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フェアリーテイル ―雪国の氷―  完結
作者: ハヤチ  (総ページ数: 65ページ)
関連タグ: FAIRYTAIL グレイ・フルバスター 二次創作 微グロ 
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二話「泣いたアイツ」


「…さ…ささぁ…  さむーい!!!」

ここは、イスバンに近い、シラユリ山。
ナツ達は今ここで依頼書どおり、百合をとっていた。

「そんな薄着してくんなよ。」
「あれ!?この展開懐かしい気がするわー!」

少し前を思い出すルーシィをよそに、全員は集中していた。
そのとき。

「みーつけた。 氷昌のグレイ!」
「「「「「!!」」」」」

全員が上を見上げると、岩の上に立つ、赤毛の少女。
ナツが警戒態勢に入るが、グレイの手がそれを阻止した。

「……氷昌なんて、俺はしらねぇぞ。」
「あれ?あっ、そっか。アイシーガは魔法を封印したんだっけ。」

グレイの話をそっちのけで一人呟く少女。
やがて、ため息をつき、グレイにニッコリと笑って見せた。

「じゃあ、封印解いてあげるよ。」
「…は?」

間の抜けた返事をするグレイ。
その隙をつき少女は、グレイの腹に、打撃魔法をくらわせた。

「う”ああああ!!」
「グレイ!」

ナツが走り出す。
だが、途中で、『見えない壁』に閉じ込められた。
そして、エルザは気づく。

「はめられた・・・これは、コイツの術式だ!!」
「ご名答。正しくは、俺のだけど。」

術式の外から現れたのは、金髪の少年。
他にも、様々な人間が現れた。
すると赤毛の少女が元気に話し始めた。
グレイに言い聞かせるように。

「紹介していくね。
アタシがエーガ。
金髪の男子はルド。
いいね?」

エーガは、そう言うとグレイの急所の傷を狙っていく。

「ぅ”ああああ!あっぐ…”!!」

「やめろおおおおおーーーーー!!」

ナツが叫ぶ。
それでもエーガはお構いなしに、アザや、切り傷などをつけていった。

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