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*67*
「で、此処でも船は流れ着いてきて・・・。気が付けば、此処に人間は俺以外居なくなってた。」
全員が息をのんだ。
ミヨシは、誰からも愛されず、愛されるどころか、怯えられ、怖がれて生きてきたのだ。
「俺は・・・‘‘仲間‘‘がほしかった。海賊にはなりたくなかったけどな。そんな時、船の残骸が、流れ着いてきたんだ。」
「・・・・それが、私。」
メリーが口を開いた。ミヨシもそれに同意する。
「化身化したメリーに、たくさん聞いた。仲間というのは、どんな物なのか・・・。どれだけ楽しいのかってことを・・・。」
ミヨシは、改まって麦わらの一味を見た。
「悪い。変な話したな。お前らはもう出ろ。ログはとっくに溜まってるはずだ。」
「え!嘘!ほんとだ・・・!!」
「ええ〜!!じゃあもう出るのか!?」
チョッパーが不満そうに言った。
「やだ。まだ出ねえ。」
『え!?』
ルフィが真剣な表情で言った。クルーは目を丸くしている。
「ミヨシ。」
「・・・!まさか・・!!」
「お前、海賊やらねえ?」
「!!!はぁぁ!?」
「ば、馬鹿なこと言うな!!!俺はたった今、‘‘海賊になるのは嫌だ‘‘と言ったはずだ!!」
「んな難ぇ(かてぇ)こと言うなって!俺はただかいぞ「それが嫌なんだ!!」
ルフィの言葉を遮るようにミヨシは言葉を返した。その眼は確かに、嫌だと主張しているようだった。
「ルフィ。手前は他の海賊とは少しは違うと思ったが・・・。俺の勘違いだったみてぇだな。海賊になりたくないと言っている奴に海賊になろうという奴が何処にいる!!」
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