二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中1〜始まりはシンプル?に!〜【完結】
- 日時: 2023/03/26 01:03
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: t7y4Iwob)
柊サイド、初の逃走中!
舞台はショッピングモール。広いショッピングモールの中、20名の逃走者たちが駆け回り、ミッションに挑んだり挑まなかったり!
90分間、ハンターから逃げ切るのは誰だ!!
柊「ぐだぐだだって!? 許してくれ初めてだ!!」
…ぐだぐだしても許してください!!
※注意事項※
・こちらの逃走中は柊の書く『綴られし日々〜作者とキャラの日常〜』の設定を多分に使用しております。
・そのため、クロスカプ、夢が含まれます。苦手な方はご注意ください。本当に。
・筆者は逃走中初書きです、何か不備やアドバイスございましたらご遠慮なくお願いします。
・計画性なんて皆無。
・投稿時間はまちまちです。
・突然更新が途絶える可能性が大です。
それでも大丈夫な方は、どうぞお楽しみください!
逃走者一覧(五十音順、ジャンル名順不同)
足柄(艦隊これくしょん-艦これ-)
イオノプシジウム(フラワーナイトガール)
イソップ・カール(Identity_V)
カトラリー(千銃士Rhodo knight)
クー・フーリン(Fateシリーズ)
ジョージ(千銃士Rhodo knight)
赤兎馬(Fate/Grand Order)
園田 海未(ラブライブ!)
鳴上 悠(Persona4)
ネリネ(フラワーナイトガール)
博多藤四郎(刀剣乱舞)
羽黒(艦隊これくしょん-艦これ-)
初音 ミク(VOCALOID)
花村 陽介(Persona4)
日野森 雫(プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク)
豊前江(刀剣乱舞)
へし切長谷部(刀剣乱舞)
星乃 一歌(プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク)
ミカエル(千銃士Rhodo knight)
ラック(幸運児)(Identity_V)
- Re: 逃走中1〜始まりはシンプル?に!〜【予想クイズ開催中】 ( No.24 )
- 日時: 2023/02/15 21:01
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: DlcbEiJU)
逃走者たちの前日譚
第五人格・ペルソナ4・ボカロの場合
●第五人格●
ナワーブ「は? 辞退?」
イソップ「ええ」
イライ「それはまた、どうして?」
イソップ「なんで僕が行かなきゃいけないんです」
大きなため息を吐いて、イソップは次のゲームのためにいつもの道具をチェックしていた。ナワーブ、イライ、そしてノートンが今日の参加者である。
ノートン「トウソウチュウって一攫千金のチャンスでしょ。もったいないよ。それでも行かないなら僕に譲って。僕がイソップとして行って他の連中の賞金含めて全部貰ってくるから」
イソップ「賞金の奪い合いじゃないんで」
ノートン「チッ、戦闘中だったら奪えるし有利なのに」
イソップ「あなた本当、最近はウッズさんがいないとガラリと変わりますよね」
ナワーブ「ピアソンさんかよ」
ノートン「違うけど」
???「何やら楽しそうなお話ですねぇ」
サバイバーたちのところへやって来たのはリッパー。ハンターの一人だ。
表情の読めない仮面とは裏腹に心なしか弾んだ声色につい眉を顰める。
リッパー「さて、納棺師。そのトウソウチュウに出たくない、と」
イソップ「ええ、まあ。気になるのであれば、参加の権利をお譲りしますよ」
リッパー「まさか。ああいうのは遠くから人間の本性を眺めるのが一番面白いんですよ」
ナワーブ「この悪趣味が」
リッパー「褒め言葉ですね。悪趣味ついでに提案があります。予定変更して今からブラックジャックをしませんか?」
イライ「ずいぶんと急だね」
