二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中#CRSP 双界のショッピングモール【完結】
- 日時: 2025/04/27 22:26
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 2EqZqt1K)
再び帰ってきたスペシャルな逃走中、その名も『逃走中#CRSP』!
そんなスペシャルな逃走中に挑む21人の逃走者。
常夏ひしめくショッピングモールを舞台に、ハンターとの決死の攻防が今、始まる…!
※注意※
・登場するキャラクターは全て履修済みの作品からの出典です。かつ基本的な性格、口調等は原作準拠を心掛けております。ですが、表記上分かり易くする為キャラ崩壊にならない程度の改変を入れております。
・原作の設定が薄いキャラクター等、一部の登場人物に関しては自作設定を盛り込んでおります。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
・誤字、脱字、展開の強引さ等ございますが温かい目でお見守りの方をよろしくお願いいたします。
・不定期更新です。
・コメントはお気軽にお待ちしておりますが、当小説と関係のないコメントはお控えいただけますようお願いいたします。
【ルール】
<逃走エリア>
『ココナッツモール』 出典:マリオカートシリーズ
スーパーマリオサンシャインがモデルとなった、巨大なショッピングモール。
今回使用するのは屋内の巨大なショッピングモールエリアだ。
時間:90分
初期ハンター:3体
賞金単価:1秒200円(MAX108万)
自首の方法:エリア2か所にある公衆電話から、自首をする旨を連絡する。
【逃走者】 ※五十音順 詳細>>1-3
アシュリー(メイドインワリオシリーズ)
Sビート(作者枠)
オレンジペコ(作者枠)
最原終一 (ダンガンロンパシリーズ)
シェズ(ファイアーエムブレムシリーズ)
ジャイロ・デーモン(逃走中グレートミッション)
セイラ・ピーボディ(逃走中グレートミッション)
タイガ(クイズマジックアカデミーシリーズ)
罪木蜜柑 (ダンガンロンパシリーズ)
Dr.クライゴア(メイドインワリオシリーズ)
ニャミ(pop’n musicシリーズ)
ピエタ・バローネ(逃走中グレートミッション)
ベレス(ファイアーエムブレムシリーズ) (2)
ペンタ・バッカーナ(逃走中グレートミッション)
舞園さやか(ダンガンロンパシリーズ)
マラリヤ(クイズマジックアカデミーシリーズ)
ミミ(pop’n musicシリーズ)
雄介(作者枠)
ルフレ(ファイアーエムブレムシリーズ)
レオン(クイズマジックアカデミーシリーズ)
ワリオ(メイドインワリオシリーズ) (2)
計21人
以上、逃走中#CR 運営本部がお送りいたします。
- Re: 逃走中#CRSP 双界のショッピングモール ( No.43 )
- 日時: 2025/04/23 21:59
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 2EqZqt1K)
【11:31】
ニャミ
「自分のやるべきことはやったけど、ベレスさんもピエタさんも大丈夫かなぁ……」
赤いリストバンドを置いたニャミ、実は自分の仕事を果たした後映画館の近くをうろうろしていた。
どうやら、2人が無事に動いてくれているか不安になってしまったというのだ。
ニャミ
「そりゃああたしより運動神経も頭もいい2人だよ?!ちゃんとやってくれるとは思うけど。ほら、時の運とかあるじゃん?だから不安になっちゃって……」
マラリヤ
「時の運で捕まってしまったらそこまでよ。それに、仮に私達が牢獄に行っていたとしたらもっと時間がかかっていたと思うわ」
ニャミ
「マラリヤちゃん!もしかしてミッションを手伝いに来てくれたの?」
マラリヤ
「半分正解で半分不正解。そろそろニャミが慌てふためくころだろうと思って観察しに来たわ」
ニャミ
「な、何それ?!」
彼女の言葉を遮るように、マラリヤも合流。
どうやら彼女はニャミがそろそろミッションがクリアできないかそわそわし始める時間だと察し、観察に来たらしい。
どこまでいってもマイペースな女子だ……。
ニャミ
「で、でも!残り2分切ってるんだよ?!早くミッションクリアして安心したいよー!」
マラリヤ
「その気持ちは分からなくもないけれど、私達が慌てたってどうしようもないでしょう。ここは一つ、深呼吸でもいかがですかいなニャミはん。はい、ひっひっふー」
ニャミ
「ひっ、ひっ、ふーーー。ってこれラマーズ法の呼吸の仕方!!!もう、相変わらずマイペースなんだから!!」
マラリヤ
「それだけ突っ込める元気があれば大丈夫ね。噂をしてみればほら、来たわよ」
マラリヤがマイペースにニャミを振り回しつつ、彼女は一方を指さす。
そこには、受け取ったリストバンドを持って映画館に近付いている2つの影があった。
ベレス
「ニャミにマラリヤ。もしかして心配で戻ってきたりしていたかな?」
ニャミ
「あはは……そんなところかな。リストバンド持ってきてくれたんでしょ?」
ピエタ
「あぁ。少し時間はかかってしまったが、ハンターを避けてきた。こちらに来る気配も今のところはないから、手分けをして早く装置にリストバンドを置いてしまおう」
マラリヤ
「早くしましょう。ただ邪魔をする通報部隊は面白くもなんともないもの」
ニャミ
「(邪魔だとは思ってたんだ……)」
ベレスとピエタが映画館に到着。そして、現在生き残っている4人全員が合流する形となった。
待っている間にミッションの残り時間は1分を切りそうだ!急いで置かなければ、今までの努力が水の泡になってしまう……!
