖はなしとなる。ミッション②クリア』
   やった~~~~~!!!!ミッション②クリアだ~~~~!!!」
   
マリオ「良かったぁ!!!良くやってくれたよエーデルガルトさん、ミミちゃん!!」

まり花「うんうん、みんなハッピーだね♪」

おそ松「……あれ~?もう一つ来てるんだけど」





―――同時刻。





~釣り池~



ハンターED「…………!!!」

苗木「隠れてたら…別のハンターが来るなんて…もう…無理だ…」










ポンッ








【35:01】
苗木誠 確保 残り11名





苗木「結局いいところ何も見せられなかったよ…」





ハンターに追いかけられていた苗木くん、一回は撒いたのですがその後別のハンターに見つかって確保されました。
何はともあれ、お疲れ様でした…。





~大聖堂 パイプオルガン前~





ディミトリ「『苗木誠 確保 残り11名』
      先程の彼は捕まってしまったようだな…」
      
ルイージ「これでダンガンロンパの逃走者も日向クンだけになったんだね。囮として利用したみたいでちょっとだけ罪悪感…」

ニャミ「ありゃ…。誠くん、ごめんね~…」

めう「めうと同じめう!限界までがんばるめう!」



苗木くん確保の通達を知った彼らは、申し訳ないと思いながらも逃げ切ることを誓ったのでした。



エーデル「ねえ、貴方。先程の説得は見事だったわ。私からも礼を言わせて頂戴」

ミミ「いやいや、礼を言われるようなことなんて何もしてないよ!わたしはただ必死だっただけで…」

エーデル「その必死さがベルナデッタを動かしたのよ。…きっと、過去に貴方も同じような経験をしたのではないかしら?」

ミミ「えぇっ?!士官学校の人ってそんなことまで分かっちゃうの?!
   …そうなんだよね。わたしも昔…さっき言ってた神様に同じ方法で説得されたことがあるから。神様は『ひとりぼっち』だったけど、それでもわたし達を信じて頼ってくれたから。
   ベルナデッタちゃんには同じようなことになってほしくないなって思っただけだよ」
   
エーデル「…そう。貴方にそんな風に思われてるなんて、神様は幸せ者ね」

ミミ「…そうかな~?」

エーデル「もしよければ、私にもその『幸せ』を分けてくれないかしら?この逃走中の大会が終わったら、一緒にお茶でもどう?」

ミミ「アドラステア帝国の皇女様と?!お、恐れ多すぎ…多すぎます!!!」

エーデル「立場は考えないで頂戴。私は貴方の勇気と心意気に惹かれたのよ。…と、雑談はここまでにしましょう。まずは最後まで逃げ切ること、それだけを考えないとね」

ミミ「う、うん!エーデルガルトさんと一緒に逃走成功出来たら嬉しいよね!」

エーデル「『エーデル』でいいわ。…この私が認めたんだから、しっかり走り抜きなさいよ?ミミ。」

ミミ「なんだかプレッシャーだよ…。でも、お互い逃げ切れたら絶対お茶会しようね!エーデルちゃん!」



ミッションを通じてなんだかエーデルガルトとミミがいい感じの友情を芽生えさせているようですね。
逃走中で育まれる友情、なんだか感慨深いものがあります。
…そういえばルイージ、エーデルガルトへの伝言を伝えなくていいんですか?



ルイージ「あっ!すっかり忘れるところだった!エーデルガルトさん、実は……」





エーデル「(フェルディナントが行方不明…?ガルク=マクに何が起こっているというの…?)」




【35:00】 ミッション①終了時 逃走者詳細


確保者 7名


松野おそ松 ナビ 赤松楓 和泉一舞

山形まり花 マリオ 苗木誠




既存逃走者 残り11名


ミミ ニャミ

日向創

松野十四松 松野トド松

ルイージ ピーチ

エーデルガルト ディミトリ クロード

芽兎めう


-------------------------

ミッション②も無事クリア!ベルナデッタの説得に必要だったのは強制力ではなく、優しさだったんですね。
―――ん?何々?『俊足ハンターに注意せよ?』 嫌な予感しかしませんね。