ブラックジャック。より21に近い数字になれば勝ち、というゲームだ。荘園にて開催されるゲームの一つでもあり、こちらはハンターとサバイバーが二人一組になり、計五組で争うゲームとなる。
詳しい説明は長くなるので省くが、突然の提案にイライだけでなく全員が首を傾げた。リッパーは心底楽しそうな声色で続ける。
リッパー「納棺師には、このゲームで上位三位になればトウソウチュウの辞退を認めましょう」
イソップ「は? なんでそんなことに」
ナワーブ「へえ、お前にしてはなかなか面白い提案だな」
イソップ「ちょっ!?」
ノートン「まあ、上位三位なんだからそう難しくはないでしょ。いいよ、僕もう一人声かけてくるよ。
ハンターはそれぞれ声かけてよね」
イライ「あ、あのー、私はブラックジャック辞退で……」
ノートン「じゃあ二人か。了解」
イソップ「僕の意見は!?」
そして、ブラックジャックが行われた結果……。
イソップ「全員で!! 狙い!! 撃つな!!」
ヴィオレッタ「ご、ごめんなさいカールさん、私……」
イソップ「いや、ヴィオレッタさんはそもそも出る幕もなく終わってたでしょう、微塵も悪くありませんよ……くっ」
イソップは【結魂者】ヴィオレッタと共にブラックジャックに参加した。声をかけたハンターの中で唯一イソップに「それは大変だわ、私で良ければ手伝わせて」と言ってくれたハンターである。
が、よりにもよってナワーブ、ノートン、そしてノートンに声をかけられたウィリアムとラックがある程度カードが溜まった時点で全員でイソップを狙い撃ちにして来たのである。それぞれと組んでいたリッパー、【黄衣の王】ハスター、【泣き虫】ロビー、【血の女王】マリーもだ。
リッパー「あっはははは! ざーんねんでしたねえ!! よりにもよって最下位とはねぇ!!」
ハスター「非常に愉しそうだな、霧の」
マリー「それも無理はないわ、タコさん」
ハスター「蛸ではない」
ロビー「ハスターはハスターだよ女王様! でもイソップお兄ちゃんどうしていやなの? 楽しそうだよー!」
イソップ「どうしても協力必要な場面あるでしょう……! ああ、もう……どうかなるべく人と関わりませんように……。
というか! なんでラックさんも呼ばれてるのに僕のこと狙い撃つんですか!!」
そう言われた【幸運児】ことラックはにこにこしながら答える。
ラック「むしろだからですよ! イソップさんも楽しまないと損です!」
イソップ「楽しめないですけど!?」
ラック「もしかしたら楽しめるかもじゃないですか!!」
イソップ「くっ、この楽しめると信じて止まないそのキラキラした目が恨めしいです!!」
ヴィオレッタ「はわ……!」
ハスター「納棺師よ、諦めよ」
イソップ「くぅうう……!!」
こうして、(わりと不本意で)イソップの参加が決定したのであった。
今日はまだ続く!
- Re: 逃走中1〜始まりはシンプル?に!〜【予想クイズ開催中】 ( No.25 )
- 日時: 2023/02/15 21:07
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: DlcbEiJU)
●ペルソナ4●
店員「聞いたよ花村くん、逃走中に出るんだって!?」
陽介「えっ、誰から聞いたんですか?」
稲羽市で唯一の大型スーパー、ジュネスにて品出しをしていた陽介は同じく品出しをしていた店員に言われて目を丸くした。
店員は笑顔で答える。
店員「店長がね、どことなく嬉しそうにさ!」
陽介「マジかぁ……」
はぁ、とため息を吐く。なるべく口外しないでくれと頼んでおいたのにこれである。明日には学校中に広まっていそうだ。
店員と少し話してから別の場所の品出しに向かう。きゃあきゃあと声がしてそちらを見ればクマが子どもたちにもみくちゃにされていた。後々大変だったクマーと言うがその顔はどこか楽しそうだから、問題はない。むしろ微笑ましいくらいだ。
売り場に着き、品出しをしていく。馴染みの客と挨拶したりほんの少し話すついでにさらっとおすすめ商品を紹介しておいたり。そうしていると、あ、と少年の声がした。
??「……どうも、花村先輩」
陽介「お、尚紀来てたのか」
小西尚紀。かつてジュネスでバイトしていた陽介の憧れだった先輩、小西早紀の弟で陽介の一つ下の後輩だ。
