二次創作小説(新・総合)
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- スクールアイドルと神々との戦い!完結!
- 日時: 2022/07/31 16:21
- 名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)
スクールアイドルが神に準ずる超人や超神、神様たちと戦うシンプルなお話です!マイペースに更新していきます(*´▽`*)
- Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.3 )
- 日時: 2022/07/30 07:19
- 名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)
強烈な一撃を食らい涙目になって舌を出しながら嗚咽する善子。
それをじっと見つめたエクスは厳格な口調で言った。
「どれだけ天使を語っていようともお前はただの人間。
人間が神に勝てるわけなかろう。
それもわからず勝負の場に立つとは、愚か過ぎて反吐が出る」
ペッと唾を幾度も吐き出し、善子の顔にかけるエクス。
その態度に善子の心に怒りの火が付いた。
女の命ともいえる顔にこの神は平気で唾を吐き捨てた。
この悪魔を上回る悪行だけは見過ごせない。
善子は再び立ち上がると、素早い動きで背後を取って突き刺さるようなドロップキックで強襲。
続けてロープをまるで紐のように操作し、エクスの身体の自由を奪っていく。
しかしエクスは右肩の巨大鎌でロープを切断し、ゆっくりと上体を起こし、目を光らせた。
善子の頭を右手で鷲掴みにして、握力にものを言わせて軽々と目の高さまで持ち上げる。
紫色に変色した剥き出しの腹、ボロボロに裂かれた衣服、頭を掴まれた敗北寸前の少女に進化の神は言葉を発する。
「人間がどれほど願い望もうとも神には勝てぬ」
- Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.4 )
- 日時: 2022/07/30 07:30
- 名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)
ギリギリと頭を締め付けられ、善子は呻いた。
「神に……負けない」
苦しげに呟きながらも善子は必死に言葉を紡ぎ出す。
「私は天使になるのよ! だからこんな所で倒れてる暇はないの!!」
叫ぶ善子に進化の神は冷たい視線を向ける。
「ならばこの技を食らってもお前は自らの勝利を信じられるかーッ」
エクスキューショナーは乱暴に善子を空中に放り投げると、自らの巨大鎌を善子の背にあてがい、バックブリーカーで落下していく。
「これが私の最大必殺技・エクスキューショナーシックルバスター!!」
最大技を食らった善子は白い背中から深紅の血を噴水のように噴き出し、ダウン。
とめどなく溢れ出る血に善子の視界は霞み、意識を失いかける。口を動かし、震えながらも言葉を紡ぐ。
「やっぱり私って運が悪い・・・・・・」
「善子ちゃん、諦めちゃダメずらー!!!」
「ずら丸!?」
- Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.5 )
- 日時: 2022/07/30 07:45
- 名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)
諦めかけた善子の耳に届いたのは幼馴染の花丸の言葉だった。
親友の危機に駆け付けてくれたのだ。
花丸の隣にはルビィもいる。
「負けないで善子ちゃん!善子ちゃんは本物の天使だよ!
いつも強くてカッコイイ善子ちゃんなら、神様にだって負けないってルビィ知ってるもん!」
「ルビィちゃんの言うとおりずら!
こんなところで勝負を捨てたら、善子ちゃんらしくないずら!いつも、どんなことがあっても自分を貫くのが善子ちゃんでしょ?
たとえそれが――神様の前だったとしても」
善子は喉の奥から低い笑い声を発した。
「クククッ、そうだったわね。
神をも畏れぬ堕天使、それがこのヨハネよ!!」
善子は力強くマットを踏みしめ、全身をバネにして跳躍すると、エクスキューショナーの甲板目掛けてミサイル頭突きを放つ。
まるで光の矢のように突撃してくる善子に進化の神は無言で立ち尽くし、まともに喰らう。
善子の頭が彼の甲板を凹ませ、盛大に吐血。
そして両膝を地に突きながら善子を称賛した。
「自らの身体を弾丸に見立て最後の一撃に全てをかけた機転と勇気・・・・・・さすがだ、津島善子。否、堕天使ヨハネよ」
試合終了の鐘が鳴り善子の勝利が確定するが、善子は倒れたままの進化の神を一瞥し。
「アンタ、最初からずっと私に手加減していたんでしょ?」
「・・・・・・」
「天使には今はならないわ。だって、こんなにも素晴らしい仲間に地上で会えたから」
善子は花丸とルビィを見て微笑むのだった。
エクスキューショナーVS津島善子
勝者 津島善子
- Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.6 )
- 日時: 2022/07/30 14:02
- 名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)
ザ・ノトーリアスは巨大な牙を剥き出しにして目前の獲物となる星空凛を睨む。
オレンジのショートヘアが特徴の美少女、星空凛はいつもの明るさは変わらないながらも、どこか真剣な面持ちでリングに上がった。
軽く跳躍してリングの感触を確かめてから、トンボ返りを決めた。
彼女の身体能力は数限りないスクールアイドルの中でもトップクラスだ。
猫とラーメンが好きなボーイッシュな少女は狂気の神に挑もうとしていた。
「ノトーリアスさんの猫耳が可愛いニャ~!」
凛はノトーリアスの小さな耳を見て素直な感想を口にする。
目も鼻も見当たらない不気味な外見しているノトーリアスだが全身の縞模様といい、どことなく虎か猫を彷彿とさせる雰囲気があるのも事実だった。
そこが猫好きの凛の心にキュンと来るものだがあったのだろう。
しかしノトーリアスは唾を吐き捨て口をクワッと開けた。
凛の態度に怒りを覚えたのだ。
試合開始の鐘が鳴ると、怒涛の勢いでノトーリアスは突進し、左の手の甲から鋭い爪を出して凛に斬撃を浴びせる。
「ティガークロー!」
- Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.7 )
- 日時: 2022/07/30 14:16
- 名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)
鋭い虎の一撃を受けて凛の服は破れ、斬られた箇所から血が噴出するが、凛は身体を捻ってダメージを和らげ、致命傷を防ぐことに成功。
本来なら一発で相手の胴を切り裂くはずの爪を回避できたのは、凛が類まれな運動能力を有していたからだ。
ノトーリアスは容赦なく爪を振るってくるが、初動を見切った凛は二度は喰らわず、全ての斬撃を躱し続ける。
しかし、徐々にコーナーポストに追い詰められていく。ノトーリアスが凛の心臓目掛けて突きを放ったと同時に跳躍して攻撃を躱し、そのまま両膝を狂気の神の顔面へと叩き込む。
「ガゴッ」
怯んだノトーリアスに再び跳躍し、今度は右肩に踵落とし。
「こんなもん効いちゃいねぇんだよーッ」
凛の連続攻撃に切れたノトーリアスは凛の脚を受け止め、空中に放り投げてパワーボム。
凛はそれを切り返し、得意気な笑みを浮かべる。
破けた服からは体脂肪の無い細い腹が剥き出しとなっている。
狂気の神は妖しく目を光らせると一瞬で間合いを詰め、口を大きく開けて凛の腹に噛みつく。
横腹を噛まれ血が滴り落ち、さすがの凛も表情を曇らせる中、ノトーリアスは食らいついたままの体勢で反り投げた。
「サーベルタイガースープレックス!」