二次創作小説(新・総合)

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スクールアイドルと神々との戦い!完結!
日時: 2022/07/31 16:21
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

スクールアイドルが神に準ずる超人や超神、神様たちと戦うシンプルなお話です!マイペースに更新していきます(*´▽`*)

Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.13 )
日時: 2022/07/30 16:11
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

ギラリと光る両眼に盛り上がった筋肉。
相手が本気を出したことを察したかすみの口は波うち、先ほどの威勢はどこへやらいつものかすみに戻ってしまった。

かすみ「うえええええん。かすみん、こんな怖いおじさんと戦えませんよおおお」
アビス「もう遅い。お前が俺を本気にさせたんだからなーッ」

猪突猛進。蒸気機関車の如く猛突進してくる大男にかすみは両手で顔を覆って怯えていたが、次の瞬間口角を上げて。

かすみ「ニヒヒッ、ひっかかりましたね」
アビス「何ッ」
かすみ「問題です。アビスさんの下には何がおいてあるでしょう」
アビス「な――」

猪突猛進していたアビスは足下にあったコッペパンの存在に気づかず踏みつけ、足をすくわれ転倒してしまった。

かすみ「これがかすみんの小悪魔戦法です!」

まるで城が崩れ落ちるような轟音を立て、アビスマンが初のダウン。
自らの不注意とはいえ、人間の策にかかりスリップするとは不覚。
完璧を体現する自分が未熟なはずの人間に一度でも倒れるとは。
屈辱的な気持ちもありながら、アビスは心の奥底では別の感情が芽生えていたと。
それは相手に対する称賛である。肉
体で勝てないのなら頭脳で戦う。
必ずしも戦いは身体ひとつで行うものではないことを少女は示しているのだ。
ぴょんと小ガエルのようにアビスにマウントを奪ったかすみは
彼の口にコッペパンを突っ込み悶絶させる。
仰向けにされてしまっては背後を守る無敵の盾アビスガーディアンも発動できず、転倒しているのでグレイブヤードタックルもフィニッシャーの奈落斬首刑も発動することができない。
コッペパンに気道を塞がれたアビスは、次第に視界がかすんでいくのがわかった。

かすみ「かすみんだって、かすみんだって・・・・・・1勝くらいできますけど!」

渾身の力でコッペパンを押し込むとアビスマンは白目を剥いて気絶。
遂にかすみが自分だけの力で勝利し可愛いを貫き通したのだった。

Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.14 )
日時: 2022/07/30 17:48
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

朝香果林は口元に不敵な笑みを浮かべ、リングロープを掴む。
そして、華麗にロープを飛び越え、リングイン。紫を基調としたへそ出しのセクシーなコスチュームに身を包んだ果林は色気漂う笑顔とウィンクを見せるが、対戦相手のカラスマンは動じない。
彼の冷めた瞳を見て、果林は言った。

「まるで眼中にないって感じね。でもそういうトコロ、嫌いじゃないわ。この私の魅力についてこられるかしら?」

試合開始の鐘が鳴ると、先に仕掛けたのはカラスマンだった。俊敏な動きで間合いを詰め、仮面の嘴を活かした突き技で攻め立てる。
尖った嘴の連続攻撃を防ごうとする果林だが、初動よりもカラスマンの動作が早く、間に合わない。コスチュームはまるで蜂の巣のように穴だらけとなり、血だらけとなり果林は早くも片膝を突いてしまった。
その様子を見たカラスマンは腕組みをして嘲笑する。

「噂の虹ヶ咲学園のソロアイドルというから少しは期待したものだが、この程度では他の奴らも知れたもの・・・・・・私を失望させるな」
「当たり前じゃない。試合はまだ始まったばかりよ」

Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.15 )
日時: 2022/07/30 17:55
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

果林は幾度もカラスマンの嘴攻撃を受け続けながらも戦法を考えていた。
彼の基本は仮面による嘴。
それが最大の攻撃の要とするならば。
果林はフラフラとコーナーへともたれかかった。

「その様子だと我がクロウピークのダメージが大きいと見えるな。
カラララ、短い試合だったが、大人しく止めを刺されるが良い」

カラスマンは頭を大きく振り上げ、止めの用意。
せつな、果林の目が輝く。
「クロウピーク!」
「かかった!」

紙一重で果林が回避すると、カラスマンの嘴はコーナーの鉄柱に食い込む。
そして外れなくなってしまった。

「捕まえたわよ。お喋りカラスさん♪」
「貴様、最初からこれを狙って・・・・・・」
「正解。あなたの主力武器である嘴を封じることが先決だって思っていたの」

果林の言葉と同時にカラスマンの仮面の嘴部分に亀裂が走り、粉々に壊れてしまった。

「カラギャ~!」

あまりの激痛に大きくのけ反ったカラスマンに好機とばかりに果林は足を狙った蹴りを放つが、致命的なダメージを受けても尚、カラスマンは果林の足蹴りを全て捌いていく。
太腿で完璧に受け切ると、今度は背中の漆黒の翼を展開し、身を翻すと丸鋸のように翼を回転させて果林に襲いかかる。

「孔雀羽斬刃~!」

Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.16 )
日時: 2022/07/30 19:00
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

普通なら回避という選択をするが、果林は違った。彼の超スピードなら狭いリング内のこと、逃げ続けてもいずれは捕まる。
だったら勇気を振り絞って立ち向かう方が私らしい。
内の恐怖を隠しながらも、果林はその回転羽根に対してあえて自ら突っ込んでいく。
そのまま身体ごとぶつかると、果林の身体には無数の傷が生まれ、血飛沫が舞う。

「体当たり如きで防げると思わぬことだ」

冷徹に告げるカラスマンだが果林は懸命にカラスマンに喰らいつこうと試みる。
彼の両腕を極め、閂スープレックスで放り投げる。
底力に対応できず、まともに投げを食らったカラスマンは後頭部を石のリングで強打。
しかし、果林は肩で息をして攻撃が続かない。

「せっかくの好機をモノにできぬとは、お前はよほど実力がないと見える」
「それはどうかしらねえ」

Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.17 )
日時: 2022/07/30 19:07
名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)

再び孔雀羽根斬刃を見舞おうとして、カラスマンは気づいた。
翼には果林の血がべったりと付着し、まるで生コンクリートのように翼を固めていたのだ。

「どうやらさっきの体当たりは無駄じゃなかったようね」
「一見無謀な策に思えども、私の思考の先を読むとは、勉学はできずとも地頭は優れているよのう・・・・・・」
「あら、失礼な言い方」
「だが、朝香果林とやら。これで我が戦法を封じたと思ったら思慮が足りぬ」
「何ですって?」

果林が訊ねるとカラスマンは何と自らの命とも言える両の翼を力任せに引き千切ったではないか。
果林はカラスマンが自暴自棄になったのだと感じたが、実態は違った。
彼は口角を上げて笑うと一瞬で翼を背中から再生した。

「カラララ~!生憎だが私の羽根は何度でも再生可能なのだよ」
「そんな・・・・・・」
「完璧超人始祖を侮るなよ」


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