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マジカルスイーツショップ【完結！】
作者： モンブラン博士　　（総ページ数： 198ページ）
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「坊や。きょうはみんなでカラオケに行こう」

「えっ？ほんとに？」

お休みの日のこと、おじいちゃんの提案でぼくたちはカラオケに行くことになった。

クロワッサンくんと真帆さんのカップルも一緒だ。

「カラオケ久しぶり〜！何歌おう〜！」

車の中でキャッキャッと嬉しそうな真帆さん。

クロワッサンくんはそんな彼女を見て、ニコニコと笑みを浮かべている。

そしてもうひとり、ぼくたちに便乗して一緒に楽しむことになった少年がおとなしく、一番端に座っていた。

赤のチョッキに白手袋、金髪、青い瞳にリンゴのような赤い頬が特徴のおじいちゃんの弟子のひとり、アップル＝ケーキくんだ。

名前はまるで冗談かと思えるぐらい笑っちゃうけど、彼の両親はそのリンゴのような頬を見て、リンゴの木のように、すくすくと明るく元気で賢い子に育ってほしいという願いを込めて、そう名付けたんだそうだ。

実際、彼は素直で優しくおとなしいいい子だった。

自己主張をあまりしなくてお行儀がいい。

そんな彼が自分から行きたいと言っているから、何かあるなと思いながらも、ぼくはあまり気にしないことにした。

それにしても、みんなどんな曲を歌うんだろうか。

想像しただけでワクワクする。

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