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名と、意味と、記憶と〜2〜
目の前は理解できなかった。川が襲ってきている、そんな感じだ。実際は鉄砲水だがな・・・怖かったよ。そして目前にまで迫ったとき、政則の姿があったんだ。
「生きろ、死ぬな」ってな。そのまま飲み込まれたんだが、目をさましたときに怪我はなかった。直撃を防いでくれたらしい。
政則の姿はなかったがな・・・そう、俺が殺しちまったんだ。遺体さえ見つかっていない・・・。
月日がたち、俺は目に死を灯していた。失語症、感情欠落、その姿はさっぱりだめな男。そう、今の名だ。この時から俺は“佐駄男”になった。腐りきった日々のなか、町を放浪してたとき。師にあった。かつ上げから守ってくれてな。師の名は
“春夏秋冬定路”
春夏秋冬定路でひととせさだみちです。
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