二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ
- 日時: 2018/04/28 17:05
- 名前: いくちゃん (ID: TNiD2WXY)
初めましていくちゃんです
このニックネームで分かる同級生もいるかもしれないけど、
このお話は、漫画の世界あるあるを基本にしたお話です
少年・少女漫画とアニメになってるもの中心ですが、
漫画の描き方ではなく、キャラの特性についてを語ったお話です。
後、リアル御伽噺&昔話も入れています
さらに、自分の体験や気持ち、私情なども入っています
本心は、誰かこのお話を絵に描いてほしい、漫画に描いてほしい、
と考えています。
これを漫画にして描いてくれる方がいたらご連絡先をお願いします。
それではお話の始まり始まり
このお話は私達11人+αの成長&恋愛物語
親友、そして仲間と書いてライバル、1人の想い人をかけて、私達11人の恋愛バトル!
そして、11人+αの一致団結!競い合い、助け合い、そんなかけがえのない時間、
これはそこにいくまでのお話
?1出会い
ある学校
教師「今日、このクラスに転校生が来ました」
生徒達「えーーーー!!」
教師「さあ、入ってきて」
???「初めまして東京から来ました。松本一です」
別の教室
???「…二美です」
「…三です」
「…四輝です」
「…五模です」、「妹の六海です」
これから俺たちの
新生活が
今
始まる!
※一→はじめ、二美→つぐみ、三→なお、四輝→ひろき
五模→いずも、六海→むつみ、七斗→かずと、八姫→かずき
一・二美「「ただいま」」
母「お帰りなさい、どう新しい学校は?」
一「その前に、新しい家がどうなってるんだ!なんで、未だホテル暮らしなんだよ」
二美「何もかもお兄ちゃんのせいでしょう!」
一「はぁっ!あれは、いかれた校長のせいだよ!」
母「まあまあ二人とも落ち着いて、実はお母さんの遠い親戚が部屋を貸してくれるから、
明日の朝、地図を渡すから帰りは地図の通りに帰ってきてね。」
次の日の帰り
一「よっ、二美一緒に帰ろうぜ」
二美「そっちはどうなの」
一「まあまあかな、あ、そういえば生徒会に入ろうかなって思ってる」
二美「えっ、私も!学年代表を立候補してる」
一「お前もか、俺も学年代表だよ!」
不良A「おい、お前松本一っていうヤロー知らねえか」
一「えっ、お、俺のことだけど、何っすか?」
不良B「俺らの弟分がてめーに世話になったようで、仕返しに来たんや!!」
二美「ちょっと、何でいきなり手を出すんですか?!」
不良C「てめ−らのほうから先に手出してきたんじゃないか!」
一「はっ、俺お前らの弟分なんて知らねーよ!」
二美「そうよ!私たちはここへ引っ越してきたばかりなのよ」
不良A「ごちゃごちゃ言ってんじゃねーよ!」
???「待ちなさい!」
不良A「なんだ?」
???「その二人を離しなさい!」
それが俺たちの出会いだった。
- Re: ナンバーズ ( No.257 )
- 日時: 2024/06/17 09:51
- 名前: いくちゃん (ID: VNx.OVCe)
No.244・2の最後を掛けた試合
試合前
二「皆、先に言っておく!」
飛「なんだ?負けたら終わりってことか?」
二「それもあるが、俺は右利きだ!」
木魅「それがどうした?」
二「今日からずっと左手で投げるが、左手で上手投げは出来ない!だからゴロは基本お前らに任せて良いか?」
朝摩「分かりました!」
飛「フライは行けるなら行けよ!」
二「ランナーいる時は変わって!」
木魅「オオッ!分かったよ!」
1回戦
球審「プレイ!」
二「それ!」
スパン!
球審「ストライク!」
相手A『えっ?左手で投げただと!しかもアンダースロー!』
意表を疲れた相手はタイミングが合わず二に完璧に抑えられる。
二「1点入れれば終わりだ!」
現在スコアは0vs0、延長9回裏の攻撃
一「かっ飛ばせ!二!」
フッ!
カキーン!
二「行け~!」
ポン、ポロポロ・・・
2塁塁審←ホームランのジェスチャー
二「ヨッシャー!」
1回戦・二が初の9回完全試合を自らのサヨナラで決めた。
続く2回戦、3回戦、4回戦と勝ち進み、迎えた準決勝!
7回裏ツーアウト満塁フルカウント
飛「タイム!」
審判「ターイム!」
マウンド
飛「二!落ち着いて投げきろ!」
二「ああ、まあぶっちゃっけ負けたらお姉ちゃんと一緒にアイドル活動だから、それもありかな?って自分もいる」
木魅「ハッ?何それ!」
朝摩「ズル!」
二「仕方ねえだろう!俺のお姉ちゃんなんだから!しかもお姉ちゃんの方から誘ってきたし!」
飛「あれ、お前姉さん呼ぶ時『お』付けてたっけ?」
二「他人に説明する時は『お姉ちゃん』って呼んでるよ!」
飛「あっそう!」
二「でも、俺も負けず嫌いなんでね!勝てる可能性があるのなら勝ちきりたいよ!最後に打たれて終わるなんて悔いしか残らないからな!」
飛「おおっ!ストレートでも、フォークでもなんでも来い!俺が絶対受け止めてやる!」
二「頼んだぞ!」
審判「プレイ!」
観客席
一「あと1球!あと1球!あと1球!」
弟妹達「あと1球!あと1球!あと1球!」
二「行け~!」
スカッ!
スパ!
審判「ストライク!バッターアウト!ゲームセット!」
二「ヨッシャー!決勝だ!」
決勝前
一「二!約束覚えてるよね?」
二「ああ、この試合で勝てなかったら俺は野球を辞めてお姉ちゃんとアイドル活動だろう?」
一「むしろ、それもいいかもって顔ね!」
二「だって、お姉ちゃんと一緒だから!」
一「あんたも意外とシスコンね!」
二「ハッ?違うし!姉ちゃんが好きなだけだよ!」
一「もしかして告白?ヤダ!姉弟は結婚出来ないのよ!」
二「そんなの分かってるわ!だから人に『好き』って言うの嫌いなんだよ!」
一「例え負けても悔いの残らないように!」
二「ああ、悔いを残さずやってやるよ!」
しかし
1vs1で迎えた延長9回表
カキーン!