To be continued……

AfterBreakTime④『社長は疾風と共にやってくる』 ( No.37 )
日時: 2020/02/07 21:35
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: vzo8adFf)

灯焔氏の逃走中で『会社』というフレーズを聞くと、何となく怪しく聞こえてしまいますが。
新しい旋風がこのコネクトワールドに吹き荒れそうです。


------------------------



~赤塚区 松野家~



一松「(おそ松兄さんが捕まってから十四松にトド松、結構頑張ってるな…。ヒヒ、ゴミクズのおれには関係ないけど)」



居間にてテレビにぼーっと目を向けているのは松野家の四男、一松。
今回は規定で『3人まで』の推薦だった為推薦に漏れてしまい、かといって会場に応援しに行く元気も出ずこうして家で1人逃走中を見ています。
彼もしっかりとMZDから贈られたカーディガンを身に着けています。身に着けてからなんだか運が良くなった気がするんだとか。



一松「ヒヒッ、どうせ逃げ切っても他の松に取られるだけなのにね。どうしてあんなに頑張るんだか」



皮肉を言っても響くのは1人の部屋だけ。一松は何となく寂しさを覚えていました。
そんな折、ふと玄関から『プルルル』と聞き慣れた音色が。
すぐにガチャリという音が聞こえた為、おそらく松代が出たのでしょう。彼はテレビの方を向き直しました。



一松「電話…?いったい誰から?」



少し電話が気になるものの、まあ自分には関係ないだろうとテレビに目を向けたその時、松代が声をかけてきました。



松代「一松。アンタに電話よ」

一松「おれに…?誰から?」

松代「ハタ坊くんよ。ニート達と話したいから代わってくれって」

一松「(何の用だろう…?)」



電話の主はハタ坊だったようです。
不思議に思いながら電話を受け取り耳を近づけると、明るい声が電話口からこだましてきました。



ハタ坊「ジョー!一松くんだジョー!こんにちはだジョ」

一松「…何の用?おれ以外いないんだけど」

ハタ坊「じゃあ、みんな仕事かジョ?今日は一松くんも含めておそ松くん達にお話があったジョ。だから電話したジョ」

一松「クソ松達3人は仕事。おそ松兄さんとトド松は逃走中に出てるよ。…テレビ見てないの?」

ハタ坊「あー、そうだったジョー!ボクとしたことがすっかり忘れてたジョ。一松くん、今から運営本部に一緒に行ってほしいジョ」

一松「……え?」

ハタ坊「是非本部の人に『会いたい』って人がいるんだジョー。でもボク、カラ松くん達以外の人とお話したことが無いジョー。だから一松くんが一緒にいてくれた方が助かるんだジョ」

一松「いやいやいやいやおれのコミュ力分かって言ってる?ゴミクズですよ?いやゴミクズに失礼なほどコミュ力皆無ですよ?何言ってんの?」

ハタ坊「ジョー。でも今頼れるのは一松くんしかいないんだジョー。ボク達友達だジョ?」

一松「(直接行けばいいじゃん…)」



どうやらハタ坊が言うには、『本部で会いたい人』がいるから一緒に運営本部まで行ってほしいとのお願いでした。
しかし、彼には一切関係ないことで、更に六つ子の中でコミュ力が最も低い一松に頼むなどどこか不審です。そもそも今自由に動けるのが一松しかいない、という理由もありそうですが。
なにかと言い訳を付けてお願いを回避しようとする一松でしたが、そこはハタ坊の言いくるめが一枚上手。丸め込まれてしまいました。



一松「…ま、うちから差し入れ入れるって名目でついていくなら別にいいけど…。で、会わせたい人って誰なの」

ハタ坊「ボクとおんなじ『社長』だジョー!フラッグコーポレーションと同じくらいおっきな会社を経営してるジョ!しかも、1年で世界的に実力のある企業まで育てたスーパーエリートだジョ!」