ピエタ
「さてと。あれが装置だな?俺は自分の分を置いてくるから、3人は牢獄から受け取ったリストバンドを置いてくれるかな?」
ニャミ
「任せてよ!マラリヤちゃんも手伝ってくれるよね?」
マラリヤ
「乗り掛かった舟ね。仕方ないわね」
ベレス
「助かる。じゃあ、空いている装置に置きに行こう!」
ピエタが自分の装着している橙色、ニャミが青、マラリヤが緑、ベレスが藍色のリストバンドをそれぞれ持ち、各々同じ色の装置にあるくぼみにリストバンドをはめた。
すると、装置に設置されているライトが4つ同時に光る。そして――。
ニャミ
「うわあ……綺麗……」
ピエタ
「とんだサプライズだね。これは素晴らしい。ブラボー!」
ベレス
「頑張った報いというわけだね。本当に綺麗だ」
マラリヤ
「ばんざーい」
7つの装置のライトが虹色に光り、ミッションクリアを祝福してくれたのだった。
それと同時に――
通報部隊
『…………』
――シュンっ
通報部隊が、エリアから姿を消した……。
これにて、ミッション④もクリア。通報部隊を気にせずゲーム終了まで逃げることが出来る!
【10:38】
ミッション④ クリア
ピリリ ピリリ
~牢獄ルーム~
ミミ
「あ、通知だよ!読みまーす!
『ミッション④ クリア エリア内にいる通報部隊は全て消滅した』
ミッション④、クリアーーー!!!」
レオン
「よっしゃーーー!!!4人ならやってくれると思ってたぜ!!!」
クライゴア
「あの後ハンターに見つからんかヒヤヒヤしたが、何とか上手く行ったみたいだな。いやぁ良かった良かった」
ピーボディ
「これで残り時間は10分。時間的にもミッションが来ることはなさそうだし、集中して逃げられそうよね。……あの場に残れていないのが悔しいわ!」
ルフレ
「ま、まぁまぁ。とにかく、後はゲーム終了まで逃走成功者が出るのを祈るだけだね。僕達も引き続き応援頑張ろう」
通報部隊という罠も逃走者達の力を合わせ乗り越えた。後は逃走成功への道だけだ!
逃走者とハンターの攻防も遂に最終局面までやってきた。
果たして、生き残っている逃走者の中から逃げ切る者は現れるのか!
