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*14*
ふわあ〜、続き書きますか!
紗綾はまず倒れている人を安全なところに運んだ。
倒れている人は大人の人だったので大変だったが、みんなは戦っているので仕方がない。
今度こそ、みんなの役に立たないと!
「光よ、悪を討つ鋭き矢となれ!」
「風よ、魔を切り裂く刃となれ!」
『炎よ、荒れ狂獅子となれっ!』
「地よ、敵を捕らえる腕となれ!」
「雷よ、悪しき者を薙ぎ払え!」
シャールは、それをひらりとかわす。
『えっ!?』
みんなは、思わずと言った感じで声を出す。
「ふふ…わたしは、まだ本気をだしていないわよ?覚悟しなさい。」
紗綾は、急いで笛を取り出す。
「待ちなさい、王女。あなた…母親の話、聞きたくないの?」
「えっ…?お母さんのこと、なにか知っていの!?」
「ええ、もちろんよ。…っていうか、魔界で今も暮らしているわよ。…牢屋だけどね。」
その話に、紗綾は思わず目を輝かせる。
…お母さんに会えるかもしれない…!!
そのすきを悪魔が見逃すわけがない。
「ふふ…、これで終わりよ!草よ、我に従い敵を討て!」
植物たちが紗綾に向かってくる。
「光よ、万物を…」
黎夜が急いで盾を出そうとするが、間に合わない。
みんな…、お母さん、せっかく会えるかもしれなかたのに、ごめんねー…。
紗綾は、そっと目を閉じた。
「サーヤ…っ!」
黎夜の声が響く。
…するとー…。
ピカッ!
…えっ?また…?
ペンダントが光り、紗綾の目の前に光の盾が現れた。
「な、なにっ!?」
『なんなんだ!?』
みんなも驚いている。
それは紗綾も同じだ。
黎夜がはっとして、攻撃を仕掛ける。
「光よ、悪を討つ鋭き矢となれ!」
そして、たたみかけるように紗綾が破魔の笛を口にあてる。
すると、それはフルートのような長さになり、高く澄んだ音色を奏でる。
「ぐわああああ!」
こうして、悪魔は消滅した。
あ、ちなみに、鳴神くんは、紗綾と黎夜が悪魔と
人間の子供だと知っている、ということに
なっていま〜す。