カキーン!
カキーン!
カキーン!
二「畜生!」
飛「大丈夫か?」
二「やっぱり利き手でないと痛めるな・・・」
飛「無理するなよ!」
二「いや、どうせ終わりなんだから最後まで投げきる!」
飛「不吉なこと言うなよ!最後まで希望を捨てるなよ!」
結局この回合計5点を取られ、6vs1で迎えた9回裏!
木魅「おいおい・・・」
朝摩「これは終わったも同じじゃねーの?」
颯「諦めるなよ!良く言うだろ!『野球は9回ツーアウトから!』って!」
飛「そんな奇跡何度も起きないんだわ!」
颯「でも、奇跡は起きるものじゃない!起こすものなんだよ!諦めずに頑張ろうよ!」
木魅「それもそうだな!」
翼「それに飛先輩のタイムリーで土壇場で追い付いたんですよ!」
飛「でも、ここから5点差を引っくり返すって至難の業だぞ!」
二「だったらさあ、お前らはどう終わりたい?」
木魅「なんだよ!お前は負けても姉さんと一緒にアイドル活動する癖に!」
二「肩壊してるんでな!でも、俺だって最後の打席、ただ凡退するのは引退試合だとしても悔いが残るよ!」
飛「二!」
二「お前らはどんな終わりを迎えたい?せめて何をやりたい?」
木魅「お前だったら何がしたい?」
二「俺は最後の打席は負けても良いなら最後に1発ホームランを打って終わりたいな!」
朝摩「打てたら良いですね」
木魅「そんな都合良く打てるかよ!」
二「だったら、タイムリーヒットで点を上げたい!点を入れただけでも1つの思い出であり証だろ?」
颯「そうっすね!俺も最後の打席ならそれがしたいです!」
木魅「でも、誰かがベースに居ないとタイムリーもなにも・・・」
二「だったら自分がヒットでも四球でも、デッドボールでも、振り逃げでも、相手のエラーでも、塁に出て得点を取る!ホームを踏むだけでもまた1つの思い出だぞ!」
飛「そうか、二、ありがとうな!小さな目標を提案してくれて!」
二「負けて元々なら、せめて自分がどうしたいのか?どうやったら負けても悔しさが和らぐかってのを考えれば良いんだよ!ちなみに俺はせめてバットにボールを当てたい!」
飛「その心は?」
二「三振で終わりたくない!あとフライはファールフライより内野フライ、内野フライより外野フライ!ファインプレーされるよりはイージーフライの方がいいかな!ライナーも嫌だし!」
木魅「注文多いなあ!」
二「取り敢えず最後のフルスイングは絶対バットに当てたい!」
朝摩『よし、なんとかバットには当てるぞ!』
カキーン!
朝摩『当たった!』
パフ!
1塁塁審「アウト!」
朝摩「畜生!セカンドゴロかよ!」
飛「二の為にも頑張るぞ!」
カキーン!
飛「行け~!」
パフ!
2塁塁審「アウト!」
飛「畜生!センターフライかよ!」
放送「4番!ピッチャー!松本君!」
二「タイム良いですか?」
球審「ターイム!」
二「お姉ちゃん!」
一「私?何?」
二「俺はどうすれば良い?」
一「そんなの簡単よ!」
二「えっ?」
一「悔いの残らないフルスイングで1発かっ飛ばしなさいよ!」
二「うん!」
一「試合に負けても勝負に負けるな!頑張れ二!」
二「打ってやるよ!お姉ちゃんに捧げる!特大のホームラン!」
全員『予告ホームランだ!』
球審「プレイ!」
フッ
球審「ボール!」
フッ
パフ!
球審「ストライク!」
フッ
球審「ボール!」
フッ
球審「ボール!」
フッ
スカッ!
球審「ストライク!」
フッ!
カン!
球審「ファール!」
フッ!
ポン!←なんとかバットに当てる
球審「ファール!」
一「二!」
二「タイム!」
球審「ターイム!」
二「お姉ちゃん?」
一「大きいのは狙わなくて良い!後ろに繋ぐ事を考えて!」
二「えっ?」
一「ヒットでも良いから、自分がホームを踏むぞ!って気持ちで!」
二「ありがとう!一お姉ちゃん!」
球審「プレイ!」
フッ!
カキーン!
二「行っけー!」
その後
球審「アウト!ゲームセット!礼!」
両チーム「ありがとうございました!」
河川敷
一「す、す、む!」
二「お姉ちゃん」
一「残念だったね!」
二「約束通り、お姉ちゃんと一緒にアイドル活動やるよ!」
一「フフフ、お姉ちゃんとしてはそれが本望だけどね!」
二「応援してなかったのか?」
一「応援はしてたよ!それに二だって負けたくはなかったでしょ?」
二「そうだな!でも奇跡何てものはそう何度も起こせない物なんだよ!」
一「そうかしら?」
二「だって、結局負けたんだから!」
一「でもさ?二は今どんな気持ち?悔いは残ってる?」
二「いいや、残ってないよ!」
一「なんで?」
二「だって、最後に最高の思い出を作れたからね!まあぶっちゃっけ優勝とかそれがサヨナラホームランだったらもっと良かったって思ってしまうけどね!」
一「それこそそうそう起きないわよ!」
二「まあ、最後に1発打てて本当良かった!それだけで悔いなし!じゃあお姉ちゃん!一緒にやろうか!」
一「うん、勿論!こちらこそ宜しくお願いします!」
1・2・3・4・5・6・7・8・9・計
1・0・0・0・0・0・0・0・5・6
0・0・0・0・0・0・1・0・1・2
2人にとって最後の1点は相手の5点より輝かしく見えたと言う。
- Re: ナンバーズ ( No.258 )
- 日時: 2024/06/17 21:10
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
No.245・発足!アイドル研究部!