ゲーム残り時間【10:00】
【ミッション④ 終了時点 進捗】
【確保者】 17名
Dr.クライゴア 舞園さやか 雄介
ルフレ ワリオ ミミ
ペンタ・バッカーナ レオン
罪木蜜柑 セイラ・ピーボディ Sビート シェズ ジャイロ・デーモン
アシュリー 最原終一 タイガ オレンジペコ
【逃走者】 残り4名 ※確保者は()で表示
赤ペア ニャミ - (レオン)
灰ペア (最原終一) - ベレス
藍ペア (アシュリー) - (雄介)
白ペア (舞園さやか) - (ミミ)
緑ペア (ペンタ) - (ワリオ)
桃ペア (オレンジペコ) - (罪木蜜柑)
黄ペア (ジャイロ) - (タイガ)
青ペア (Sビート) - (ピーボディ)
紫ペア マラリヤ - (ルフレ)
橙ペア (シェズ) - ピエタ
- Re: 逃走中#CRSP 双界のショッピングモール ( No.44 )
- 日時: 2025/04/25 22:03
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 2EqZqt1K)
【10:00】
2回目となる逃走中#CRSPもゲーム終了まで残り10分を切った。
この時点で生き残っているプレイヤーは……。
ニャミ
「最後の最後まで残れてるよ、あたし!油断しなければ逃走成功行けるかも……!」
強制失格というピンチも乗り越え、ここまで生き残ってきたニャミ。
ピエタ
「逃走中のプロとしての意地、そして大道芸人としてここは魅せなければね」
数々のミッションに果敢に挑戦し、逃走中のプロとしてみんなを引っ張ってきたピエタ。
ベレス
「自分がここまで残れた……。油断は大敵。最後まで慎重に行こう」
前回の記録を超え、今回も冷静な走りを見せているベレス。
マラリヤ
「さて。ここまで来たからには逃走成功と行きたいわね。勝って平和にセイ・ピースして終わりましょう。あら、これはミミニャミの台詞だったわね。失敬失敬」
マイペースに動きつつも、その頭脳で数々のミッションを成功に導いてきたマラリヤ。
以上の4人だ。
果たして、この中から逃走成功者は現れるのだろうか!
【07:38】
ミミ
「ねぇねぇ、みんなは誰が逃走成功すると思う?わたしは勿論ニャミちゃんに逃走成功してほしいなー!」
一方。牢獄ルームでは、ゲーム終了も近いからか誰が逃走成功するかの予想会が始まっていた。
ミミはやはり相棒であり大親友であるニャミの逃走成功に賭けているようだ。
レオン
「オレもニャミに一票入れるぜ!なんたってオレとコンビ組んでくれたいい奴だからな!」
タイガ
「そんな理由で推すんかいな。そういうんやったら、マラリヤんも意外な才能見せて逃げ切るんとちゃうん?」
ルフレ
「僕の相方でもあるし、彼女には逃げ切ってほしいところでもあるね。それに、ここまで生き残っているなら逃走中の才能は充分にあると思うから」
最原
「僕はベレスさんも逃げ切りそうだなって思うよ。運動神経抜群だし、冷静に状況も見極められるし。今一番逃走成功に近い人物じゃないかな?」
ピーボディ
「あら、それならピエタも負けてないわよ?彼は私達と同じく逃走中に出たことがあるんですもの。場慣れの数としては彼の方が上だと思うわ。
まぁ、全員逃げ切ってくれることが一番いいのだけれどね」
シェズ
「成り行きで相方になったが、そんなに凄い奴だったんだな」
クライゴア
「作者の3人は誰を応援してるのかね?」
雄介
「うーーーん、残ってる人で知ってる人少ないからなぁ。でも、僕はピエタが逃げ切るに一票!」
Sビート
「俺もピエタに一票かな。あ、知ってるのがそいつだけだから選んだというワケじゃないからな?」
オレンジペコ
「皆に逃げ切ってほしいわ!でも、個人的にはピエタさんに逃げ切ってほしいわね」
アシュリー
「ピエタってひと、にんきなのね……」
舞園
「作者の方に応援されるくらい実力のある方なんですよね、ピエタさん。凄いです!」
罪木
「単に他の人を知らないって可能性もありますけどぉ……」
ジャイロ
「まぁまぁ、そんなことはいーじゃねーか。もうすぐ5分切りそうだし……ん?どうしたペンタ」
ペンタ
「おい。誰か追われてんぞ」
ワリオ
「フッフッフ、だーれが追いかけられてるのかなー?このワリオアイズで見てやろうではないか!」
そう。実は牢獄ルームが話してる途中で、牢獄ルームの近くで4人のうちの誰かがハンターに見つかっていた!
その人物とは――。
ハンター
『…………!!!』
ROCK ON 【NYAMI】
ピーーーーーーーーーーーー
ニャミ
「うわ、いきなり来た!」
ミミ
「うわーーー言った傍からニャミちゃんが追いかけられてる?!頑張れーーー!!!踏ん張れーーー!!!」
ペンタ
「でもあの距離無理じゃね……?」
ジャイロ
「お前かタイガならいけんだろ」
タイガ
「俺でもペンタはんでもないから無理やって」
追いかけられていたのはニャミ!至近距離で見つかったため、逃げる暇もない!