一松「(ますますおれがついていく理由がないんですけどォ?!)」

ハタ坊「…沈黙は肯定とみなすジョ?ならお家までヘリを飛ばしてあげるから、一緒に行くジョ~♪」



トントン拍子(?)に話は進んでしまい、終いにはヘリを飛ばすと言われてしまった一松。
最早回避の余地がないと思った彼は、諦めて社長2人と運営本部へ向かうことにしました。
松代に本部へ向かうことを伝えると、彼女は差し入れとして赤塚まんじゅうを持たせてくれました。



松代「気を付けて行ってくるのよ、一松」

一松「…ヒヒ、死なないように頑張りますよ」



外に出ると、既に外見に見合わない黒いヘリコプターが既に降りてきていました。
そこから出てくるハタ坊と、金髪の20代後半っぽそうな男性。彼らは一松を見るなり笑顔で迎え入れます。



ハタ坊「ジョー。一松くん久しぶりだジョ!元気だったジョ?会えてうれしいジョー!」

一松「うん、久しぶり…。で、こっちの人が『会いたい』って言ってた人?」

ハタ坊「紹介するジョ!『ネクスト・コーポレーション』って会社の社長、『アシッド』さんだジョ!」

アシッド「こんにちはイチマツ。私は『アシッド』。彼の紹介通り『ネクスト・コーポレーション』という会社の代表取締役社長をしている者だ。よろしく頼む」

一松「よ、よろしくおねがいします…。(ネクスト…おれは知らないけど、凄い会社なんだろうなあ)」



アシッドと名乗った男と握手を交わした一松は、素早くヘリに乗り込みます。
ヘリコプターは彼が完全に乗り込んだタイミングで素早く宙を舞い、運営本部へと舵を切ったのでした。





~運営本部 入口付近~



石丸「さて、今日の見回りもおわ…うん?」

田中「どうした特異点石丸よ。何か気になる物体でも見つけたか」

石丸「何かが近づいてきている」

田中「何っ?!まさか…魔獣の類か?!フハハハハ、俺様の氷魔法が成果を見せる時がやって来たようだな!!!」

石丸「…田中くん。勢いづいているところ申し訳ないが近付いているのはただのヘリコプターだ」

田中「なんだ。そうであったなら早く言え」



運営本部の入口付近では、外を見回り中だった石丸くんと田中くんがヘリコプターを見つけていました。
田中くんは何か得体のしれないものだと大はしゃぎしていましたが、石丸くんに冷静にツッコまれ冷静さを取り戻しています。
2人がヘリコプターを見ていると、それは数刻も経たずに彼らの目の前へと降りてきました。



一松「…おしりいたい」

ハタ坊「クッションが硬かったジョ?次はもっと柔らかめの用意するジョー」

石丸「…ええと、逃走中運営本部に何か用かね?」

アシッド「ああ。代表とアポを取ってあるはずだ。入れてくれないか?」

田中「そういう話は聞いていないのだが…。まあいい、ついてくるがいい」



あれ?ちゃんと説明してないんですかサクヤ。
妙に納得していない2人ですが、代表と会いたいというアシッドをとりあえず本部まで案内することに。
本部の中に入ると、丁度エントランスを通りかかったサクヤ、アクラルと目が合いました。
彼女は金髪の男性を見ると、『あ』と思い出したように前に出ました。



サクヤ「あなたが『ネクスト・コーポレーション』のアシッド社長ですか?」

アシッド「如何にも。私がアシッドだ。そういう君はここの代表の?」

サクヤ「ええ。逃走中運営委員会本部代表、サクヤと申します。本日はご来場いただき光栄です」

アクラル「…………?」



アクラルは話についていけずぽかんとしています。
彼は、そこに通りかかったバンダナワドルディとマルクに話を振ってみました。



アクラル「なあ、サクヤと話してるあいつ誰?」

バンワド「誰のことですか?」

アクラル「全員…と言いたいところだが、あの金髪野郎。有名人だとしても分かんねえわ俺」

バンワド「あの金髪の…。ああ!『ネクスト・コーポレーション』の社長さん、アシッドさんのことですね!それでは不束ながらこのボクが説明しましょう!
     設立して1年足らずで世界的進出を遂げた総合商社『ネクスト・コーポレーション』の代表取締役社長です。ジャンルにとらわれない自社製品を制作していて、確かな製品の質と庶民層にも手を出しやすいお値段とのバランスが良い商品が世界中で評判を得ているんです!
     ちなみに、この逃走中本部のいくつかの装置もネクストさんの会社から導入している物なんですよ!」
     