二が中等部に入学して1週間後
一「二!」
二「相変わらすまだ生徒会長やってるのかよ?」
一「だって楽しいし、私は生徒会長と言う誰かの上に立って何かをやるのが好きだから!」
二「あっ、そう!姉ちゃんらしいよ!」
一「ありがとう」
二「それでアイドルの部活動は?」
一「それが・・・」
二「まだ、部員が集まってないの?」
一「うん、皆アイドルより違うものやりたいって言ってね・・・」
二「まあ、無理にさせるのはなあ、何かやるなんて人の勝手だし!」
一「うんうん!だから無理矢理入れたくないから『やらない』って言われた時点で諦めるの」
二「どこかに一緒にやってくれる人居ないかな?」
一「お姉ちゃん的には姉弟ペアでやるのも良いわよ!部活の定員は足りてないけど、ライブ自体は・・・」
二「お姉ちゃんって歌とか作れる?」
一「無理!」
二「俺も!」
一「じゃあ、歌を作ってくれる人を探そう!」
二「そんな都合良く居るか?」
一「聞いていけば!」
二「それはそうと新部活申請する時って何人要るの?」
一「5人以上だよ!」
二「少ないようで多いんだよな!5人もすぐ見つかるかな?」
二美「二君!お姉さん!何やってるの?」
一「二美ちゃん!ねえアイドルとか興味ない?」
二美「あ、アイドル?」
一「去年から作ろうと思ってたんだけど、全然集まらなくてね・・・」
二美「アイドルは、憧れではありますが・・・」
一「私達と一緒にやろう!」
二美「私達と言うのは?」
一「私と二に決まってるじゃない!」
二美「二君もやるの?」
二「ああ、お姉ちゃんと一緒にやるの楽しみだなって思って!」
二美「そ、そうなんだ・・・『なんだかんだ言いつつ二君ってお姉さんのこと好きなんだな』」
一「どう?やらないって言うなら断ってくれてもいいよ!」
二美「やります!二君と一緒に出来るなら!」
二「その前に部員集めからだな!やっぱり知り合いから聞いていく?」
一「良いわね!」
しばらく歩いていると・・・
一「あっ!滋ちゃん!」
滋「あっ!お姉さんに二君に二美ちゃん!」
二「滋ちゃんって何か部活動入った?」
滋「いいえ、興味ないので帰宅部です!」
一「ねえ、私達とアイドルやらない?」
滋「アイドル!?やりたい!やりたいけど・・・」
二美「けど・・・」
滋「私に出来るかな?」
二美「滋ちゃん、聞いてるのは出来るかじゃないの!やりたいかどうかよ!」
滋「やりたいかどうか?」
一「そうよ!人間最初から上手く出来る人なんて居ない!それに私も二も二美ちゃんも皆初心者!」
滋「やりたいです!」
二「よし、これで5人揃ったな!じゃあ申請を・・・」
飛巫「ちょっと待ちなさい!」
二美「飛巫!」
飛巫「その部活動私も入れなさい!」
二「えらい上から目線だな!」
二美「何勝手なことを?」
飛巫「部活は最低制限はあっても最高制限はない筈よ!なら私も入れなさい!」
二美「どうする?」
一「いれてあげましょうよ!人数は多い方が面白そうだし!」
飛巫「流石二のお姉さん!分かってる!」
一「そうだ!飛巫ちゃんが入るんだったら・・・」
2年生の校舎
赤穂「私達も一緒に?」
日「アイドルをやってみないか?ですって!」
一「一緒にやらない?」
赤穂「アイドルか・・・、興味はあるけど・・・」
日「なんかイメージが・・・」
一「二もいるけど?」
赤穂・日「やります!」
飛巫「決断早!」
二美「餌に食い付いた魚ね」
歩いていると・・・
早「皆!集まって何やってるの?」
二「早ちゃん!」
一「私達ね新しい部活動を申請しようと思ってね」
早「どんな部活なの?」
滋「アイドルです!」
早「もう!なんで真っ先に私を誘ってくれなかったのよ!」
二「近くに居なかったから・・・」
早「探してよ!」
一「5人集めることに必死で・・・、ごめん!」
日「では、西原さんも入ると?」
早「はい!入ります!」
職員室
一「しまった!」
二「まさか顧問の先生を決めなきゃいけないだなんて!」
日「なんで決めてなかったのよ!」
一「部を作ることに必死で忘れてた!」
滋「顧問って必要なんですか?」
日「要るわよ!要るに決まってるでしょ!責任監督が!」
赤穂「私達未成年だけでは大会出場出来ないし・・・」
一「時には電車やばバスを使って遠出したりするから、遠距離に成ると何か遭った時の保護者が必要なんだから!」
鶴「あれ?皆こんなところでどうしたの?」
全員「鶴ちゃん!」
二美「実は・・・」
滋「新しい部活動の申請に来たんだけど・・・」
二「部員は集まったんだ!だけど・・・」
早「責任監督である顧問だけが居なくて・・・」
日「頼もうにもほとんどの先生が別の部活動の顧問を受け持ってて手薄なの!」
鶴「成る程、それ私が解決してあげようか?」
一「えっ?」
二「本当に?!」
鶴「ただし、1つだけ条件があるよ!」
日「何?」
滋「もしかして私達を・・・」
鶴「何考えてるか分からないけど、卑猥な奴じゃないから!」
赤穂「じゃあなに?」
鶴「私もあなた達のアイドル活動のグループに入れさせて!」
飛巫「それってあれか?『私がリーダーやるから全員私の言うことを聞くように』ってことか?」
鶴「違うわよ!」
滋「じゃあ、貢ぎ物やマッサージお願いとコキ使わせるとかですか?」
鶴「なんでそんな物騒なのよ!私はただ純粋に皆でアイドルグループをやりたいの!」
日「だったらそんな回りくどい条件付けずに普通に言いなさいよ!」
一「そうよ!そんな条件渡さなくても鶴ちゃんなら大歓迎よ!」
鶴「ちょっと漫画の台詞言ってみたかっただけなんです!」
赤穂「それ使うの大体悪役とか黒幕だよ!」
鶴「取り敢えず、この申請書貰いますね!」
一「うん!」←渡す
鶴「では、皆さん少しお待ちください!」
ガチャン!
全員「?」
滋「鶴ちゃん理事長室に入っていったね?」
赤穂「もしかしたら理事長に頼んでアイドルに詳しい人を雇ってくれたり?」
飛巫「暇そうな先生に顧問をやるように話付けてくれたり?」
日「まさかとは思わないけど、理事長に顧問を頼むとかないわよね?」
一「まさか!」
ガチャン!