尚紀の持つカゴにはいくつかシュークリームが入っていた。
尚紀「あの、さっき聞こえたんですけど、逃走中に出るって」
陽介「あ、聞こえてた? そうなんだよ、招待状来てさ」
もう明日には稲羽中に広がっていそうなものだから、開き直って話す。何より、こうして尚紀と話せるのは陽介にとっては喜ばしいことだった。
尚紀「そうなんすね。……絶対見ますね、頑張ってください」
陽介「!! おうっ!」
少し世間話をして、尚紀はレジへ向かった。陽介は品出しに戻る。
実を言えば、悠からも逃走中に参加すると言う連絡があった。悠はすでに連絡の取れる友人知人には参加するということをメールで伝えてあるらしい。多分尚紀は帰ったらメールを見るんだろう。
驚くだろうな、と尚紀の驚く顔を少し想像して口元が緩んだ。
─────────────
一方、堂島家。
菜々子「逃走中、もうすぐだねお兄ちゃん!」
悠「ああ。頑張ってくるからな」
堂島「まあ、あまり無理はするなよ」
悠「はい、叔父さん」
従兄弟の堂島菜々子と叔父の堂島遼太郎と共に夕食を取っていた悠は、菜々子にキラキラとした目でがんばれ! と応援される。仲間の応援も友人の応援にも励まされるが、菜々子の応援にも非常に良い。この感情を主催の柊は『万病に効く』と言っていたが確かに効く。菜々子は天使なので。堂島の気遣いも効く。この親子は天界から遣わされているに違いない。
堂島「俺はあまりああいうのは見ないんだが、逃げ切ると大金が貰えるんだろ? 将来のために貯めるのもいいし、使うのも自由だがあまり羽目を外すなよ?」
悠「大丈夫ですよ、もう使い道は決めてますから」
堂島「そうか、ならいいんだ。……お前のことだから大丈夫だとは思うんだが、つい口うるさくなっちまうな、すまん」
悠「いいえ、叔父さんが俺を考えてくれていることは分かりますから」
堂島「はは、本当に姉さんの子には思えないくらいしっかり者だな、悠は」
悠「叔父さんや菜々子、友達のおかげですよ」
菜々子「ねえねえお兄ちゃん! お兄ちゃんたちのほかには誰が出るの?」
悠「そこまでは分かってないんだ。多分、当日までのお楽しみなんだろうな」
菜々子「そっか!」
何気ない会話でガンガン気力を回復する悠。
同級生で相棒の陽介も参加すると聞いているし、二人にもこんなに応援されて、やる気が出ないわけがない。
悠「(絶対に、逃げ切る)」
全ては。
悠「(叔父さんと菜々子に賞金を渡すために!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)」
半分は堂島に『世話になったお礼』として。もう半分は菜々子に『お小遣い』として渡す。それが悠の賞金の使い道だ。両親にもすでに了承は得ている。(わりとノリノリで了承してくれた)
そんな悠の考えを知らない二人は、穏やかな時間を悠と楽しむのであった。
●VOCALOID●
スタッフ「お疲れ様でしたー」
ミク「お疲れ様ですっ!」
撮影を終えたミクは機材の片付けに入るスタッフたちに頭を下げて待ってくれているリンの元へ駆け寄った。
リン「お疲れ様ミク姉!」
ミク「リンちゃんもお疲れ様!」
リン「これで逃走中前の仕事は最後だっけ?」
ミク「ううん、明日の雑誌の取材が最後だよ」
リン「あっ、そっか! 大変だよねぇミク姉も」
ミク「でも、これだけお仕事をもらえるのは嬉しいことだからね!」
リン「ふふ、そうだね! あーあー、あたしも逃走中出たかったなぁ」
残念そうに言うリンの頭を撫でて次は呼んでもらえるよ、と言う。次回の逃走者どころか、今回の逃走者も分からない状況ではあるが。
ふと、頭に過ったのはイソップに送った手紙だ。彼と同じサバイバーの【ポストマン】ビクター・グランツに託しているから、問題なく届いているとは思うが……。
ミク「(あっちだと、テレビないもんね……)」
イソップに逃走中に出ることを手紙で告げはしたが、見てもらえるかは分からない。もちろん、見てもらえても見てもらえなくてもミクは全力を出し切るつもりだ。
でも、どうせなら。
\ほわんほわんほわんみくみく〜/
イソップ『逃げ切ってましたね、ミクさん。すごいです』キラキラオーラァ
ミク「なんちゃってー!! えへへへ」
