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*24*
ⅡⅢ、未来
楓と直人は、いつも通りの学園生活を送っていた。
放課後、楓と直人、祐樹、美波の4人は霧隠で何やら話をしている。すると突然警報が鳴り、謎の集団が学園に押しかけていく。それは旧校舎に向かっていて、霧隠に近付いて行く…。
鈴は不意に詩を止めた。同時に、映像も途切れた…。
「この事が…私達の生死を分ける…?」
「そう。この後の貴方達の行動で、生死が決まってしまうの。だから、私は貴方達を生へ導かれるようにするわ。」
「どうするんですか?」
鈴は後ろのロッカーの方に行き、何かを持って楓達の方に戻ってきた。その手には、白い矢と金色の弓だった。
「これは生へ導く弓矢よ。これを射ると貴方達に、生へ導く助けがあるの。」
「射られた矢はどうなるんですか?」
「射られた矢は光となって通り抜けるから、何も感じないわ。」
「そうなんですか。じゃあ、お願いします!」
鈴は頷くと、弓に矢を番えてまず直人に向かって矢を射った。矢はまばゆい光となり、鈴の言う通りに通り抜けた。
次に楓に向かって矢を射った。しかし、矢はまばゆい光を発する前に何かに弾き返されて落ちた。
「これ以上死者が出ないとこっちが困るの!生へ導かれる訳にはいかないよ!」
声の方を楓達が見ると、そこには黒フード付きのコートを着て、鎌を持った少女の姿があった。フードで顔はよく見えないが、イライラしているのは明らかだった。
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