急いでハンターから離れようとするが、ハンターの手は既に彼女の背中を捉えていた……。
ハンター
『…………!!!』
ニャミ
「こんなんじゃ逃げられないよーーー!!!」
ポンッ
【06:52】
ニャミ 確保 残り3名
ニャミ
「至近距離は……無理だって……」
至近距離での逃走は、流石のマスコットでも無理だった……!
これにて、赤ペアも全滅となった。
ピリリ ピリリ
~牢獄ルーム~
ミミ
「あ、通知が来たみたい。読むね!
『ニャミ 確保 残り3名』 みんな分かってると思うけどニャミちゃん、確保!」
『あぁーー……』
レオン
「クッソーーー!!!でもあの距離は仕方ないよな。オレは逃げられてたけどな!」
ワリオ
「本当かーーー?強がりじゃないのかーーー?」
ペンタ
「なんでそこでお前が突っかかるんだよ」
ワリオ
「マリオに雰囲気が似ているこいつが悪い!!!」
タイガ
「なんやねんその理屈」
舞園
「これで残りは3人ですね……。ピエタさん、ベレスさん、マラリヤさんですか」
ルフレ
「この中から誰か――いや、全員に逃走成功してほしいね」
ジャイロ
「どうなるかはあと5分次第ってところだな」
罪木
「みなさん、頑張ってくださぁい!!!」
ニャミの確保に落胆する確保者一同。
そして、生き残っている逃走者も……。
ピエタ
「そうか、彼女が確保されてしまったのか……。いやしかし、よく頑張ったと思うよ」
ベレス
「捕まってしまったのは残念だけど、これは個人戦。自分もつられない様にしないとね」
マラリヤ
「これではセイ・ピース出来ないわね。ピースピースでどうかしら。ピース」
各々反応を見せていた。
今回の逃走中も様々な出来事があったが、残り5分。果たしてこの中から逃走成功する者は現れるのか!
ゲーム残り時間【05:00】
【逃走者】 残り3名 ※確保者は()で表示
赤ペア (ニャミ) - (レオン)
灰ペア (最原終一) - ベレス
藍ペア (アシュリー) - (雄介)
白ペア (舞園さやか) - (ミミ)
緑ペア (ペンタ) - (ワリオ)
桃ペア (オレンジペコ) - (罪木蜜柑)
黄ペア (ジャイロ) - (タイガ)
青ペア (Sビート) - (ピーボディ)
紫ペア マラリヤ - (ルフレ)
橙ペア (シェズ) - ピエタ
- Re: 逃走中#CRSP 双界のショッピングモール ( No.45 )
- 日時: 2025/04/26 22:11
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 2EqZqt1K)
【05:00】
ニャミ
「うわーんミミちゃん、駄目だったよーーー!!!」
ミミ
「いやいやいや!あんな至近距離じゃ無理だって。よく頑張ったよ、ニャミちゃん!」
悔しがるニャミを牢獄にいる確保者全員でお出迎えだ。
もう少し離れてたら逃げられたのに、と彼女は未だに少し後悔をしていた。
クライゴア
「いやしかし、もうじき逃走中が終わると思ったら……長いようであっという間だったな!」
アシュリー
「……すぐつかまったくせに」
クライゴア
「アシュリークン!そんな分かり切ったことを言うものではないぞ!こういうのは雰囲気を楽しんだもの勝ちなのだからな!」
ワリオ
「オレ様だってあそこでハンターが来なければ自首して、今頃優雅にオマエ等を牢獄の外で見下してたのによーーー!!!悔しいーーー!!!」
ペンタ
「悔しがり方が幼稚すぎるだろ!」
ジャイロ
「お前も前に似たようなことやってたじゃねェか」
最原
「それにしてもよく頑張ってるよね残りの3人。未だに確保情報が来ないや」
舞園
「ここの逃走中って、3人以上が逃走成功した例ってないんですよね?もしかしたらあるかもしれませんね!」
タイガ
「3人共何だかんだでここまで生き残ってるからなぁ。全員逃走成功ってのもあるかもしれんで」
ルフレ
「だけど、油断は禁物だよ。ニャミの確保で、逃走者の残り人数とハンターの数が同じになったのだからね」
オレンジペコ
「この広いエリアに3体……。でも屋内だし、端まで追い詰められたらこの長時間の疲れで捕まっちゃうかもしれないわね」
Sビート
「室内エリアのそこがネックなんだよなー。3人共何だかんだで何とかしそうだけどさ!」
シェズ
「最後まで何があるか分からない。それが逃走中だろ」
ピーボディ
