完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」
作者: マヤ  (総ページ数: 208ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~

*179*

「わ…北海道にもう着いちゃった…寒っ!」

神舞町と北海道。
そりゃあ、北海道のほうが寒いだろう。

「え?紗綾。防寒具、着なよ」
「着てるよぉ〜」

紗綾も、もこもこした上着を着ている。
それでも…寒い。

なのに、みんなけっこうけろりとしている。

「サーヤ」

「へ?なに、レイヤくん」

ふわっと黎夜が紗綾に上着をはおらせる。

「え、レイヤくんが寒くなっちゃうよ!」

「別に。一応もう1つ上着あるから」

「…ありがとう」

少し顔を赤らめながら、礼を言う。

弟に上着をはおらせてもらって赤くなっているなんて、少し変だが…。
黎夜は、美少年。それに、ずっと一緒にいたわけではない。
だから、いまだに緊張してしまうのだ。

…黎夜はけろりとしているが。

「紗綾ちゃん、おれの上着も貸そうか?」

「けっこうだ」

にこにこアイドルスマイルで翼も紗綾に上着を貸そうとしたが、黎夜に阻まれ、断念。

「お〜い、もうすぐ来ますよ。鳴神さんとユリさん」

綾美がギラギラと睨みあっている黎夜と翼に声をかける。
あの2人は、放っておくとずっと睨み合っていそうだ。

にこにこしながらも怒りのオーラをまとっている翼vs殺人光線を放つ黎夜

どっちが勝つのだろう?
という冗談は置いといて、あの2人の到着を待つとしよう。

178 < 179 > 180