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フェアリーテイル ―雪国の氷―  完結
作者: ハヤチ  (総ページ数: 65ページ)
関連タグ: FAIRYTAIL グレイ・フルバスター 二次創作 微グロ 
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*6*

次の日の朝―


「グレイ、調子はどう?」
「ん……大丈夫だ。」

グレイは体を起こして、レヴィに顔を向ける。
レヴィは何かを調べていたのか、眼鏡をかけていた。

「あのね、グレイを襲ったっていう奴らは数年前からある儀式を
 行っていたらしいの。でもその儀式の準備から計算すると、
 今度グレイが襲われるのは2ヶ月後なんだ。」
「儀式って…?」

レヴィは言いにくそうな顔をしたが、言った。


「……古龍の力を蘇らせるの。」
「!!!!」

グレイは目を見開く。
レヴィは今の話はおいといて、と話を続けた。

「だから、対策はとっておいたから安心して?
 2ヶ月間はクエストとか行ってもいいけど、最強チームで
 行動する事。」

レヴィは笑顔で伝える。
少し自由は利かないが、それでも嬉しかった。

瞬間。

「グレイ!勝負だああああ!」

ナツが扉を思い切りあけた。
ふとグレイは昨日の約束を思い出す。

(あの時、ネックレスがないと不安になった)

もしやと思ったのだ。

(まさか、封印を解く方法って…)


―広場―

「いいな?グレイ!!」
「…ああ。」

グレイはネックレスをルーシィに渡した。
ルーシィは壊さないように優しく握り締めてくれる。

「……じゃあ、両者はいいな?」

エルザが腕を高く上げた。

「GO!!」

ナツが口を大きく膨らませる。

「火竜の…」

同時にグレイは息をスッと吸う。

「え?」
「…氷古龍の―」

同時に膨大な魔力がぶつかる。


「咆哮!!!」

「嵐豪!!!」

グレイの説は、本当だった。



「氷の…… 滅龍魔導士…だったの…!?グレイって…」

グレイの魔力は膨大で、ナツの体は吹き飛ばされる。

「ぐあああああ!!」
「…あっ…」

やりすぎたか、とグレイは思った。
だが、ナツは起き上がった。

「ほら、早く続けようぜ!!」
「…ああ。   氷古龍の涙!!」

気がつけば、ナツの周りには氷柱が浮いている。
そして、ナツ目掛けて飛んできた。

「やべっ、火竜の翼撃!!!」

だが、溶けずにナツに向かう。
このままでは危ない、ナツは判断しその場所から抜けた。

「おらおらぁ!!来いやぁああああ!!」
「ああ! 氷古竜の乱舞!」

すると今度は周りに氷のカーテンがでてきた。
そこから冷たい氷の雨がふる。
液体状なのに、氷のように鋭い。

「っ!あ”ぐっ!!!」
「!!!なっナツ?」


しばらく、ナツは動かなかった。

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