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作者: モンブラン博士 (総ページ数: 198ページ)
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ラグは私の最高傑作と呼ぶにふさわしい弟子だ。
まあ、少し泣き虫で心がデリケートすぎるところがあるが、それを除いても大変よくできた子だと思う。
彼は人間ではなく、ロボットだ。
そのため、歳を取らず、いつまでもその美貌を維持することができる。
バラ色の頬、やわらかくて赤い唇、エメラルドグリーンの瞳に長い睫、クリーム色の髪の毛…いつみても愛らしい。
彼は私が誇る最強にして最高の秘密兵器。
その愛くるしさは敵の戦意を喪失させ、戦闘方法を完ぺきな分析と計算で敵を攻めたて、圧倒する。
機動力、スピード、明晰な頭脳、ルックス、パワー、技、心、そのすべてにおいて非の打ちどころのない少年執事だ。
少なくとも私のジムの中ではカイザーくんと同等以上の実力を持つことだけは間違いない。
けれど、今回の彼の対戦相手はカイザーくんの元同志の中でも、トップクラスの実力者のうちのひとり。
はたして彼は私に勝利をもたらすことができるだろうか。
☆
僕は昨日に引き続き、ノートルダム大聖堂前のリングで敵と対峙していました。
相手は木星神様こと、フレグラ様。彼は小柄で白髪に近い銀髪を逆立てています。
「人にとって一番怖い物が何かわかるかい?……それは全ての人に約束された物……そう……“死”だよ」
「死…ですか…」
「そう、死だよ。それを今からきみに与えてあげるよ」
すると彼はいきなり、僕をショルダータックルで吹き飛ばしました。
「今から死の恐怖を、きみにたっぷり味あわせてやるよ!アハハハハハハハ!」
今回登場したフレグラは、レイRさんのオリキャラをもとに創作しました。ご応募ありがとうございました。