アクラル「へー。つまり、とにかくすげえ奴ってことか」

マルク「ちゃんと理解してるのサ?お前は妹と違っておバカっぽそうだからな」

アクラル「失敬な!!7割くらいは理解したぜ!神だからな!!」

マルク「あの音楽の神様よりよっぽど神らしくないけどな」



3人が話し合っていると、別の通路からカラ松とチョロ松がやってきました。
彼らは一松を見つけると双方驚いた顔をして近付いてきました。



チョロ松「一松?!お前が1人で外に出るなんて珍しいね」

一松「ハタ坊に連れ出されたんだよ…。あ、これ母さんからお土産。はい」

カラ松「赤塚まんじゅうじゃないか!母さんに悪いことしたな…。一松は元気でやってるか?」

一松「ヒヒッ…おれに『元気』とか聞いても無駄でしょ。でも元気でやってるよ」

ハタ坊「カラ松くん、チョロ松くん。こんにちはダジョー。就職決まったって連絡来た時はビックリしたジョ」

カラ松「それはオレ達も同感なんだ…。ま、でも就職したおかげで心機一転頑張ってるさ!」

ハタ坊「2人とも前よりも良い顔になってるジョー。これも就職したおかげだジョ?」

チョロ松「そうかなあ?確かに自覚は出てきたけどね」





サクヤ「…で、そちらの『道化師』の調査で何か分かったことはあったのですか?」

アシッド「いや、それについてはさっぱりだ。どこを蓑として隠れているかまるではっきりしない。神々についても同じだな。全く動きが読めぬ」

サクヤ「そうですか…。わざわざご足労いただいたのに、こちらも大した成果を話せなくて申し訳ありません」

アシッド「いいんだ。それはそれだからね。それに、私は今回は『逃走中』というものがどんな催しなのか見学に来ただけなのだから」

サクヤ「そういえばそうでしたね。ならば、観客席に案内します。誰か案内を頼めますか?」

マルク「あ、それならボク達が行くのサ!そこの紫色のカーディガンの松も一緒にどうサ?」

一松「えっ おれ?おれは……」

カラ松「打ち上げで猫と戯れられるかもだぞ」(ヒソヒソ)

一松「行きます」(キリッ)

チョロ松「ちょろすぎる!!!」



どうやらアシッド、今回は逃走中の見学に来ていただけのようですね。悪い人ではなさそうです。
ですが、サクヤと話していた『道化師』…。MZDとヴィルヘルムの過去にも絡んできそうですが、社長である彼とも深く関わりがある存在なんでしょうか。
マルクとバンワドの案内に合わせ、青緑紫の松とアシッドは観客席に消えていきました。



アクラル「なーんかアイツ人間らしくないんだよな…。気配というかなんというか」

サクヤ「彼も神ですよ…。しかも、えむぜさんより階級が上の神です」

アクラル「やっぱりやべえ奴じゃんあいつ…」



アシッドは神様なんですか…?この世界に神様どんだけいるんですか。
しかも、あのMZDよりも上の立場の神様だそうで。本人はあまりあけっぴろげにはしていなさそうですが。



