完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」
作者: マヤ  (総ページ数: 208ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~

*119*

「その体はれんの?」
「いや、そいつはどこかにいるぜ?生きてるかはー…自分で確かめな」
れんがどこにいるかなんてわからない。
でも、この公園内にいるのは確かだろう。
「わたしが行ってくるっ」
綾美は、みんなの返事を待たずに飛び出していく。
「れんっ、どこ?」
呼びかけても答えられないのはわかっている。
しかし、そうせずにはいられない。
「え…なんで…」
確かに、綾美は公園を探した。
なぜいないのか。最悪の予感が綾美の頭の中を駆け巡る。
「そんなわけないっ」
ぶんぶん頭を振り、自分自身の考えを否定する。
(でも、どうすればー…?)
もうなにがなんだかわからない。…すると。

心で…呼びかけなさい

どこからか、聞こえる声。
なんだかとても懐かしいような声。
だれかわからない。でも、信じるしかない。

れん…お願い…

目をぎゅっ、とつぶり、歩きだす。自分の会いたい人がいる場所へ…。
「ここだっ」
そこで目を開ける。
しかし、そこにはだれもいない。
「な…んで…」
涙があふれてくる。
泣いている暇なんかないのに。
泣いたってなんにもならないのに。

「お母さん…助けてよ。お母さん…!」

そんな綾美の悲痛の叫びに応えるように。
ペンダントから眩い光が放たれる。

118 < 119 > 120