リン「うわいきなりの破顔。絶対イソップさんに関して妄想したでしょミク姉」
ミク「へっ!? か、顔に出てた!?」
リン「顔どころか声に出てたよ」
ミク「は、恥ずかしい……!」
リン「まあでも、逃げ切ったって言えたらいいね!」
ミク「リンちゃん……うん! そう言えるように頑張るよ!!」
そう言ってミクはぐっ、と小さく拳を握った。
……そもそも、イソップも呼ばれていることに気付いていない彼女は、当日イソップを見かけてちょっぴり変な声を上げることになるとは、誰も想像していな……いや、イソップだけはぼんやりと想像していたとか。
逃走者たちの前日譚
第五人格・ペルソナ4・ボカロの場合・終
募集は明日21時までとなっております!
- Re: 逃走中1〜始まりはシンプル?に!〜 ( No.26 )
- 日時: 2023/02/16 21:13
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: kImpvJe5)
柊「ちょっと過ぎました←」
受付終了です!
応募してくださったのは5名の方でした!
・大瑠璃音葉さん
・八雲さん
・葉月さん
・夏風邪さん
・天悪さん
以上の方々になります! 本当にありがとうございます!
…見落としとか、ないよね…! もし「締切内に予想クイズ参加したのに名前がない!」という方はお叱りの言葉と共にお申し出ください…!!←
はてさて、どなたが次回の参加権を獲得するのか…。
どうぞお楽しみに!
それでは、次より本編の開始となります。
よろしくお願いします!
- Re: 逃走中1〜始まりはシンプル?に!〜 ( No.27 )
- 日時: 2023/02/16 21:25
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: kImpvJe5)
【本編を開始します】
とあるショッピングモール。そこの入り口広場へ集められた、20人の逃走者たち。
そこには、三体のハンターが封印されているハンターBOXと色とりどりの鎖が。
ネリネ「き、緊張してきちゃいました〜……!」
足柄「でもこの緊張感、堪らないわ! 早くハンターと戦いたいわね!」
羽黒「ね、姉さん、ハンターを撃破しちゃダメですよ……!?」
足柄「そうだったわ(´・ω・)」
ミク「ぴゃあぁっ!? ま、まさか、イソップくんも来てたなんて……! い、一緒に、頑張ろうね!」
イソップ「……ええ、まあ。はい。できる限りは……はい」
カトラリー「うう、なんかこわ……こ、怖くない!
ミカエルは大丈夫?」
ミカエル「大丈夫だよ、カトラリーがいてくれるからね」
カトラリー「!!」パァアア
イオノプシジウム「すでに愛が溢れていますね素晴らしい企画です素晴らしいイベントです今思ったんですけどこのイベント愛が深まるだけじゃなくて絆という愛が芽生えるイベントでもあるのでは。このイベント生み出した方々とここまで続き、盛り上げてくれた方々とファンの皆様に感謝しなくてはなりませんねところでハンターとも愛を芽生えさせる方はいらっしゃいませんかそれはそれでボク大興奮なのでお願いしたく(以下省略)」
海未「な、何だかものすごい勢いで話してますね……!?」
長谷部「彼女はあれがデフォルトというものらしい」
海未「そうなんですか!?」
ジョージ「カトラリーとミカエルは相変わらず仲良しだな☆」
ラック「ですねー。僕らも頑張りましょうか、ジョージ!」
ジョージ「おう! ……おっ?」
ジョージがある一点を見る。そちらに全員が釣られて見れば、柊と小さな子ども二人が歩いてきている。子ども二人は白い髪で、一人がストレート、一人が癖っ毛のショートヘアだ。どちらも羊を思わせるような耳と角が生えている。
二人は小さな箱を持っていた。
柊「はい、逃走者の皆さんお集まりいただきありがとうございます! それでは、これよりオープニングゲームを始めたいと思います!」
拍手やイェーイ、という声がする。
柊「形式は鎖引き。二十一本の鎖の内、一本のみハンターBOXと繋がっています。それを引いてしまうとハンターが解放。その時点でゲームスタートとなります。
それ以外は当たりで、当たりを引いた人から先に逃げられるので有利になっていきますよ!