「時の運というものもあるもの。でも、それに負けずに頑張ってほしいわね」
残り5分を切り、逃走者とハンターとの対決は最終局面を迎えた。
現在残っている3人が全員逃走成功となるのか……。果たして、捕まってしまうのか……。
それは、誰にもわからない。
【04:31】
ベレス
「遂に5分を切ったか……。前は残り6人のところで捕まってしまったし、油断せずに逃走成功まで行きたいね」
前回、惜しいところでドローンに見つかり捕まってしまったベレス。
今回はその記録を塗り替え、ベスト3というところまで残っている。
ベレス
「お金にはあまり興味はないけど、もし自分が逃走成功出来たら……。父の墓前に何か花でも添えてやりたいな。後は、残ったお金で生徒達と宴のようなものを出来ればいいね」
そう、夢を語るベレス。『灰色の悪魔』と名乗るには全く似つかわしくない、趣のある賞金の使い方を想像している。
しかし、それは全て逃走成功出来たらの話である。出来なければ、ここまでの想像も努力も全て水の泡だ……。
ベレス
「想像を現実にする為にも、最後まで気を引き締めていこう。疲れはかなりあるし、場所取りを考えなくては」
ここまで来ても冷静さを崩さない。流石は傭兵上がりの教師だ。
このまま逃走成功までひた走れ!
【03:31】
マラリヤ
「ハンターの気配がないわね。でも危険だから隠れていましょう」
体力も底をついてきているマラリヤ。顔は涼しげだが、彼女にも疲れが出ている筈だ。
最後くらいは、と相手をからかうことを辞め、真面目に逃走中に参加している。
マラリヤ
「賞金の使い道?錬金術の材料を買うのに使うわ。錬金術って意外にお金がかかるのよ」
どこかの女子高生と似たようなことを言っている……。
しかし、彼女らしい賞金の使い道だ。
マラリヤ
「とりあえずゲーム終了まで隠れましょう。私は足が遅いから、ハンターに見つかったら次こそ一巻の終わり。ゲームオーバーね。いかづちどかーん。あら、これは違う子の魔法だったわね」
???
『えぇ?!』
自分の運動能力のことを考え、ゲーム終了まで隠れる選択を取ったマラリヤ。
はたして、その選択は吉と出るのか……?!
【02:49】
ピエタ
「今のところ誰の確保情報もない……。ニャミが捕まってから、俺も含めてだけどよくやってるって感じだよ」
エリアを確認しながら、死角になりそうなところに身を潜めるピエタ。
逃走中のプロでも、ここまでくると疲れが見えている。
ピエタ
「ハンターに見つかったら、後1回逃げられるかどうか、という感じだからな。そのために体力は温存しておくさ」
息を整えながらそう言うピエタ。
逃走中慣れしている人物でも、油断は決してしない。その油断が確保に繋がりかねないからだ。
ピエタ
「もう少し体力があれば、ハンターと1分間鬼ごっこのスリルを楽しんでも良かったんだが……。いや、やってみるか?」
スリリングパスカー、考えていることが分からない……。
最後の最後で大胆な行動に出そうな彼、一体どうなる?!
【02:11】
~牢獄ルーム~
雄介
「凄い。ここまで誰も確保されてないよ!」
罪木
「こ、このまま3人共逃走成功しちゃうんでしょうかぁ……?」
ピエタ
「1分を切ったらハンターの近くに行ってみるか……」
マラリヤ
「最後まで動かないわよ。逃げ切れる体力は残ってないもの」
ベレス
「あっちにハンターはいない……。よし、移動しよう」
ゲーム終了まで、まもなく残り2分……!
果たして、3人の中から逃走成功する者は現れるのか!
ゲーム残り時間【02:00】
【逃走者】 残り3名 ※確保者は()で表示
赤ペア (ニャミ) - (レオン)
灰ペア (最原終一) - ベレス
藍ペア (アシュリー) - (雄介)
白ペア (舞園さやか) - (ミミ)
緑ペア (ペンタ) - (ワリオ)
桃ペア (オレンジペコ) - (罪木蜜柑)
黄ペア (ジャイロ) - (タイガ)
青ペア (Sビート) - (ピーボディ)
紫ペア マラリヤ - (ルフレ)
橙ペア (シェズ) - ピエタ
- Re: 逃走中#CRSP 双界のショッピングモール ( No.46 )
- 日時: 2025/04/27 22:07
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 2EqZqt1K)
ゲーム終了まで 残り2分……!
