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*29*
少しでも力がほしくて・・・
「デカイ街だ。いや、王国か。そして、一人旅か・・・まぁ、しかたない。」
そう、独りだ。目を覚ましても周りには誰もいなかった。これが一人旅になると決まるわけではないが、そう感じていた。
「奥義は得た。あとは・・・」
自分をみてみる。いかにも初心者装備である。買い換えるべきだ。
「しっかし、金なんて・・・?あれ、財布貯まってるな、甲羅も結構あるし。」
さそりばちの戦利品が生きていた。
「さて、なんか身軽な服ないか?金はこんくらいあるんだが・・・」
「結構あるねー、お客さん。これなんかどうだい?当店自慢の魔法の鎧!丈夫だし・・・」
「いや、そこのはやて一式でいい。」
「へ?どうしてだい?あれはたしかに安いけど・・・」
「簡単だ、鎧は確かに強い。だが、やはり多少重い。かする程度の攻撃をたえられるなら十分だ。」
店主を見ながら俺は話を続ける。
「命かけずに戦うなんて、無駄だ。それに、逃げる選択使を持ちたくない。」
店主は面を食らっていたが突如笑いだした。
「なるほど、ちょっと来てくれ。」
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