ちなみに全部当たりの場合、そこからさらに一分猶予が与えられます!」
赤兎馬「順番は今からですか?」
柊「そう! はい、じゃあ頼むよー」
子ども二人「「めー」」
ジョージ「Why!? 羊みたいな声がしたぞ!?」
柊「この子たちねー、ちょい悪趣味な亜人愛好家()に捕まってた羊の亜人ちゃんなんだよ。保護してからだいぶ経つけど、まだ羊みたくしか鳴けないんだ。
ちなみに亜人愛好家()どもは腹立ったから刀剣男士と全員で突撃!隣の亜人館かましてやった」
海未「そんな隣の晩ごはんみたいなノリで突撃する場所ではなさそうなんですが!?」
悠「刀剣男士がいたからこその余裕なんだろうな……」
雫「お名前は何て言うのかしら?」
柊「……ラムと、マトン」
イソップ「羊肉じゃないですか」
柊「仕方ないんや……私らも変えようとしたし新しい名前だよって他の名前を何度も教えたけど二人とももう自分の名前をラムとマトンって覚えちゃってるから……!!」
一歌「く、苦労したんですね……」
博多「はい、そろそろ次行かんね。時間なくなるばい」
柊「全くもってその通り」
子ども二人、ラム(ストレートショートヘア)とマトン(癖っ毛ショートヘア)は目についた逃走者たちに箱を差し出してくじを引かせていく。
それによって決まった順番は以下の通りだ。
1 赤兎馬
2 カトラリー
3 星乃一歌
4 花村陽介
5 クー・フーリン
6 豊前江
7 園田海未
8 へし切長谷部
9 日野森雫
10 ネリネ
11 鳴上悠
12 初音ミク
13 イソップ・カール
14 博多藤四郎
15 イオノプシジウム
16 羽黒
17 足柄
18 ミカエル
19 ラック
20 ジョージ
赤兎馬「私が一番手ですか。不足ありません」
ジョージ「俺は最後かー。でも俺知ってるぜ、『ノコリモノニハフクガアル』だよな☆
十手に教わった!」
ラック「えっと……仮に最後まで残っても二分の一でハズレだよね?」
ジョージ「……そうだった!」
ミカエル「僕も最後の方だね」
カトラリー「ミカエル……僕、ミカエルが終わるまで待ってるよ!」
ミカエル「それは嬉しいね」
イオノプシジウム「可愛らしくもミステリアスな愛いいですねこの二人の関係はどんな風に深まるのでしょう壊れることはないと信じたいですが(以下略)」
カトラリー「……あの子怖い」
ミカエル「そうかい? 僕は気が合いそうだけれど」
カトラリー「えっ……じゃ、じゃあ僕も頑張る……」
イオノプシジウム「(大興奮につき解読不可能)」
柊「落ち着けイオノプシジウムー」
大興奮のイオノプシジウムを何とか落ち着けて、一番手の赤兎馬がBOXの前に出る。鎖の色は以下の通りだ。
【鎖の色】
赤、青、黄色、緑、黄緑、
白、黒、灰色、紫、オレンジ
金、銀、紺、水色、鶯色
クリーム色、ピンク、黄土色、鈍色、白黒
ふむ、と鎖を見ていると柊が真横へ移動した。
柊「届かないでしょ、色言ってくれれば渡すよ」
赤兎馬「おや、座れば届きますよ」
柊「それすぐ逃げられないでしょうが」
赤兎馬「確かにそうですね。ではお願いしましょう。赤を取っていただけますか?」
柊「はいはい赤ね」
陽介「赤兎馬さーん、なんで赤なんですかー!」
赤兎馬「それは無論、我が愛馬【赤兎馬】からです。正直オレンジにも心惹かれてしまいますが」
雫「あら? 赤兎馬さんはあなたじゃ……」
赤兎馬「私は呂布ですよ? ヒヒン」
陽介「ヒヒンって言いましたよね今!?」
赤兎馬は柊に渡してもらった赤の鎖を持つ。
