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必要のなかった少年と世間に忘れられた少女の話
作者: 琴 ◆ExGQrDul2E  (総ページ数: 66ページ)
関連タグ: 殺人 SF 複雑 罪と輪廻 
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【第五話】<あいつ。>

「あ、こんにちは」
俺は今、夜人の恋人の家の前にいた。

 事の発端は一時間前。
雪が、俺と同じゲームの使用者がいるという事を教えてくれた。
それも、夜人の恋人らしい。
「その子からなんか情報もらえるかもな!」ということで、俺と雪でその恋人の下へいくことにした。
雪から聞いた恋人の名前は、緋崎 雛。なんと! 俺の幼馴染だった。
家も近いし……あの野郎、黙ってやがったか。

 もう横にはいない夜人に愚痴を呟きながら、雛をみる。
雛は、にこにこと優しい笑顔。頭の上には、やはりヒヨコとスズメ。この子達になんの意味があるかは知らないけど、いつも乗せている。多分、こいつの相棒なんだろう。
「なぁ、お前ってさ夜人の恋人なんだ?」
俺は、単刀直入にそう聞いた。
「え、いきなり?」と雪が驚いた顔した。

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