複雑・ファジー小説

『受拳戦争』
日時: 2017/12/04 23:41
名前: 四季彩

彩都さんと四季の合作です。

合作といっても、企画や世界観・キャラクターの名前や原形、プロットなどは、彩都さんです。
四季はキャラクターの口調を考えたくらいだけのもので、執筆係です。

よろしくお願いします。

スレ立て 2017.11.19
投稿開始 2017.11.20

Page:1 2 3 4 5 6 7



Re: 『受拳戦争』 ( No.29 )
日時: 2018/04/30 22:54
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2

好きな食べ物

安芸井 春夏冬(あきい あきなし) 男 お茶漬け(鮭)

牛阪 牛歩(うしさか ぎゅうほ) 15歳 男 牛丼

皇崗 黄銅(おうおか おうどう) 15歳 男 蜂の子

王城 琢磨(おうじょう たくま) 15歳 女 焼肉

大江戸 芳野(おおえど よしの) 栄養補助食品(カロリーメ○トみたいな)

隠岐 翡翠(おき ひすい) 女 豆腐(冷奴)

教 鏡花(おしえ きょうか) 15歳 女 シュークリーム(カスタード単体)

音張坂 環視(おとはりざか かんし) 15歳 男 卵かけご飯

時雨野 芳隆(しぐれの よしたか) 15歳 男 春雨

釈迦医師 多々良(しゃかいし たたら) 15歳 男 肉そのもの(焼く、煮る、炊く、何でもあり)

白神 神黒(しらかみ かみくろ) 15歳 女 野菜(根菜)

四六時中 灯(しろくじちゅう あかり) 15歳 女 バナナ

袖槻 半天(そでつき はんてん) 男 15歳 醤油煎餅

空井 飛翔(そらい ひしょう) 15歳 男 ポテトチップス(薄塩)

田井中 鈍器(たいなか どんき) 15歳 男 親子丼

多美浪 小坂(たみなみ こさか) 15歳 女 素麺

筒岡 陸羽(つつおか りくう) 15歳 男 ゴーヤチャンプルー

土居 十六(どい いざよい) 15歳 女 ショートケーキ

呶呶 土豪(どど どごう) 15歳 男 カツ丼

呑道 枯淡(どんどう こたん) 男 15歳 ねこまんま

奈緒 三殊(なお みこと) 15歳 男 明太子

冷褪 麗(ひやさめ うらら) 女 15歳 空気(実際は寒天ゼリー)

不二 海斗(ふじ かいと) 15歳 男 ウニ

藤原 芳香(ふじわら の よしか) 15歳 女 オイル

宝永 永保(ほうえい えいほ) 15歳 男 クッキー

真実坂 事実(まみさか ことみ) 女 15歳 フカヒレ

冥 魔宵(めい まよい) 15歳 女 鷹の爪(実験に使ったりする為)

目盛 秤(めもり はかり) 15歳 女 大福

桃井 花園(ももい はなぞの) 15歳 女 チーズケーキ

芳澤 蜂窩(よしざわ ほうか) 15歳 女 蜂蜜

はい、そこぉ! 好きな食べ物なのに、『野菜とか入ってる』とか言わない! 鷹の爪とか! 空気とか!

Re: 『受拳戦争』 ( No.30 )
日時: 2018/05/02 23:28
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2

第六章 九苦しみの運動会、九九とざわめ九運動会、九球の九級なる資格九持ち

 三殊を含む3年1組メンバーたちは、次の部屋を目指して進んでいた。
 次はどのようなことが待ち受けているのか。それは分からない。しかしそれでも彼らは前へ進む外ない。今さら引き返すことなど、できはしないのだ。

 歩くこと数分。
 彼らが次にたどり着いたのは、『グラウンド』だった。
 体育の授業で使うような、いたって普通のグラウンド。三殊たちは最初、完全に外と見間違えてしまった。しかし、よく見てみると、周囲が『色が塗られた壁』に取り囲まれている。
 三殊たちは不思議に思って、首を傾げながら見ていた。

 そんな時だ。

「はぁーい、皆さん。こんにちはぁー」

 聞き慣れない女声が、三殊たちの目に飛び込んできた。
 彼らが声のした方向へ視線をやると、そこには、謎の巨乳な女性が立っていた。

「よく来たわねぇー」

 ベージュの長い髪を頭頂部で一つのお団子にまとめ、穴が開いた個性的なアイマスクで目の周囲を隠している。それだけでも十分ユニークな外見だ。しかし、それだけではない。胸が非常に大きく、白いブラウスの前面についたボタンは今にもはち切れそうなところも、かなり迫力がある。それも、翌実のように肥えていることによる胸の大きさではないため、特にパンチがあった。

