めちゃモテ☆お嬢様 作者/月姫



第11話 きっかけ



授業中、姫華はずっと楓のことを考えていた。

(マジであたしのこと好きなのかな・・・)

キーンコーンカーンコーン

「では問30をやっておくように。気をつけて帰れよ」


「姫華帰るぞ?」

「・・・・・・・・・・・・」

楓のことを考えていて、上の空。

「おーい」
「えっ・・・あ、ごめん帰ろうか」

その夜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中学の卒業アルバムを見てみた。

姫華と楓は、仲よさそうに写っている。


(・・・もしかしてあたし・・・)

こんっ   窓に石があたった音がした。

開けてみると、外には楓がいた。

「楓、こんな遅くにどうしたの?」

「明日の朝、屋上に来いよー!」

それだけ言うと帰って行った。


(明日、行くだけいこう)


この選択が、悪夢の始まりだった――・・・。