二次創作小説(新・総合)

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スクールアイドルと神々との戦い!完結!
日時: 2022/07/31 16:21
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

スクールアイドルが神に準ずる超人や超神、神様たちと戦うシンプルなお話です!マイペースに更新していきます(*´▽`*)

Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.28 )
日時: 2022/07/30 21:21
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

「はむっ! 今日もパンが旨い!」

高坂穂乃果はいつものように校庭でパンを頬張っていた。
爽やかな青空の下、好物のパンを食べられる幸せに頬を緩めていると、親友の園田海未がやって来て、溜息を吐いた。

「穂乃果、またパンですか?」
「だって美味しいんだもん」
「太りますよ」
「練習で沢山運動するから大丈夫だよ」
「全く・・・・・・穂乃果はリーダーなんですから、もう少し自覚をもってください」
「海未ちゃんはちょっと厳しすぎるよ。たまには好きなものをたくさん食べる日があってもいいじゃない」
「ダメです!」
「もう、海未ちゃんのケチ!」

その一言に海未の堪忍袋の緒が切れ、言い合いになっていると彼女達の目の前に音もなくひとりの男が現れた。
青く豪奢な衣服を身に纏ったただならぬ雰囲気の男の登場にふたりは言い争いをやめ、緊迫感の漂う空気を察知。
男は無言でトライデントを見舞うが、寸前で穂乃果と海未は回避に成功し、間合いを取る。

「あなたは何者です?」

海未の問いに男は答えず、連続の突きを放つ。穂乃果と海未は身体を回転させて槍をかいくぐりつつ、回転の勢いをのせたままの裏拳を同時に打ち込むが、男が半歩引いた途端、ふたりは空中で拳を鉢合わせし、激痛で顔を歪める。

「穂乃果ちゃん!」

騒ぎを聞いて駆け付けたことりが、穂乃果に木刀を投げよこす。
それを受け取ると、穂乃果は地面を蹴って跳躍。

「メーンッ!」

穂乃果は新人戦で剣道の大会で優勝した過去もあるほど、剣の扱いには長けている。
木刀は男の脳天に直撃――したかに思われたが、男は槍で防いでいた。
槍の強固な柄の前に木刀は虚しく砕け散り、穂乃果は男の空いている方の手で繰り出された拳を受け、ダウン。

「よくも穂乃果を!」

怒りに燃える海未が隙を突いて男の手を捻り上げて合気で投げようとするが、男は空中で脱力し威力を完璧に封じ、逆に海未の腕を千切れるほどに捻り上げ、凄まじい加速をつけた投げで、地面へと叩きつけた。
グシャリと叩きつけられた海未は僅かな痙攣の後に倒れ伏す。

「神の手にかかれば人間の業など造作も無い」

残ることりに泰然と歩を進めるポセイドンだが、ことりは渾身の頭突きを食らわせようとする。
しかし、顔を掴まれ動きを止められてしまう。
反対に頭突きを食らわせ、ことりを昏倒させてしまう。
続けざまに腕を振って絡みついてきた花陽と真姫を吹き飛ばし、最後に残った3年生メンバーと対峙する。
希と絵里はバレエの柔軟さと占いによる予測で幾度かの攻撃を回避したが、攻撃には繋がらず、体力が消耗したところを槍の一撃を受けて敗北。

「アンタ、なんてことをしてくれたのよ」
「・・・・・・」
「ウチだけじゃないわよね。スクールアイドルばっかり狙って何か怨みでもあるの!? アンタの行動、絶対に許せない」
「それがどうした。
神に抗う愚かな雑魚を始末したに過ぎぬ」
「・・・・・・ッ」

ポセイドンはにこに目掛けて槍を放つが、にこは回避せずに右肩に食らう。右肩を貫かれ、血が流れるが、にこは前に進んでいる。
更に左肩、右膝、左膝と槍の連続攻撃で貫くが、にこはダメージを気にする素振りさえ見られない。
胸を正確に狙った一撃を受け、にこは口から吐血。
けれど、彼女は自分に刺さった三叉槍をしっかりと握り、絶対に離さない構えを取った。

「にこと綱引き勝負にこぉおおおおお!」

何とにこは突き刺さった状態で身体を反らし、槍を掴んだままのポセイドンを上空に舞い上がらせたではないか。
しかし投げ飛ばそうとしたにこの計算は外れ、結果的により深く、槍が身体に刺さる結果となってしまった。
背や腹から湖のように血が流れるにこの傷口から、槍を引き抜いたポセイドンは僅かに口角を上げ。