サクヤ「気付いたとしても、言いふらさないでくださいね。隠してるっぽいんで」

アクラル「わ、分かった。…なあ、もう一ついいか?」

サクヤ「なんでしょうか?ハグしたいというお願いならお断りします」

アクラル「違う!音の神と魔族のコンビ、今どこにいんだ?さっきから気配感じねーんだけど」

サクヤ「えむぜさんとヴィルさんですか?えーと、確か『手掛かりが見つかったかもしれない』とかで、先程魔界に出掛けられました。しばらくは帰ってこないでしょうね」

アクラル「…手掛かり?アイツらも何か追ってんの?」



不思議そうに首をかしげるアクラルに、彼女は悲しそうな顔で返しました。



サクヤ「…ある意味彼らも『運命』に囚われた存在であります。この世界でくらいそれを忘れてもいいと思うんですが」

アクラル「神と魔族、双反する存在なのに『兄弟みたいに超仲良し』ってのも妙に気になるしな…。単なる『ラブ&ピース』ならいいけどさ」

サクヤ「…そうであればいいんですがね」



険しい顔でエントランスの入り口を除く彼女の顔には、複雑な表情が浮かんでいたそうな。



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『ネクスト・コーポレーション』社長アシッド、そして『道化師』の存在…。
青龍と朱雀の兄妹の不安は的中してしまうのでしょうか…。天の声も心配でございます。

Re: 逃走中#CR01 学園のペリー・クリスマス ( No.38 )
日時: 2020/02/08 22:01
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: vzo8adFf)

【33:32】



~市場~



ピーチ「ミッション②は活躍できませんでしたけれど…。皆さんのおかげでここまで生き残れて嬉しいですわ」



現在市場を逃げ回っているのはピーチ。
彼女もミッション②へ参加しようと意気込んでいましたが、悉くタイミングが悪く合流に間に合わなかったようです。
更に、頼りになるマリオが捕まってしまった為大聖堂へ怖くて行けなくなり、そのままミッション終了を待って、今に至ります。



ピーチ「やれることはやりますけれど、もし限界ならば諦めも肝心ですわね」



自首も作戦のうち、ということでしょうか?



ピーチ「わたくし、そんなことは一言も言っておりませんわよ?ですが…確かに自首は最終手段と考えておきましょう」



これは失礼いたしました。
キノコ王国の姫、一体どこまで粘れるか…期待ですね。







~大聖堂付近~



ニャミ「エーデルちゃんと仲良くなれるなんてミミちゃん凄いじゃん!でも、あたしまで『エーデルちゃん』なんて呼んじゃっていいのかなー」

ミミ「エーデルちゃんが良いって言ったんだからいいんじゃない?それに、ニャミちゃんはわたしの大・大・大親友で一番の相棒だから問題なーし!」

ニャミ「それとこれとはあんまり関係ないような気もするけど…。とにかく、あたし達も逃げ切れるよう頑張ろっ!」



OPゲームぶりに合流したミミとニャミ。仲睦まじく逃走成功を誓っています。
どうやらニャミもエーデルガルトに認められたようで、いつの間にか『エーデルちゃん』と呼んでいます。



ニャミ「そういえばさ、MZDカフェに来ないと思ってたらKAC会場で大暴れしてたんだって?」

ミミ「うん。pop'n Mastersの人達引き連れてファイナリストさん6人中5人をボコボコにしたんだって。容赦ないよねー」

ニャミ「その本気をこっちでも見せてくれればなあ…。あたし達に向けては絶対勘弁だけど」

サクヤ『(フラグですかね)』



ポップンカフェもKAC9th解禁も絶賛開催中ですので、ポッパーさんはお近くのゲーセンもしくはカフェ会場までどうぞ!
…そういえば、牢獄ルームは一体どうなっているのでしょうか?様子を見てみましょう。





【31:50】



~牢獄ルーム~



苗木「なんか捕まったらどっと緊張が解けた…」

赤松「ロンパの残りも日向くんだけだし、精一杯応援しないと!」



逃走中も中盤を超え、牢獄ルームにいる確保者の人数も増えてきました。
流石に寝転がれないと踏んだのか、おそ松も大人しく胡坐をかいて座っています。



おそ松「あーあ。なんか面白いことね―かなー」

まり花「なら、わたし達と一緒に歌おうよ!楽しいよ♪」

イブ「今ならエアベースもついてるしっ!」

ナビ「コーラスなら任せて~♪」

おそ松「あいにくお兄ちゃん歌わない主義ですので。折角のお誘いだけどゴメンネ☆」



普段なら余裕で受けるはずの女の子達の誘いも乗り気になれず、断ってしまいます。
暇そうに檻の向こうを見ていると、ふとマリオが声を発しました。



マリオ「あれ?向こうから誰か来るよ?」

赤松「誰だろう?」



牢獄ルームの確保者、向こうから人影が現れたのに気付いたようです。
その人影は『マリオ』を見て、嬉しそうにこちらに声をかけてきました!