ピエタ
「残り2分……。今のうちに開けた場所に移動しておくか」
マラリヤ
「ハンターなんて来たら末代まで呪うわよ」
ベレス
「慎重に行こう。ここで油断したら駄目だ」
残るは、3人の逃走者と――。
ハンター
『…………』
3体の、ハンター……!
~牢獄ルーム~
ミミ
「3人共粘ってるね……!」
ニャミ
「このまま全員逃走成功なんてことがありえるかも?そうなったら前代未聞だよ」
舞園
「確か、3人逃走成功はこの世界の逃走中ではなかったはずですよね?」
レオン
「この世界?なんだそりゃ?」
ジャイロ
「変なところに突っ込むんじゃねえ。2人までは聞いたことがあるが、3人はないな」
アシュリー
「3にんがとうそうせいこうしたら……。すごいかもしれない……」
最原
「何とかして3人共生き残ってほしいところだね……!」
牢獄ルームの面々も、固唾を飲んで見守る……!
【01:00】
~牢獄ルーム~
タイガ
「残り1分切ったでぇ!」
ピーボディ
「みんな、頑張って……!」
シェズ
「あと1分で全部決まるんだな……」
残り 1分……!
ピエタ
「よーし。ハンターを探しに行くか。最後までスリルをとことん楽しむとしよう!」
マラリヤ
「あと1分……。短いようで長いわね」
ベレス
「この1分で全てが決まる――」
【00:48】
ハンター
『…………!!!』
ハンターが、生き残っている3人の誰かを捉えた!
見つかったのは――。
ピエタ
「こうして自分から探してみると、中々いないものなんだよなぁ」
マラリヤ
「足音がするわ。気配を消しましょう」
ハンター
『…………!!!』
ROCK ON 【BYLETH】
ピーーーーーーーーーーーー
ベレス
「見つかったか……!」
見つかったのは、ベレスだ……!
幸い距離があるため、そのまま逃げる……!
ベレス
「幸い距離はあるけれど、直線だから逃げ切れるかな。いや、行くしかない!」
しかし、見つかったのは吹き抜け――!
死角もない、隠れる場所もない、足が遅いベレスにとっては不利な状況だ……!
ベレス
「最後まで……諦めない……!」
最後の力を振り絞り、逃げる……!
しかし、ハンターとの距離は徐々に狭まり――。
ベレス
「ごめん、もう駄目だ……!」
ポンッ
【00:29】
ベレス 確保 残り2名
ベレス
「最後の最後でやってしまったね。でも……充実した逃走中だったよ」
灰色の悪魔、ここで散る……。
ピリリ ピリリ
~牢獄ルーム~
ミミ
「通知が来たよ!」
ニャミ
「誰誰?!誰が捕まったの?!」
ミミ
「今読むから落ち着いて、ニャミちゃん。
『ベレス 確保 残り2名』 ベレスさん、確保!」
ルフレ
「ベレスでも駄目だったか……」
シェズ
「灰色の悪魔でも捕まることがあるんだな」
雄介
「惜しすぎるよ!あと30秒だったんだよ?!」
クライゴア
「ここに来ての確保は、さぞ悔しい気持ちでいっぱいだろうな……」
罪木
「これで、残ったのはピエタさんとマラリヤさんの2人ですねぇ」
レオン
「マジかよ、マラリヤが逃走成功しそうだなんて……」
Sビート
「とにかく、あと30秒だ!頑張れ!」
オレンジペコ
「2人共頑張って!!」
ベレス確保の情報を受け、各々の反応を見せる牢獄ルームの面々。
そして残るはピエタ、マラリヤの2人!果たして、逃走成功なるか!
【00:15】
ピエタ
「よーし。ハンター見つけたぞ。15秒ほどになってしまったが、追いかけっこを始めようか。おーい、ハンター!」
マラリヤ
「足音は聞こえなくなったわ。このままここでゲームが終わるのを待ちましょう」
真逆の行動を取る、2人……。
そして――!