赤兎馬「はい。」ジャラッ
陽介「間髪入れずに引いたー!?」
シーン……。
赤兎馬「どうやら当たりのようですね。それでは皆さん、私は先に失礼します。どうぞご武運を」
そう言いながら赤兎馬はその場を後にする。誰もが見送り、ぽつりと。
陽介「馬なのに、めっちゃ丁寧だなあの人」
そんな陽介の言葉に、ほとんどが頷いていた。
【残りの鎖の色】
青、黄色、緑、黄緑、
白、黒、灰色、紫、オレンジ
金、銀、紺、水色、鶯色
クリーム色、ピンク、黄土色、鈍色、白黒
- Re: 逃走中1〜始まりはシンプル?に!〜 ( No.28 )
- 日時: 2023/02/17 22:11
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: IxtPF2j4)
二番目はカトラリー。彼は恐る恐るBOX前へと歩み出た。
カトラリー「う、うう……」
ジョージ「カトラリー! 何色引くんだー!?」
カトラリー「え、ええと、紺……」
海未「理由を聞いてもいいですか?」
カトラリー「……ミカエルの髪の色みたいだから」
ミカエル「おや」
イオノプシジウム「大切な人を思わせる鎖の色を選ぶそれもまた愛確かにミカエルさんの髪の色は黒よりも紺色、あるいは藍色と見えますねさすがカトラリーさんよく分かっていらっしゃるんですね」
カトラリー「さっきから思ってたけど何なのあんた! こわい!!」
イオノプシジウム「おやそれはすみませんボク寒いと死なないためにこうしてしまうんですそれはそれとしてさあどうぞお引きください大切な人の色があなたに幸運もたらしたら非常にいいですしダメでもいいですさあさあさあ」
カトラリー「こわいってば!!」
イオノプシジウムの怒涛の勢いに少し涙目になりながらカトラリーは紺色の鎖を持って一呼吸置いてから引く。
シーン……。
カトラリー「よ、よかっ」
イオノプシジウム「さすが愛の力幸運をもたらしましたねボクちょっと今大興奮気味なのでふぁあんすごくすごく心臓がバクバクし(以下略)」
ミカエル「すごいねキミ」
カトラリー「う、う〜……あっ、ミカエル! 僕待ってるからね!」
柊「だいぶ待つんですけど……あと個人的には行ってほしい」
カトラリー「待とうが行こうが僕の勝手でしょ!」
柊「こんのツン猫ちゃんめ〜。赤兎馬ー!」
赤兎馬「はい、呼ばれて戻りました呂布です」
柊「どっちでもいいからカトラリー一緒に連れてって」
カトラリー「えっ」
赤兎馬「承知!!」
赤兎馬はカトラリーを小脇に抱えて歩いていく。カトラリーが暴れるも体格差が大きすぎる。
カトラリー「ちょっと、離してよ!! うわぁああん、ミカエルーっ!!」
柊「今生の別れみたいな声出すじゃん」
ミカエル「後で会おうね、カトラリー(・ω・)ノシ」
カトラリー「ミカエルぅーっ!!」
そんなことがありつつ、三番目、星乃一歌。
一歌「えっと、黄色を引きます!」
雫「理由を聞いてもいいかしら〜?」
一歌「えっ? えっと……咲希の髪みたく、明るかったから……」
イオノプシジウム「(略)」
博多「とうとう根本から略されとる」
柊「キリがないんだ……スマヌ……スマヌ……」
一歌「え、と、引きます! えいっ!」ジャラッ
シーン……。
一歌「あっ、よ、良かった……! それじゃあ私は先に。失礼します」
雫「お互いに頑張りましょうね、一歌ちゃん!」
一歌「はい、雫先輩!」
黄色を引き、無事にクリアした一歌は走ってその場を後にした。