ソニック『Heyマリオ!元気そうじゃないか』

マリオ「ソニック!オリンピックぶりだね、元気にしてた?」

イブ「あっ、チュウニズムに遊びに来てたハリネズミじゃん!」

まり花「日向美ビタースイーツ♪のまり花だよー!ソニックさん、覚えてる?」

ソニック「まり花にイブキだろ?To Easy!ちゃんと覚えてるぜ!またチュウニズムで会ったら演奏聞かせてくれよな」

まり花「うんっ もちろんだよ♪」



本部から現れたのはソニックだったようです!
しかし、彼は運営本部の人間ではなく、『スマブラ支部』で手伝いをしているはず…?
一体なぜここに来たのでしょう?



おそ松「俺達に差し入れ?そうじゃないなら何しに来たんだよ」

マリオ「ソニックはここの運営の人じゃないんだったはずだよね?何しに来たの?」

ソニック「何って…『コレ』さ」

苗木「それって…『ハンターのサングラス』?」

ソニック「all light!流石マリオ、冴えてるねえ!オレは今回『ハンター側』として鬼ごっこすんだぜ?」

マリオ「(嫌な予感がする…!)」



突如マリオに襲い掛かる嫌な予感。
それは的中してしまうことに―――!!!



【30:05】



ソニック「おっとそろそろ時間か。3分後、そこにいる奴らが増えてないといいな!そんじゃーな!」



それだけ言い残すと、彼は風のように走り去ってしまいました…。



マリオ「ボクの嫌な予感が本当なら―――。みんな、頑張って―――!!!」




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ソニックが走り去っていった場所は…逃走中のエリア内?
ま、まさか……俊足ハンターって……。次回、確保ラッシュ?!

AfterBreakTime⑤『這い寄れポップンマスターズ』 ( No.39 )
日時: 2020/02/08 22:03
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: vzo8adFf)

今年のKAC、本当に凄かったですね~。6日から19日まで専用のスタンプシートで解禁できるそうですよ!
誰かからの連絡を受け、魔界に向かったポップン界のM&W。そこで出会ったのは…?


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~魔界~



MZD「あーっ、いたいた。おーい、テント・カントー!」

テント「噂をすれば神様に幽玄紳士さん!久しいですねえ、いつぶりでしたっけ?」

MZD「一週間ぶりくらい?KACの時は曲とアイテム貸してくれてありがとな!お陰で大盛り上がりだったぜ!」

テント「あまりいつぶりでもありませんでしたねえ。KAC、こちらも見学させていただきましたよ。急な依頼には吃驚しましたが、正に我ら『pop'n Masters』という感じの素晴らしいメドレーでしたよ!」



サクヤの話通り、MZDとヴィルヘルムは現在魔界へとやってきていました。
そこで待っていたのは『テント・カント』。16回目のパーティの時のラスボス曲『シュレーティンガーの猫』を担当したキャラクターです。『トイコンテンポラリー』と『わけのわからないもの』と表せば大体の方が分かるかな?
彼は、この世界ではMZD率いる『pop'n Masters』という組織の1人であり、現在ポップン支部の支部長を務めている人物です。



…そうですね。これについては説明が必要そうなのでここで説明いたしますと。
まず、『pop'n Masters』について。MZDを中心とした『世界を管理する者』の通称です。原作ではポップンのかなり初期に設定が存在していましたね。
元々はポップンの世界を裏から管理して、色んな世界のバグの修正やらパーティを裏から支えたりなど結構なことをやっている人達です。当然ながら、普通の人間は1人も存在いたしません。というか通常のRPG作品なら絶対に味方にならなさそうな面子ばかりです。
ポップンの世界がコネクトワールドに混ぜられてからは、独自に『ポップン支部』を設立し、MZDの指示でテント・カントが支部長を務めています。
属している面子は……KACでポップン部門の決勝をちゃんと最後まで見た方にはすぐ分かると思いますが、『14以降の各作品のラスボス曲』を担当した人物がいます。
当然MZDとヴィルヘルム、ハテナも『pop'n Masters』の一員です。現在は世界の調査がやりやすいということで、本部の方を拠点として動いていますが。

