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*29*
綾美とかえでが転校してきて、放課。
2人の周りには人だかりができていた。
いろいろ質問をしている。
…特に男子が。…デレデレしながら。
「どこから来たの?」
「すきな食べ物は?」
「どんな子がタイプ?」
かえでは、イライラしてきているようで、人を寄せ付けないオーラを放ち始めた。
なので、質問は綾美に集中し始めた。
すると、綾美はこう言った。
「わたしは、楽しい人がすきです。場を盛り上げてくれるような…。」
そして、にっこりと笑い、さらにこう言った。
「でも、質問ばっかりしてくるような人の気持ちがわからない人は、大嫌いです。」
そう言った綾美の笑顔は、とても恐ろしい。
男子たちはすぐに質問をやめた。
「ふう、疲れた。あいさつ、まだだったよね。紗綾、よろしくね。わたしのことはよびすてでいいよ。」
「う、うん。よろしく、綾美…。」
すると、かえでも紗綾のほうを見て、
「紗綾ちゃん、これからよろしくね。」
と言った。
「こちらこそ、よろしく、かえでちゃん。」
ふと、紗綾は思った。
あれ…?なんでわたしの名前知っているんだろう…?
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