鶴「皆!新部活の申請通ったよ!」
早「入って1分しか経ってないんですけど!」
二美「どんな説得したの?」
二「ちなみに、部室は?」
鶴「ああ、それは・・・、理事長室のお隣だよ!」
全員「えっ?」
日「まさか、顧問って?」
鶴「理事長だよ!」
全員「嘘~!」
次の日
二「イヤー、部室と言ってもこの部屋ホコリまみれだな!」
鶴「誰も使ってない空き教室だからね!」
日「最初の活動は掃除になりそうね」
理「鶴!」
鶴「あっ!理さん!何ですか?」
理「『何ですか?』じゃないのよ!むしろこっちが『何ですか?』って聞きたいわ!」
全員「えっ?」
理「あなたはなぜ勝手に部活の申請をしてるのですか?」
日「鶴!」
理「なぜ私が『アイドル研究部』の顧問に成ってるのですか?」
鶴「えっ?だって私は生徒兼理事長ですから!私が顧問をやれば・・・」
理「あなたみたいな未成年が部活動で起こった騒動にどう対応すると言うのですか?!」
鶴「えっ!?」
一「鶴ちゃん?昨日理事長室で何やったの?」
早「理事長に顧問について相談したんじゃないの?」
鶴「ううん、申請書に顧問に私の名前(理事長)って書いて判子押してきただけ!」←得意気
早「そりゃ1分で帰ってくるわ!」
理「何勝手なことをしてるのですか?」
鶴「私が顧問兼部員はダメなんですか?」
理「ダメに決まってるでしょ!未成年のあなたに何が出来るの!ましてや部員の1人でもあるのに!」
滋「えっ?ってことは!」
二「この部活動は成り立たないのか?」
日「そうなるんじゃない?理事長忙しそうだし!」
二美「アイドル活動やりたかったな!」
飛巫「理事長が生徒の夢を奪ったって言おうかしら?」
鶴「理さん、ダメですか?私が一応理事長ですよ!」
理「仕方ないわね!私が顧問頼んどくから!」
一「理事長は見に来ないと?」
理「時々見に来るわ!」
日「あの!出来れば女の先生で!」
赤穂「男の先生はなんか生理的に・・・」
飛巫「ってか最近物騒だし!」
二「出来れば音楽かダンスに詳しい人!」
理「分かったわ!だけどあまり期待しないでね!」
次回、理事長が連れてきた先生とは?
- Re: ナンバーズ ( No.259 )
- 日時: 2024/06/18 23:41
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
No.246・どうする?アイドル研究部!
次の日
日「しかし、まさかあなたが理事長だったとはね?」
赤穂「しかも私達よりも年下!」
滋「同級生!」
早「何でそんなことが出来るの?」
鶴「私をこの学校に連れてきたおじさんが決めたことだから!」
二美「そのおじさん危なすぎるよ!悪い人だったらどうするの?」
二「今の理事長の旦那さんなんだってよ!」
滋「そうなんだ」
日「だとしてもあなたの仕事は何?」
赤穂「どうして理事長で生徒なの?」
鶴「私、大学はとっくの昔に卒業したんだけど、同じ年の子と学校生活を楽しみたくて・・・」
滋「そうだったんだ!」
鶴「そしたらおじさんが、『子供の目線で授業の内容を調べて欲しい』って言って!私はそれを調べる仕事をしてるの!」
早「どんな感じ?」
鶴「進み具合とか、分かりやすさとか、あと生徒が寝てないか?」
滋「つまらないと寝ちゃうんだよね!」
鶴「そう言う人がいるのはなぜかってのを調べて改善策を検討するのが私の仕事なの!」
早「そう言えば先生達の授業段々分かりやすくなってきたね!」
滋「私も中学入ってから1度も寝てないよ!」
日「普通は寝ずに授業を受けるの!」
鶴「皆!この事は秘密ね!絶対言わないで!」
赤穂「うん、絶対言わない!」
日「言ったらこの学校が終わるわよ!」
滋「何で?」
日「子供が理事長やる学校なんて笑い者よ!親もビックリして皆転校するわ!」
ガチャン
理「皆!いい人を顧問に連れてきたわよ!」
部員「ハーイ!」
?「初めまして、私は藤川京子と申します!皆宜しくね!」
部員達「宜しくお願いします!」
京子「私はダンス経験もあります!振り付けとかは私が指導しますので、私の練習は厳しいので覚悟しておいて下さい!」
部員達「ハ~イ・・・」
一「お手柔らかにお願いします・・・」
京子「何その自信無さげな返事は?」
二「だって、振り付けって見た目の問題になるから、何が良いのか分からないし・・・」
滋「確かに、そこ言われたら自信失くしそう・・・」
飛巫「そう言われ無いように練習あるべきよ!」
二美「そもそもアイドルの大会ってあるの?」
一「あるわよ!これ!」
部員達「スクールアイドルフェスティバル?」
一「なんか、私達と同じ年の子がとあるアニメを見てお金持ちだからって作ったんですって!」
日「流石金持ち!お金の使い方が常人とはレベルが違う!」
一「大会自体は去年からやってたんだけどね!まあ、第1回は小さくて10チームくらいしか出てない!」
二「少な!」
一「でも、未来のアイドル育成に一役買おうって感じに、会場には多くの芸能事務所の関係者も来るらしいわよ!」
飛巫「芸能事務所からのスカウト?」
一「年齢によっては、大会途中からスカウトされるチームもいるらしいよ!」
二「マジか!」
鶴「一ちゃんも?」
一「私もお母さんに憧れて、でも1人じゃ寂しいから皆でグループを結成して頑張りたい!」
鶴「私は賛成よ!是非ともやりたい!」
赤穂「私も!芸能界と言うかテレヒに出てみたいって思ってたの!」
滋「私も!」
二「お姉ちゃんと一緒に出来るなら!」
パンパンパン!