四番目は陽介。陽介はBOXの前に立つとすぐにオレンジの鎖を持った。
陽介「オレンジ、行きまーす!」
悠「もしかして」
陽介「なんか俺の色っぽくね?」
悠「確かにな。明るくて頼りになる陽介の色だ」
陽介「や、やめろよ相棒ー! そういうの恥ずかしいだろ!」
イオノプシジウム「(略)」
陽介「やっぱキミ興奮すんのね!? ま、まあいいや。ひっきまーす!!」ジャラッ
シーン……。
陽介「よっしゃ! じゃあ俺行くぜ、後でな、相棒!」
悠「ああ。お互い逃げ切るぞ、相棒」
すれ違いざまに拳をこつりと合わせる二人。爽やかな青春に、イオノプシジウムは大いに悶えていた。
五番目はクー・フーリン。彼もさっさとBOXの前に立つと躊躇いなく青の鎖を持った。
長谷部「クー・フーリン、それを選ぶ理由は……まあ、聞かんでも分かるが」
クー・フーリン「おう、俺の色だな。んじゃ、ちゃっちゃと引かせてもらうぜ!!」ジャラッ
バキィッ!!
クー・フーリン「お?」
ネリネ「と、途中から千切れちゃいました!?」
クー・フーリン「なんだこりゃ、脆いな」
柊「脆いな、じゃねえんですよクーニキ!! とりあえず残りで、適度な力でお願いしますよ」
クー・フーリン「はいよー」
軽く返事をしたクー・フーリンはそのまま残った鎖を持って再度鎖を引く。
シーン……。
クー・フーリン「よし、クリアだな。そんじゃ、お先!」
ラック「わあ、羨ましいなぁ……」
白い歯を見せて笑いながら走り去っていくクー・フーリン。ふとその【速度】に足柄が首を傾げた。
足柄「(まだ本気で走る場面じゃないとは言え、クー・フーリンさんも赤兎馬さんもいつもより少し遅い……かしら?)」
そんな足柄に誰も気付くことはなく、オープニングゲームは続いていく。
六番目・豊前
豊前「よし、俺たち『江』の緑引くぜ!」
緑の鎖を選び、クリア。
七番目・海未
海未「白でいかせていただきます!」
白の鎖を選び、クリア。
八番目・長谷部
長谷部「紫だ」
紫の鎖を選び、クリア。
九番目・雫
雫「私は……そうね〜……このちょっと変わった緑を引くわ」
博多「それは鶯色ばい!」
雫「あら、そうなの? ありがとう博多くん、鶯色を引くわ」
鶯色の鎖を選び、クリア。
ここまで誰もハズレを引くことなく、折り返しとなる十番目、ネリネの出番だ。
彼女は緊張しながらBOXの前に立つ。
ネリネ「ふわぁあ〜!! こ、怖いです……!! 外れちゃったら、飛び出してくるんですよね……うう、怖いなぁ……」
ミカエル「そうだね。……」
悠「? どうしたんだ、ミカエル?」
ミカエル「ああ、いや……。ピアノはやはり弾けないんだね……。今、いいインスピレーションを得ているからすぐに弾きたい……」
悠「我慢だぞ」
ミカエル「ピアノ……」
悠「……よし、ネリネ。何色を引くんだ?」
ラック「わー、思考がどっか行っちゃったミカエルさんをスルーしてる……」
イソップ「無理もないのでは」
ネリネ「うーん、うーん……あっ、そうだ! 水色にします!」
ミク「あっ、それってもしかして!」
ネリネ「はい! 私の髪の色です!」
ネリネはにっこり笑って水色の鎖を掴む。すぅ、はぁ、と目を瞑り、数回深呼吸。
ネリネ「……えーいっ!!」ジャラッ
果たして、結果は……!?
【残りの鎖の色】
黄緑、黒、灰色、金、銀、
水色、クリーム色、ピンク、黄土色、鈍色、
白黒
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