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*170*
「強制的にするのは、どうかと思いますけど」
「でも、あなただって、さっきマテリアルの減少を招いてる、って言ったでしょう?」
「はい、言いました。でも、なんで、マテリアルが減少しないように、策を練らなかったのですか」
「だから、なるべく同じマテリアル同士で…」
「そういうわけじゃなく、薬とか、そういうので解決しようと思わなかったんですか」
「そんなの、作れるわけないでしょう」
「作れますっ!」
という感じでぐだぐだと話が続く。
「実際に、作りました。マテリアルが減少しないように。こっちの薬が一般人とのとき。こっちが志穂のように違う属性の場合のとき。じゃ、渡しときますね」
「ぐっ…」
さすがにこんなことまでされちゃ、志野も言い返せない。
「ところで…鳴神さんたちは、もう神舞町にはもういません」
さすが綾美、といったところか。
いつの間にか、風の力で周囲を探っていたのだ。
「え?でも、綾美は風の力なんて…」
紗綾がそう言いかけると、綾美がブレスレットを見せる。
綾美のブレスレットに付いているチャームは、すべてアーティファクト。
基本的な属性は全部そろっているのだ。
「それで…どうします?力解放しないと、たぶん無理です」
「…綾美なら、できるかもしんねえぜ」
れんが、綾美にそういう。
「…やってみるしか、ないかぁ」
そう言いながら、外へ出ていく。
「じゃ、危ないんで、離れててください」
綾美が、ふうっと息を吐き、神経を研ぎ澄ませる。
「…我の声にこたえ、力を解放させよ」
そう言った瞬間、綾美の周りに突風が巻き起こる。
「きゃっ…すっごい力…」
「日本全体を探すんだからなぁ。まあ、こんくらい普通じゃね」
目を閉じたまま、呪文を唱える。
「風よ運べ、八百万の声…」
綾美の額に、つうっと汗が流れる。
日本全体の声なのだから、しょうがないのかもしれない。
「・・・はあっはあっ」
「どうだった?」
「えっとぉ、北海道に行くらしい」
『ほ、北海道!?』
みんなの声が、見事にハモッた。
↑なぜか、北海道 汗
原作と違う感じにしたいという意味で…((それでなぜ北海道?by綾美
…分からん