京子「夢を見るのも良いけど、言うは易く行うは難し!あなた達が思ってる程芸能界ってとても厳しい場所なのよ!ましてや、芸能事務所にスカウトされる人なんて相当上手くないと来ないわよ!」
一「あっ!そうだ!グループでやるんだし、リーダー決めておきましょう!」
日「そうね!部活動には全員を纏める部長と言う存在は必要不可欠だし!」
滋「お姉さんがやったらどうですか?」
一「滋ちゃん忘れたの?うちの学校はリーダーの掛け持ちは班長以外禁止だよ!」
滋「えっ?」
二「今年もやってるんだよ!生徒会長を!」
二美「いつまでやるつもりなの?」
一「出来る限り!私は皆を引っ張ることの方が好きだから!」
京子「へー!あなたすごい度胸してるわね!感心するわ!」
赤穂「アダ名が『お姉さん』だもんね!」
二「まあ、実際俺のお姉ちゃんなんだけどな!」
京子「あなた達兄弟なの?」
一「違いますよ!」
京子「えっ?でも、さっき『実際にお姉ちゃん』だって・・・」
一「私達は姉弟ですよ!」
京子「師弟?」
日「姉と弟と書いて『してい』って読むんです!一般的には全部『きょうだい』って読み方に纏められていますが、『してい』が本来の読みです!」
京子「そうなの?知らなかったわ!」
二「ちなみに兄と妹は『けいまい』です!」
京子「へー!」
早「それで誰がリーダーやるの?」
飛巫「ハイハイ!私やりたい!」
日「ええっ!あなたにはリーダーなんか勤まらないわ!ここは私がやる!」
滋「日先輩もなんか危なっかしいんですけど?」
日「どこが?」
滋「怒ってばっかで怖い!」
日「何ですって!」
赤穂「まあまあ、でも、日って生真面目な性格が災いして一部から反感買ってたよね?」
二「それで、一瞬で信用失って・・・」
一「何でも1人でやろうとするから!」
日「私の悪いところばっか出さないでよ!」
一「話変わるけど、作詞か作曲出来る人居る?」
早「それ人に頼むとか出来ないんですか?」
一「イヤー、ルール上歌詞も曲も自分達で作るようにと書いてあるの!」
日「いや、仮にそう書いてあってどうやって証明するのよ!」
一「あと常に新曲なのよね?」
二「どこかで聞いたルールだな」
滋「何でですか?」
早「既存曲で模倣するグループが出てくるからでしょ!同じ曲が何チームも被ると個性も無いし、聞いててつまらないでしょ!」
二・滋「成る程!」
早「いや、あんたも知らなかったの?」
鶴「難しく言うと著作権とか?」
日「それは動画配信とかじゃ?そもそもダンスの大会で聞いたこと無いよ!」
赤穂「そうなると振り付けもオリジナルになるよね?」
二美「そうなるね!新しい曲に歌に、新しいダンスの振り付けを入れるんだから!」
一「完全オリジナルね!」
赤穂「確か、日ってか詩書くの得意だよね?」
一「えっそうなの?」
日「ちょっと赤穂!それに詩は歌と関係・・・」
一「あるわよ!詩の中には歌えるものだってあるんだから!」
日「マジで?」
一「いや、おとぎ話や昔話も歌に成ってる作品結構あるし!」
日「言っとくけど期待しないでよね?」
一「大丈夫!基本皆分かんないから!」
日「それはそれで困る!」
二美「それでリーダーは?」
早「滋ちゃんやる?」
滋「私はリーダーみたいなタイプじゃないよ!」
早「二は?生徒会長やってたじゃん!」
二「俺もそんなタイプじゃ、それに男子1人の状態で俺がリーダーなんて・・・」
日「確かに見た目のイメージ悪すぎるわね」
一「見た目、二が言い寄ったみたいな?」
二「人聞き悪い!そう言う早ちゃんはどうなの?」
早「わ、私?リーダーなんてやったこと無いわよ!」
日「逆にやってみるってのも1つじゃない?案外自分が思っている程出来たりとか?」
早「でも、私ダンス初心者ですよ!」
日「私も初心者よ!」
一「ってか全員初心者だよ!むしろ上手い人ってのはここには居ないと思う」
二「そうなの?」
滋「でも、皆にあれこれ言うのは・・・」
一「リーダーはそんな命令ばっかしないから!」
日「むしろ今必要なのは、バラバラのグループを纏めることと落ち込んでいたり、不満顔の人達を鼓舞出来る人じゃないかしら?」
京子「そうね、厳しい練習でも、キャプテンが『頑張ろう』とか鼓舞するだけでもチームの士気は上がるし、厳しくても頑張れる筈よ!」
一「それに後々後輩が入ることも想定して、年功序列失くさない?『上の言うこと聞け』なんて命令嫌でしょ!」
1年生「確かに!」
鶴「まあ、そもそもそれを失くすために最上級生のリーダー業禁止にしてるんだよね」
赤穂「じゃあ1年生で少しでも良いから興味あったりやってみようかな?って子居る?」
二美「ええっと・・・」
一「二美ちゃん?」
二「大丈夫?袖に穴開いてるとかじゃないよね?腕が痒いとかでもないよね?」
鶴「よくある引っ掛け!」
二美「私、リーダーやってみようかなって?」
赤穂「本当に?大丈夫?」
一「皆はどう?」
二「俺には無理!ってかきっと来年生徒会長だと思うから!」
日「やるの?」
二「まあ、やりたいかな?」
一「勿論選ぶよ!」
赤穂「何この約束!」
鶴「私は理事長だから無理!」
京子「理事長?」
一「鶴ちゃん!」
鶴「でなくて、理事長の血縁者ですから気が引けるので無理です!」
二「まあ、そう言うのあるよな!伝統とか金持ちとか!」
早「私はそう言うのじゃないと言うか、むしろサポートの方が向いてるかな?」
赤穂「じゃあ副キャプテンは早ちゃんがやったら?」
早「分かりました!そうします!」
京子「じゃあ、アイドル研究部の部長は松本二美さん!
副部長は西原早さん!
