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*14*
第四話<Die Application>
俺は、夜人の家から出ると、まだ家に帰るまで時間があったから、新しくダウンロードしたゲームで遊ぶことにした。
アプリを開けると、利用規約を読まなければいけなかった。 さっさとスクロール。もちろん、読むわけがない。長すぎる。
そして、「同意しますか?」という選択肢で、「はい」を押した。
すると、サイコロが出て来た。
「更新データを読み込んでいます。 もう少しお待ちください」
最悪。
俺のスマートフォンは3G回線だから読み込みが遅い。
1%、2%……。
俺は、画面をみるのが嫌になり、 空を見上げた。
すると、顔に何か冷たいものが当たる。
それは、雨だった。やばい。 本降りになったら困る。
俺は、休む間もなく家に帰らなければいけなくなった。
走って家に帰ろうとすると、予想は的中。
本降りになってきた。
ばちばちと、結構新しい制服に雨が打ち付ける。
俺は、制服を守るために、鞄を傘にして走ることにした。
暫く走っていると、前には俺の家が。
安心して、家に入る。
「ただいまー」
そういうと、家の中から「おかえり」と優しい声が聞こえた。
母さんだ。
靴を脱いで、散らかしたままリビングへいく。
すると、母さんはリビングで座って音楽を聞いていた。
「靴、 ちゃんと並べた?」
母さんが、イヤフォンをつけたまま、俺をみる。
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