完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」
作者: マヤ  (総ページ数: 208ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~

*29*

綾美とかえでが転校してきて、放課。
2人の周りには人だかりができていた。

いろいろ質問をしている。
…特に男子が。…デレデレしながら。

「どこから来たの?」
「すきな食べ物は?」
「どんな子がタイプ?」

かえでは、イライラしてきているようで、人を寄せ付けないオーラを放ち始めた。

なので、質問は綾美に集中し始めた。
すると、綾美はこう言った。

「わたしは、楽しい人がすきです。場を盛り上げてくれるような…。」

そして、にっこりと笑い、さらにこう言った。
「でも、質問ばっかりしてくるような人の気持ちがわからない人は、大嫌いです。」

そう言った綾美の笑顔は、とても恐ろしい。
男子たちはすぐに質問をやめた。

「ふう、疲れた。あいさつ、まだだったよね。紗綾、よろしくね。わたしのことはよびすてでいいよ。」
「う、うん。よろしく、綾美…。」

すると、かえでも紗綾のほうを見て、
「紗綾ちゃん、これからよろしくね。」
と言った。

「こちらこそ、よろしく、かえでちゃん。」

ふと、紗綾は思った。


     あれ…?なんでわたしの名前知っているんだろう…?


28 < 29 > 30