これで良いわね?」
全員「異議なし!」
次回・地獄の練習が始まる。
- Re: ナンバーズ ( No.260 )
- 日時: 2024/06/21 23:26
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
No.247・1vs京子
一週間後
滋「ハアハア・・・、き、き、キツイ!」
二「どんな物もこう言うのが当たり前だよ!」
日「それはそうね!キツくない部活動なんてよっぽどの事がない限り無いわ!」
滋「でも、ここ一週間ランニングとか柔軟とか、階段ダッシュですよ!ダンスはどこへ行ったんですか?」
赤穂「その前に基礎体力は入れとかないとそれこそバテるわよ!」
鶴「そうそう!大会のダンスは短くて1分半、長くて3分以上あるんだから!」
早「むしろスタミナ切れてステージで倒れたりする方が私達だけでなく周りにも迷惑掛けるよね?」
全員「うんうん」
滋「でも、早く本格的な練習したいよ!」
二美「わがまま言わないの!ローマは一日にして成らずって言うでしょ!」
滋「どういう意味ですか?」
日「知識の無い人がいきなり出来る筈無い!どんなこともゆっくり時間を掛けて少しずつ完成させるの!」
二「そもそも運動会のダンスも少しずつ、少しずつやって通してたもんな!」
日「そう言うこと!」
更に一週間後
滋「ねえ?ここ本当にアイドル研究部?」
早「私もそろそろ陸上部と勘違いしそう!」
赤穂「うん、体力トレーニングしかやってないような?」
日「いやいや、私達は全員初心者だよ!まずは体力作りをして行かないと動きにキレが出来ないよ!」
二「そんなこと言われても・・・」
飛巫「私も疲れた!ここ本当に何部?」
滋「なんか飽きてきた!早くダンスとか本格的な練習したいよ!」
京子「何あまっちょろいこと言ってるの!」
日「京子先生!」
京子「あんたらがステージで踊るなんて100年早いわ!」
二「それじゃ一生出来ねーじゃねーか!」
日「そのまんま捉えるな!一生頑張ったとして無理ってことよ!」
二「じゃあ一生出来ないってことじゃないか!」
日「ああ言えばこう言うわね!」
一「先生!簡単なダンスでも良いのでやりましょうよ!」
京子「何を言ってるの?」
一「だって、ずっと体力トレーニングだと、皆のモチベーションだって下がりますよ!」
京子「ダメよ!それにアイドルはダンスだけでなく、歌も歌うのよ!両方やるにはそれなりの体力と肺活量も必要なの!」
一「でしたら、段階を踏んでやると言うのはどうでしょうか?」
京子「どういう意味よ?」
一「最初はボーカルとダンサーを分けて、2人が、肺活量残りのメンバーがダンスを極めたりとか?それをローテーションするんです!」
京子「そんな凸凹な練習で上手く成らないわ!それにルールは全員で歌い、全員で踊るのよ!そんなことで優勝出来るわけ・・・」
一「あっ、私優勝とか目指して無いんで!」
全員「えっ?」
京子「はあ!?あなた言ったわよね?プロを目指すって!」
一「はい!あわよくばっての話です!」
京子「なんですって!」
一「何も事務所のスカウトなんて優勝だけじゃありませんよ!その事務所にとって私達が必要とすれば!
それに、有名なハリウッドスターとかに認められたら私達の知名度も・・・」
パン!
京子「話に成らないわ!」
日「先生!」
京子「私はそんな本気でやらない子の指導なんかしたくないのよ!」
一「私達は本気でやりますよ!ですが優勝は目指しません!」
鶴「一ちゃん!どういう事!」
京子「そんなアイドルを甘く見てる人の指導なんかこっちからゴメンよ!今日は解散!」
全員「ええっ!!!!」
先生が帰った後
一「さあ、皆会議しましょう!」
赤穂「会議?」
日「何をするの?」
一「どんなライブにするかの会議よ!」
二「でも、姉ちゃん!先生に解散って!」
一「解散って言われたけど、『帰れ!』とは言ってなかったわよね?」
早「何そのとんち!」
職員室
理「あら?藤川先生!どうされたんですか?」
京子「どうしたもこうしたもありませんよ!あの子達ったら本気でアイドルなんか目指して無いと!」
理「えっ?」
楓花「どうかされました?」
京子「あっ!松本先生!あなたの娘さんは一体どういう教育をしてるのですか?」
楓花「一ですか?」
京子「そうよ!先生である私に歯向かうなんてどんな頭してるの?」
楓花「何が合ったのでしょう?」
京子「あの子達は基礎体力も付けずに歌とダンスをしようと・・・」
楓花「それで?」
京子「だから、『そんなあまっちょるいことを言うな』と!そしたら一が『優勝なんて目指して無い』なんて言うのよ!何のために部活動をやっているのよ!」
楓花「藤川先生!うちの娘が先生に対しての言葉使いに対して無礼な態度を取ったことは親として謝ります!
ですが、部活動はただ優勝を目指すだけでは無いと私は思います!」
京子「どういう事よ?」
楓花「確かに、部活動の多くは大会やコンテストで勝ったり、入賞することで学校に貢献することが学校への恩返しであり、実力を発揮する場面です!」
京子「だったら、上を目辞すのは当たり前じゃない!そして上を目指すには時間を掛けてでも、血の滲むような努力をしてこそ・・・」
楓花「ですが、ここはあくまで学校です!学校ならば勝つことの他にも学ぶ事が沢山あります!」
京子「はあ!?どういう事よ!」
楓花「仲間との強調と信頼!相手へのリスペクトや礼儀!勝負の世界ならば勝負の中のルールは勿論の事!
勝負の準備段階の時点でのルールも必要です!」
京子「それは勿論そうだけど・・・」
楓花「あと一が『優勝なんて目指して無い』と言ったのはちゃんと理由があります!」
京子「優勝を目指さないって何よ!勝たないと今まで頑張ってきた意味は?」
楓花「それを審査員によって潰されたらどう思うでしょうね?」
京子「はあ!?そんなの審査員に不満を言われないように完璧に・・・」
楓花「その完璧をあなたは証明出来ますか?」
京子「そ、そんなの勿論!」
楓花「じゃあ、自分が完璧だと思っても審査員がそうでないと判断したら?」
京子「そ、そんなの私に落ち度が合ったとして・・・」
楓花「先生はそうやって受け止められる人間でしょう!しかし、うちの長男はそれが出来ません!」
京子「ちょ、長男?」
楓花「一は超の付くブラコンで、弟の為なら誰だろうと容赦しません!」
京子「どういう事ですか?」
楓花「二は、学校内のコンテストで・・・」
京子「勝った事無いんですね!それは実力の問題よ!客観的に見れないから『自分の方が出来る』って思ってるから!」
楓花「いいえ、彼は自分自身が完璧なんて思っていません!ですが、ふざけてる人より負けるのが嫌なんです!」
京子「と言うと?」
楓花「歴史新聞の発表では明らかにふざけて書いてる新聞に票が入ってたり、歌や劇の配役そして音読大会でも、明らかに声が小さい人や気持ちのこもってない人ふざけてる人が選ばれたり・・・」
京子「それはその子の主観で!」
楓花「『友達贔屓!』こうは考えられませんか?」
京子「まさか、審査員はあらかじめこの人が勝つように仕向けてると?」
楓花「散々0票に泣いた子が審査員を信じられますか?だから優勝を目指さないんです!」
京子「審査員を信じられないから優勝を目指さないですって!」
楓花「だって宛に成らない審査員に選ばれないのなら自分達がやりたいことやって終われた方が、たとえ負けてもメンタルは保てますよ!だって負けて元々なんですから!」
京子「じゃあ、何の為に練習を?」
楓花「ちゃんと歌って踊るアイドルをやりたい!ただそれだけです!」
京子「えっ?」
楓花「歌いながら踊るなんて事素人が出来ます?そんなの先生もお分かりですよね?」
京子「勿論!素人が見様見真似で出来るものでは・・・」
楓花「だからやりたいんですよ!」
京子「えっ?」
楓花「出来ないことを出来るようにするのが部活!
