完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~ 220~ 230~ 240~ 250~ 260~ 270~ 280~ 290~ 300~ 310~ 320~ 330~ 340~ 350~ 360~ 370~ 380~ 390~ 400~ 410~ 420~ 430~ 440~

*213*

「東川公園?」
走りながら、志穂に場所を聞いたレイヤ。
「はい。一度も行った事のない場所なんです。
紗綾さんのことですから、私の力で見破られるのはわかっているはずですが・・・・・」
「・・・・・・ああ。   !  あそこか!?」
レイヤが指指したところは、サーヤがいる、東川公園だった。
「はい、そうです!」
志穂は立ち止まる。
レイヤもつられて、立ち止まった。
「・・・・。・・・・・。・・・・・・。」
レイヤの、無言のどす黒いオーラを感じる。
志穂は、冷や汗だらだら状態だ。
何せ、サーヤと宇佐見が話しているから。
レイヤの気持ちはまぁ、わからなくはないが。
「・・・・志穂。いいか、行っても・・・・」
ここで止めても無駄だろうと、志穂はやれやれと、頷く。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
レイヤは無言で、サーヤのところに歩き出した。
「・・・・・!レイヤくん・・・・・」
サーヤはレイヤに気づいて、顔を上げる。
「・・・・宇佐見。お前なんでここにいるんだ・・・?」
レイヤのオーラに気づいて、サーヤは顔面蒼白になる。
「きゃー、レイヤくん!まってまって!まってー!!」
即座にレイヤを静止させる。
「う、宇佐見くん、ゴメン、大丈夫?」
「え、あ、オレは大丈夫・・・・」
宇佐見はまだ驚きに表情をしたまま、頷いた。
「レイヤくん、いきなり突っかかるって・・・・」
「君がアイツと・・・・・・」
二人の押し問答が始まる。
後から来た志穂は、その光景を見るなり、はぁ・・・・とため息をついた。
「・・・オイ、風見・・・・日守弟って、あんな性格だったっけ」
宇佐見は、近くまで来ていた志穂に聞いた。
「いいえ、レイヤくんが素直になるのは、紗綾さんの前だけですよ。
あと、ある程度落ち着かせるのは魔梨さんですね」
「暗斉?」
「あ・・・・紗綾さんたちの親戚ですよ。」
「ああ・・・・なんか納得。日守弟と雰囲気にてる。」
宇佐見が納得した表情を見せたその時。
「サーヤ、レイヤ!」
公園の入り口あたりから、聞き覚えのある声がした。
宇佐見も含め、その人物を見る。
サーヤ、レイヤ、志穂は、ああ、という顔をしたが。
宇佐見は混乱するのみ。
そう、ユウヤだ。
「え、え・・・・?あれ、日守弟二人・・・・?オレ熱あんのか・・・?」
宇佐見が瞬きを繰り返すと。
「お兄ちゃん!どうしてわかったの?」
サーヤが、”おにいちゃん”とかいって、近づいていくではないか。
「は・・・・はぁああ!?」
宇佐見は絶叫する。
「う、宇佐見くん!?
サーヤが驚いて駆け寄ってくる。
「大丈夫ですか、宇佐見くん?」
志穂も寄ってくるが。
「・・・・ああ・・・宇佐見お前、ユウヤのこと知らないのか。」
レイヤがサラっと言う。
「あれ、そうだっけ・・・・・」
「そうじゃないですか?」

その後、簡単に自己紹介をする。
が、ユウヤもレイヤと同じく宇佐見のことがあまり気に食わなかったらしく。
「よろしく」
宇佐見が差し出した手を。
「よろしく〜」
「!?ぃっ!!!?たたたたたぁああ!」
ギリギリと、握り閉めてやったのだ。
「お、お兄ちゃん、お兄ちゃん!!!ちょっと、駄目だよ!」
「サーヤが言うんなら・・・・・しょうがないけど・・・・」
ユウヤは渋々、宇佐見を解放する。
「うふぁ・・・・イテェ・・・・」
宇佐見がてをぶらぶらさせる。
「あはは・・・・だいじょう・・・・・!?」
サーヤの目つきが変わる。
レイヤ、ユウヤ、志穂はそれだけで、状況を察した。
(おい、ユウヤ・・・・佐川にすでにばれてるんだ、これ以上・・・)
(馬鹿、かなりの上級・・・、わかるだろう!?)
(けど・・・・!)
目と目で言い合うが、サーヤの一言。
「レイヤくん、お兄ちゃん、志穂ちゃん。今回は・・・・多分、大公」
とのことを、小声で伝えた。
「!、また・・・」
「ここで立ち去ったって、絶対アイツ追いかけてくるだろ」
「・・・何か解決策・・・・でも、時間がありません!」
こそこそと話す4人を不審に思ったのか、宇佐見が
「何はなしてんだ?」
と、割りこんで来る。
「宇佐見・・・・」
「?」
宇佐見が首をかしげた直後。
「痛い・・・・・。レイヤくん・・・・・志穂ちゃん、・・・お兄ちゃん・・・・・・徹平さんたちに連絡して・・・・!」

覚悟をしたのだろう。
二人に知らせる気なのか。
と、言いたいところだが、この状況だ。
レイヤたちは、即座にマテリアル達に連絡する。
ゆのりには、ルナたちを呼んでから来るようにいった。


「おい、何がどうなってんだ?」
宇佐見が、どこか納得いかない表情になる。
「・・・・宇佐見くん。」
「下がってろ」
「危ないですよ」
「君にはどうしようもないことだからね」

目の前に立つ4人を、宇佐見はいぶかしげに見つめていた。
+++
私バラすの好きだな・・・・←オイ
あーあー

212 < 213 > 214