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魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」
作者: マヤ  (総ページ数: 208ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 
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*60*

みんなからの冷やかしがすごい…。


ここはウィンドミル。今ついたばかりだ。机の上には料理がたくさん並べられている。
「おかえり…、って、おまえらって恋人だったか?」
綾美とれんを見て伊吹が言う。
『断じて違います!!!』
2人同時に否定。2人同時に顔が真っ赤。そして…、
『真似すんな!!』
2人同時にツッコミ。
やっぱり仲がいいんではないかとみんながにやにやする。
「よかったな、れん。」
悠斗が声をかける。調子にのった徹平も声をかける。
「結婚式にはよんでくれよ!」
しかし、綾美が冷静に抗議。
「徹平さん、まず自分の心配をしてください。志穂と結婚したいのなら、もっと大人にならないと。
それに、徹平さんのようなうるさい人を結婚式によぶ人なんていないと思います。」
すごい正論で、なにも言い返せない。また、「志穂と結婚」という言葉が
でてきたので今度は志穂と徹平が真っ赤になる番だ。
これまたみんながにやにやにやにや。さらに真っ赤になる。
「おまえら、お腹すいたんじゃないのか?」
見かねた伊吹が声をかける。すると、はやくも元気になった徹平が
「うひょー、うまそー!!」
と、飛びつく。志穂はあきれて毒づく気もないようだ。
「ほら、綾美も食べて。」
紗綾が料理を運んでくる。
「ごめん、1人になりたいの。紗綾の部屋にいさせてもらっていい?」
「う、うん…。」
それで2階に上がっていってしまったのだが、綾美はなにも食べていない。
「あいつ、なにも食べずにいきやがって…。俺が渡してくる。」
と言って、料理をもっていこうとする。
「ちょ、ちょっと待って!」
紗綾がひきとめる。
「綾美、落ち込んでると思うの…。だから、なぐさめてあげて?」
その言葉にこくりとうなずく。「あ、これ、れんくんのぶん。」と言って、
紗綾はれんにも料理を渡した。

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