そしてもう一つ。『支部』の存在についてですね。
このコネクトワールドはまだまだ『新しい世界』。どんどん他の世界が混ぜられていく為、調査が行き届いていないのが現状です。
その為、運営本部とは別にそれぞれの地域に『支部』を設立し、世界の調査の手伝いをしてもらっているという訳です。
今回名前が出てきた『ポップン支部』の他にも、現在逃走エリアとして使用しているガルク=マク大修道院を拠点として活動している『ファイアーエムブレム支部』や、希望ヶ峰学園が拠点の『ダンガンロンパ支部』等様々な支部が存在しています。



……どうやら2人はテントカントからの連絡を受けて魔界へとやって来た様子。
雑談もほどほどに、彼は本題へと話を移しました。



MZD「ここら辺で『道化師』が出たって話だけど…信じるに値していい話なんだよな?」

テント「私も直に見たという訳ではなくエクラさんから聞いた話を伝えただけですので…。ですから、こうして私も同行している訳ではありませんか」

MZD「女子会ムードのポップン支部から逃げ出したかったのもあるんじゃないの?」

テント「それも理由の一つですが…。って、なんで分かるんですか!」

MZD「Mastersの男性陣がオレとヴィルとお前しかいないからなー。それは置いといて、『道化師』の目撃情報ってこの先だっけ?早く行こうぜ」

テント「そうみたいですね。早いところ目的地まで参りましょう」



―――先程からヴィルヘルムが無言を貫いているのが気になりますが、今は気にしないでおきましょう。
3人はエクラから聞いたという『道化師』の目撃場所まで黙って歩きます。



歩くには歩きますが、景色は全く変わらず。
魔界なのだから仕方がないのですが、どこか殺風景な景色が広がる光景に、流石のテントカントも少し身震いしている様子。
それに気付いたMZDが彼に声をかけます。



MZD「ん?慣れない場所だから体調崩した?少し休もっか?」

テント「いえいえお気になさらず!結構な方が『メルヘン王国』と『魔界』を間違えますからねえ。どんなものかと思っていましたが、まさかここまで殺風景だとは思ってませんでしたよ。それで、少し構えてしまっただけです」

MZD「ふつーのヤツは来れねー場所だからな。身震いするのもしゃーないか」



―――彼らはそのまま『目的地』まで歩きます。
その時でした。













『道化師』が動いたのは。





どさり、と鳴る重い音。
何事かと2人は『それ』を見ます。



テント「―――あっ?!」

ヴィル「…………」



2人の見た先には、何者かに胸を貫かれたMZDが倒れていました―――。



テント「神様?!一体どうなされたというのです!!」



テントカントは慌ててMZDの元に駆け寄り彼の胸に手を当てますが、心臓の鼓動は聞こえてきません。当たり前です、神なんですから。
軽く身体を揺さぶってみても反応は無し。奥の手でサングラスを外してみますが、そこにあるのは瞳を閉じた可愛らしい童顔だけ。
全く動かなくなったMZDを見てテントカントは焦っています。対するヴィルヘルムは立っている場所から一歩も動く気配がありません。
そこに追い打ちをかけるように、『道化師』は現れました。



道化師『やってやったぜ!まずは神を1体撃墜だな!不意討ちを狙えば余裕余裕!』

テント「―――貴方が話に聞いていた『道化師』ですか…?随分と感じる力の波動が弱いんですが」

道化師『ハッ!神1人守れずに何言ってんだよ!俺は『あの方』に力を貰ってただの魔法使いから『道化師』に進化したんだ!』



見た目は唯の普通の魔法使い。そして、テントカントの言葉から大して強い力を持つ道化師ではないようです。
しかし、不意打ちではありますが随分とあっさりMZDに攻撃を命中させ、自分は強い道化師だと粋がっている様子。
これにはテントカントも何かおかしいと感じ始めます。そして、未だに一言も喋らず、動こうとしないヴィルヘルム。
いつもならばMZDに何かあった際には真っ先に彼を庇いに向かうヴィルヘルムですが、やはりこちらも様子がおかしい。
テントカントは『自分は騙されているのではないか』と思い始めた矢先、『彼』は動いたのです。



