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*43*
10年前、昔の事だ。
―イスバン地方―
「グレイ、こっちにきてくれ!」
レイガがグレイの腕を引く。
グレイはもつれながらも走った。
「なんだ?」
「俺さ、こんなの考えたんだ。『楽園の塔』っつーの。」
グレイは意味が分からず、「はぁ?」と言った。
「ここに人を集めて、働かせるんだ!そして、神様をだす!」
「できるわけねーだろ。」
グレイは幼くても超現実主義者だ。
少し前なんか、「ゼレフなんて、いねーだろ」とかいっていた。
「…つまんねーな、お前。」
「ふんっ。…まぁ、もしかしたらやってやらなくもねぇよ。」
「!!本当か?」
つんけんとした態度なグレイは、「できたらな」と笑って見せた。
次の日―
「グレイ!大人たちに言ったら、採用されたぞ!!」
「げ、マジで?」
あのことをグレイは責めている。
あんなこと言わなかったらと。
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