「わたし、干支十時 巳亥(えとどき みい)っていうのぉー。数学教師、二十六歳。よろしくねぇー」

 初対面の者に対する自己紹介で年齢まで言うなんて、と三殊たちは若干驚いた。

「さぁて、うふふっ。次は運動会よん?」

 巳亥は、そのぽってりとした桜色の唇に人差し指一本を添え、柔らかな色気を醸し出しつつ言った。語尾も奇妙だ。

 三殊が彼女と話すべく一歩前へ出ようとした瞬間、それを制止して多々良が前へ出る。

「あらぁ、貴方なのぉ?」
「俺が聞いてやる。ちゃんと説明しろよ」
「うふふ。良いわよん」

 素敵なスマイルを飛ばす巳亥。
 しかし、多々良にはそんなものは効かない。彼はそもそも女性に興味がないのだ。

 ――三殊の斜め後ろで鼻血を噴出している半天とは、大違いである。

Re: 『受拳戦争』 ( No.31 )
日時: 2018/05/07 12:16
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2

 向かい合う巳亥と多々良。
 意味深に身をくねくね動かしながら話す巳亥を目の前にしても、真顔、精悍な多々良は表情を崩さない。多々良にとって巳亥の行動は、「何をしているのか?」と思うようなものだった。

 ちなみに、半天はまだ鼻から血を噴出している。
 そろそろ危険な出血量だ。

「じゃ、ルール説明をするわねぇー」
「あぁ」

 巳亥は厚みのある唇を僅かに開き、すぅっと息を吸い込む。

「まず一つ目は、『三つ……の競技で、他校と競い、勝利せよ』なのよん」

 巳亥はなぜか「三つ」の後に上半身を左右に揺すった。
 その意図は、三殊たちには、まったく理解できなかった。ただ、半天だけは鼻血を垂れ流し続けている。

「二つ目。『……勝利すると、この部屋の次に進める』」

 今度は「勝利すると」の前で、上半身を左右に動かす。ボリュームのある胸が華やかに揺れていた。

「最後、三つ目。『負けると、……脱落』なのよん」

 今度は「脱落」の前で、上半身を回転させた。その様は、まるで謎のダンスである。
 三殊たちは首を傾げた。

「分かったぁー?」
「あぁ。三つの運動会の競技で、他校と競い、勝利せよ。二回勝利すると、この部屋の次に進める。負けると、一人脱落。だろ?」
「あらぁー、ちゃんと聞こえていたのねぇ。せっかく胸の振動で隠そうとしたのにぃー」

 その瞬間、半天がさらに鼻から血を出した。

「お、おい。半天。また出たぞ。大丈夫か?」
「こ、枯淡、止まりません……」

 半天は、巳亥の胸に魅了されっぱなしだった。

 巳亥から三つのルールを聞いた多々良は、「二回連続で勝利すればいい」と考える。そうすれば誰も脱落せずに済むからだ。
 そこで、藤原芳香、目盛秤、時雨野芳隆を選ぼうと思った。だが、目盛秤はいないことに気づく。なので、仕方なく白神神黒を選択した。

 すると神黒は言う。

「貴様等は先に進むがよい。こんなゲーム、さっさと終わらせなくてはならない」

 その発言を受け、三殊ら残りのメンバーは仕方なく先に進むことにした。もはやいつものパターンだ。
 だが、大江戸芳野だけは残った。
 何故なら、「藤原芳香は大江戸芳野が操らねばならない」からである。芳香は遠隔操作型のため、芳野がいなくては何もできないのだ。

 こうして、三人と操作者である芳野は、巳亥の謎の運動会に挑む――。

Re: 『受拳戦争』 ( No.32 )
日時: 2018/05/14 06:59
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2

 一つ目の運動会競技は、玉入れ。幼稚園児から社会人まで、誰でも気軽に楽しめる、運動会の定番とも言える競技だ。大抵人生で一度くらいは参加したことのある競技だろう。

「さぁて。それじゃあまずは、敵さんを紹介するわねぇー」

 ジーンズを穿いた太股を擦り合わせながら話し出す巳亥。動作が謎の極みだ。こんな女性が『文武学園』の教師でいいのか、という感じである。

「一人目、越坂部 恵那(おさかべ えな)よん」
「おぅよ!」
「二人目、鈴原 栄太(すずはら えいた)よん。うふふっ」
「はい!……あ。よくありがちな名前って、言わないで下さいね」
「三人目、小野田 連打(おのだ れんだ)よん」
「うふふっ、は無しか……」