―――あり得ない言葉を発して。



ヴィル『あーあー。一撃喰らわして倒れたからって粋がってんじゃないの。お前も『道化師』名乗るんだったらさ、『魔力の探知』くらいやっとけよなー?』

道化師「は?!お前何言って……?!」



マゼンタの色の髪をなびかせた貴族の男は、そのままコツコツと靴音を鳴らしながら倒れているMZDのところまで歩きます。そして、彼のサングラスを拾いました。
テントカントはその様子を見て確信しました。彼は……ヴィルヘルムではないと。そして、『彼』の正体も予測がつきました。
そして、『彼』はサングラスを拾った後それをクルクルと回し、おおよそ彼には似つかわしくないあくどい笑顔を見せ、顔に装着したのです!



ヴィル?『ま、不意討ちしたことは褒めてやるよ。だけど…甘いねぇ。オレの特製ココア並に甘い!』



彼の身体が光り出したかと思えば、『彼』は―――『不意討ちしたはず』の姿に、変化したのです。



テント「神様…。入れ替わっていたのですか?」

MZD「違う違う。テントに会いに行った時からオレがヴィルになってたの。…多分、『道化師』が最初に狙うならオレだと思って、ヴィルに相談して変装してたんだよ。騙してて悪かったな!」

テント「では、あの神様は…」



テントが彼の倒れていた場所を見てみると、そこに『彼の身体』はありませんでした。
代わりに、ふよふよと浮かぶ物体が1つ。『それ』はMZDの近くにやってきました。



ハテナ「えむえむ!」

MZD「はい、よくできました♪ 痛い思いさせてごめんな、ハテナ?」

ハテナ「のいのい!」(MZDの頭の上に乗る)

テント「なるほど、影君に変化させていたわけですね」

MZD「そーゆーこと!……でも、アイツはオレ達の探してる『道化師』とは違うみたいだし…。このまま放置しててもなあ」

道化師『何ごちゃごちゃ抜かしてんだテメェ…!!一度騙し切ったからっていい気になるなよッ!!!』



目の前に倒したはずの人物が立っていることに憤慨し、襲い掛かってくる道化師。
MZDは一瞬の表情の崩しも見せず、迫ってくる人物に向かって高らかに指を向けました!





MZD『行くぞハテナ!!!』

ハテナ『のーい♪』




MZD『ニエンテ砲、発射ァ!!!!!』




叫んだ、刹那――――――



『少年』の頭にのせている『それ』から、巨大な光線がぶち撒かれました。
光線は見事に道化師を直撃!!!痛そう!!!





テント「神様、流石にやりすぎでは」

MZD「いーのいーの、最近全然鬱憤晴らし出来てなかったし?魔界だからどんだけ威力上げても怒られないし?」

テント「それは神様が魔界に来られるからでしょう…。普通の神族は『そもそもこんなところ来られない』んですからね?」



緩く談笑を続ける彼らに手を伸ばすように、道化師は立ちふさがります。どうやらあのニエンテ砲だけでは仕留めきれなかった様子。
命がある限り負けは無いと思っているのか、最後の力を振り絞りMZDの『魂』を奪おうと襲い掛かります。



道化師『粋がってんじゃねぇぞ!!!死に晒せ神族がァ!!!』

MZD「あ、一つ忠告しておくわ」



何かに気付いたMZD。笑顔を崩さないまま、彼に優しく諭します。



MZD「―――『仮面の暗殺者』にはご注意を」



道化師が気付いた時には時既に遅し。
彼の背後には、『仮面の暗殺者』が―――。






























ヴィル『我を欺こうとは何百年も早い。……崩れるがいい』



――――――道化師の胸を、『魂』を刈り取った暗殺者がそこにいました。


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