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フェアリーテイル ―雪国の氷―  完結
作者: ハヤチ  (総ページ数: 65ページ)
関連タグ: FAIRYTAIL グレイ・フルバスター 二次創作 微グロ 
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七章『これが俺達だ!!』

一話「やっと会えた」

「くっそ!」
「は、ぁ…っ、はぁ、うああ!!」

疲れきったグレイの腹付近に爆発が起こった。
ルドの魔法だろうか、とナツはルドを見る。

「僕は、無機質から魔法を生み出せる。限られてるけどね。」
「は!?」
「つまり、僕は何も無い所から水とか創れるの。」

すると、ルドはナツに向けて手を向ける。
瞬間、ナツを水が襲った。

「!!が、ぁああ!!」

ナツは水に閉じ込められた状態になる。
すると、集団の走る音が聞こえた。

「!!みんな!?」

ルーシィが倒れている状態で、ギルドの全員を見上げる。
グレイは目を逸らした。

「大丈夫か!?」
「グレイ様!!助けに来ました!」
「ナツ、加勢するぜ!」
「エルザ!大丈夫!?」
「ルーシィー!無事かー!?」
「ハッピーが踏まれてる!」

ザワザワと皆の声が聞こえる。
ハッピーはミラジェーンが抱えていた。

「チッ…。あんたらの相手は、この部下達だから!!」

大勢の部下が、全員を襲う。
全員は怯む事無く、立ち向かった。

「グレイ…。」
「レイガ…!」

嬉々の混じった声で、グレイはレイガを見る。
レイガは、少し笑いふらついた。
その様子をグレイは唖然と見るしか出来ない。

「すま、ない…、魔法陣を、消し、て、おいた…。」
「え、お前…まさか!」

ルドが目を見開く。
レイガはクスリと笑みをこぼした。

「…龍は、俺の命を代償に…魔法陣を消してくれるらし、い…。」
「!!」

グレイは驚き、レイガの頬を叩く。
レイガの肩は上下し、息もし辛そうだ。

「お前は死んじゃあいけない!!今までの罪は、死んで償えるか!!」
「グレ、イ…。」
「死んだら、駄目だ!生きろ!生きて、皆の分まで生きろよ!」
「……っ。」
「魔法陣が消える前なら、まだ出来るはずだ!そうだろ!?」

グレイは息を大きくはく。
確か、これはグレイの癖だ。
何かを歌うとき、グレイは大きく息をはく。
つまり―


「!!?やめろ!」

ナツが大きく叫ぶ。
グレイは止まらない。


「百合の華よ 冷たき氷に 身を隠し

 冷たくとも 咲け続けよ
 
 小百合の声 小さく揺れ 華は咲く!!」

瞬間、荒々しい叫びが屋敷に響いた。

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