 凄く適当な紹介だった。

「それじゃあ、始めるわよん。準備はいいかしらぁー?」

 巳亥は大きな胸を波のように揺らしながら確認する。

「こんなゲーム、我の八割程度の本気で終わらせてやろう」

 淡々とした声で、しかし自信満々に言ったのは、白神神黒。先ほど三殊たちへ、先に行くよう指示をした彼女だ。
 ちなみに、男性のような話し方をするが少女である。

「張りきって参りましょう」

 神黒に続けて言ったのは、藤原芳香。
 真っ黒の髪は地面につきそうなほど長く、十二単を着用している。まるで歴史の教科書から飛び出してきたかのような彼女は、人間ではなく機械である。

「よぉーっし、藤原芳香!今こそ出陣の時っちょ!ウティの芳香の力、見せつけたれっちょ!」

 芳香の後ろにいる操作者の芳野も息巻いている。

「大江戸さん、そんなに張りきって、大丈夫なんですか?」
「もちろんっちょよ!」
「そう言われれば言われるほど心配になりますが、本当に大丈夫なんですか?」
「しつこいわ!ウティが失敗することなんてない!大丈夫って、何回も言ってるっちょ!?」
「……なら良いですけど」

 さりげなく芳野と会話しているのは、時雨野 芳隆。地味な眼鏡をかけた、「優等生」レッテルを貼られそうな感じの少年だ。

「それじゃあー……玉入れスタートぉー!」

Re: 『受拳戦争』 ( No.33 )
日時: 2018/05/21 10:27
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2

 こうして、ついに始まった運動会の競技対決――その幕開けを飾る玉入れが、既にスタートしていた。
 制限時間は五十秒。その間に、それぞれのチーム三人で玉を投げまくり、高い位置にあるカゴにたくさん入れたチームが勝者となる。単純明快なルールである。

「おぅりゃあああああぁぁぁぁぁ!」

 3年1組チームの対戦相手の一人、恵那が、凄まじい雄叫びをあげながら玉を投げまくる。「まさにスケ番」といった風な服装の彼女だが、『文武学園』の入学試験を受けに来ているだけあって、真剣だ。

「こういうの、得意」

 それと同時進行で、連打も次々玉を投げている――いや、彼女は投げているのではない。玉を殴って入れようとしていた。
 しかし、そんな投げ方では、コントロールが滅茶苦茶だ。玉はどんどんカゴから外れて落下している。これではまったく戦力にならない。

「うわっ、外れた!よぉし……それっ!って、ああっ!また外れたっ!」

 栄太は頑張っているが、玉入れが苦手なようだ。十個に一個くらいしかカゴに入らない。頑張っているだけに残念である。

「向こう、結構入っていますよ。白神さん、藤原さん、それと大江戸さん。どうします?作戦は?」

 3年1組チームも懸命に玉を投げ上げてはいる。そして、いくつかはカゴに入っている。
 だが、このままでは恵那の勢いには勝てそうにない。

「どうしましょう……」
「このままじゃウティら、負けるかもっちょ!?」

 芳香は機械なだけあって冷静だが、芳野はかなり焦っている。そのせいで手元が狂い、芳香を上手く操りきれていない。
 このままでは不利になっていくばかりだ。負けがじわじわと近づいてくる。

「どうしようっちょ?どうするんっちょ?」
「とにかく落ち着け」

 あわあわする芳野に落ち着くよう命令したのは、神黒だった。

「確かに不利だ。けれど、まだ負けてはいない」
「白神さん、何か良い案があるのですか?」
「あぁ。我の脳内に一つ、確実に勝てる作戦がある」

 十、九、八……。
 残りの秒数のカウントはみるみる減ってくる。

「玉を固めて入れるんだ。これで一気に逆転できる」

 神黒が述べた案。それは、誰にも思いつかない、画期的な案だった。
 玉入れで、玉を固めて入れる。そんなこと、普通の人間の頭になら、ほんの少しも浮かばなかったことだろう。

 ――そして、3年1組チームは、まず一勝した。

 だが、本当の戦いはここからである。

Page:1 2 3 4 5 6 7



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


E-Mail


URL


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。