「アムビトリデ」

超高速の連続突きを無防備なにこに浴びせ続ける。

「にっこにっこにぃ・・・・・・」

にこは脂汗を浮かべ、相当な出血をしているが、いつものポーズは崩さない。
並の人間ならばとうの昔に肉片になっているはずだ。
けれど目前のにこは人の身体を保つばかりか、言葉まで発している。
何の武器も持たぬ雑魚に手間取ることがあってはならぬ。

「・・・・・・雑魚が」
「私の名前は宇宙№1アイドル、矢澤にこ!
神様だろうが何だろうが、スクールアイドルの邪魔をする奴は、にこがお仕置きしちゃうにこ!」

Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.29 )
日時: 2022/07/31 07:57
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

これまで、いろんな相手と戦ってきた。
ジャギとかジャンクマンとかジャスティスマンとか、そりゃあもう、色々と。
みんな強敵だったけど、今回の相手は出会った瞬間からヤバイって思ったんだよね。
見た目は長身の美形で、どっちかというと男性アイドルにも向いてそうだけど、持っている槍とか完全に凶器だし。
全身から神々しいオーラが放たれているところからして、普通じゃないってことは、にこにも分かった。
そして、戦闘慣れしているはずの、海未やことりや真姫、絵里と希まで倒された時点で確信した。
今回の相手は間違いなく最強の敵だって。
さっきからにこのことを雑魚って呼んで猛烈に腹が立つ。
だけど、実際に恐ろしいほどに強かった。
槍を使っての超高速の突きは回避不可能だし、ノーガードで喰らい続けたもんだから、相当にダメージを負っちゃった。
普段なら根性で耐えきるんだけど、今日はちょっと自信が失せそう。
この相手、桁が違う。
だけど、だけどね。
仲間を傷つけられて黙って負けるわけには、中々いかないんだよね。
3年生のにこにーが頑張らないと皆に示しがつかないし。

「にっこにっこに~♪」

元気が出るにこの魔法の言葉で力を底上げしてるけど、血が凄い量出ているし、いつまでもつか分からない。
こういう相手は真っ向勝負じゃなくて、幾つも策をはるのが正解なんだよね。
こう見えてもにこにーは可愛い小悪魔なんだから。
姿勢を低くして、できるだけ槍の命中率を下げて、接近。
それから、あの仏頂面を引っ張ってやるにこ。
なんだか、コイツ、出会った頃の不動仁王みたい。
不機嫌なところとか圧倒的な強さとか。
そんなことを思いながら、何とか距離を詰めて、にこは全身全霊で神の頬をつねった。
だけど堅くなった頬は能面みたいにビクともしなくて。
段々、目の前が暗くなってくる。
ああ、にこもここまでみたいにこ。
コイツの情報はニジガクのみんなには送っておいたから、少しは役に立つはずだけど。
あとは、残ったみんなにスクールアイドルの未来を託すにこ。
そして、できることなら、コイツを笑顔にさせてほしいにこよ。
やっぱりにこは、不機嫌な人を見ると、放っておけないから、ね。

矢澤にこ 敗北

Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.30 )
日時: 2022/07/31 12:59
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

神は常に完璧であらねばならぬ。
地上の雑魚共のように、群れることも、謀ることも、頼ることも無い。
どのような難問であれ、己の力で解決できてこその神。
だから余は地上の雑魚共と目を合わせるつもりはない。
人間に限らず、神も然り。
余は独りだけで良い。
地上でスクールアイドルなる人間が勢力を強め、放置しておくと天界へと侵攻してくるはずだと噂になった。
そのような雑魚など、一蹴すれば良いこと。
現に他の神や天使共は次々に撃破されているようだが、余には他人がどうなろうとも知ったことではない。
思い上がった雑魚共には、余の三叉を浴びせるに限る。
この海を司るポセイドンの前で、雑魚共は改めて己の非力さを再認識するであろう。
余は洋紙に書かれた雑魚達の名を確かめ、奴らの学び舎へと降り立った。
視線を合わせる価値もない稚魚。
それが余の抱いた率直な感想。
余が出るまでもないと、近頃の神のレベルの低下を憂いながらも、三叉槍(トライデント)による突きで一蹴した。
名ありの技を出すまでもなく、槍の一突きだけで殆どは倒れた。まるで歯ごたえのない相手よ。
問答をする必要さえ感じぬほどの愚かな生物。
余の手により、μ’s、aquasの雑魚共は全滅。
残るは虹ヶ咲とliella!!と名乗る雑魚共だけか。

Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.31 )
日時: 2022/07/31 13:18
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

「あなたには神様の適性があるとは思えません」

私は海の神を名乗るポセイドンさんに言いました。
上空から降臨した彼は有無を言わせずニジガクの校舎を水没させ、私たち、同好会のメンバーを孤立させてしまったのです。
先の闘いで果林さん、ミアさん、かすみさん、愛さんは戦闘不能ですから、歩夢さん、しずくさん、せつ菜さん、彼方さん、エマさん、ランジュ、璃奈さん、そして私――三船栞子でポセイドンさんの相手をしなければなりません。
彼は目を伏せたままで槍を構え、三叉の先端から水流を放出してきます。
一歩前に出たしずくさんが水のフィールドを展開し、威力を抑えようとしますが、水流は激流となり、しずくさんのフィールドを飲みつくしてしまったのです。
彼は上空から私たちを見下ろし、冷笑を浮かべます。

「雑魚が」

能力で体力を失って倒れたしずくさんを見た私たちは、個々で戦うのではなく、総力戦で挑むことにしました。
全員が黒いスーツ姿の本気モードです。
歩夢さんがドヤ顔で空中にお花畑を展開し、無数の花を打ち出します。
しかし、ポセイドンさんも三叉槍を巧みに回転させて、花を全て叩き落としてしまいます。

「彼方ちゃんもいくよ~!」

跳躍した彼方さんが大量のシャボン玉を出して、その中にポセイドンさんを閉じ込めてしまいます。
シャボン玉の中は空気が薄く強固な構造となっており、簡単に破壊はできません。

「このままゆっくりすやぴしちゃおうよ~」

彼方さんがウィンクをして語りますと、内側の一突きでシャボン玉は破裂し、脱出を許してしまいます。
更に怒れる波濤という高速の突きを繰り出す技で残りのシャボン玉を破壊して、彼方さんの能力を完全攻略すると、今度はせつ菜さんの方に頭を向けました。

「水には炎です!」

せつ菜さんが文字通りの最大火力で火炎放射を打ち込みますが、ポセイドンさんは平然と受け切ってしまいます。

「余は海の神。その程度の炎などカスに過ぎぬ」

Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.32 )
日時: 2022/07/31 13:29
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

掌底でせつ菜さんを吹き飛ばした後は、猛然と璃奈さんに攻めていきます。
璃奈さんは電撃を駆使した瞬間移動で回避に専念していました。
倒すことが目的ではなく、一撃でも多く技を出させることにより体力を削ることが璃奈さんの狙いなのです。
攻撃しては躱されるという攻防を続ける様子を眺めながら、私は作戦を練っていました。
傍にいるランジュに語り掛けます。

「ランジュ、いけますか」
「無問題ラ!」

璃奈さんの回避と同時にランジュがふたりの間に入って、得意のカンフーでポセイドンさんを絶え間なく攻めます。
しかし、私は気づいてしまったのです。
彼が未だに目を伏せていることを。
矢澤にこさんから教えられた情報から推測するに、彼はまだ全くと言っていいほど本気を出していません。

「雑魚が」

体力に関してもスクールアイドルで上位なはずのランジュを疲弊させるほどの底知れぬ槍さばきを見せたポセイドンさんは、肘打ちでランジュの体勢を崩し、踵落とし一発でランジュを戦闘不能にしてしまいました。
体力があまりない璃奈さんも、拳の一撃でKOされてしまいました。
残るは私ひとり。
靴音を立てて迫ってくるポセイドンさんは傷一つありません。
今日だけで一体どれほどのスクールアイドルと戦闘をしたのでしょう。
それなのに息ひとつ乱れていないのです。
これが、神の力。
人間では叶わないのでしょうか。
彼を見上げますと、相変わらず目は伏せたままです。
人間と目を合わせる価値はないと断ずる彼の傲慢な態度が仕草に現れていました。
私は虚空から鉄の扇子を生成し、振り下ろしました。
すると厚い彼の胸板に命中し、赤い血が滴り落ちました。
彼にしてみればほんの僅かな掠り傷程度の損傷でしょう。
けれど、この傷は同好会の皆さんの頑張りの成果です。
ポセイドンさんは自らの胸に触れ、その血を舐めとりますと、再び冷笑を浮かべ。

「雑魚が」

それから、私の意識はぷっつりと切れてしまいました。

スクールアイドル同好会 敗北


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