二次創作小説(新・総合)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- スクールアイドルと神々との戦い!完結!
- 日時: 2022/07/31 16:21
- 名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)
スクールアイドルが神に準ずる超人や超神、神様たちと戦うシンプルなお話です!マイペースに更新していきます(*´▽`*)
- Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.1 )
- 日時: 2022/07/30 06:43
- 名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)
「津島善子よ。お前が私に勝利することができたならば――お前を天使にしてやろう」
「天使に――」
進化を司る神――エクスキューショナーの申し出に津島善子は生唾を飲み込んだ。
幼少の頃から自分の正体は天使でありいつか天に還ると信じていた。
たとえそれが不幸続きの人生を耐える為の手段だったとしても、天使になりたい気持ち紛れもなく本物であった。そして、目の前には最大の好機が訪れている。彼の与える試練を突破することができれば、自分は晴れて天使になれる。
善子は口角を上げた。
「フッ・・・・・・神が堕天使と勝負しようと言うのですか」
「そうだ。覚悟ができたならリングに上がるが良い」
「言われるまでもありません。覚悟なら数千年前から既にできているのですから」
いつものように中二病全開の台詞を口にしながらリングロープを軽々と飛び越え、リングインした善子であったが、内心では恐怖を覚えていた。
エクスキューショナーは4メートルはあるかと思われる超巨体に屈強な筋肉を有している。
両脛や左肩などに装着された階段にも見える蛇腹状の防具が何を意味するのか不明だが、右肩に装備された巨大鎌は凶器であることだけは本能でわかる。
日差しに照らされ銀色に輝く刃は見ただけで切断されそうなほどに鋭利な印象を与える。
加えて右腕に付けられたスコップのような武器も侮れない。
善子は汗な感じで激しく動揺しながらも、表面上は平静を装い言った。
「堕天使ヨハネの力を下劣な神に見せつけてあげましょう。私の美しさに嫉妬して地上に追放した過去を心の底から悔いるのです」
「・・・・・・」
- Re: スクールアイドルと神々との戦い! ( No.2 )
- 日時: 2022/07/30 07:12
- 名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)
エクスキューショナーな無言で善子を見下ろす。その瞳孔の無い目が感情を見いだせず、一層の不気味さを演出していた。
運命の試合の鐘が鳴ると、善子は突進し、いきなりドロップキックをエクスキューショナーに見舞う。
しかし、それはあっさりかわされてしまう。
すぐに起き上がった善子の視界にスコップを振り下ろすエクスキューショナーの姿があった。
咄嵯に横に転がって回避する善子だったが、スコップの二発目が迫る。
「ドリル・ア・ホール・スコップ!」
先ほどとは異なり先端を猛回転させることにより善子の胸を貫こうとするエクスキューショナーに、善子は無謀にも回転するドリルを掴まえようとした。
猛烈な回転の前では無駄な足掻きとばかりにスコップの回転を増していく進化の神に善子は犬歯を剥き出しにして掌を血塗れにしながらも回転を抑えようと抵抗していく。
しかし、抵抗は虚しく善子の手は弾かれ、胸にドリルが迫る。
ガリガリと善子の衣服を削っていき、血が噴き出すが、全身を貫く寸前でスコップが停止。善子は服の胸部分に穴が開き、血で染まりながらもニヤッと笑った。
「アンタのスコップも大したことなさそうね」
小兵の長所を活かすかのようにエクスキューショナーの腕に立った善子は彼の腕を俊敏に駆け上っていき、顔に到達したところで強烈な蹴りを顔面に叩き込む。長身故に顔面を攻撃されたことが少ない進化の神には激烈に効果があったのか、思わず片膝を突く。その隙を逃がさず、彼の頭を首4の字にも似た姿勢で極めると鉄拳の集中砲火を浴びせていく。巨人であるほど顔面の一点集中が効果的と考えた善子の頭脳戦だ。しかしエクスキューショナーはハエを払うがごとく軽々と善子を叩き落とし、巨大な足裏で踏みつけにかかる。
華奢な腹を踏まれ大量の胃液や消化中の食べ物を吐き出し悶絶する善子。
それでも彼女は立ち上がる。
それを待っていたかのように丸太のような腕でラリアートを一閃。
「ドリル・ア・ホール・スコップラリアット!」