完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*3*
二話「泣いたアイツ」
「…さ…ささぁ… さむーい!!!」
ここは、イスバンに近い、シラユリ山。
ナツ達は今ここで依頼書どおり、百合をとっていた。
「そんな薄着してくんなよ。」
「あれ!?この展開懐かしい気がするわー!」
少し前を思い出すルーシィをよそに、全員は集中していた。
そのとき。
「みーつけた。 氷昌のグレイ!」
「「「「「!!」」」」」
全員が上を見上げると、岩の上に立つ、赤毛の少女。
ナツが警戒態勢に入るが、グレイの手がそれを阻止した。
「……氷昌なんて、俺はしらねぇぞ。」
「あれ?あっ、そっか。アイシーガは魔法を封印したんだっけ。」
グレイの話をそっちのけで一人呟く少女。
やがて、ため息をつき、グレイにニッコリと笑って見せた。
「じゃあ、封印解いてあげるよ。」
「…は?」
間の抜けた返事をするグレイ。
その隙をつき少女は、グレイの腹に、打撃魔法をくらわせた。
「う”ああああ!!」
「グレイ!」
ナツが走り出す。
だが、途中で、『見えない壁』に閉じ込められた。
そして、エルザは気づく。
「はめられた・・・これは、コイツの術式だ!!」
「ご名答。正しくは、俺のだけど。」
術式の外から現れたのは、金髪の少年。
他にも、様々な人間が現れた。
すると赤毛の少女が元気に話し始めた。
グレイに言い聞かせるように。
「紹介していくね。
アタシがエーガ。
金髪の男子はルド。
いいね?」
エーガは、そう言うとグレイの急所の傷を狙っていく。
「ぅ”ああああ!あっぐ…”!!」
「やめろおおおおおーーーーー!!」
ナツが叫ぶ。
それでもエーガはお構いなしに、アザや、切り傷などをつけていった。
PR