完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~
*117*
がんばる!っていっても、わたし女の子しかかけないな…
ただでさえ男の子かくの苦手なのにマウスでかいたら…大変なことになる…
「はぁっ…やっと着いた…っ」
全速力で走ってきたので、ぜぇぜぇ言っている。
呼吸を整えてから、辺りを見回しながら公園内を歩きだす。…すると。
「ひゃぁぁぁっ!!」
綾美が急に悲鳴を上げる。
「あ…ごめん。びっくりした?」
「も…もー、脅かさないでよ」
紗綾が綾美の肩をつついただけなのだが…。
まぁ、気が張り詰めていたからだろう。
「ていうか、速くない?」
「耕平先生が車で連れてきてくれたの」
「あれ、灰神さんたちと鳴神さんは?」
「あとで来ると思うよ。車にはそんなに乗れないから。この人数でもきつかったし」
そして、紗綾たちとれんを探していると。
「みんな…っ」
れんが公園の奥から走って出てきた。
「悪い。迷惑掛けて…なんとか逃げ出してきたから」
あっさり解決。みんなで車のほうに戻る。
しかし、綾美にはなにかが引っ掛かっていた。
「綾美?」
れんが綾美のほうを見てくる。
いつものれん…なのだが。
「あなた…だれ?」
綾美が発した言葉。それはとてもおかしな言葉。
だれもなにも、れんだ。
「…何言ってるんだよ、綾美」
こう言われても、綾美は動じない。
「れん…いや、悪魔!本当のれんはどこ?あなたは悪魔でしょう!?」
『えっ…?』
みんなも驚きを隠せない。
れんもきょとんとしていたが。
「ふふ…はーっはっは!」
急に笑い出す。…そして。
その表情は、もうれんではない。悪魔だ。
「よくわかったねぇ。なんでわかったんだ?」
「あんたは…こっちに走ってきてた…でも、息はぜんぜん切れてなかったわ。
あんだけの距離を走ったら、息が切れるはずよ」
「でも、途中までゆっくり来た…としたら?」
「それはないわ。それじゃ追いつかれるじゃない。それに…あんた、れんの雰囲気とぜんぜん違う。
別人みたいだったわ。わたしは、れんと小さいころから一緒にいるのよ。舐めてもらっちゃ困るわ」
小さいころから一緒にいた…といっても、かえでと悠斗も小さいころからいたのだが。
2人はまったく気付かなかった。
それだけ、綾美がれんのことをよく見ているということだろう。