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*37*
俺と天魔のミラボレアス〜2〜
「臆シタカ、闘イニナランゾ。」
「ふん、いってくれるじゃねぇか。たしかに攻めなきゃ勝ちなどないが・・・」
攻められるはずがない、それほどまでに速いのだ。動きもだが、テンポが速い。生物の動き方には、リズムに似た物がある。フットワークがいい例だ。テンポが速ければいい訳ではないが、それにしてもだ。一撃一撃が重なっている様にも感じる。
「だが、攻められてばっかなキャラではないんでな!」
目を見開き、構える。そして、集中していく。
「ソノ構エハ・・・?」
「奥義、天地の構えだ!さぁ、来い!天魔!!」
けたたましい声とともに天魔が舞う。拳を握りしめている。渾身の一撃、せいけんづきだろう。くらえば、死に直結する。焦り、おびえはない。あるのは覚悟だけだ!!
「あの構え、あの年寄りの死で失われていなかったか。腹立たしい。ゴミがいきがりやがって・・・まぁ、いい。あの技で敗れるほど天魔は弱くないだろう。あの瞳、昔と同じ色に染めてやる。そうして、その後に・・・」
男は笑う。狂い、嘲笑しながら・・・
「世界と等しく滅ぼす。計画はまだ始まりを迎えたばかりだ。」
人は溺れる。腐っていく・・・
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