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フェアリーテイル ―雪国の氷―  完結
作者: ハヤチ  (総ページ数: 65ページ)
関連タグ: FAIRYTAIL グレイ・フルバスター 二次創作 微グロ 
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*8*

「狂奏宴!!?あの魔法は東洋の一族しか使えなかったはず…!!」

何時の間にかナツを囲んでいたのは、氷の壁。
触れると、ナツの腕が凍った。

「な…!!!」
「―眠れ、獣よ…、眠れ、狩人よ!」

グレイは呪文をとなえた。
そして腕を高くあげる。
するとナツの体は凍り、顔だけが出ている。

「くそっ!ぬぅううううう……。」
「1,2,3…  タイムオーバー!グレイの勝ちだ。」

エルザのカウントが終わる。
グレイの勝ちが決まった瞬間、全員が叫んだ。

「すげーぞグレイ!あのナツに勝ったな!」
「宴だああ!!」

「え、えっと……。」

グレイが戸惑っていると、ナツに腕を握られた。

「………。」
「ナッ、ナツ?怒ってるか?」

さすがにあれだけナツを痛い目にあわせた。
怒っていると思ったが


「すっげええええええええええええええええええええ!!!!!!」
「へぁ?」

ナツの唐突の叫びにグレイは驚く。
そして、今度は指を指された。

「明日!明日また勝負な!もっと色々な技だしてくれよ!」
「お、おぅ?」

そしてナツもグレイも喧騒に混じる。
マカロフとエルザは奥の個室に行った。


「……マスター。」
「うむ。…グレイは、普通ではないの…。」

ギルドでは、喧騒が響きわたる。
その影で、レヴィは考え事をしていた。

「あの魔法…、東洋の『氷昌の一族』の魔法…。
 なら、グレイの正体は『氷蓬莱の古龍』になる…。」

レヴィは騒いでいるグレイを見つめる。

「…まさか、ね。」

その首には、剣を模したネックレスが揺れていた。

三話・終

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