授業で教えてもらわないことを学ぶのが部活!
知らない人と協力するのが部活です!」
京子「松本先生・・・」
楓花「一があなたみたいなダンサーを欲しかったのは、優勝するためではなく、振り付けのやり方を知らないから、客観的な意見が欲しいんですよ!
だってあなたは振り付けに詳しいスペシャリストなんですから!」
京子「分かりました」
楓花「あの子達は真面目だから練習はキチンとしますしふざけるなんて絶対考えません!ですから、あの子達の自由な発想を先生の客観的視点でアドバイスをお願いします!あの子達が求めているのはそれですから!」
京子「はい!」
理「藤川先生!今の時代部活は『楽しく』ですよ!」
部室
ガラガラ
京子「何やってるの?」
鶴「藤川先生!それに理さんも!」
理「何をやってるの?」
一「私達成りに振り付け考えてみたんです!」
二美「先生!どうですか?」
京子「そうね・・・、まずはこの棒人間を何とかしてくれる?何するのか分からないわ!」
二「絵が苦手なんですよ!ましてや人なんて恥ずかしいもん!」
楓花「一、あんたの本音、先生にぶつけなさい!」
一「先生!私達を自由にさせてください!ですが、ダンスも歌も私達は分からないので、その時は大人とプロの意見として私達をご指導お願いします!
あっ、勿論私達がサボったりふざけていたら容赦なく注意して下さい!」
京子「はい!分かりました!私もオーバーワークにしてごめんなさい」
こうしてアイドル研究部は自由を条件に先生の指導&監視(大人の意見)の元でライブパフォーマンスを作って行く事になった。
- Re: ナンバーズ ( No.261 )
- 日時: 2024/06/22 21:16
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
No.248・キーホルダー騒動
二「あっ、早ちゃんそれ!」
早「あんたの好きな麗華のキーホルダーよ!私は麗華が好きだから!」
滋「2人とも変身ヒロイン好きなんですか?」
早「滋ちゃんも?」
滋「はい!私は愛ちゃんが好きで・・・」
二「俺の弟も好きだって言ってたな!主人公で生徒会長は珍しいって!」
滋「はい!私も憧れてます!」
早「生徒会長は?」
滋「やるつもりはありません!」
早「やりなさいよ!」
滋「そんな、愛ちゃんみたいに何でもかんでも出来ませんよ!」
早「当たり前よ!そんな何でもかんでも出来る人間なんか居ないわよ!」
鶴「滋ちゃんが出来る事をやれば良いのよ!」
滋「私が出来ることですか?」
鶴「今のところ班長1つやってないそうね?」
滋「私が班長だなんて!そんなの無理ですよ!」
鶴「二君も好きな子居るの?」
二「俺はせつな!初の光堕ち戦士!」
3人「おおっ!」
二「初めて見た時は信じられなかったな!敵が寝返るなんて!もう興奮したよ!」
滋「私も光堕ち戦士大好きです!」
早「確かに、光堕ちは感動を呼ぶよね!」
二「ただ、直ぐに仲間に成らないのは納得だったな!」
鶴「そりゃ、散々悪い事して、『はい!あなた達の仲間になりました!』なんて虫が良すぎるわ!」
早「普通ヒーロー側も許せないって!」
滋「まあ、ほとんどの子達は許してるけどね!」
二「それは、初期戦士達が『こっち側に連れていこう』とか『元の姿に戻そう』っていう気持ちが強かったからだよ!まあ、そう言うのは長く時間掛け無いと伝わらないけどね!」
早「うんうん!見てると逆に深いよね!」
二「そうなんだよ!」
男子A「なんだ!」
二「返せよ!勝手に取るなよ!」
男子B「お前男の癖にこんなの好きなのか?」
二「返せ!って!」
男子C「しかも女子達とワイワイお喋りなんて身分の良いこと・・・」
鶴「そんなの関係無いでしょ!」
早「誰が誰と居ようと、誰が何を好きだろうとあなた達には関係無い!」
男子A「お前みたいな奴、なんて言うか知ってるか?」
二「なんだよ!」
男子A「アニメ好きの気持ち悪いオタクっていうんだよ!」
二「返せよ!」
男子B「うわー!中学入って女のヒーローのアニメ見てるのか?」
男子C「気持ち悪!絶対変身シーンとかで興奮してるんだろうよ!」
二「してるか!」
早『してるよね?変身用のBCM聞いて!』
男子A「返して欲しけりゃ取りに来いよ!」
二「待てー!」
ドン←机を押す
男子B「フッ、簡単に返すものか!」
男子C「つか、こんなものに何の価値が?」
鶴「ちょっと!あんた達!」
早「弱いものいじめは止めなさいよ!」
男子B「うるせー!」
男子C「男の癖にこんなもの持ってるのが悪いんだ!」
二「なんだと!」
男子A「ほらほら・・・、こっちだぞ!」←廊下に出る
二「待てー!返せ!」
男子A「こっちだ!こっちだ!」
二「畜生!」
男子A「それ!」
男子B「こっちだぞ!ホイ!」
男子C「こっちだ!こっち!」
二「この!」
男子C「それ!」
男子A「こっちだぞ!それ!」
二「お前!」
スッ!
