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*132*
「…わたしがみなさんに話したいのは、わたしたちの過去のことです」
そう言うと、綾美はぽつり、ぽつりと話し出した。
昔、綾美、かえで、れん、悠斗の4人は親がいなかったので、親戚の人に引き取ってもらっていた。
綾美たちは、その人たちを、とても頼っていて、大事に思っていた。
もちろん、マテリアルのことなんか知らない。
だが、綾美たちが大きくなるにつれ、悪魔に知られる可能性が高くなっていく。
そろそろ話そうと思っていたとき。
綾美がある本を見つけた。その本は、アーティファクトの作り方が載っていた。
綾美は、そういう手作りのものが好きで、作り始めた。
それが何かも知らないで。
それは、力を持った人しか作れない。
破魔の力ー…それも強力な力を持った人しか。
それをブレスレットにつけた。きらきらしていて、なんだか手放せなかった。
その本に載っている呪文は…その物に力を与えるためのもの。
綾美は、ただのおまじないだと思っていた。
綾美たちは、やがて小学5年生になった。
綾美たちを引き取っていたおじさん、おばさんは綾美にペンダントを渡した。
光の力を秘めた、アーティファクトを…。
そして、その夜に話すつもりだった。綾美たち4人は力の持ち主だと…。
しかし、その日、悲劇は起こる。
悪魔にその場所は知られてしまい、その家は襲われ、火事になった。
みんななんとか逃げ出し、悪魔から、マテリアルのことを教えられることになる。
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