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6人の役者
作者: 紫桜 (総ページ数: 86ページ)
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作者: 紫桜 (総ページ数: 86ページ)
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*52*
♯42 「大智 柏(ダイチ ハク)」
瞳といい、華といい、女子って・・・。
頭いいのか悪いのか。
あっ、言うなよ、言うなよ、言うなよ!?
特に、瞳とか雫とか、そこらへんのやつは、俺、死ぬからね。
命ないよ。
そのわりに、完全犯罪とからくらくこなすよ、あ・い・つ・ら・は!!
頭いいからな〜。
・・・うん。結論は、頭いいんだ。
大丈夫。犯罪者になるようなバカはいないから。
そんなことするくらいなら、華と雫は、晃と岳のところにいくんだろうな。
・・・・・・瞳は?
じゃあ、瞳はどこにいくの?
そんな疑問が思い浮かぶほど、ここにいる時間は長かった。
軽く、30分間くらいはいんじゃねーかな。
どこかって?
よみかえしてみぃ?
グラウンドだよ、グ・ラ・ウ・ン・ド!
なに、なんなの。
「あー!!!!!!!!!!!!!!!!」
とうとう、俺は耐え切れなくて叫んでしまった。
と同時に、ねっころがった。
「柏?」
「あーーー」
自分でも意味不明な言葉を出してみる。
ほんと、じれったい。
俺は今にでも走り出して、晃を探し出して西園寺にとどめをさしたい。
でも、華のそばにいなきゃ、こっちはこっちでやばい。
敵は・・・。
西園寺ひとりだけじゃないんでね。
まあ、リーダーがいなくてもやれるようなやつだったら。
の話だけど。
多分、華は知らないだろう。
西園寺の周りにいたやつは、全員車で帰った事を。
こっそり俺と西園寺のやり取りを見てた事を。
俺の情報収集能力と、観察力をあなどるなよ。
まあ、西園寺はプライドが高い分、けっこう骨のあるヤツみたいだけど。
じゃあ、なんで華のそばにいるかって?
それはね・・・。
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