ワリオ
「残り10秒なのだ!!!」
罪木
「か、カウントダウンしましょう!」
オレンジペコ
「みんなで一緒に数えるわよ!」
【00:10】
ルフレ
「10!!!」
ピーボディ
「9!!!」
クライゴア
「8!!!」
レオン
「7!!!」
ニャミ
「6!!!」
ハンター
『…………!!』
ピエタ
『これこれ、これを待っていたんだよ俺は!』
マラリヤ
『あと5秒で全部終わるわ……』
Sビート
「5!!!」
雄介
「4!!!」
【00:03】
『3!!!』
【00:02】
『2!!!』
【00:01】
『1!!!』
【00:00】GAME SET!!
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ピエタ・バローネ
マラリヤ
【逃走成功 CONGRATULATION!!!】
ピエタ
「ん?ハンターが止まっている……ということは、逃走成功出来たんだな。今回もスリル満点な逃走中で、とても楽しかったよ。ライフ・イズ・スリリング!」
マラリヤ
「うふふ、実に良い日ね。結局最後まで生き残ったのはこの私ということになったわね。ばんざーい」
ピエタとマラリヤが逃走成功を果たした!!
賞金108万円を獲得!!CONGRATULATIONS!!
~牢獄ルーム~
マラリヤ
「ピースピース」
ピエタ
「爽快感溢れる、スリル溢れる逃走中に感謝だな」
タイガ
「ホンマにやりおった。いやぁ、参ったわぁ」
レオン
「まさか一番運動神経ない奴が逃走成功しちまうなんてな!逃走中は時の運だって、本当のことだったんだな!」
オレンジペコ
「あら?彼女が逃げ切れたのは時の運だけじゃないと思うわよ?彼女の知恵があったからこそ、ミッションも成功出来たのだからね!」
ピーボディ
「ピエタはやるかもしれないと思っていたけれど、悔しいわ!次こそは絶対に逃げ切って見せるんだから!」
Sビート
「でも、実際にこうして逃走中のプロが逃走成功するのを見れるなんて凄いことだよ」
雄介
「ピエタ、本当に凄い!おめでとう!」
ルフレ
「結果的には彼女とペアを組めて良かったということになるのかな?……僕、何もできてないけどね」
シェズ
「『残り物には福がある』ということわざがあるが、案外信じていいかもしれないな。ピエタはいい奴だったし」
ペンタ
「次があったら今度こそジャイロさんの邪魔をはねのけて自首してやるんだからな……」
ジャイロ
「だぁれが邪魔だってェ?」
ピエタ
「頭をグリグリするな痛いッ!!!」
ピーボディ
「最後まで騒々しいわね……。タイガ、だったかしら?
アイツらと一緒にレギュラーメンバーになったみたいだけど、あの2人みたいになっちゃ駄目よ?反面教師にしなきゃ」
タイガ
「あぁはならん。絶対ならんから安心してええで」
ジャイロ/ペンタ
『だぁれが反面教師だ!!!』
クライゴア
「とにかく!2人は賞金をどのように使うかもう決めているのかね?」
マラリヤ
「私は錬金術の材料費に使うわ。これで、またアカデミーの愉快な生徒達を面白い実験に付き合わせることが出来るってものよ」
レオン
「タイガ、今のうちに逃げようぜ。今度こそ巻き込まれたらシャレにならない気がする」
タイガ
「せやな。マラリヤんの実験に巻き込まれたら尊厳が全部パーになってまうで」
マラリヤ
「うふふ。逃がさないわよ」
レオン/タイガ
『お、お助けーー!!』
クライゴア
「若いとはいいなやはり!やはりマラリヤクンを選んだわたしの目に狂いはなかったな!」
アシュリー
「やっぱりあのひと……なかよくなりたい……」
ワリオ
「どこがだよ!!あとアシュリーも変な奴と仲良くすんな!!」
ピーボディ
「……で、話を戻すけど。ピエタは賞金、何に使うのかしら?」
ピエタ
「具体的には決めていないが、大道芸の道具の新調や修理でもしてみようかな?」
ミミ
「えっ!ピエタさんって大道芸人だったの?!今度芸見た~い!ねぇ見せて見せて~!」
ピエタ
「今度君達が暮らしている場所にお邪魔出来たら、とっておきの芸をお見せしよう!」
ニャミ
「やったー!約束だからね!」
雄介
「それじゃあそろそろ〆の言葉を!ピエタ、マラリヤ、お願い!」
ピエタ
「分かった。マラリヤ、準備はいいかい?」
マラリヤ
「こういうのもたまにはいいわね」