女子「人の大切なものを奪って何が楽しい?」
男子A「なんだ!お前!」
ドン!←蹴る
女子「あんたみたいなのが好きなものを語ってんじゃねーよ!」
キーンコーンカーンコーン!
男子B「チャイムだ!」
男子C「早く戻るぞ!」
男子A「畜生!覚えてろよ!」
女子「はい!」
二「ありがとう!君は?」
女子「1年Eクラスの松下如月よ!」
二「助けてくれて、ありがとう」
如月「どういたしまして!それ!私も好きな奴だから!」
二「そうなの?」
如月「うち、家族皆オタクのアニメ好きだから!」
二「そうなんだ」
如月「まあ、頭は良いし、それなりの常識はあるけどね!」
教師B「コラ!いつまでそんな所にいる!」
如月「すみません!」
二「戻ります!ん?」
パラッ←割れてる
二『畜生!』
1ーB教室
ガラガラ
教師A「松本!遅れたのなら『遅れてすみません』って挨拶しなさい!」
二「はい?遅れてませんし!」
教師A「チャイム鳴ってから何分間過ぎたと思ってるんだ!」
二「知りません!」
教師A「5分だぞ!お前5分も遅刻しておいて謝罪も無しか!」
二「俺は遅刻なんかしてませんので謝る理湯等ありません!」
教師A「なんだと!お前は廊下に立っとれ!」←二を掴む
二「何するんだよ!」
バン!
バン!
教師A「お前みたいなのは授業など受けなくて良い!」
バン!
バン!
教師A「なんだ?授業の邪魔をしに来たのか?」
二「お前みたいな奴が教師なんて・・・」
教師A「何?」
二「やるんじゃねー!」
ドン!
ドンカラガッシャーン!
教師A「何しやがる!」
男子A「えっ?」
二「お前のせいだ!」
男子A「なんだよ!?」
二「全部お前のせいだ!」
男子B「お前!何するんだ!」
二「お前もだろう!」
教師A「コラ!関係の無い生徒に手を出すな!」
二「関係大有りだよ!」
ドン!
パリン!
女子生徒達「キャー!」
男子C「お前!」
二「うるせー!」
ドン!ドン!ドン!
二「俺の大事なものを壊しやがって!」
男子A「知らねえよ!」
二「嘘付け!全部お前らが悪いんだ!」
教師A「松本!」←椅子を抱える
ゴン!
教師A「わあ!」
鶴「あんたなんてクビよ!」
早「滋ちゃん!」
滋「はい!」
早「全部、あんたらが悪いんでしょ!」
鶴「人の好きなものをバカにして、取り上げて!」
滋「それで怒らない人が居るわけ無い!」
ピー!
鶴「理さん?」
理「この教室は関係者以外は自習!」
女子生徒A「あの?この残劇は?」
理「皆で掃除しなさい!でないと自習も出来ないでしょ!」
クラス全員「ええっ!!!!」
理「文句はそこの・・・」
鶴・ギロッ!
理「伸びてる先生と男子3人に言いなさい!二とそこの女子3人は職員室へ!」
職員室
理「成る程、ストラップを横取りされた挙げ句割られたのね!」
二「しかも、アイツらのせいで休み時間が終わったんだよ!なのに、自己責任とか意味分かんないよ!何が『謝罪しろよ!』だよ!『何が廊下に立っとれ!』だよ!」
鶴「理さん!そんな事情を一切聞かないバカな教師はクビにして下さい!」
理「あのね、そんな事情を先生が熟知出来ると思う?」
二「そんなの関係無いよ!こっちは邪魔されて遅れたんだよ!だったら遅れたことに成らないだろう!謝る理由がどこにあるんだ!」
理「松本先生!説得お願いします!」
楓花「二は正直なので、本当に自己責任だと思ったら正直に言うこと聞きますよ!言い訳出来ない子ですから!」
理「そんな!」
鶴「むしろ、対応を変えたらどうですか?」
理「どういう事よ?」
早「『あんた遅刻ね』って、まるでわざと遅刻したみたいじゃないですか!」
滋「そんな遅刻を決めつけるのは私も嫌です!」
鶴「『遅れた理由は?』って聞いたらどうですか?そうすれば二君だって理由を言ってた筈ですよ!」
理「それだと、嘘付く生徒が出てくるじゃない!」
鶴「何ですか?生徒の事を信じられないのですか?残念です!」
理「世の中、二君みたいに正直に話す子だけじゃないのよ!」
楓花「ですが、言い方を変える点ではそうした方が良いのでは?勝手に決めつけるのは生徒だって嫌だと思いますよ!」
理「分かったわ!そうするわ!」
鶴「あとあの先生クビ!」
理「たった1回の失敗でクビにしないで!」
鶴「教師以前に人として最悪ですもの!」
理「せめて、謹慎にさせて!こんな小さな事でクビなんて学校の信頼が・・・」
鶴「理さんにとっては小さくても二君にとっては大きな事なんです!」
楓花「いや、謹慎でも十分大きな罰則よ!」
二「あと、これを弁償してもらう!」
楓花「それは、アクリルキーホルダー!」
二「アイツのせいで割れたんだ!」
楓花「その子が割ったんじゃないのよね?」
二「アイツが俺から奪い取らなければこんなことには・・・」
楓花「そんなのまた買ってあげるから!」
二「壊したんなら弁償するのが筋だろ!おい!弁償しろよ!もしくは直せ!」
理「落ち着きなさい!彼は気絶してるのよ!」
二「そんなの知るか!コイツの財布から・・・」
楓花「それこそ止めなさい!泥棒よ!」
二「弁償代だけ取るだけだよ!それが筋なんだから!」
楓花「二!」
如月「失礼します」
理「あなたは?」
如月「Eクラスの松下如月です!私が掴んだせいで割っちゃたんですよね?アクリルキーホルダー!私のあげる!このキャラクターでしょ!」
二「松下さんのせいじゃないよ!松下さんは取り返そうとしてくれたんだから!」
如月「でも、私が壊したのは事実!私のあげるよ!それに家にまだあるし!」
楓花「松下さん、ごめんね」
二「ありがとう」
鶴「ただ、この3人は危険人物として追い出しましょう!」
理「鶴!」
結局二をいじめた男子3人は強制転校となった。
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