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*39*
俺と天魔のミラボレアス〜4〜
「ナニヲシタ!?」
焦る天魔、それもそうだ。俺の奥義が放たれたのだから・・・爆裂拳を放とうとしていたらしい。放たれていたら俺はどうなっていたか。
「これが俺の奥義、師が編み出したものだ。」
「天地の構えトヤラハ、違ッタノカ・・・?」
「あれは受け継がれてきたものらしい。なんとなくだがわかる。この技はそれの強化系だな。名を炎氷の練武という。」
「炎氷の練武・・・!?」
天魔が息を切らしながらも反復する。
「ああ。烈火のごとく弱所を狙い、氷結を感じさせるように止める。簡単にいえば、相手の行動を先に止めた後に、ボコ殴りってとこだな。」
「フ、動ク前ニ止メラレテハ、勝テルハズガナイナ。」
天魔は笑う。初めて人を認めた自分を嘲笑しているのか、素直な言葉などはいた自分を不思議に感じたのだろうか。
「キカセテクレナイカ?オ前ガ生キテキタ人生二ツイテ。」
「俺の?いいぜ。」
懐かしく思い出してみる。悲劇でしかない人生を・・・
「生まれはわからないが、始まりは道の片隅だったな・・・」
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