ピエタ/マラリヤ
『108万円、ゲットしました!!!』
ゲーム終了 結果
【確保者】
Dr.クライゴア 舞園さやか 雄介
ルフレ ワリオ ミミ
ペンタ・バッカーナ レオン
罪木蜜柑 セイラ・ピーボディ Sビート シェズ ジャイロ・デーモン
アシュリー 最原終一 タイガ オレンジペコ
ニャミ ベレス
【逃走成功】
ピエタ・バローネ
マラリヤ
- Re: 逃走中#CRSP 双界のショッピングモール ( No.47 )
- 日時: 2025/04/27 22:25
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 2EqZqt1K)
~某月某日 ??? モニタールーム~
マーガレット
「今回の逃走中も大成功!大きな事件もトラブルもなく、順調に終わらせられたわね!」
フラム
「ペアを駆使したミッションを色々考えてみたけど、全部滞りなく終わって良かったよ。ムーンさん、今回の逃走中はどうでしたか?」
ムーン
「流石の一言です。ゲームマスターとして着実に成長を重ねていっていますね」
マーガレット
「やったぁ!褒められちゃった!」
どこの空間からも拒絶された謎の場所。
そこでは、今回のゲームを無事に終わらせた3人が楽し気に話を続けていた。
マーガレットは既に次の逃走中の案を思いついているようで、興奮気味に2人に話す。
その様子を微笑ましそうに見えたムーンは、静かにドアの方へ近づいていくのだった。
マーガレット
「次の逃走中の案、もう考えてあるのよ!ってムーンさん、こんな時間にどこに行くんですか?」
ムーン
「『VIP枠』候補の方々に、これから交渉をしに行こうかと思っています。VIPルームに座って逃走中を見ているのがマルスお一人では可哀想ですし」
フラム
「た、確かに……。彼は、アリティアの騎士団が出ることを許してくれなかったんですよね?」
ムーン
「正式には、『節目の大会のみ』参加を可能とする条件付きでのレギュラー参加を承諾していただけたという話ですね。
なので、その節目の大会に向けて頑張るのですよ」
マーガレット
「もっちろんですよ!あたし、次の大会は今回よりも凄いものにしてみせますから!」
そう言うと、ムーンはそのVIP候補者に交渉しに行くために、モニタールームから去っていった。
残された2人は、早速次の逃走中についての話を始める。
マーガレット
「あら、フラム。『疲れた』とか言わなくなって来たじゃない。ゲームマスターとしての箔がついてきた証拠ね!」
フラム
「そういうんじゃないけど……。実は僕も次の逃走中に向けて色々案を考えて来たんだ。だから、早く話したくて」
マーガレット
「そうだったの?!そういうことは早く話してくれなきゃ!」
フラム
「あ、そうだ。そういえば、VIP枠候補者とムーンさんが話をするということは……レギュラー枠が増えるかもしれないってことだよね?」
マーガレット
「そうよね。今回出てもらったレギュラーメンバーも、1人を除いてVIP枠を辞退してあのゲームに参加しているんだもの」
詳しくはこのゲームの冒頭、もしくはギリギリ有名キャラが逃走中をご覧いただきたいが、今回出たタイガ、ジャイロ、ペンタの3人はこれから『レギュラーメンバー』として逃走中に毎回出ることになっている。
次のゲームからはオービュロンが合流予定だ。
フラム
「もしかしたら彼らと僕達で話をすることがあるかもしれないね」
マーガレット
「運営側と参加者側で話?うーん……そういうのもいいかもしれないわね!案の1つとして頭に入れておくわ!」
フラム
「いやいや、僕は案を言ったわけじゃなくて……」
マーガレット
「とにかく!今は次の逃走中をどんなものにするか考えるわよー!レギュラーメンバーも増えるし、もっと迫力があって大胆なものにしなくっちゃ!」
フラム
「僕は繊細で穏やかにやってもいいと思うけど……」
マーガレット
「それじゃ逃走中じゃなくて潜伏中じゃない!そういうゲームも面白いとは思うけど!ほら、案出し始めるわよ!」
フラム
「はーい……」
こうして次の逃走中に向けて案を捻りだした2人。
果たして、次の逃走中はどんなドラマが待ち受けているのだろうか……。
逃走中#CRSP ~双界のショッピングモール~ THE END.