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魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」
作者: マヤ  (総ページ数: 208ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 
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「強制的にするのは、どうかと思いますけど」

「でも、あなただって、さっきマテリアルの減少を招いてる、って言ったでしょう?」

「はい、言いました。でも、なんで、マテリアルが減少しないように、策を練らなかったのですか」

「だから、なるべく同じマテリアル同士で…」

「そういうわけじゃなく、薬とか、そういうので解決しようと思わなかったんですか」

「そんなの、作れるわけないでしょう」

「作れますっ!」

という感じでぐだぐだと話が続く。

「実際に、作りました。マテリアルが減少しないように。こっちの薬が一般人とのとき。こっちが志穂のように違う属性の場合のとき。じゃ、渡しときますね」

「ぐっ…」

さすがにこんなことまでされちゃ、志野も言い返せない。

「ところで…鳴神さんたちは、もう神舞町にはもういません」

さすが綾美、といったところか。
いつの間にか、風の力で周囲を探っていたのだ。

「え?でも、綾美は風の力なんて…」

紗綾がそう言いかけると、綾美がブレスレットを見せる。
綾美のブレスレットに付いているチャームは、すべてアーティファクト。
基本的な属性は全部そろっているのだ。

「それで…どうします?力解放しないと、たぶん無理です」

「…綾美なら、できるかもしんねえぜ」

れんが、綾美にそういう。

「…やってみるしか、ないかぁ」

そう言いながら、外へ出ていく。

「じゃ、危ないんで、離れててください」

綾美が、ふうっと息を吐き、神経を研ぎ澄ませる。

「…我の声にこたえ、力を解放させよ」

そう言った瞬間、綾美の周りに突風が巻き起こる。

「きゃっ…すっごい力…」
「日本全体を探すんだからなぁ。まあ、こんくらい普通じゃね」

目を閉じたまま、呪文を唱える。

「風よ運べ、八百万の声…」

綾美の額に、つうっと汗が流れる。
日本全体の声なのだから、しょうがないのかもしれない。

「・・・はあっはあっ」
「どうだった?」
「えっとぉ、北海道に行くらしい」

『ほ、北海道!?』

みんなの声が、見事にハモッた。


↑なぜか、北海道 汗
 原作と違う感じにしたいという意味で…((それでなぜ北海道?by綾美
 …分からん

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