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*38*
俺と天魔のミラボレアス〜3〜
飛びこんできた天魔の一撃は当たらなかった。それだけではない、鳩尾(と思われるもの)にこんがはいっている。すぐさま距離をとった、天魔。焦りは見えない。
「ナルホド、ソノ技。“返シ”ダナ」
「おいおい、もう見切ったのかよ。恐ろしいな。だが打破できないだろ?」
「タシカニ、スゴイ技ダ。ダガ動ケヌノダロウ?ソレナラ問題ナイ。」
図星だった。この技は動けない。集中力も精神をすり減らすといって過言でないほどにつらい・・・
「まじかよ・・・半端ねぇな。天魔っつうから力押しだと思ってたぜ。」
「先入観ニ捕ラワレルカ。愚カナ、奥義モコノ程度ナラ。ソナタヲ買イ被リスギテイタ。無様ニ散レ」
たしかに甘かった。発動時にはフェイントを入れてきている。避けるだけに戻ってしまった。
「が、先入観で躍らされてんのは、お前もだ!!」
「ナンダト・・・?」
俺にはまだ奥義がある。この技なら、天魔に勝てる!
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